2021-04-16
あなたは大丈夫?そのタイヤの保管方法は寿命を短くしているかも…
タイヤの正しい保管方法をご存知ですか?実は、野晒しで放置しているなど誤ったやり方をしていると、使用していなくても急速に劣化が進んでしまうことがあります。正しい保管方法を知って、しっかりとタイヤを管理しましょう!
タイヤの保管方法を知りたいと考えていませんか?車を所有していると、寿命を迎えたり、シーズンタイヤに履き替えたりと、度々タイヤ交換のタイミングが訪れますよね。
しかし、次の冬まで置いておきたいスタッドレスタイヤや、予備として購入したタイヤなど、一時的に保管しておく場合の方法を知らないという人は案外多いのではないでしょうか。
中には「単に倉庫などに置いておくだけではダメなの?」と考えている人もいるかもしれませんが、この考えは非常に危険です。実は、走行中だけでなく保管中にも劣化が進むため、適切に管理していないと短期間で寿命を迎えてしまうことがあります。
そこで本記事では、タイヤの適切な保管方法について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
タイヤの寿命は保管方法で大きく変わる
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車のタイヤの寿命は一般的に使用開始から4~5年、または製造から10年程度と言われています。
もちろん、タイヤの寿命は走行距離や日々のメンテナンスの有無などの使用状況によっても異なりますが、実は保管方法も寿命の長さに影響していることを知らないという人は多いのではないでしょうか。使用していないタイヤを正しく保管していないと、一般的な期間よりも短期間で寿命を迎えてしまうことは珍しくありません。
まずは、よくある誤った保管方法の一例をご覧ください。
- 野晒しで放置している
- 高温多湿になる倉庫内に置いてある
- 取り外したままの状態で置いてある
これらは、うっかりしてしまう人も多い保管の仕方ですが、実はタイヤにとって負担となるものです。劣化を急速に進めてしまうことがあるので、こういった状況で放置しているという人は、この記事を参考にしてすぐに保管方法を見直しましょう。
正しいタイヤの保管方法は?
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では、正しい保管方法を具体的に解説していきます。まずは、タイヤを劣化させてしまう原因を知っておきましょう。タイヤの劣化の主な要因をご覧ください。
まずはこういった劣化の要因となるものからタイヤを守るということが基本になります。できるだけこのような要素の少ない場所を選び、必要に応じてタイヤを保護する対策を講じましょう。
必要な道具
次に、タイヤを保管するために用意した方が良いものをご紹介します。
- 清掃用ブラシ(使用済みタイヤの場合)
- 乾いた布(使用済みタイヤの場合)
- タイヤラック
- タイヤカバー
新品ではなく、一度使用したタイヤを取り外して保管しておく場合、軽く清掃をすることが重要です。そのため、清掃用のブラシと乾いた布を用意しておきましょう。
ラックやカバーがなくても保管は可能ですが、あればタイヤへの負担をより軽減することができます。また、保管する場所によってはラックやカバーが必要になるケースもあるので、後述する場所に応じた保管方法の詳細を併せてご覧ください。
正しい保管方法の手順
使用済みのタイヤの場合、保管する前にタイヤに付着した油や汚れを落とします。ブラシを使用して軽く水洗いをするだけで大丈夫ですが、あまりにも汚れがひどいときは部分的に洗剤を使用しても構いません。洗い終わったら布でしっかりと水分を拭いておきましょう。
タイヤが綺麗になったら保管をしますが、ホイールの有無で適切な置き方が異なります。
まず、ホイールが付いていないタイヤは縦置きで置くようにします。これは、タイヤのサイドに負荷がかかることを避けるためです。この場合、地面と接している部分に偏って負荷がかかり続けないよう、1ヵ月に1度はタイヤを回転させて接地面を変えましょう。
それに対し、ホイールに組み込まれているタイヤの場合は、横積みにして置いておきます。ホイールには重さがあるため、一ヵ所にその重さが集中することを防ぐことが目的です。このケースでは、タイヤの空気圧を適正空気圧の半分程度まで減らしておきましょう。
正しい保管場所は?ラックやカバーは必要?
