2021-05-24
【初心者必見】タイヤ交換に必ず必要な工具(道具)とは?
タイヤ交換を自分でしたいと考えている人は、ぜひ最後まで読んでください。タイヤ交換に必ず必要な工具や交換手順を、初心者でもわかりやすいようにまとめました。タイヤ交換に挑戦しようとしている人必見です。
「季節タイヤに交換しに店舗に行くのがめんどくさい!」「パンクした時にパパッと交換できたらいいな!」
このように、タイヤ交換を自分でできるようになりたいと考えている人は、意外と多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、タイヤ交換をするために最低限必要な工具を4つ紹介します。タイヤ交換の手順や注意点もあわせて解説しますので、参考になれば幸いです。
ただし、自身でのタイヤ交換には「リスク」があることを理解した上で作業をしてください。正しい知識のもと作業を行わなければ、脱輪や事故につながる恐れがあり非常に危険です。
もし、自分でタイヤ交換をするのは「ハードルが高そう」「きちんとできるか不安」と感じるのであれば、無理をしないで業者に依頼するようにしましょう。
記事の後半では、手間やコストを抑えてタイヤ交換ができるサービスも紹介しますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
タイヤ交換に必ず必要な工具は?
画像出典:Adobe Stock
自分でタイヤ交換を行うには、以下の4つの工具や道具が必要になります。
それぞれの特徴や値段などを、以下で詳しく見ていきましょう。
トルクレンチ
画像出典:楽天市場
トルクレンチは、ナットを締め付ける強度を測定するための工具です。
ナットを締め付ける強さが弱いとタイヤが外れてしまう恐れが、強いとナットやボルトが破損する恐れがあるため、適度な強度で締め付ける必要があります。
その基準となるのが「トルク値」と呼ばれるもので、メーカーによって異なります。そこで役立つのがトルクレンチです。
トルク値を設定したトルクレンチを使えば、簡単に適度な強度でナットを締めることができます。
トルクレンチの値段は3,000~5,000円ほどが一般的ですが、中には10,000円を超える高額な商品も販売されています。
トルク値を細かく調整できるものもあれば、最初から一定のトルク値に設定されているものもあるので、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
クロスレンチ
画像出典:楽天市場
クロスレンチは、ナットを外す際に使用する工具です。
レンチは車に標準装備されていることが多い工具ですが、そのほとんどは「L字型レンチ」になります。L字型レンチは力をかけにくい構造をしているため、使用する際は非常に苦労するでしょう。
そこで役立つのがクロスレンチです。クロスレンチはその名のとおり十字型をしており、ナットをはめた部分に対して持ち手が垂直になる構造です。
そのため、L字型よりも少ない力で回せることが特徴。タイヤ交換が楽になること間違いありません。
クロスレンチの値段は、1,000~3,000円ほどになります。1本ずつ分解できる商品ならコンパクトにまとめることができるので、収納や持ち運びの際に便利です。
輪止め
画像出典:楽天市場
輪止めは、タイヤが動かないようにするための道具です。安全にタイヤ交換を行うために欠かせないツールと言えるでしょう。
交換するタイヤの対角線上にあるタイヤと地面の隙間に差し込むことで、ジャッキアップして傾いた車体を安定させることが可能です。
輪止めの値段はピンキリですが、安いものだと1,000円前後で販売されています。ゴム製と金属製がありますが、どちらを使用しても問題ありません。
作業中にジャッキが外れてしまうとケガや命に関わる恐れがあるため、タイヤ交換を行う際は必ず使用しましょう。
ジャッキ
画像出典:楽天市場
ジャッキは、車体を持ち上げる際に必要な道具です。
手動式や油圧式、電動式などさまざまな種類がありますが、あまり時間や労力をかけずにタイヤ交換をしたい場合は「油圧式」がおすすめです。
軽自動車や乗用車でよく使われているのが「シザーズジャッキ」という種類で、収納や持ち運びに便利なコンパクトサイズのジャッキになります。最大荷重は低いため、大型車には向いていません。
