2022-06-27
車検期間はいつからいつまで?期限の確認方法や過ぎてしまった場合の対処方法を解説

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車検期間がいつからいつまでなのか確認したいと思っていませんか?本記事では、車検をいつまでに受けなくてはいけないかを確認する方法やいつ頃車検の予約をするのがベストなのか解説しています。
車検期間がいつからいつまでなのか確認したいと思っていませんか?
前回車検を受けてから時間が経っていると、「次はいつまでに受けないといけないんだっけ?」と急に不安になることってありますよね。
本記事では、車検をいつまでに受けなくてはいけないかを確認する方法やいつ頃車検の予約をするのがベストなのか解説しています。
また、記事の最後にはお得に車検を受ける方法についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
車検証の有効期間は?

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車検を受けなくてはいけない頻度は、車検証の有効期間に基づいています。
そもそも車検とは、自動車が公道を安全に走行できる状態か確認するためのものです。自動車は使用し続ければ劣化していくため、定期的に保安基準を満たしているか検査をする必要があります。
そのため、車検証には有効期限が定められており、期間満了後も車を使い続けるためには、有効期限内に期間を更新するための車検を受けなくてはならないのです。
また、車検証の有効期限を知る上で、注意してしなくてはいけないことがあります。
それは、車検の初回と2回目以降で車検証の有効期限が変わるということです。
初回の車検というと「自分で初めて車検を受けた時」と勘違いしてしまう方もいますが、それは間違いです。
車検には3種類あり、初回の車検である「新規検査」は、車を販売しているディーラーなどが行っている場合がほとんどです。
【車検の種類】
検査の種類 |
内容 |
新規検査 |
新たに自動車を使用しようとするときに受ける検査、または、いったん使用することを中断する手続きをした自動車を再び使用するときに受ける検査 |
継続検査 |
自動車検査証の有効期限が満了した後も引き続きその自動車を使用するときに受ける検査 |
構造等変更検査 |
自動車の長さ、幅、高さ、最大積載量等に変更を生じるような改造をしたときなどに受ける検査 |
引用:国土交通省
一般的には、車検=継続検査と呼ばれていることが多く、勘違いしてしまう人も多いのですが、車の所有者が初めて行う車検は2回目の車検にあたります。
したがって、正確にはこの場合の初回の車検とは以下のような期間を指します。
初回 |
新車登録〜所有者が初めての車検を受けるまでの有効期間 |
2回目以降 |
所有者が初めての車検を受けた以降の有効期間 |
この注意点を加味しながら、ここからは車検の頻度を確認するために、車検の有効期間が何年間なのかおさらいしていきましょう。
自家用車とそれ以外で条件が異なりますので、それぞれ解説していきます。
自家用乗用車は初回3年間、以後は何年経過しても2年ごと
まずは、自家用乗用車の場合の車検の有効期間について解説していきます。
自家用乗用車とは以下のような車のことを指します。
【自家用乗用車の定義】
- マイカーなど私生活で利用
- 事業用ではなく一般的な用途で使用される
- 定員が11人以上バスやなどでない
|
つまり、通勤や休日に遠出するために利用する自動車は、ほぼ「自家用乗用車」に該当します。
そのため、車を所有しているほとんどの方がこちらの車検期間を覚えておけば問題ありません。
自家用乗用車の車検期間は以下の通りです。
【自家用乗用車の車検有効期間】
車種 |
車検基本料金 |
車検費用合計 |
28,130円 |
20,000〜25,000 |
48,130〜53,130 |
軽自動車 |
3年間 |
2年間 |
参考:国土交通省
表を見ていただくとわかる通り、車検の有効期間は新車登録をしてから3年間、それ以降は2年間になります。
初回の車検以降は車検の有効期間が短縮されることはありません。
普通自動車でも軽自動車でもその期間は同じです。
新車登録後のみ3年間の有効期間である理由は、新車は納品される前の段階でメーカーにてしっかりと点検されているうえに、車自体が新しく不備が発生しにくいと判断されているためです。
したがって、中古車を購入して新規登録をした場合、車検の初回有効期間が3年になるわけなく、2年になるため注意しましょう。
自家用乗用車以外は条件によって異なる
次に自家用車以外の車検期間について解説していきます。

