2022-09-15
車を買い替えたときに必要な手続きは?やることを一覧で解説
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「車を買い替えるときに必要な手続きを知りたい」とお考えの方に向けて、この記事では、車の買い替え(購入と売却)手続きの流れと必要な書類について解説します。やることを順を追って解説していますので、ぜひ参考にしてください。
「車の買い替えの手続きでやることって何?」「書類は何が必要?」とお考えではありませんか?車の買い替えは、車の売却先業者、購入する車の選定をはじめ、所有者の名義変更、保険の変更など、さまざまな手続きを行う必要があります。
この記事では、買い替えにあたってやること、必要な手続きと書類について詳しく解説します。お得に買い替えるための流れを紹介していますので、損をしたくないという方は特に参考にしてみてください。
車を買い換える時の手続きの流れは?
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車は、走行距離が短く年式が新しいものほど買取価格は高くなる傾向にあります。そのため、車の買い替えを決めたらできるだけ早く所有車の売却と新車(中古車)の購入手続きを進めましょう。
車の買い替え手続きの流れは依頼する買取業者によって異なるため、基本的には買取業者の指示に従う必要があります。本項では、スムーズに手続きを進めるためにおおまかな買い替えの手続きの流れを順を追って紹介していきます。
1. 売却する業者を決める
車を買い替えるとなるとつい購入する新車のほうに目が行きがちですが、購入する新車を決める前にまずは所有している既存の車を売却する業者を決めることをおすすめします。これは、所有車がどれくらいの価格で売却できるのかが分かってからのほうが、新車購入の計画をスムーズに立てることができるためです。
車の売却先としては、ディーラー下取りと中古車買取業者の2つがあります。ディーラー下取りと買取業者の特徴、それぞれのメリット、デメリットは以下の通りです。
【下取り、買取業者の特徴と違い】
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特徴
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メリット
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デメリット
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下取り |
ディーラーで新車を購入することを条件に、所有車を買い取る
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・1店舗で買い替えを済ませることができるため、手間がかからない ・買取業者では価格がつかない高年式車、過走行車、人気のない車でも価格がつくことがある ・新車割引できない代わりに、下取り価格を上乗せしてくれることがある
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・買取価格が安い ・買取業者であれば人気車種や装備はプラス査定となるが、下取りには反映されない ・査定額が不明瞭
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買取業者 |
中古車販売店で販売するため、車を買い取る |
・下取りよりも高値で売却できる ・複数社を比較検討すれば、最も高い価格で売却できる可能性がある ・装備品や社外品パーツでも、ものによっては査定時にプラス評価になる場合がある |
・下取りに比べると手間がかかる ・高年式車や過走行車、人気のない車種は買取価格がつきにくい ・買取価格は市場の需要と供給バランスによって決まるため、タイミングによっては査定額が低くなる |
上表の通り、買取業者のほうが高値で買い取ってもらえる可能性が高いといえます。できるだけ高く売りたい方は買取業者に依頼しましょう。
2. 車の査定・残債ローンの報告
車の売却を依頼する買取業者を決めたら、査定額の見積もりを出してもらいましょう。所有している車の買取価格相場がいくらくらいなのか、事前に把握しておくことが非常に大切です。
10万km以上乗っている、購入してから10年以上経っている、故障している箇所があるなど、車の状態によっては買取価格がつかないこともあります。買取価格がつかない場合には、買い替えは取りやめて乗り潰すことを検討するのもひとつでしょう。
また、買取価格がついても思っていたほどの価格で売れないことも往々にしてあります。そのため、見積もりの査定額を確認したうえで、新車購入を検討したほうがよいでしょう。またローンがまだ残っている場合は、買取価格からローンの残債を差し引いた金額が手元に入ってくる資金となります。
