2023-08-26
車の傷は査定の前に修理すべき?買取価格への影響や直しておくべきケースを解説!
画像出典:photoAC
「車に傷があると査定は下がる?」と疑問に思っていませんか?車を売却するときは、そのときの車の状態で値段がつけられます。傷が査定に与える影響や、売却前に修理すべきかどうかについて解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
「車の傷は査定に影響するの?」「売却前に修理した方がいい?」などとお悩みではありませんか?どれだけ大切に扱っていても、車に傷がついてしまうことはありますよね。愛車に傷がついてしまったというだけでもショックですが、売却前のタイミングだと査定額が下がってしまうのではないかと心配している方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、車の傷が査定に与える影響について解説します。売却前に修理した方がいいケース、修理しない方がいいケースについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
車の傷の査定への影響
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結論から言うと、車に傷があると査定に影響してしまうことが多いです。
そもそも査定とは、車の買取や下取りの際に車の状態を評価することを言います。中古車は使用していた年数や走行距離、車の傷や汚れなどといった状態が1台1台異なるため、買取や下取り時点での車の価値を正しく評価し、値段を決める必要があるのです。
査定価格は、その車の標準状態と査定時点での状態を比較して、加点・減点をすることで決められます。査定の基準となる標準状態とは、次のような状態のことです。
- 外装・内装は無傷であること
- エンジン・足回りは走行に支障なく良好であること
- 車検の残り月数は3ヵ月以内であること
- 走行キロ数は標準であること
- タイヤの残り溝は1.6mm(スリップサイン)以上あること
- 事故修復歴や改造工作がなく、損傷減価要因(腐食・臭い)等がないこと
引用:一般財団法人日本自動車査定協会
1つ目の項目に「外装・内装は無傷であること」とあるように、傷がない状態が査定時の基準となります。つまり、傷がある車は傷の程度によって減点され、その分査定価格が下がってしまうということです。
車に傷があっても売却や下取りは可能?
基本的に、車に傷があるくらいで買取や下取りをしてもらえないということはまずありません。査定額は下がってしまう可能性が高いものの、売却すること自体に問題はないでしょう。
ただし、傷が原因ではなく、他のことが原因で買取や下取りを拒否されてしまうケースがあることは覚えておく必要があります。買取や下取りを拒否されたり、査定額が0円になったりしてしまう車の主な特徴は次の通りです。
- 年式が古すぎる
- 走行距離が長すぎる
- 全損車や水没車
- 修復歴がある
- 必要書類が揃っていない
- 自動車税が未納になっている
新車登録から10年以上経過していたり、走行距離10万km以上になっていたりするような車は、大きく価値が下がってしまうとされています。10年落ち、走行距離10万km越えで必ずしも0円査定になってしまうわけではありませんが、業者によっては価格がつかない可能性があるでしょう。
全損車や水没車は、中古車として販売するために大掛かりな修理が必要になります。利益よりも修理代が高くなると判断された場合、買取や下取りに応じてもらえない可能性が高いです。しかし、中には使えるパーツのみ売却したり、海外で修理・販売したりすることを目的に、全損車や水没車の買取をしている業者もあります。
売却時点で損傷がなくても、修復歴のある車(骨格部分が損傷し、交換や修理をしたことがある車)の場合、対応は業者によって異なりますが、買取を拒否しているところもあるので注意が必要です。
また、必要書類が揃っていない車や、自動車税が未納になっている車は売却することができません。この場合は、書類を揃えたり自動車税を納税したりすることで買取や下取りに応じてもらえるため、あらかじめ準備をしておきましょう。
車の傷で査定は下がる?
前述した通り、査定の基準となる標準状態は「外装・内装は無傷であること」なので、傷がある車は基本的に査定が下がってしまいます。
しかし、爪が引っかからない程度に浅く、1cmにも満たない極めて小さな傷なら査定額にほとんど影響しないことが多いです。ごく軽度の傷が原因で大きく減額されてしまうようであれば、一度他の業者に査定をお願いすることも考えましょう。
1cm以上の傷では、傷の大きさや深さに応じて減額されることがほとんどです。例えば、塗装だけで修理が可能な傷の場合、査定で減額される金額の目安は次のようになります。
傷による減額の目安
傷の大きさ |
減額の目安 |
1cm~カードサイズ |
1万円前後 |
カードサイズ~A4サイズ |
1~2万円 |
A4サイズ~各パーツ※の面積の半分 |
2~4万円 |
各パーツの面積の半分以上 |
6~18万円 |
※ボンネット、ドアなど車のボディの各パーツ
傷は大きいものや深いものほど減額される金額が大きくなります。サイズだけでなく傷のある場所によっても異なり、修理の難しいルーフなどは他のパーツに比べて大きな減額となることが多いです。
また、修復歴のある車の場合、買取に応じてもらえる業者であっても、査定額は大幅に下がってしまうでしょう。
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車の傷は査定前に修理すべき?