引用:国土交通省
自家用乗用車以外の車とは、事業を行っている貨物車や営業車、または自家用乗用車以外のバイクやバス、特殊自動車などに分類ができます。
事業目的であるタクシーやバス、貨物用などのナンバープレートが「緑ナンバー」の自動車は初回は1〜2年、2回目以降は1年ごとに車検が必要となります。
また、事業目的の軽自動車に関しては「黒ナンバー」に分類され、初回は2年、2回目以降も2年と異なりますので注意が必要です。
また、自家用車でも定員が11人以上の車は初回も2回目以降も1年ごと、オートバイなどの二輪自動車は初回3年、2回目以降は2年、キャンピングカーなどの特種車(8ナンバー)は初回2年、2回目以降も2年になります。
車検はいつからいつまで受けられる?期限の確認方法

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車検の頻度=車検の有効期間ということがわかったところで、次は実際に車検はいつからいつまでの間に受ければいいのか確認していきましょう。
まずは車検満了日を確認しよう!

引用:貼らないと罰金!車検シールは再発行できる?知っておきたい意味と貼り方【車検のギモン解決シリーズ】
画像引用:貼らないと罰金!車検シールは再発行できる?知っておきたい意味と貼り方【車検のギモン解決シリーズ】
前述した通り、車検は車検証の有効期限までに受けなくてはなりません。
そのため、「車検をいつまで受ければいいのか?」という疑問は、車検証の満了日を確認すれば解決します。
それでは、車検の満了日はどこを確認すれば良いのでしょうか。
確認方法は以下の2つです。
- 自動車検査証(車検証)を確認する
- 検査標章(車検シール)を確認する
|
1つ目は、「車検証(自動車検査証)を見て確認する方法」です。
車検証の左下にある、「有効期間の満了する日」の日付が満了日です。運転時は携⾏が義務付けられているため、グローブボックスの中にファイルごと入っている人が多いかもしれません。
2つ目は、「検査標章(車検シール)を見て確認する方法」です。
検査商標とは車のフロントガラスに貼ってあるシールのことで、車検の満了日が記載されています。
ただし、車検シールの表側(車の外側から見える部分)には、「満了年月」しか書いていないことに注意しましょう。車検シールが2022年5月になっていたとしても、満了日が5月末日であるとは限りません。満了月になる前に、必ず裏側に書いてある日付を確認しましょう。
関連記事:貼らないと罰金!車検シールは再発行できる?知っておきたい意味と貼り方【車検のギモン解決シリーズ】
車検証の満了日前なら車検はいつ受けてもOK
車検をいつまでに受ければいいのかわかったなら、次は「車検はいつから受ければいいのか?」という疑問が残ります。
結論からいうと、特に規定はなく車検証の満了日までであれば、車検はいつ受けてもOKです。満了日の1年前でも半年前でも車検を受けることは法律上はなにも問題もありません。
しかし、満了日より何ヶ月も前に車検を受けるのは、あまりおすすめできません。
その理由としては以下の通りです。
有効期間が重なる期間については、二重で料金を支払っている状態になってしまう。重量税は重なった期間分の返金はない。
自賠責保険は基本的には次回の24ヶ月もしくは25ヶ月を選択する人が多く、1ヶ月以上前倒しで車検を受けた場合、保険を延長するか、もしくは保険を解約して新しく加入をし直すなどの手続きが必要になる。また、解約する場合は返金手続きも必要になる。
車検の前倒しにする際の注意点については、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:車検前倒しは可能?自賠責保険や重量税はどうなる?
車検は45〜30日前までに予約するのがおすすめ

