2021-07-09
車の下回りは洗車が必要?その理由ややり方を徹底解説
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愛車を綺麗にするために、ボディやフロントガラスなどに気を使っている人は多いですよね。しかし、多くの人が見落としている車の下回りには、放置することで事故につながる危険性が潜んでいます。そこで今回は、下回り洗車の必要性や洗車できる場所、自分で洗車する際の手順について解説します。
愛車を綺麗に保つために、洗車やワックス、コーティングなどの処置をボディに施している人は多いですよね。しかし、あなたの愛車を綺麗に保つために、それだけでは不十分だということは知っていますか?実は、ボディなどの見える部分と違い、車の下回りの普段あまり目につかない場所は、放置している人が多いのです。しかし、そのまま放っておくとどんどん劣化していき、最悪の場合には事故を引き起こす可能性もあります。そこで今回は、車の下回りの洗車の必要性ややり方について解説します。
車の下回りの洗車は必要?その理由とは
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まずは、そもそも車の下回りの洗車は本当に必要なのか?と疑問を持っている人のために、以下2つの視点で、下回りを洗車するべき理由を解説します。
- 下回りの洗車をしないとどうなる?
- 車検の際にも下回りを洗車するべき?
それぞれ詳しく解説しますね。
下回りの洗車をしないとどうなる?
車の下回りを洗車をしないで放置していると、サビの発生につながります。防サビ処理が行われている車がほとんどだからと言って、サビが発生しないわけではありません。というのも、走行中、車の下回りには小石やゴミなどが巻き上げられて飛散しています。それらの衝突によって表面の防サビ処理は、ダメージを受けます。その状態の金属部品に泥などが付着したまま放置しておくと、そこからサビが侵食してしまうのです。
特に雪国では、道路に融雪剤が撒かれていますよね。この融雪剤は塩化カルシウムを主成分としているため、融雪剤が下回りの金属部品に付着し、錆びやすくなってしまいます。また、海の近くでは潮風や台風によって飛ばされてきた海水が路面に溜まっていることもあり、その海水が走行中に飛び散ることで車の下回りに付着した場合も錆の発生リスクは高まります。
サビを放置していると、金属部品が侵食されて劣化していき、穴が開いたり欠落してしまったりと言った状態を引き起こします。さらに最悪の場合、事故につながる危険性もあるのです。マフラーに穴が開いたり、部品が欠落してしまったりして高額な交換費用がかかってしまうこともあります。
車検の際にも下回りを洗車するべき?
また、車検の前には下回りも洗車した方がいいという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。結論から言うと、なるべく洗車するべきです。というのも、サビが原因で下回りの金属部品が劣化していたり、オイル漏れがあったりすると、車検を通らない可能性があるからです。汚れがついたままでは検査で見落としが出てしまったり、心証が悪くなってしまうこともあります。そのため、検査官への礼儀と配慮を込めて、洗車をしておくのがマナーになっているというわけです。
車の下回りの洗車はどこでできる?
洗車をする必要性がわかっても、下回りは手が届きにくいため、どこで洗車すればいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか?下回りの洗車ができる場所としては、以下の2つがあります。
それぞれ解説します。
下回りの洗車場所1:ガソリンスタンド
ガソリンスタンドにある自動洗車機には、下回り洗車のオプションがついているものが存在します。全てのガソリンスタンドで設置されているわけではないですが、雪の多い地域を中心に、多くのガソリンスタンドの自動洗車機で下回りを洗車できます。ただ、自動洗車での洗車は速いというメリットがある反面、水が届かない部分に洗い残しが発生する恐れがあり、出来上がりの質では手洗い洗車に劣るデメリットもあります。
また、ガソリンスタンドでは洗車を自動洗車機だけではなく、手洗い洗車も行なっている場合があります。例えば、エネオスでは洗車時のオプションとして下回り洗浄を依頼することが可能です。エネオスでの洗車について詳細を知りたい場合は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事→エネオスでの洗車。価格や評判は?【ネット予約やガソリンスタンドでの流れも解説】
下回りの洗車場所2:専門店
洗車やコーティングの専門店でも、洗車を依頼できます。ジャッキアップして車体を持ち上げ、プロの職人が目視で細部まで汚れをチェックしながら洗浄するため、汚れが残りにくく質が非常に高いメリットがあります。また、職人の目視によって、故障や異常、劣化などを洗浄時に発見でき、事故や悪化を防げるというのも嬉しいですよね。例えば、洗車とコーティングの専門店であるキーパーコーティングでは、下回り洗浄の参考価格が洗車費用 + 820円と手軽に依頼できる価格設定になっているので、おすすめです。
キーパーコーティングについてもっと詳しく知りたいという場合は、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
関連記事→キーパーコーティングの効果や価格とは?3つのおすすめプランも解説
車の下回りの洗車を自分でするやり方は?
