スズキ ジムニーシエラのカタログ｜価格・燃費・新型 / 中古車情報

ジムニーと同じ基本構造を採用した1.5Lエンジン搭載の小型SUV

2018年7月、本格オフローダーのスズキジムニーシエラが20年振りにフルモデルチェンジを行い、小型乗用車のジムニーシエラは3代目となるモデルが登場した。ジムニーシエラのルーツは1977年に発売されたジムニー8。軽自動車のジムニーをベースにオーバーフェンダーを装着した小型車規格のボディを採用し、海外市場を中心にコンパクトサイズの本格的な4WD車として人気を博した。3代目ジムニーシエラは、これまでのジムニーの伝統を受け継ぎつつ最新のテクノロジーを融合させることで、更なる進化を遂げている。全長3550mm×全幅1645mm×全高1730mmというサイズのジムニーシエラのボディの骨格には、ジムニー伝統の頑固な梯子型のラダーフレーム構造を採用。先代で採用されていたラダーフレームに、前後のクロスメンバーに加えて中央部にXメンバーを追加。その結果、先代に比べてねじり剛性は約1.5倍を実現。さらに、ラダーフレームと車体を接続するボディマウントゴムを大型化することで、防振性能を高めてフレームから車体に伝わる振動を低減。加えて、ゴムの特性を変更することで乗り居心地の良さと優れた操縦安定性を両立させている。またジムニーシエラはエンジンを縦置きしたFRレイアウトを採用。これにより、エンジンをフロントタイヤ前端より後方に配置でき、厳しい凹凸を超えていくために必要なアプローチアングルを大きく確保できる。そしてジムニーシエラのデザインコンセプトは「合理的で無駄のない機能美の実現」。プロの道具として、機能に徹した飾らないカタチを追求。内外装、ボディカラーまですべて合理的で無駄のない機能美を実現している。搭載するエンジンは新開発された1.5L直列4気筒で、最高出力は102ps、最大トルクは130Nmを発生。組み合わされるトランスミッションは5速MTと4速ATで、駆動方式はパートタイム式の4WDとなる。燃費性能は実走行に近いWTLCモードで、13.6～15.0km/Lとなっている。ジムニーシエラの駆動方式は路面状況などに応じて、ドライバーが2WDと4WDを任意に切り替えて走行可能なパートタイム4WDを採用。その駆動方式の切り替え操作を行うのが副変速機で、4Lモードでは急な登坂や悪路の走破性を高めるために通常の約2倍の駆動力を発揮。また、前輪と後輪が直結したパートタイム4WDであっても、左右輪のどちらかがぬかるみなどで空転した場合、もう一方の車輪の駆動力も失ってしまう。そういうケースでは4Lモード選択時にのみ作動する電子制御のLSDトラクションコントロールを標準装備。エンジントルクを落とすことなく、空転した車輪にのみブレーキをかけることでもう一方の車輪の駆動力を確実に確保し、高い脱出性能を発揮する。さらに、坂道発進時に車両の後退を防ぐヒルホールドコントロールや急な下り坂でブレーキを自動制御し、定速走行を可能とするヒルディセントコントロールも装備している。安全装備では衝突被害軽減ブレーキや車逸脱警報機能など7つの機能がセットになったスズキセーフティサポートをジムニー/ジムニーシエラともに最上級グレードに標準装備し、その他のグレードではオプション設定となっている。（2018.7）