大型車のタイヤ交換を行うなら、最大荷重が高い「フロアジャッキ」を使用するとよいでしょう。シザーズジャッキよりもサイズは大きいですが、車両重量が重い車でも効率よく持ち上げることができます。
シザーズジャッキの値段は、5,000~20,000円ほどです。フロアジャッキの値段は、3トン用で8,000~40,000円と幅があります。安全性と信頼性が高い商品を選ぶようにしましょう。
あると便利な工具
画像出典:photoAC
この章では、タイヤ交換をする際に必ず必要ではないけれど、あると便利な工具を2つ紹介します。
それぞれの特徴や値段などを、以下で詳しく見ていきましょう。
エアーゲージ
画像出典:楽天市場
エアーゲージは、タイヤの空気圧を測定する道具です。ガソリンスタンドなどに設置されているため、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
エアーゲージが無くてもタイヤ交換はできますが、空気圧を管理する際に役立ちます。日常的にも使えるので、持っておいても損はない道具と言えるでしょう。
乗車前に測定するタイプと、乗車中に測定するタイプの2種類がありますが、一般的に使用されているのは「乗車前に測定するタイプ」になります。
中にはエアコンプレッサー機能が追加できる優れモノも販売されており、空気圧のチェックから空気の補充まで1台で完了します。
エアーゲージの値段は機能によって異なりますが、安いものであれば1,000円以下で購入可能です。まずは値段の安い商品から試してみるといいかもしれませんね。
空気入れ
画像出典:楽天市場
空気入れは、タイヤに空気を補充したい時にあると便利な道具です。わざわざガソリンスタンドなどに行かなくても空気を入れることができるのは、大きな魅力と言えるでしょう。
車用の空気入れは、以下の3つのタイプに分けられます。
- 手動タイプ:レバーを手動で上下させて空気を入れる
- 足踏みタイプ:足でレバーを踏んで空気を入れる
- 電動タイプ:電気の力で短時間かつ楽に空気が入れられる
値段が安いのは手動タイプや足踏みタイプですが、大きめのタイヤに使用する場合はかなりの労力が必要です。
時間や手間をかけずに空気を補充したい人は、電動タイプの空気入れの使用をおすすめします。値段は4,000~10,000円ほどです。
商品によって最大空気圧が異なるため、自分の車に合った空気入れを選ぶようにしてください。
電動の工具は交換時間短縮に役立つ
画像出典:Adobe Stock
電動工具を使うことで、タイヤ交換にかかる時間はグッと短縮できます。特に活用できる工具は「インパクトレンチ」で、ナットを締めたり緩めたりする作業が素早く行えます。
タイヤ交換に必ず必要な工具でも紹介したように、クロスレンチは使いやすいレンチと言えるでしょう。しかし作業はあくまで手動のため、どうしても時間はかかってしまいます。
では、インパクトレンチを使用することで作業時間はどれほど短縮できるのでしょうか。インパクトレンチの特徴や値段、使用時の注意点などを解説します。
インパクトレンチ
画像出典:楽天市場
一口に「インパクトレンチ」と言っても、商品によって性能やパワーの強さはさまざまです。自分の車のトルク値や求めるに性能に合ったものを選びましょう。
まずはトルクですが、規定よりも少し大きめの数値を選ぶことをおすすめします。トルクが高いインパクトレンチは、性能も高いと言われています。
しかし、規定よりもはるかに高いトルクはパワーが強すぎるため、ナットやボルトが破損する可能性があり危険です。反対にトルクが低い場合はパワーが足りず、使い心地には満足できないでしょう。
トルク値はメーカーによって異なるため、しっかりと確認してから購入してください。
続いて、給電方法を見ていきましょう。インパクトレンチには「バッテリー式」と「電源コード式」の2つがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。
給電方法
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メリット |
デメリット
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バッテリー式
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コードレスで使い勝手が良い
どこでも使うことができる
