2020-07-01
車検の検査項目一覧まとめ!検査内容と車検に落ちないための対策も解説
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「車検ではどんなことを検査しているんだろう...」と疑問に感じていませんか?車検の検査項目がわかればユーザー車検の敷居が低くなりますし、車検に落ちないための対策をたてることも可能です。この記事では、車検の検査項目を一覧で解説します。
「車検ではどんなことを検査しているんだろう...」「車検に落ちやすい検査項目はある?」このような疑問を感じていないでしょうか。車検は車を運転する上で、欠かせないものです。ただ、検査で何を見ているのかよくわかりませんよね。車検の検査項目がわかればユーザー車検ができますし、車検に落ちないための対策を立てることも可能です。そこでこの記事では、以下のことを解説していきます。
- 車検の検査項目はどこ?
- 車検に落ちやすい項目は?
- 車検の検査項目についてのよくある疑問
車検の検査項目一覧もまとめています。検査項目を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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車検と24ヵ月点検の違い
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車検と24ヵ月点検は一緒に行われますが、この2つは別のものです。車検は、「国が定めた基準を満たしているか」を確認する検査です。それに対し24ヵ月点検は、「車を正常な状態に保ち、事故を未然に防ぐ」ための検査を行っています。部品の消耗があったとしても、車検の基準で問題がない範囲であればそのまま通ります。しかし24ヵ月点検は部品の消耗が見つかった場合、交換や修理といった処置を取らないといけません。
保安基準に適合しているかを確認するのが車検、性能を維持して事故や故障を防ぐのが24ヵ月点検です。
車検の外観・内装の検査項目一覧
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車検では、車のどこを検査しているのでしょうか。ここからは、車検の外観・内装の検査項目を一覧で紹介します。外観・内装の検査項目は、大きく分けて以下の5つです。
- 同一性の確認
- タイヤ
- ガラス
- 各種メーター
- 内装
順番に見ていきましょう。
1.同一性の確認
車検を受ける前に、「車検証の内容」と車検を受ける車が一致しているか確認が行われます。これを、同一性の確認といいます。同一性を判断するために確認されるのは、以下の箇所です。
- エンジンに書かれている番号
- 車台番号(車を管理するために割り当てられた番号)
これらを確認し同一性が確認できて初めて、車検を受けられるのです。
2.タイヤ
タイヤの検査では、タイヤの溝の摩耗やヒビなどを確認します。タイヤで1番摩耗している溝が1.6mm以下の場合は、交換しておかなければなりません。「そんなのよくわからない...」と思うかもしれませんが、タイヤの溝が1.6mm以下だった場合、溝にスリップサイン(盛り上がった箇所)が出てきます。スリップサインは、道路交通法で定められた交換の目印で、すべてのタイヤに存在するものです。トレッド面(地面と接触する部分)と同じ高さになるため、スリップサインを見ればタイヤの交換時期を判断できます。
タイヤの溝が深い、もしくはヒビがあると車検で不合格になってしまうので、事前に確認・交換しておきましょう。
3.ガラス
車検ではフロントガラスと側面ガラス、サイドミラーなどすべてのガラスが検査対象です。ガラスにヒビがあったり、割れたりしていると車検に落ちてしまいます。事前に確認し、交換しておきましょうまた、ガラスに着色フィルムを張っていると不正改造車とみなされ、車検に落ちてしまいます。フィルムを貼っていると周囲の確認がしづらく、事故の原因になるためです。
ただ、着色フィルムをガラスに貼りたい方もいると思います。どうしても貼りたい場合は、可視透過率が70%を超えているものにしましょう。可視透過率が70%を超えていれば視界が確保できるため、不正改造車とはみなされません。
4.各種メーター
シートベルト警告灯やエアバック警告灯など、各種メーターの点滅部分も車検の検査対象になります。メーターの点滅部分は、何らかの故障や不備を知らせるものです。ひとつでも点滅しているメーターがあれば、車検に落ちてしまいます。事前に各種メーターを確認し、点滅があった場合は原因を探して整備しておきましょう。
5.内装
車検では、車の内装で問題のある箇所がないか目視で確認していきます。内装で確認されるのは、以下の箇所です。
- 各種電灯は問題なく点灯するか
- シートベルトに破損や不具合かないか
- 発煙筒の有効期限が過ぎていないか
- ギアパターン(マニュアル車の場合)に不具合はないか
- クラクションのボタンにホーンマークがついているか