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車検を受ける時期を前倒しにし過ぎてしまうと損するのであれば、どのタイミングで車検を受けるのが適切なのでしょうか?できることなら期間を無駄にせず、車検を受けたいですよね。
車検に最適な時期は、以下の2つです。
それではひとつずつ詳しく解説していきます。
オススメ時期1:1ヵ月前
満了日の1ヵ月前〜 満了日は、次の車検の満了月が変わらないのでおすすめです。
具体的に言うと、2022年10月15日が満了日の場合は、2022年9月15日以降に車検を受けるイメージです。
もし、9月14日に前倒しで車検を受けた場合、次回の車検証満了日も9月14日に前倒しにされるので注意しましょう。自動車検査証(車検証)や検査標章(車検シール)を見て、早めに準備することがおすすめです。
オススメ時期2:45日前
「仕事の都合で、満了日1ヵ月前だとどうしても受けられない…」という人も、いるのではないでしょうか。条件はありますが、45日前に車検を受けても満了月を変更しない方法があります。
その条件は、以下の2つです。
- 指定工場で車検を受ける
- 「保安基準適合証」を有効期限まで(15日以内)に運輸支局に提出する
45日前に車検を受けられる場所は、「指定工場」のみです。
指定工場とは、車検の工程を全て自社で行うことができる国の厳しい基準をクリアした工場のことです。
指定工場で車検を受けると、その場で車検証が発行されず、代わりに「保安基準適合証」が交付されます。
これを陸運支局に提出することで、車検証が発行されるのです。「保安基準適合証」の提出期限は15日(車検を通してから届出するまでの期限が15日)なので、45日前に車検を受けても満了月を変えなくて済むというわけです。
車検業者が指定工場にあたるかどうかについては、直接確認する必要がありますが、1時間〜1日で車検を終わらせることができる、全国規模の車検専門店などは指定工場であることが多いです。
車検期間を過ぎてしまうとどうなるの?

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「1ヵ月前に受ければ満了月が変わらないのはわかったけど、車検が切れてしまった場合はどうなるんだろう…」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
そこで次に、以下2つについて解説します。
- 車検が切れると運転できなくなる
- 車検が切れた後の対処方法
それではそれぞれ見ていきましょうしていきます。
罰則はないが手続きが面倒になる
実は車検が切れたというだけでは、罰則があるわけではありません。
しかし、車検が切れた状態で運転してしまうと、道路運送車両法違反になってしまいます。
そのため、そのままの状態では車を運転して車検業者に持ち込むことはできませんので、本来であれば必要のない「仮ナンバーの手続きをする」か、「業者に車を引き取りに来てもらう」のどちらかを手配する必要があります。これらの具体的な方法については、次項で詳しく解説します。
また、もし車検が切れたまま、車検業者に持ち込むために運転してしまうと、「無車検運行(車検切れで運行)」「無保険運行(自賠責保険切れで運行)」扱いとなってしまい、以下のように処罰の対象となります。
【無車検運行】
違反点数 |
6点以上 |
罰則・罰金 |
6か月以下の懲役または30万円以下の罰金 |
行政処分 |
免許停止 |
【無保険運行】
違反点数 |
6点以上 |
罰則・罰金 |
1年以下の懲役または50万円以下の罰金 |
行政処分 |
免許停止 |
参考:無車検車運行・無保険車運行 - 交通事故
車検期間を過ぎてしまった場合の対処方法
車検が切れた後の対処方法は、先ほども少し触れた通り大きく分けて以下の2つです。
- 仮ナンバーを取得して車検を受ける
- 引き取り納車で業者に車検を依頼する
|
それでは、それぞれ解説していきます。
仮ナンバーを取得して車検を受ける
仮ナンバーを取得すれば、車検切れの車でも最大5日間運転ができます。申請場所、必要な書類は以下のとおりです。
申請場所 |
区役所・市役所などの総務課 |
必要な書類 |
- 申請書
- 自賠責保険証(申請日から1ヶ月以上有効なもの)
- 車検証
- 運転免許証
- 印鑑
- 取得費用(750円程度)
|
ただ、申請時に3つの注意点があります。
【申請時の3つの注意点】
1. 自賠責保険が切れている場合は、再更新が必要になる:
「自賠責保険」が切れていると、道路運送車両法違反になります。そのため、仮ナンバーを取得できません。自賠責保険が切れている場合は、以下を参考に再申請しましょう。
【自賠責保険証の再申請場所】
【自賠責保険証の再申請場に必要な持ち物】
2. 移動までにかかる最小限の日数しか、許可されない:
仮ナンバーを取得して運行許可が出るのは、移動にかかる最小限の日数のみです。たとえば、神奈川県横浜市神奈川区だと、以下のように目的地によって分かれています。
- 3日以内 神奈川県・東京都・千葉県・埼玉県・静岡県
- 4日以内 上下記の他の地域
- 5日以内 北海道・九州(福岡県は除く)・高知県
引用:自動車臨時運行許可(仮ナンバー) 横浜市神奈川区
5日後に車検を受ける予定でも、仮ナンバーで運行許可が降りないケースがあるので、注意しましょう。
3. 移動する前日、または当日しか申請できない:
仮ナンバーは、運行する前日・当日しか申請ができません。
「10日後から、3日間分運行許可をもらう」のような許可は降りないので、注意しましょう。事前に車検を受ける日程の調整や、必要な準備をしてから仮ナンバー申請をしましょう。
引き取り納車で業者に車検を依頼する
仮ナンバーを取得して自分で車を移動することもできますが、時間や手間がかかりますよね。そんな時は、引き取り納車で業者に車検を依頼することがおすすめです。
引き取り納車の特徴は、以下のとおりです。
【引き取り納車の特徴】
- 自宅やに業者が来て、車を引き取って車検をしてくれるサービス
- 引き取り〜納車までしてくれるため手間や時間がかからない
- 場所や時間を指定して車検の依頼ができる
「便利そうだけど、依頼できるお店を探すのが難しいのでは…」と思った方もいるかもしれませんね。
「楽天Car車検」なら引き取り納車できる店舗を簡単に探すことができます。
料金比較も簡単なので、車検切れしてしまった場合は引き取り納車に対応している車検業者をお探しなら、ぜひチェックしてみてくださいね。
引き取り納車に対応している車検店舗
車検期間に関するよくある質問4つ