車を売却する際は、買取業者にローンの残債の有無を忘れずに報告する必要があります。ローンが残っている場合、その旨を買取業者に伝えれば買取価格からローンの残債を一括返済してくれます。
ローンの残債が買取価格を上回る場合には、基本的には残金を一括返済しなければいけません。ただ業者の中にはローンの残債を新車のローンに上乗せできるサービスを提供しているところもあるため、事前に確認してみるとよいでしょう。
3.車の購入手続きをする
購入したい車が決まったら、いよいよ車の購入手続きに進みます。購入手続きについては、購入先の販売店が用意すべき書類や手続きのスケジュールなどを教えてくれるため、その指示に従いましょう。車の購入時に必要となる書類の一部は販売店が用意してくれますが、いくつかは自分で用意しなければいけません。
購入にあたり、自分で用意する必要がある書類は以下の通りです。
【購入手続きにあたって自分で手配する必要のある書類】
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普通自動車
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軽自動車
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購入手続きに必要な書類 |
・実印 ・印鑑証明書 ・車庫証明書 |
・認印 ・住民票 ・車庫証明書(自治体によっては不要) |
※各書類の入手方法などについては後述します。
上記の通り、必要書類は普通自動車、軽自動車で異なります。また書類はいずれも役所に出向いて発行してもらう必要があるため、余裕を持って準備しておきましょう。軽自動車に限り、自治体によっては車庫証明書が不要な場合があるため、あらかじめ駐車場のある自治体の規定を確認することが大切です。
4.車の売却手続きをする
車の売却手続きも購入時と同様、いくつかの書類を揃える必要があります。売却手続きにあたり、事前に自分で用意しなければいけない書類は以下の通りです。
【売却手続きにあたって自分で手配する必要のある書類】
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普通自動車
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軽自動車
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売却手続きに必要な書類 |
・実印 ・印鑑登録証明書 ・自動車納税証明書 ・振込口座情報 ・車検証 ・自賠責保険証明書 ・自動車リサイクル券 |
・認印 ・車検証 ・自賠責保険証明書 ・振込口座情報 ・軽自動車納税証明書 |
※各書類の入手方法などの詳細は後述します。
車検証や自賠責保険証明書は原則携帯する決まりのため、ほとんどの方は車のダッシュボードに保管しているのではないかと思います。紛失してしまった場合には再発行しなければいけないため、まずはこれらの書類がきちんと手元にあるかどうか確認しましょう。
上表の書類以外にも、車の取り扱い説明書や整備手帳、スペアキー、取り外した純正パーツなどがあれば買取価格を上乗せしてもらえる可能性があるため、用意しておくことをおすすめします。
書類によっては、申請から発行までに数日を要するものもあります。提出日に間に合わないといったことにならないよう、前もって準備しておくことが大切です。
5.必要があれば車や保険の名義変更を行う
自動車保険には、以下の2種類があります。
● 自動車保険(任意保険)
● 自賠責保険
両者の違いは、加入義務の有無です。任意で加入する自動車保険には加入義務はありませんが、自賠責保険は車を購入したら必ず加入しなければいけない「強制保険」です。任意の自動車保険と自賠責保険の両方に加入している場合は、それぞれ手続きを行う必要があります。
任意に加入する自動車保険は、契約者(ドライバー)ではなく車両に紐づいています。そのため、車を買い替えて保険の対象となる車両が変わった場合には、「車両入替」の手続きを行わなければいけません。この手続きを怠ると新しい車で補償を受けることができなくなってしまうため、注意しましょう。
自動車保険の車両入替手続きは、車検証(原本、コピーどちらでも可)を用意したうえで、車を所有してから30日以内に保険会社へ電話連絡をするだけの簡便なものです。期限が設定されているため、車検証が発行されたら速やかに手続きを行いましょう。
車を購入した際に加入が義務付けられている自賠責保険についても、任意保険と同様に契約者ではなく車両に紐づいています。ただ自賠責保険の場合契約を引き継ぐことはできないため、買い替え時は新たに別の自賠責保険に加入しなおす必要があります。
また自賠責保険の保険料は一括で支払うのが一般的なため、解約の手続きをすると還付金が払い戻されます。ほとんどの場合還付金は買取価格に上乗せされるため、買取価格の内訳に還付金がきちんと含まれているか確認しましょう。