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タイヤの保管に最適な場所は、水分(雨、湿気など)、紫外線、熱、油、化学物質などの要素がないところです。まずはできるだけこれらの要素を避けられる場所を選びましょう。
しかし、タイヤは車のパーツの中でも比較的大きいため、置いておくだけでもある程度広いスペースが必要になります。そのため、倉庫の有無はもちろん、一戸建て住宅かアパートのような集合住宅かによっても、どのような場所が用意できるかは人それぞれ違うはずです。
もちろん、雨や直射日光が当たらず、多少の風通しがあり、高温にならないといった条件が満たされる場所があるに越したことはありませんが、最適な場所があるとも限らないでしょう。
そこで、ここでは屋内と屋外それぞれの正しい保管方法および、ラックやカバーの必要性を解説しますので、場所に応じた環境の整備を心がけてみてください。
倉庫や屋内での保管
雨にさらされる心配のない屋内に置いておく場合は、主に直射日光と熱を避けることを考えて置き場所を決めましょう。屋内であっても窓から日光が射し込む場所や、機械など熱を持ったものが近くにある場所ではタイヤに負担がかかってしまいます。
また、屋内では梅雨の湿気や夏の暑さといった問題があるため、適度に風通しの良い場所を選んだり、定期的に空気の入れ替えを行ったりして対策をしましょう。
屋内の場合はラックやカバーがなくても保管することは可能ですが、タイヤの負担を軽減するためにラックだけでも使用することをおすすめします。ラックを使用することでタイヤが直接地面に接するのを防いで風通しも確保しやすくなるので、湿度が上がりやすい場所での湿気対策としても有効です。
屋外での保管
雨などの水分や直射日光はタイヤを劣化させる原因になると解説しました。そのため、屋外に置いておく場合はカバーが必須です。購入時にタイヤが入っていた袋などを代用するのではなく、雨や紫外線を防ぐことができるカバーを購入しましょう。
置き場所を決める際は、エアコン使用時に熱くなったり熱風を発生させたりする室外機の近くを避けることが重要です。また、屋内での保管同様にラックがあれば地面に直接置かなくて済むため、タイヤへの負担を考慮してできるだけラックを使用しましょう。
自宅で保管が難しい場合の対処方法
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「自宅に十分なスペースがない」「手間をかけるのが嫌」など、自宅での保管が難しい場合もあるでしょう。このような場合、トランクルームやタイヤ保管サービスを利用すれば、自宅外でタイヤを保管しておくことができます。
トランクルームに預ける
続いて、エコタイヤとノーマルタイヤのメリット・デメリットを見ていきましょう。
1ヵ月あたりの料金相場
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2,000~15,000円(屋外型)
3,000~40,000円(屋内型)
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メリット
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・タイヤに限らず他のものも収納できる
・好きな時間にいつでも出し入れが可能
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デメリット
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・月額料金がやや高い傾向
・自分でタイヤに適した環境を整備する必要がある
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トランクルームは、普段使わない荷物を収納するために借りることができるスペースのことです。自宅に十分なスペースがないという場合は、トランクルームを借りることで場所を確保することができます。
次に紹介するタイヤ保管サービスの保管料と比較して料金が高額になる傾向があるものの、スペースが許す限り他のものも一緒に収納しておくことができるので、他の車用品や普段使わない荷物を置いておきたいという人におすすめです。
ただし、トランクルームはタイヤに適した環境であるとは限らないため、自分で環境の管理を行う必要があります。
しかし、最近ではグリップ力に優れたエコタイヤの販売も増えてきました。滑りにくいエコタイヤを求めている人は、ウェットグリップ性能が高いものを選ぶことをおすすめします。
タイヤ保管サービスの利用
続いて、エコタイヤとノーマルタイヤのメリット・デメリットを見ていきましょう。
1ヵ月あたりの料金相場(4本分)
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1,000~2,000円
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メリット
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・タイヤに適した環境で保管してもらえる
・タイヤ交換を依頼するときに自分で運ぶ必要がない
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デメリット
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出し入れに事前予約が必要で、自由に出し入れができない
