板金とは？

「板金」という言葉を広辞苑で調べてみると

1.切金(きりきん)の一つ。金を板のように薄く打ちのばしたもの。 2.金属の塑性加工の一つ。金属板や帯板を常温のままで曲げ、絞りなどの加工を行うこと。 と書かれています。もともと板金とは、金属を薄く打ちのばしたものや、金属を曲げたりして加工することを指す言葉のようです。車のボディは、金属でできていることがほとんどなので、傷ついた車を修理するとなると金属の加工が必要になりますよね。そんな背景から、いつしか車の傷修理を行っている業者さんを「板金屋さん」と呼ぶようになったのかもしれません。車の板金とは、一般的に車がへこんだり、傷ついてしまって修理が必要になったときに、その変形部分をもとの形に戻すための作業を指すことが多いです。最近では、損傷個所が大きかったりして修理が難しい場合には、パーツ交換で対応することもありますが、基本的にはパーツを交換するのではなく、損傷個所をもとの形に修理するのが板金修理となります。
「板金」の技術は、専門学校で学べるものではなく、資格取得によって完全に習得できる技術でもありません。実際に先輩が板金修理をする技術を見て学び、数年間の下積み時代を乗り越えた先にある、非常に難しい技術で、いわば板金屋さんの「職人の技術」なのです。裏を返せば、資格や技術がなくても、板金に対する情熱をもって、根気強く継続して学習を続ければ習得可能な技術ということになります。

車の板金には、「軽板金」と「重板金」があるのはご存知ですか？

軽板金とは、板金修理の中でも飛び石などでついた小さな傷やバンパーの擦り傷、ちょっとしたドアのへこみ傷などの修理のことを指します。多くの板金工場をはじめ、ガソリンスタンドやカー用品店で対応している比較的軽微なキズを対象とした板金修理となります。
重板金とは、事故などによって車の骨組み（フレーム）の修理が必要となるような重度な修理となります。修理が不可能なほど大破している場合などは、板金修理ではなく事故車として処理されることもあります。

板金とは？についてカンタンにご説明いたしましたが、いかがでしたでしょうか？「板金とは？」以外にも「板金塗装」や「板金修理」などについても興味があれば調べてみてください。