車の所有者を変更する「名義変更」の手続きについては、売却先の中古車買取店が代行して行ってくれることがほとんどです。指定の必要書類を持参したあとは、販売店に任せてしまってよいでしょう。
ただ名義変更の手続きにあたり忘れてはいけないのが、「自動車税納税証明書」を用意することです。自動車納税証明書がなければ、車を売却することはできません。自動車税を払っていない場合、名義変更ができないだけでなく滞納金(遅延金)が加算されるため、支払いを忘れている方は早急に納付しましょう。
ここまで、車の買い替え(売却と購入)の手続きについて解説しました。次項では車の購入時に必要な書類について詳しく紹介していきます。
車の購入時に必要な書類一覧
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車の購入時に必要な書類は、以下の通りです。
【普通自動車の購入時に必要な書類一覧】
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必要な書類
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入手先
|
自分で用意する書類 |
実印(1本) |
ー |
印鑑証明書(1枚) |
役所(市・区役所、町役場) |
車庫証明書(1枚) |
警察署 |
販売店が用意する書類 |
車検証(1枚) |
販売店 |
自賠責保険証(1枚) |
|
委任状(1枚) |
【軽自動車の購入時に必要な書類一覧】
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必要な書類
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入手先
|
自分で用意する書類 |
認印(1本) |
ー |
住民票(1枚) |
役所(市・区役所、町役場) |
車庫証明書(1枚) |
警察署 |
販売店が用意する書類 |
車検証(1枚) |
販売店 |
自賠責保険証(1枚) |
委任状(1枚) |
車の購入時に必要な書類について、以下で詳しく解説します。
※販売店が用意する車検証、自賠責保険証、委任状については、次項の「車の売却時に必要な書類一覧」で紹介するため、本項では割愛します。
1.印鑑(実印or認印)
普通自動車を購入する場合、住民票を置いている市区町村の役所で印鑑登録を行った「実印」が必要です。実印として登録できる印鑑は、以下の条件を満たすものに限られます。
【印鑑登録できる実印の条件】
・印影(印鑑を押したときの朱肉の跡)が直径8.0mm以上、25.0mm以内の正方形に収まるサイズ ・印影の形が円形、角形、楕円形 ・輪郭がある ・戸籍上の氏名が刻印されている
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一方軽自動車の場合は、実印は必要ありません。買い替えの手続きは銀行などで使用する認印で行うことができ、印鑑のサイズなども基本的には自由に選ぶことができます。ただ認印であってもシャチハタや三文判を認めていない自治体もあるため、あらかじめ販売店に確認しておくのがおすすめです。
2.印鑑証明書(普通車のみ)
普通自動車を購入する際は、印鑑証明書を提出する必要があります。印鑑証明書は、主に車や不動産などの資産を売買するときに必要な重要書類です。登録者の氏名や住所などの個人情報が記載されており、「信頼に足る第三者が本人の印鑑の正当性を保証している」ことを意味します。
普通自動車は資産とみなされるため、誰が所有しているのかを国に登録しなければいけません。そのため、本人確認として実印と印鑑証明書の提出が求められています。印鑑証明書は住民票を置く市区町村の役場で発行することができ、手数料は1枚300円ほどです。マイナンバーカードがあればコンビニなどで自動交付もできるため、平日に役所に行くことができない方は利用してみてはいかがでしょうか。
3.住民票(軽自動車のみ)
普通車とは違って軽自動車は資産としてみなされないため、印鑑証明書の提出は求められません。その代わりに、本人確認書類として住民票を提出する必要があります。住民票は印鑑証明書と同様、市区町村の役所で発行することができます。
その際には、本人確認ができる以下の身分証明書が必要となるため、持参した上で役所に出向きましょう。
【住民票の発行に必要な身分証明書】
・運転免許証 ・マイナンバーカード ・住民基本台帳カード(写真つき) ・パスポート ・身体障害者手帳など
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住民票も印鑑証明書同様、マイナンバーカードがあればコンビニで交付することができます。
4.車庫証明書