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車検期間を延長することはできる?
仕事などの事情で、車検満了日までに車検を受けることが難しいという人も中にはいるのでなないでしょうか。
結論からいうと、私的な理由で基本的に車検期間は延長することはできません。
過去に延長が認められたケースとしては以下の通りです。
・新型コロナウイルス感染拡大を防止に伴う延長(令和2年に公示)
・令和元年台風第19号の被害に伴う延長(令和元年に公示)
このように、台風や地震による自然災害や、感染症防止のためなど国土交通省が認めない限り延長することはできません。
忙しくて車検にいく時間がないという方は、引き取り納車サービスを利用したり、短時間で車検が終わる車検業者に依頼するようにしましょう。
車検には何日かかる?
車検は、依頼する場所によって完了までの時間が変わります。お店によって差はありますが、大まかに分けると以下のような違いがあります。
場所 |
依頼から完了までの日数 |
ディーラー |
1週間程度 |
認証・指定整備工場 |
数時間 〜 4日程度 |
車検専門店 |
数時間 ~ 1日程度 |
車検にかかる日数に差が出る理由は、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
関連記事:車検の時短一本勝負!車検にかかる時間が短いのは一体どこー?【車検のギモン解決シリーズ】
新車登録から10年目を越えた車の車検期間は1年になる?
結論から言うと、10年目を超えた車でも、2回目以降の車検は2年おきです。
1995年の道路運送車両法の改正で1年から2年に変更されているので、どちらかわからなくなってしまう人も多いのではないでしょうか。
現在は自家用乗用車の車検期間は基本的に、新車は初回3年、2回目以降は何年経過しても2年ですので、間違えないように注意しましょう。
楽天Car車検で予約すると車検料金がお得に!

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ここまで、車検の期間について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
車検は1ヶ月前に受けるのがベストなタイミングです。
繁忙期になると直前では予約できないこともあるので、できれば車検満了日の約2ヶ月前から車検業者を探すようにしましょう。
もう直ぐ車検が迫っているけれど、まだ予約をしていないという人は「楽天Car車検」の利用がおすすめです。
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車検の時期が近付いたら、ぜひ「楽天Car車検」をチェックしてみてくださいね。
よくある質問
Q1: 車検証の有効期間は?
A:車検証の有効期間は、新車の自家用乗用車の場合、初回3年間、2回目以降は2年間です。
しかし中古車の場合は、初回の有効期間が2年間になります。
Q2: 車検はいつからいつまで受けられる?
A:車検の有効期間ないであれば、車検はいつでも受けることができます。
しかし、数ヶ月単位前倒しで車検を受けてしまうと、次回の車検満了日も前倒しになってしまい、金銭的に損をしてしまうため注意が必要です。
Q3: 車検はいつ受けるのがおすすめ?
A:基本的には車検期間満了日〜1ヵ月前の間に車検を受ければ、次の車検の満了月が変わらないためおすすめです。また、指定工場の車検であれば満了日45日前でも、次回の車検満了月をずらさない方法があります、
Q4:車検期間を過ぎてしまうとどうなるの?
A:車検が切れたまま、車検業者に持ち込むために運転してしまうと、「無車検運行(車検切れで運行)」「無保険運行(自賠責保険切れで運行)」扱いとなってしまい、以下のように処罰の対象となります。
参考サイト

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