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使用途中でバッテリーが切れる可能性がある |
電源コード式 |
バッテリー切れの心配がない
シガーソケットから給電できるタイプもある
|
電源がない場所では使用できない
コードが邪魔に感じることもある
|
インパクトレンチを車に積んでおきたい人、すっきりしたデザインを好む人は、コードレスで使いやすい「バッテリー式」がおすすめです。
ガレージなど電源がある場所で常に作業するのであれば、バッテリー切れの心配をしなくてよい「電源コード式」のほうが使いやすいと感じるかもしれません。
どちらのタイプにせよ、手動で作業するよりも時間や労力は格段に減ります。インパクトレンチの値段は10,000円~60,000円ほどと幅がありますが、今後も自分でタイヤ交換をするのであれば購入すべきアイテムですよ。
インパクトレンチを使う際の注意点
インパクトレンチを使ってナットを締める際は、必ず最後に手動で締めるようにしてください。
便利な機械ですが、最終確認はやはり「人の手」で行うことが大切です。特に車のタイヤは、搭乗者や周囲の人の命に関わる重要なパーツです。トルクレンチを使ってトルクを確認しながら、手動でナットを締めるようにしましょう。
ナットの締め込みは適正でなければいけません。強すぎるとナットやボルトが破損する可能性が、弱すぎると走行中にタイヤが外れる可能性があり非常に危険です。
「めんどくさい…」と思う人もいるかもしれませんが、安全のために必ず「人の手」で確認してから走行するようにしてくださいね。
タイヤ交換の手順
画像出典:Adobe Stock
この章では、タイヤ交換の手順を紹介します。
まずはタイヤ交換の準備をしましょう。広くて平らな場所に車を停め、パーキングブレーキをかけた状態で交換するタイヤの対角線上のタイヤに輪止めをかけます。
次に、古いタイヤを取り外していきます。取り外しの手順は以下のとおりです。
- ホイールキャップを外す
- レンチを使ってホイールナットを少し緩める
- ジャッキアップポイントにジャッキをかけ、車体を持ち上げる
- ホイールナットを全て外し、タイヤを取り外す
ジャッキで車体を上げた後では、タイヤが回転してホイールナットを緩めることができません。ジャッキアップ前にナットを少しだけ緩めておくことがポイントです。
最後に、新しいタイヤを取り付けていきます。取り付けの手順は以下のとおりです。
- ジャッキが外れた時のために、外したタイヤを車体の下に入れる
- 新しいタイヤを取り付け、ホイールナットを仮締めする
- 車体の下に入れておいたタイヤを取り出す
- ジャッキを降ろす
- ホイールナットを完全に締める(トルクレンチがあれば適切な値に締める)
万が一ジャッキが倒れ時にケガをしないように、取り外したタイヤを車体の下に入れておきましょう。
新しいタイヤを取り付ける際は一気にナットを締めるのではなく、何回かに分けて仮締めをすることがポイントです。
まずは1本のナットを軽く締めたら、対角線上にあるナットを締めます。その後はさらに隣のナットを締め、次にその対角線上のナットを締めていく。この順番で4本のナットを少しずつ締めていき、2~3回繰り返してガタつきがなくなれば仮締め終了です。
車体の下に入れておいたタイヤを取り出し、ジャッキを降ろします。仮締めと同じ順番で本締めをしたら、タイヤ交換の終了です。
タイヤ交換を自分でする際の注意点
画像出典:Adobe Stock
タイヤ交換は自分でも行うことは可能ですが、安全性に配慮して正しい方法で行わなければいけません。特に注意する点は以下の3つになります。
- 安全にタイヤ交換ができる場所を確保する
- 場合によってはコストや時間がかかる
- 正しい手順や知識を身に付ける必要がある
特に、正しい手順や知識を身に付けることが重要です。間違った手順でタイヤ交換を行うと、以下のような危険な状況を招く恐れがあります。
- 走行中にタイヤが外れる
- ジャッキアップ時の事故(車両落下や車体破損)
自分自身だけではなく、状況によっては周囲の人を巻き込んでしまう可能性もあります。自身でのタイヤ交換には「リスク」があるということを念頭に置いて、作業するように心がけましょう。
少しでも不安がある場合は、無理せず業者に依頼してください。
業者にタイヤ交換を依頼するのは意外と安い?