「傷で査定額が下がるなら、売却前に修理しておいた方がいいの?」とお考えの方もいるかもしれませんが、査定のためだけなら修理はしない方がいいでしょう。
確かに、傷があることで車の査定額は下がってしまうかもしれませんが、修理したことでアップする査定額よりも修理代の方が高くなる可能性が高いです。
例えば、バンパーに手のひらサイズ(15cm×15cm)の傷がついてしまったケースでシミュレーションしてみましょう。傷の深さにもよりますが、修理費用の相場は1~5万円程度です。前述した通り、このサイズの傷で減額される査定額の目安は1~2万円なので、修理をすることで得をするどころか、むしろ損をしてしまう可能性の方が大きいことがおわかりいただけるでしょう。
業者に依頼せず自分で傷を直すと修理代は安くなりますが、自分で修理をするのはもっとおすすめできません。
素人がプロのように修理をするのは難しく、塗装の色が周囲と違っていたり、磨いた際に小さな傷がついてしまったりと修理によってより見た目を悪化させてしまうことがあります。修理のクオリティによっては、査定額アップにならないばかりか、さらに減額となってしまうケースもあるでしょう。
また、場合によっては業者に傷を綺麗に修理してもらったとしても、「修理歴あり」と判断してしまい、査定額が下がってしまうこともあります。
単に損得だけを考えるのであれば、傷があっても修理をせずに査定を依頼する方が得になる可能性が高いです。
車の傷を査定前に修理するべきケース
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先ほど、基本的には車に傷がついていても売却前に修理する必要はないとお伝えしました。しかし、中には売却前に傷の修理を検討した方がいいケースもあります。
傷の修理を検討した方がいいのは、自分に非がないもらい事故にあってしまったときです。
100%相手に過失があるもらい事故の場合、車の修理代金は相手の保険で補償され、自分でお金を出す必要がありません。そのため、もらい事故でついてしまった傷は、査定前に修理をするのが得策です。
車の傷は査定まで放置してもいい?
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基本的に、査定前にわざわざ傷の修理をする必要はありませんが、査定までまだしばらく車に乗るのであれば修理を検討すべきです。
車についた傷は、たとえ最初は小さなものだったとしても、ボディへと損傷が広がってしまう原因になる可能性があります。
そもそも、車の塗装は見た目の美しさのためだけではなく、ボディの保護という重要な役割を担っているものです。金属でできている車のボディは、塗装がないと空気中の酸素や水分にさらされ、サビが発生してしまいます。
傷自体はそれほど大きくないものでも、放置することでその隙間から少しずつ空気や水分が入り込み、時間が経つことでボディにサビができてしまうことは珍しくありません。査定でも、ボディにまでダメージが広がると、単に傷がついているだけの状態よりも大幅減額になってしまうでしょう。
そのため、将来的には売却を検討しているものの、まだしばらくは手放す予定がないのであれば、放置せずに修理を検討すべきです。
車の傷の修理方法
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車の傷を直すには、自分で修理をするか業者に依頼するかの2つの方法が考えられるでしょう。
浅く小さな傷であれば自分で直すことも可能ですが、前述の通り修理のクオリティによっては査定でさらに減額の対象となってしまうこともあります。将来的に少しでも高く売りたいと考えているのであれば、自分で修理をせずにプロに依頼してきれいに直してもらいましょう。
自分で修理をする
業者に依頼する
業者に修理を依頼すると、修理代は高くついてしまいますが、その分きれいに直すことができます。プロの技術で適切な処置をしてもらえるため、ボディの保護という面でも安心です。
大掛かりな修理が必要となるような車の故障であれば、業者によって対応してもらえないこともありますが、傷消しくらいであれば次のようなほとんどの業者でお願いできるでしょう。
- ディーラー
- ガソリンスタンド
- カー用品店
- 修理工場(板金塗装工場や自動車整備工場)
傷がついている箇所や大きさによっても変わりますが、傷の修理にかかる費用の目安は次の通りです。
傷の修理費用の目安
傷の深さ |
修理費用の目安 |
クリア層でとどまっている |
3,000~20,000円 |
色の層にまで届いている |
10,000~30,000円 |
素地にまで届いている |
30,000~100,000円 |
傷の修理代は業者によっても差があります。少しでも費用を抑えたいと考えている方は、複数の業者で見積もりを取って比較してみましょう。
以下の記事では、各業者のメリット・デメリットを詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧くださいね。
関連記事:車の修理どこへ行けばいいの?状況別におすすめの依頼先を紹介
車の傷の修理なら楽天Carキズ修理がおすすめ!