車庫証明書とは、車の駐車場(保管場所)を確保していることを証明する書類です。車庫証明書は、保管場所を管轄する警察署で発行してもらいます。車庫証明を取るには、以下の書類を警察署の窓口に提出する必要があります。
【車庫証明書の申請時に必要な書類】
・保管場所証明申請書 ・保管場所標章交付申請書 ・保管場所使用承諾証明書or保管場所使用証明書 ・保管場所の所在図
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上記の書類は、警察署もしくは各都道府県の公式ホームページからダウンロードすることができます。手数料は、申請が2,000円~2,250円、交付(標章代)が500円~600円です。(自治体によって異なる)
書類の提出後、実際に駐車場が確保されているのか警察が確認に訪れます。物が置かれていると車庫証明を発行してもらえないこともあるため、注意しましょう。
次項では、車の売却時に必要な書類について詳しく紹介していきます。
車の売却時に必要な書類一覧
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車の売却時に必要な書類は、以下の通りです。
【普通自動車の売却時に必要な書類一覧】
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必要な書類
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自分で用意する書類 |
実印(1本) |
印鑑証明書(2枚) |
車検証 |
自賠責保険証明書 |
自動車納税証明書 |
振込口座情報 |
自動車リサイクル券 |
販売店が用意する書類 |
譲渡証明書 |
委任状 |
【軽自動車の売却時に必要な書類一覧】
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必要な書類
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自分で用意する書類 |
認印(1本) |
車検証 |
自賠責保険証明書 |
軽自動車納税証明書 |
振込口座情報 |
自動車リサイクル券 |
販売店が用意する書類 |
自動車検査証記入申請書 |
普通自動車を売却する場合は、印鑑証明書を2通用意する必要があります。また住所や氏名に変更がある場合は、別に住民票と戸籍謄本を揃えましょう。前述の通り、住民票と印鑑証明書はマイナンバーカードがあればコンビニ交付サービスを利用できます。
車検証は、道路運送車両法第66条によって自動車に備え付けることが義務付けられている書類です。ほとんどの方はダッシュボードなどに保管しているかと思いますので、手続きの際に提出しましょう。
自賠責保険証明書についても、自動車損害賠償法第8条で自動車に備え付けることが義務付けられています。車検証と一緒に保管していることが多いかと思いますが、手続きの前に念のため書類の所在を確認しておきましょう。
自動車納税証明書(軽自動車の場合は軽自動車納税証明書)については必須ではありませんが、納税状況を確認することを目的に提出を求められる場合があります。
自動車リサイクル券とは、廃車時に必要となるリサイクル料を正しく納めていることを証明する書類です。リサイクル料の納付は使用済み自動車の再資源化等に関する法律(自動車リサイクル法)で義務付けられているため、リサイクル券が必ず手元にあるはずです。車検証や自賠責保険証明書と一緒に保管している方はほとんどかと思いますので、売却手続きの際に提出しましょう。
譲渡証明書、委任状(普通車の場合のみ)は、買取店が無料で用意してくれます。指定の項目を記入して、提出すれば問題ありません
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引用:楽天Car車買取
本記事では、車を買い替えるときに必要な手続きとやることについて解説しましたがいかがでしたでしょうか。
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参考サイト
道路運送車両法(参照日:2022-05-13)
http://japan.road.jp/Law/S26_Houritsu185.htm
自動車損害賠償保障法(参照日:2022-05-13)
https://hourei.net/law/330AC0000000097#:~:text=%E7%AC%AC8%E6%9D%A1%20%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E3%81%AF,%E3%81%AB%E4%BE%9B%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%82
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