- ヘッドレストがついているか(登録されたのが平成24年7月以降の車は、義務付けられている)
内装は目視で確認できるので、上記の問題がないか確認しておきましょう。
車検の外回りの検査項目一覧
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車検の外回りの検査項目は、以下の6つです。
- 灯火装置
- ワイパー
- ウィンドウォッシャー
- マフラー
- ドライブシャフトブーツ
- ステアリングラックブーツ
順番に見ていきましょう。
1.灯火装置
灯火装置とは、車についているライト全般のことです。
- ヘッドライト
- テールランプ
- ブレーキランプ
- バックランプ
- ナンバー灯
- ウインカー
これらがすべて点灯するか、確認します。もし切れていた場合は、電球を交換しておきましょう。
2.ワイパー
ワイパーの検査では問題なく動くか、雨や雪を拭き取れるかを確認します。もし雨や雪が降った時に正常に作動しない・十分に拭き取れないという状態だと、視界が確保できず事故の原因になります。また、動作が問題なくてもゴムが切れている・緩んでいる場合は、交換が必要です。
3.ウィンドウォッシャー
ウィンドウォッシャーは、十分な量の液が出てくるか確認します。ウォッシャー液が出ない、または弱い場合は車検に落ちる可能性があります。ウォッシャー液がうまく出なくなるのは、ノズルが詰まっている場合が多いです。「なんだかウォッシャー液の出が悪いな...」と感じたら、ノズルを確認してみましょう。
4.マフラー
マフラーは音量や取り付け位置、触媒の有無を確認します。触媒とは、排気ガスに含まれる有害物質を浄化する機能のことです。触媒がない場合、車検は無条件で不合格です。また、マフラーは長年使っていると劣化していきます。劣化すると穴が空く・断熱材が詰まるといった問題が発生し、マフラーから出る音量が大きくなってしまいます。マフラーの交換には部品代で3〜8万、工賃に5,000円必要です。
5.ドライブシャフトブーツ
エンジンの力を伝えてタイヤを動かす装置のことを、「ドライブシャフト」といいます。ドライブシャフトの間でタイヤの向きを変えるために動くのが、「ベアリング」です。そして、ベアリングを保護しているのが、「ドライブシャフトブーツ」です。ドライブシャフトブーツが破損してしまうとタイヤを動かせなくなり、運転ができません。そのため、車検の際は異常がないか確認されます。
6.ステアリングラックブーツ
タイヤとハンドルをつないでいる「タイロッド」という部品があり、これを保護するのが「ステアリングラックブーツ」です。タイロッドが機能しないとハンドル操作に影響が出るため、事故につながります。そのため車検の検査対象となっています。
予備検査場(テスター屋)での検査項目一覧
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車検を受ける前に予備検査場(テスター屋)で、検査に落ちないための対策をたてることが重要です。事前に確認しておくことで、再検査になる心配や余計な時間がかかるのを防げます。予備検査場(テスター屋)で確認できる検査項目は、以下の4つです。
- ブレーキ
- 排気ガス
- サイドスリップ検査
- ヘッドライト
順番に見ていきましょう。
1.ブレーキ
ブレーキの検査では前輪後輪のブレーキ、パーキングブレーキの効き具合を確認できます。当然ながら、ブレーキが効かないと事故につながります。ブレーキに異常が見つかったら、安全のためにも修理が必要です。
2.排気ガス
排気ガスの検査では、一酸化窒素と炭化水素の濃度を確認できます。排気ガスの濃度が高いと、環境に与える不可が大きいため車検に落ちてしまいます。古い車はスパークプラグの劣化によって、排気ガスの濃度が高くなりやすいです。そのため、古い車の場合は乗り換えを検討した方がいいかもしれません。
3.サイドスリップ検査
サイドスリップ検査とは、ハンドルをまっすぐにして進み、左右へのずれがないかを確認する検査です。タイヤが削れていたりへこんでいると、左右へのずれが発生します。左右で5mm以上のずれがあると、車検は不合格です。
4.ヘッドライト
ヘッドライトの検査は点灯確認はもちろんのこと、明るさや色も検査します。光量が足りないと十分な視界を確保出来ず、事故の原因となり危険です。ヘッドライトは黄ばみが原因で光量が落ちるため、黄ばんでいる場合は要注意です。ヘッドライトに異常があった場合は、ライトを交換しておきましょう。
車検の検査項目に関するよくある5つの疑問
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ここまで解説した内容以外にも、車検の検査項目について疑問に感じている方もいるかもしれません。そこでここからは、車検の検査項目に関するよくある5つの疑問を解説します。
- 車検で落ちやすい項目は?
- 車検に落ちたらどうすればいい?
- バイクの車検の検査項目は?
- 車の構造変更(改造)をした時の検査はどうなる?