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この記事では、車の傷が査定に与える影響について解説しました。まもなく査定に出すという段階であればわざわざ修理をする必要はありませんが、もうしばらく車に乗る予定なのであれば、損傷が広がってしまわないように修理を検討しましょう。
しかし、傷の修理を業者に頼むと修理代が高くなってしまうことを心配されている方も多いのではないでしょうか?同じ傷でも、修理代は業者によって大きく異なるので、少しでも負担を抑えたい場合は複数の業者を比較しましょう。
そこで、車の傷の修理を依頼できる業者を探すなら「楽天Carキズ修理」がおすすめです。
楽天Carキズ修理は、車の傷やへこみの修理に対応している業者を探して予約ができるサービスで、インターネットで簡単にお近くの修理業者を検索することができます。修理箇所の写真を送るだけで見積もりを取ることができるので、依頼先を見つけるために何軒ものお店に足を運ぶ必要もありません。
また、楽天Carキズ修理から予約し修理が完了すると、料金に応じた楽天ポイントも進呈されるのでとてもお得です。
車に付いた傷の修理を考えている方は、ぜひ「楽天Carキズ修理」を利用してお近くの業者を探してみてくださいね。
楽天Carキズ修理
難易度の面だけで言えば、ごく軽度の傷であれば自分で修理をすることも可能です。ただし、修理箇所がかえって目立つなど満足のいく仕上がりにならない可能性があることや、将来的に査定で減額の対象となってしまう可能性があることなどに留意の上、自己責任で行いましょう。
自分で直すことができるかどうかを見極めるポイントは、傷が塗装面でとどまっているか、車の素地にまで達しているかです。素地にまでは達しておらず、塗装面にだけついているような軽い傷であれば、DIYでも対処することができます。
軽度な傷を自分で直す方法
|
薄い傷 |
線傷 |
必要なもの |
・コンパウンド2~3種類 ・コンパウンド用の布かスポンジ ・コンパウンドを拭き取り用の布 ・水洗い後の拭き上げ用の布 |
・タッチペン ・耐水ペーパー ・脱脂剤 ・水洗い後の拭き上げ用の布 ・脱脂剤拭き取り用の布 ・養生用マスキングテープ |
大まかな手順 |
1.車を水洗いし拭き上げる 2.コンパウンドで磨く 3.コンパウンドを拭き取る
|
1.車を水洗いし拭き上げる 2.塗装箇所の周りを養生する 3.脱脂剤でボディの脂分を取る 4.タッチペンで塗装する 5.耐水ペーパーで塗装箇所を磨く |
以下の記事では、コンパウンドやタッチペンを使った傷の直し方についてさらに詳しく解説しています。また、難易度は上がりますが、深めの傷を直すためのパテを使った修理方法もご紹介していますので、自分で修理することを考えている方はぜひ読んでみてくださいね。
関連記事:初心者でも自分で車の傷を直せる!?必要な道具・手順を徹底解説
参考サイト
一般財団法人日本自動車査定協会 査定とは?(参照日:2023-05-29)
http://jaai.or.jp/sateitowa.html
車買取でキズ・へこみはいくら減額される?詳しい査定基準と回避方法を紹介(参照日:2023-05-29)
https://car-sokuhou.com/media/%E8%BB%8A%E8%B2%B7%E5%8F%96%E3%82%AD%E3%82%BA%E3%81%B8%E3%81%93%E3%81%BF/
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