下回りの洗車は、もちろん自分でもできます。そこで次に、以下2つについて解説します。
- 下回りの洗車に必要な道具
- 下回りの洗車の具体的な手順
それぞれ詳しく解説しますね。
下回りの洗車に必要な道具
まずは下回りの洗車に必要な道具についてです。下回りの洗車は、言ってしまえば「水をかける」だけです。そのため、水洗いする道具を揃えておきましょう。必要な道具は、以下の3種類です。
一番揃えやすいのは、ホースですよね。ただ、下回りは頑固な汚れも多いため、水道からの水圧では下回りの洗車をする上で十分とは言えません。塩分によるサビを防ぐためには水圧は必要ありませんが、泥などがこびりついている場合にはそれを落とすことは困難でしょう。そのため、確実に綺麗にしたいのであれば、高圧洗浄機がおすすめです。例えば、ケルヒャーの高圧洗浄機などはイメージしやすい人も多いのではないでしょうか。
高圧洗浄機を使用することで、水圧不足の問題を解決し、下回りだけでなくホイールの汚れまで綺麗にできます。しかし、高圧洗浄機を使用すると水圧が強いことによって塩分を含んだ水が鉄板の隙間に入り込み、内部からサビや腐食が進行する恐れもあります。高圧洗浄機を使った洗車の方法について詳しく知りたい場合には、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
関連記事→洗車で高圧洗浄機は使って良い?使用するメリット・おすすめの製品を紹介!
また、ホースを使う場合と高圧洗浄機を使う場合に共通するデメリットとして、車の下回りは見えにくく、洗いにくいという点があります。ジャッキアップして車体を浮かせて洗浄することでこのデメリットは解消できますが、専用のジャッキやスロープなどを準備したり、ジャッキポイントと呼ばれるジャッキを当てる場所を理解したりと手間がかかります。そんなジャッキアップの手間を解消できるのが下回り洗浄君です。
出典:http://daikou-hp.com/
市販の水道ホースにつなぐだけで、車の下回りに対して下から水を満遍なく散布し、塩分を溶かして洗い流すことができます。
下回りの洗車の具体的な手順
下回りの洗車の具体的な手順は以下の通りです。
- ジャッキアップして車を浮かせる
- 水を掛ける
下回り洗浄君を使用すればジャッキアップの手間は省けますね。また、ジャッキやリフトなどの専門の工具がない場合には、スロープや段差などをうまく利用するといいでしょう。その後、ホースや高圧洗浄機を使用して水をかけていきます。下回りの洗車手順についてもっと知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事→車の下回りにコーティングは必要?錆びの原因・費用・施工手順も解説!