「自分でタイヤ交換するのって、想像以上に大変そうだな…」そう感じた人も多いのではないでしょうか。
そのような人のために、この章では業者にタイヤ交換を依頼した場合の費用を紹介していきます。自分でタイヤ交換するために必要な工具を一式購入した場合の金額と比較してみましょう。
まずは、タイヤ交換(4本)を業者に依頼した場合の工賃を紹介します。下記の価格は工賃のみで、タイヤ本体の購入費用は含まれません。
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店舗で購入したタイヤに交換
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持ち込んだタイヤに交換
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ディーラー
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8,000~32,000円
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12,000~48,000円
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タイヤ専門店
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8,000~12,000円
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12,000~18,000円
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カー用品店
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6,000~10,000円
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8,000~14,000円
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ガソリンスタンド
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4,000~20,000円
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8,000~30,000円
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タイヤ交換出張サービス(※)
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4,000~12,000円(+出張料金)
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6,000~18,000円(+出張料金)
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(2020年12月現在の価格相場)
(※)店舗で購入したタイヤ…利用するタイヤ交換出張サービスで販売されているタイヤを購入し、サービス利用時に持ってきてもらう場合
持ち込みタイヤ…事前にネットなどで購入しておいたタイヤへ交換してもらう場合
店舗でタイヤを購入した場合の交換工賃は最低4,000円となり、ネットなどで購入したタイヤを店舗に持ち込んだ場合の交換工賃は最低6,000円となります。これに加えて、タイヤ本体の費用が別途必要です。
続いて、自分でタイヤ交換に必要な工具を一式購入した場合、いくらかかるのかを見ていきましょう。
工具(道具)
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値段
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トルクレンチ
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3,000~5,000円
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クロスレンチ
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1,000~3,000円
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輪止め |
1,000~2,000円
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ジャッキ(シザーズジャッキ) |
5,000~20,000円
|
エアーゲージ |
700~1,000円
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空気入れ |
4,000~10,000円
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インパクトレンチ |
10,000円~60,000円
|
合計 |
24,700~101,000円
|
(2021年4月現在の価格相場)
商品によって値段に幅がありますが、安くても24,700円+タイヤ本体の費用がかかることがわかりました。
仮に、最低限だけの工具を購入した場合は、安くても10,000円+タイヤ本体の費用になります。だいぶ安くはなりましたが、手間や時間がかかることを考えると微妙かもしれませんね。
「自分にかかる手間を減らしたい」「安全・確実にタイヤ交換をしたい」と考える人は、業者に依頼することをおすすめします。
ネットで購入したタイヤを実店舗で取り付けてもらえるサービスも!
画像出典:Adobe Stock
最近では、インターネットで購入したタイヤを実店舗で取り付けてもらえるサービスが広がってきました。
例えば楽天Carタイヤ交換なら、「楽天市場でのタイヤ購入と同時に取付店舗への予約が取れる」サービスを提供しています。
ネットなら実店舗よりも安い価格でタイヤを購入できる上、安心して依頼できる交換業者を簡単に探すことができます。まさに、ネットと実店舗のいいとこ取りです!
「自分でタイヤ交換するのはめんどくさい」と思っている人は、ネットを利用してタイヤ交換をしてみてはいかがでしょうか。
タイヤ交換するなら「楽天Carタイヤ交換」
画像出典:Adobe Stock
本記事では、自分でタイヤ交換するために必要な工具やその費用、交換手順について解説しました。「手間がかかる割には、あんまり安く抑えられないかも…」そう感じた人もいるかもしれませんね。
先ほども少し触れましたが、そのような人におすすめなのが「楽天Carタイヤ交換」です。
「楽天Carタイヤ交換」を利用すると、以下のようなメリットを得られます。
- 実店舗よりも安い価格でタイヤを購入できる
- 工賃の安い取付店舗を簡単に探せる
- 購入したタイヤを取付店舗へ直送してくれる
さらに、購入金額に応じて楽天ポイントが付与されます。
タイヤ交換を検討している人は、ぜひ一度「楽天Carタイヤ交換」をチェックしてみてください。
楽天Carタイヤ交換
参考サイト
愛車のメンテナンスには必須なタイヤ交換用品、初心者におすすめなアイテム5つを紹介!(参照日:2021-4-21)
https://car-me.jp/osusume/articles/13253
失敗しないタイヤ交換のやり方! 自分で交換する際の注意点は?(参照日:2021-4-21)
https://www.astro-p.co.jp/article/column/tire-change/
エアゲージを取り扱っているメーカー10選|エアゲージの種類もわかりやすく紹介(参照日:2021-4-21)
https://car-me.jp/osusume/articles/16668
車のタイヤ用空気入れおすすめ5選!手動式・電動式・足踏みタイプの選び方とは?(参照日:2021-4-21)
https://car-me.jp/osusume/articles/15324
インパクトレンチのおすすめ人気ランキング9選(参照日:2021-4-21)
https://my-best.com/3115
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