女性やお子さんに優しい装備が充実したスーパーハイトワゴンの最後発モデル
2009年から販売された軽スーパーハイトワゴンの日産ルークスはスズキからのOEM供給車だった。しかし後継車となるデイズルークスは日産と三菱との合弁会社NMKVが商品企画・開発を行った軽自動車の第2弾として、2014年2月より販売開始された。デイズ ルークスは軽自動車販売台数No.1のホンダN-BOXをはじめ、スズキスペーシア、ダイハツタントと同じカテゴリーとなるモデルで、ボディサイズは全長3390mm×全幅1475mm×全高1775mmで軽自動車枠いっぱいの数値だ。モデル体系は標準車のデイズルークスとエアロパーツを装着し押し出し感を強めたデイズルークスハイウェイスターの2種類。搭載するエンジンは最高出力49psを発生する直列3気筒DOHCと64psを発生する直列3気筒ターボの2種類で、ミッションはCVTが組み合わされる。直列3気筒DOHCエンジンにはアイドリングストップ機構や減速エネルギーによって発電・充電した電気を有効利用でき、エンジンによる発電の負担を抑制するバッテリーアシストシステムを搭載する。駆動方式は全グレードで2WD(FF)と4WDを用意し、燃費性能はJC08モード燃費で20.8~26.0km/Lを実現している。子育てママをメインターゲットとしており、紫外線を99%カットするUVカット断熱グリーンガラスをはじめ、リヤシーリングファン、ロールブラインド、そして駐車時に役立つアラウンドビューモニターなど女性や子供に嬉しい装備が充実している。デイズルークスは2015年4月に一部改良を行い、これまでメーカーオプション設定のみだった「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」、「踏み間違い衝突防止アシスト」、一部グレードではメーカーオプション設定となっていた「SRSサイドエアバックシステム」、車両の姿勢を制御する「VDC」などの安全装備を全グレードに標準装備として安全性を向上させた。また、エンジン、トランスミッションのチューニングを最適化するとともに、自然吸気エンジン車には採用済のアイドリングストップ機構をターボエンジン車にも追加し燃費性能を向上させている。2016年12月にマイナーチェンジを行い、内外装の変更と同時に安全装備では先行車や対向車のライトを認識し、ハイビームとロービームを自動で切り替える「ハイビームアシスト」を採用。快適装備では、「ナノイー」搭載リヤシーリングファンと「スピード消臭シート」を軽自動車として初採用したほか、「高性能エアコンフィルター(花粉・黄砂・PM2.5対応タイプ)」を搭載し、車内全体にきれいな空気を循環させることができるようになった。そして2018年5月には、運転支援機能のデバイスをレーザーレーダー方式からカメラ方式に変更。その結果、衝突回避を支援する「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」の性能向上をはじめ、「踏み間違い衝突防止アシスト」の機能が軽自動車ではじめて前進時に歩行者に対して作動するようになるなど機能がアップデートされている。(2018.5)