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タイヤ保管サービスとは、名前の通りタイヤを預けておくことができるサービスで、近年カー用品店やガソリンスタンドなどで実施しているところが増加しています。タイヤの保管を専門としているため、最適な環境下で保管してもらえるというのが大きな魅力です。
また、タイヤ交換を依頼する業者に預けておけば、次回タイヤ交換を依頼するときに自分で運搬をすることなく作業をしてもらうことができます。保管や運搬などの手間が一切かからないため、とにかく手間をかけたくないという人におすすめです。
寿命を迎えたタイヤの処分方法
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ここまではタイヤの保管方法について解説しましたが、中には「タイヤをどのように処分して良いかわからず、なんとなく保管していた」という人もいるのではないでしょうか。また、今後使用するつもりで残しておいたタイヤでも、何らかの理由でもう使う必要がなくなったということもあるでしょう。
タイヤの処分は、状態によって2つの方法が考えられます。
- 状態が良く、まだ使用できるもの…中古タイヤとして売る
- 寿命を迎えていて、もう使用できないもの…廃タイヤとして廃棄
まずは、タイヤが寿命を迎えておらず、まだまだ使用できるという場合は、中古タイヤとして売ることができる場合があります。カー用品店やタイヤ買取専門業者、リサイクルショップなどの業者で買取を依頼するか、フリマアプリやオークションサイトを利用して自ら買い手を探すことが可能です。
反対に、すでに寿命を迎えているか、状態が悪くて買取をしてもらうのが難しい場合は、廃タイヤとして廃棄をしなければなりません。不用品回収業者やガソリンスタンド、カー用品店、ディーラーで依頼すると、処分料はかかりますが引き取ってもらうことができます。
タイヤの保管には一定のスペースが必要になることはもちろん、適切な環境を保つための手間も必要です。また、売れる可能性があるのであれば、早めに売ってしまった方が買取価格が高くなる可能性もあります。もう使用する予定がないのであれば、早めに処分を検討してみてください。
タイヤ交換はとても楽にできるようになりました!
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この記事では、タイヤの保管方法について解説しました。
タイヤを不適切な環境で放置していると、短期間で急速に劣化が進んでしまうことがあるので注意してください。
特に、近々新しいタイヤに交換をする予定があるという人の中には、タイヤが安く販売されているインターネット上でタイヤを事前に購入しておき、タイヤ交換をするまで自宅で保管しておくという人も多いですよね。
しかし、新品のタイヤでも保管環境が悪ければ劣化が進みますし、タイヤ交換を依頼する業者まで運ぶ際にも乱雑に扱えば傷つけてしまう可能性があるなど、保管にも運搬にも細心の注意が必要になります。
何よりも、交換までの短い期間だけのために、タイヤの置き場所を確保するということが面倒だと感じてしまう人は多いのではないでしょうか。
そこで、このような手間をかけずにタイヤ交換を行いたいなら、「楽天Carタイヤ交換」がおすすめです。
「楽天Carタイヤ交換」は、楽天市場でタイヤを購入し、提携店舗でタイヤ交換を依頼できるというサービスです。
購入したタイヤが販売先からタイヤ交換の予約をした店舗まで直接送られるので、自宅で受け取って一時的に保管したり、自分で運搬を行ったりする必要がありません。そのため、自宅に保管場所がないという人や、タイヤを自分で運ぶのが難しいという人でも安心してインターネットでタイヤを購入することができます。
さらに、実店舗でタイヤを購入してタイヤ交換を依頼するよりもお得にタイヤ交換ができ、購入金額に応じた楽天ポイントも加算されるので、少しでも費用を抑えたいと考えている人にもおすすめです。
まずは一度「楽天Carタイヤ交換」をチェックして、お近くの店舗を探してみてください!
参考サイト
じつは間違いだった!? タイヤの正しい保管方法とは?(参照日:2021-03-06)
https://car-me.jp/articles/11796
タイヤの保管(参照日:2021-03-06)
https://www.goodyear.co.jp/knowledge/keeping.html
タイヤの保管方法~物置や屋外での注意点と劣化を防ぐ置き方(参照日:2021-03-06)
https://cobby.jp/tire-storage.htm
【備考】
タイヤ保管サービスの料金参考サイト
https://inagi.ia-gr.com/keep/
https://www.tireman.co.jp/tire/category3/index.html
https://ab-kanyonizumi.com/shop_information/tire-deposit/
https://www.jms-car.com/mtimages/blog46/2019/1/20/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4%E4%BF%9D%E7%AE%A1A4.pdf
トランクルームの料金参考サイト
https://www.inaba-box.jp/magazine/5263/
https://www.trunk.services/column/posts/7
楽天Carマガジンは、楽天Carが運営するウェブマガジンです。クルマの維持費をお得にする様々なコンテンツをお届けします!
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