2020-12-01
車検に落ちないためのタイヤの状態とは?気を付けるべき点について解説
あなたタイヤを交換したことがありますか?実はタイヤには寿命があり、状態によっては車検に落ちてしまうこともあります。
本記事では車検の際のタイヤの点検項目や注意点について解説しています。車にくわしくなくても、簡単にチェックできるのでぜひ確認してみてくださいね。
あなたタイヤを交換したことがありますか?
実はタイヤには寿命があり、状態によっては車検に落ちてしまうこともあります。
タイヤメーカーや車の使用頻度によって、寿命のタイミングが異なりますが、何年も同じタイヤのまま、日常的に車を使用している人は特に注意が必要です。
そこで今回は、車検の際のタイヤの点検項目や注意点について解説しています。車にくわしくなくても、簡単にチェックできるのでぜひ確認してみてくださいね。
タイヤの点検項目
車検の際は、どの部分を点検されているのでしょうか?
主な点検項目は以下の通りです。
- タイヤの摩耗
- 亀裂・ひび割れ傷の有無
それでは1つずつ確認していきましょう。
1.タイヤの摩耗(スリップサイン)
画像出典:Adobe Stock
1つ目に点検されているのはタイヤの摩耗です。
車を運転するとタイヤも日々すり減っていき、タイヤの溝が1.6㎜以下になるまで磨耗してしまうと車検に落ちてしまいます。
実はタイヤの溝が浅くなってしまうと、ブレーキやハンドル操作が効かなくなるハイドロプレーニング現象が起こりやすくなり、一歩間違えると大事故に繋がりかねません。
そのためタイヤの溝の深さは道路交通法で1.6㎜までと決められているのです。
そして、タイヤの溝が1.6㎜未満かどうか見分けるためにスリップサインがあります。
タイヤの溝の底に少し盛り上がったところがあるのですが、それがスリップサインです。
スリップサインのある場所は、タイヤ側面に画像のような三角のマークが目安になります。この三角マークの延長線上の溝にスリップサインがあります。
タイヤはスリップサインとタイヤの溝が同じ高さになると交換が必要になります。
スリップサイン1つのタイヤに4〜9カ所ほどあり、車検の際はそのうち1つでもスリップサインが現れていたら車検に落ちてしまうので注意しましょう。
2.亀裂・ひび割れの有無
次に点検されている点は、亀裂やひび割れです。
亀裂やひび割れの点検基準に関しては、検査員の裁量にゆだねられているため、車検が不合格になる大体の目安についてご紹介します。
大きく裂け目ができてしまったり、タイヤ内部のコードが見えてしまっているような状態の場合は、ほぼ確実に不合格になる可能性が高いです。表面の多少の傷や浅めのひび割れであれば車検に通ることが多いです。
ただし、小さな傷でも少しずつ広がったり大きくなる可能性があり、最悪の場合タイヤバーストというタイヤが破裂する現象が起きる可能性があります。もし傷を見つけた場合は日常的に経過観察をするようにしましょう。
タイヤ交換をしていても注意すべき点2つ
画像出典:Adobe Stock
次にご紹介するのは、タイヤ交換をしていたとしても車検に落ちてしまう可能性のあるケースを2つご紹介します。
特にご自身で車を改造している方などは注意が必要です。
1.はみ出しタイヤ
タイヤの交換時に注意する必要があるのが、タイヤがフェンダーに収まっているかどうかです。フェンダーというのはタイヤを覆っている上部のパーツのことで、この部分からタイヤの上部がはみ出していいのは1㎝までと決められています(フェンダーの図は下記参照)。
独立行政法人自動車技術総合機構が定めているタイヤの規定は以下の通りです。
【性能要件(視認等による審査) 】
3)次に該当する車枠及び車体は、(2)の基準に適合するものとする。(細目告示第22条第 3 項関係、細目告示第 100 条第 2 項関係)
①自動車が直進姿勢をとった場合において、車軸中心を含む鉛直面と車軸中心を通りそれぞれ前方 30°及び後方 50°に交わる 2 平面によりはさまれる走行装置の回転部分(タイヤ、ホイール・ステップ、ホイール・キャップ等)が当該部分の直上の車体(フェンダ等)より車両の外側方向に突出していないもの。(中略)それぞれ前方 30°及び後方 50°に交わる 2 平面により はさまれる範囲の最外側がタイヤとなる部分については、外側方向への突出量が10mm未満の場合には「外側方向に突出していないもの」とみなす。
|
画像出典:Adobe Stock
引用:独立行政法人自動車技術総合機構審査事務規程
また、あくまでもはみ出しが認められているのはタイヤ部分のみです。
その他の回転部分であるホイール・ステップ、ホイール・キャップ等については認められていないので注意が必要です。
2.ロードインデックス(タイヤ荷重指数)
タイヤ交換時にもう1つ注意すべきなのは、ロードインデックス(タイヤ荷重指数)です。
ロードインデックスとは1本のタイヤが支えることのできる最大負荷能力のことで、タイヤの側面に表記されています。
この数値を確認することで、タイヤがどれくらいの重さまで耐えることができるのか確認することができます。
つまりタイヤの負荷能力が、車両総重量(乗車定員の体重+最大積載重量を含む)を上回っている必要があるのです。もし下回ってしまった場合は車検に合格することはできません。
ロードインデックスの表記方法や荷重指数は、各タイヤメーカーで確認することができますが、少し計算に手間がかかるため、自信がないという方は業者に依頼をするようにした方が安心です。
タイヤの寿命はどのくらい?
