BMW 7シリーズのカタログ｜価格・燃費・新型 / 中古車情報

ボディの骨格にカーボンを採用し、ボディサイズからは想像できない運動性能を発揮

2015年10月にフルモデルチェンジを行い、6代目へとスイッチした7シリーズは、1977年に登場した初代モデルからその時代の最先端技術を取り入れている革新的なラグジュアリーセダンで、様々な先進技術が採用されている。ボディサイズは全長5110mm×全幅1900mm×全高1480mmとサイズアップ。さらにホイールベースを150mm延長したロングボディもラインナップする。ボディの骨格にカーボンファイバー強化樹脂（CFRP）を随所に採用したボディ構造の「カーボンコア」を採用することで、先代から最大130kgの軽量化を実現している。外観はフラッグシップモデルに相応しい堂々とした存在感を放ち、アイコンであるキドニーグリルには「アクティブエアストリーム」を採用。キドニーグリルバーとその内部に組み込まれたエアフラップは、通常時では空気抵抗を減少させるため閉じているが、エンジンやブレーキに冷却が必要な際には自動的に開いて冷却気を供給する。また、ゆるやかに傾斜したルーフラインや力強い曲面を描くサーフェス、フロントからリアのテールライトまで精密に描かれた2 本のショルダーラインが、ダイナミックでありながら、伸びやかなでエレガントなサイドビューを形成する。インテリアは、室内を取り囲むインテリアトリムと、その上下に鮮明に照らしだされるアンビエントライトによって水平ラインを強調するとともに、インテリア全体の一体感を演出。標準装備の「レザーフィニッシュダッシュボード」が室内にいっそうの高級感を与えると共に、センターコンソールのコントロール・パネルにアルミニウムを使用し、モダンでラグジュアリーなインテリア空間を生み出している。搭載されるエンジンは740iに搭載される最高出力340psを発生する3L直列6気筒ガソリンンターボと、750iに搭載される最高出力530psを発生する4.4LV型8気筒ツインターボエンジンの2種類で、ミッションはどちらも8速ATが組み合わされる。駆動方式はFRのみで、燃費性能はJC08モードで12.2km/Lとなっている。グレードは740i、750iの2種類でそれぞれにロングホイールベースモデルのLIを設定。安全装備は、9つの機能がパッケージとなった運転支援システムの「ドライビングアシストプラス」を搭載。さらにヘッドライトにはLEDヘッドライトに比べて２倍もの照射距離を実現したBMWレーザーライト、ドライバーの手の動きを認識しナビなどの操作が可能なジェスチャーコントロール、リモコンの遠隔操作によって車外からクルマの駐車を行えるリモートコントロールパーキングなど革新的な機能を数々搭載している。2016年10月には一部改良を行い、740iと740Liにステレオカメラによる前方検知機能とダイナミックドライブによるサスペンション制御システムを統合し、より優れた走行快適性とダイナミックなハンドリング特性を両立する「エグゼクティブドライブプロ」を搭載した。さらに、2L直列4気筒ガソリンターボエンジンとモーターを組み合わせて、システム合計出力326psを発生するプラグインハイブリッド車の740e iパフォーマンスを追加。満充電時に42kmのEV走行が可能となっている。そして、最高出力610ps、最大トルク800Nmを発生する6.6L V型12気筒ツインターボエンジンを搭載した7シリーズのフラッグシップモデル、M760Li xDriveを設定。0-100km/h加速はわずか3.7秒という圧倒的な動力性能を誇るモデルだ。2017年８月には最高出力320ps、最大トルク680Nmを発生する3L直列6気筒ディーゼルターボエンジンを設定。また、このタイミングでモデルラインアップも一新され、従来はオプション限定とされていたプラスパッケージを標準装備したエクゼクティブ、それに加えデザインピュアエクセレンスパッケージを標準装備したラグジュアリー志向のエクセレンス、必要な装備を厳選して採用したエントリーモデルの3 つが新たに追加された。加えて2019年6月にマイナーチェンジを行い、内外装の変更を行っている。外観では、約40%大型化したキドニーグリルを採用。そしてキドニーグリルと連結するようにフロントライトを装備することで、より存在感あるデザインに生まれ変わった。リアデザインは、細く水平に配置されたリアランプと、その上に装備された水平直線状のクローム加飾ガーニッシュにより、優雅な印象を際立たせている。インテリアでは、12.3 インチのディスプレイを備えた最新のフル・デジタルメーターパネルが装備されると共に、AI 技術を活用したBMW インテリジェントパーソナルアシスタントが搭載され、より自然な音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるなど、高い機能性を実現した。加えてプラグインハイブリッド車に最高出力286psを発生する3L直列６気筒ガソリンエンジンを搭載。駆動方式も4WDへと変更されている。また、750iは最高出力、最大トルクがアップし大幅に走行性能が向上している。（2019.6）