- ユーザー車検の検査項目は?
順番に見ていきましょう。
1.車検で落ちやすい検査項目は?
車検で落ちやすい項目は、以下の5つです。
- ヘッドライト
- サイドスリップ検査
- ブレーキ
- ドライブシャフトブーツ
- ステアリングラックブーツ
前述した予備検査場で確認できるものもありますが、自力での交換・修理となると難しいです。異常を感じる・自分での判断が難しい時は、車検業者に事前見積もりをしてもらうのがおすすめです。ただ、「業者はどこに依頼するのがいいんだろう…」と疑問に感じるかと思います。以下の記事で業者の選び方を解説しているので、参考にしてみてください。
関連記事:車検はどこで受けられるの?選び方の2つのポイントやお得に受ける方法!
車検に落ちたらどうすればいい?
検査の当日に再検査を受けられない時は、「限定自動車検査証」を発行してもらわないといけません。限定自動車検査証には15日の有効期限があり、15日以内であれば車検証がなくても運転が可能です。しかし15日以内に受けられない時は、最初から検査を受け直すことになります。その場合は、レッカー車や仮のナンバープレートの用意が必要です。
3.バイクの車検の検査項目は?
バイクの検査項目は、以下のものです。
- 同一性の確認
- 外観確認
- 灯火類
- 排気ガス
- 騒音
- スピードメーター
- ブレーキ
- ヘッドライト
車の検査項目とほとんど同じで、バイクだからといって特別な検査を行うわけではありません。
4.車の構造変更(改造)をした時の検査はどうなる?
車の構造変更とは、車検証に記載されている車の構造に関わる項目が、改造によって変更になることです。車の構造変更があった場合、「構造変更等変更検査」を受ける必要があります。また、車検を受けていたとしても、再度受け直さないといけません。検査項目や検査の流れは、通常の車検と同じです。
5.ユーザー車検の検査項目は?
ユーザー車検の検査項目は、以下のとおりです。
- 同一性の確認
- 外廻り検査
- サイドスリップ検査
- ブレーキ検査
- スピードメータ検査
- ヘッドライト検査
- 排気ガス検査
- 下廻り検査
前述した予備検査場で行えるものが多いので、事前に検査しておくと車検に受かりやすくなります。ユーザー車検については、以下で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
関連記事:ユーザー車検は業者と何が違う?特徴と検査の流れをわかりやすく解説
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最後にここまでの内容をまとめます。
- 車検と24ヵ月点検は別のもの
- 車検の検査項目は外観・内装・外回り検査に分けられる
- 予備検査場(テスター屋)で事前に検査を行える
車検と24ヵ月点検は、一緒に行われますが別のものです。車検は「国が定めた基準を満たしているか」を確認するのに対し、24ヵ月点検は「車を正常な状態に保ち、事故を未然に防ぐ」ためのものです。車検では部品の交換が行われないこともありますが、24ヵ月点検では部品の交換や修理まで行われます。車検の検査項目は外観・内装・外回り検査に分けられます。それぞれの項目が車を安全に運転できる状態を維持するために、重要なものです。基準に適合していない項目があれば不合格となり、再検査を受けなければいけません。
「車検に落ちて再検査を受けるのは嫌だな...」という場合は、予備検査場(テスター屋)で事前に車検と同じ検査を行っておくこともできます。ただ、自分で検査を行うのは難しいと感じる方もいるかもしれません。不安が大きい時は、自分で検査するのではなく車検業者に依頼した方が確実です。車検の依頼には、「楽天Car車検」を使うのがおすすめです。楽天車検には、以下の特徴があります。
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参考サイト
車検の項目一覧まとめ!車検を受ける前に確認しておこう!(参照日:2020-2-11)
https://www.nextage.jp/syaken_guide/info/20190302214249/
車検の検査項目内容を徹底解説!車検ではなにをチェックされるの?(参照日:2020-2-11)
https://www.nextage.jp/syaken_guide/info/20190622163453/
車検でのワイパーの点検基準は?部品交換にかかる費用も解説(参照日:2020-2-11)
https://www.nextage.jp/syaken_guide/info/20190622101039/
マフラーのせいで車検に通らない!選び方や注意点は?(参照日:2020-2-11)
https://carnext.jp/magazine/article/muffler_vehicle_inspection/
車検で不合格になりやすいポイントを解説(参照日:2020-2-11)
https://www.syaken-signpost.com/wp/?p=129
バイクの車検項目と検査手順(参照日:2020-2-11)
https://バイクの売却.net/kiso/motu/ijihi/shaken/shakenkomoku.html
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