下回りを洗車する際の注意点
下回りを洗車する際は、気をつけるべき点が3つあります。
- 電気関係の部品・ゴム製部品に水をかけない
- 電気自動車の充電中には洗車しない
- ジャッキアップはきちんと固定する
車の下回りには電気関係の部品が多く配置されています。これらに高圧洗浄機などで強い水圧を加えると、故障の原因になってしまうので注意しましょう。また、可動部を覆うゴム製のパーツも、水がかかると故障を引き起こす可能性があるので注意が必要です。また、最近はハイブリッド車や電気自動車も増えてきていますが、充電中の洗車はNGです。漏電してしまい、火災につながる危険性があります。他にも、車をジャッキアップして作業を行う場合には、きちんと固定されていることを確認してから作業に移りましょう。作業中にジャッキが倒れて車が体の上に落ちて事故につながる危険性があります。
このように気をつけるべき点が多く、下回りの洗車を自分で行うのは難しいです。そのため、自分でやるよりも業者に依頼した方が手間もかからず、質もいいのでオススメです。洗車をどこに依頼したらいいのかわからない場合は、楽天Carの洗車・コーティング予約サービスを使うと便利です。ネット上で近くの洗車ができる店舗を検索・予約できる上に、ご利用金額に応じて楽天ポイントが貯まるというお得な特典もついています。
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車の下回りのサビを予防する方法とは?
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下回りを定期的に洗車して、錆びつかないようにメンテナンスすることは非常に大切です。しかし、頻繁に洗車をするのは手間も時間もかかってしまいますよね。そこでオススメなのが、下回りにコーティングを施工しておくことです。コーティングによって水分や塩分が直接下回りの金属部品に付着することが防げる上に、洗車の際に汚れが落ちやすくなり、洗車の手間も減らすことができます。下回りのコーティングが必要な理由や費用、具体的な効果については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
関連記事→車の下回りにコーティングは必要?錆びの原因・費用・施工手順も解説!
車の下回りは定期的な洗車とコーティングで予防することが大事!
ここまで、車の下回りの洗車の必要性やどこで洗車ができるのか、自分で洗車する場合の手順や注意点などについて解説してきました。目につきづらいため普段はあまり気にならない下回りですが、放っておくと事故の原因になる可能性もあります。きちんと洗車やコーティングによって下回りのサビを防ぎ、安全に運転できるようにしましょう。洗車とコーティングを施工できる店舗は、楽天Carの洗車・コーティング予約サービスを使うと簡単に見つかります。ネット上で近くの洗車ができる店舗を検索・予約できる上に、ご利用金額に応じて楽天ポイントが貯まるというお得な特典もついていますよ。車の下回りのコーティング(アンダーコート)はオプションメニューのため、店舗ページのメニューに記載がないこともあります。その際は各店舗へ直接お問い合わせすると良いでしょう。アンダーコートを施工する際は、ぜひ使ってみてくださいね。
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参考サイト
家庭用 自動車の下部洗浄用散水ノズル「下回り洗浄君」【大幸】 2019.9.21 http://daikou-hp.com/
車のシャーシ部分って洗う必要があるの?洗い方は? 2019.9.21
https://car-me.jp/articles/7745
洗車ガイド - 車体下部|洗車場を検索できるサイト「洗車専科」 2019.9.21
https://www.sensya-senka.jp/guide/underbody/
自動車の下回りって洗うべき?どうやって洗えばいいの?【自動車Webマガジン】 | 中古車情報・中古車検索なら【車選び.com】 2019.9.21
https://www.kurumaerabi.com/car_mag/list/5920/
『車の下回り洗浄』誰もが知るべき正しいやり方がこれ『基礎&警告』│Speciale MAG 2019.9.21
https://mag.speciale-shop.com/under/
車検時に下回り洗浄や下回り塗装は必要か|車検や修理の情報満載グーピット(GooPit) 2019.9.21
https://www.goo-net.com/pit/magazine/30207.html
手洗い洗車 | 洗車とケア | 商品・メニュー | 「キレイを、長く!」のカーコーティング 2019.9.21
http://www.keepercoating.jp/lineup/wash/
水冷式静音モデル | ケルヒャー 2019.9.21
https://www.kaercher.com/jp/home-garden/pressure-washers/hp-03.html
ジャッキアップ方法。片輪か両輪か? 車高が低い場合は? 2019.9.21
https://www.diylabo.jp/column/column-257.html
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