出典:Adobe Stock
タイヤはスリップサインが出たら車検に受からないとお伝えしましたが、どれくらいの期間でタイヤは寿命を迎えてしまうのでしょうか。
使用頻度や保管状況などにもよりますが、各メーカーは使用開始から5〜6年程度でのタイヤ交換を奨励しています。
もちろん状況によってはそれ以上の期間使用できることもありますが、製造から10年経過したタイヤについては、外見は問題なくてもゴムが劣化している可能性があるため交換するようにしましょう。
また、上記はあくまでも目安の期間になりますので、期間を経過していなくてもタイヤに亀裂が入ってしまったなどの場合は交換が必要になります。
特にタイヤは磨耗すればするほど、雨天時にブレーキの性能が格段に下がります。スリップサインが出る前に交換しておく方が安全面の観点から言えば理想的です。
タイヤ以外の点検項目にも注意
画像出典:Adobe Stock
車検で点検されているのは、タイヤだけではありません。
タイヤの他に大きく分けて以下のことが車検で検査されています。
【内装・外観】
点検項目 |
検査内容 |
同一性の確認 |
・車検証の内容と車検を受ける車が一致しているかの確認
|
ガラス
|
・車にあるガラスやミラーに割れやヒビがないか
・着色フィルムを貼っていないか、規定外のステッカーなどが貼り付けられていないか
|
各種メーター
|
・警告音が鳴っていないか、各種メーターが点滅していないか
|
内装
|
・シートベルトに破損や不具合かないか
・発煙筒の有効期限が過ぎていないか
・ギアパターン(マニュアル車の場合)に不具合はないか
・クラクションのボタンにホーンマークがついているか等
|
【外回り】
点検項目 |
検査内容 |
灯火装置 |
・車についている全てのライトが対象
・故障してないか、電球が切れていないかなどを確認
|
ワイパー
|
・正常に動くか、雪や雨を拭き取れるか
|
ウィンドウォッシャー
|
・ウォッシャー液が適正量以上出るか
|
マフラー
|
・音量や取り付け位置、触媒の有無の確認
|
ドライブシャフトブーツ
|
・ドライブシャフトに破損はないか
|
ステアリングラックブーツ
|
・ステアリングラックブーツに破損はないか
|
もし車検を受ける前に、事前にチェックをしておきたい、どのような部分が車検に落ちやすいのかなどを知りたい場合は、以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事:車検の検査項目一覧まとめ!検査内容と車検に落ちないための対策も解説
いかがでしたでしょうか?
タイヤは車の安全走行に大きく関わってくるため、車検で点検される項目もその他と比べて少し厳しく基準が設定されています。
ただし目視で確認できることばかりなので、日々のメンテナンスに気をつければもしもの時のトラブルを避けることができるので、走行年数が5年を超えたら日常的にタイヤの状態をチェックするようにしましょう。
車検の費用相場
画像出典:Adobe Stock
最後に車検を受ける前に車検の相場について確認しておきましょう。
あなたは車検の費用相場がどれくらいか知っていますか?
実は車検は依頼する業者によって相場が異なります。
ディーラー、車検専門店、ガソリンスタンド、整備工場の4つに分けて車検相場を分類しています。
|
軽自動車 |
小型乗用車 1.0t以下
|
中型乗用車 1.0〜1.5t以下 |
普通自動車 1.5〜2.0t以下 |
大型車 2.0〜2.5t以下 |
ディーラー |
71,110円〜
|
83,930円〜 |
93,210円〜 |
103,570円〜 |
120,410円〜 |
車検専門店
|
52,534円~
|
63,194円~ |
71,394円~ |
79,594円~ |
87,794円~ |
ガソリンスタンド
|
46,370円~
|
58,030円~ |
67,230円〜 |
76,430円〜 |
84,630円〜 |
整備工場
|
66,110円〜 |
83,750円〜 |
89,970円〜 |
109,610円〜 |
119,330円〜 |
※2020年10月現在の価格
※金額はあくまでも目安になりますので、実際の金額についてはご利用いただく車検業者へお問い合わせください。
(参考: 【徹底解析】気になる車検費用の相場はいくら?)
ディーラーでの車検は他の業者に比べて、割高になりやすい傾向にありますが、質が高い整備や正規品の部品交換ができるのが大きな魅力です。
ただし、もし車検の費用を抑えたいというのであれば、必要最低限の整備をしてくれる車検専門店やガソリンスタンドに依頼するのがおすすめです。
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参考サイト
国土交通省(参照日:2020-10-17)
https://www.mlit.go.jp/common/001056254.pdf
自動車技術総合機構(参照日:2020-10-17)
https://www.naltec.go.jp/publication/regulation/fkoifn0000000ljx-att/fkoifn0000000mc6.pdf
タイヤの寿命(長期使用の目安)(参照日:2020-10-17)
https://www.goodyear.co.jp/knowledge/long-termuseage.html
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