2026-10-10
車の塗装剥がれは自分で修理できる?やり方や業者に依頼した方がいい場合についても解説

画像出典:photoAC
車の塗装剥がれは、小さな傷なら自分で修理・補修することも可能です。本記事ではDIYで直せる範囲や補修方法、必要な道具、失敗しないコツ、業者へ依頼した方がよいケースまで詳しく解説します。
車の塗装剥がれは、飛び石や接触、紫外線など、さまざまな原因で発生します。小さな範囲であれば、タッチアップペンや補修用スプレーを使ってDIYで補修できる場合があります。一方、広範囲に剥がれている場合や、サビ・へこみを伴う場合は、業者へ依頼した方がきれいに仕上がります。
本記事では、車の塗装剥がれを自分で補修できる範囲や、必要な道具、作業手順、失敗を防ぐための注意点について解説します。業者へ依頼した方がよいケースも紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
車の塗装の剥がれはなぜ起きる?

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車の塗装剥がれは、飛び石や接触による傷だけでなく、紫外線や雨風などによる経年劣化でも発生します。原因によって補修方法や修理費用が変わるため、まずは塗装が剥がれた原因を確認することが大切です。
具体的には、次のような要因があります。
- 壁などへの擦れ
- 飛んできた小石による傷
- 雨などの水滴によるダメージ
- 紫外線による塗装の劣化
- 汚れによる塗装の酸化
塗装剥がれの原因で多いのが、壁や木の枝などに車を擦ってしまうことによってできる傷です。一度傷ができてしまうとそこからサビが進んだり、さらに塗装剥がれが進んだりするので、なるべく早く対処するようにしましょう。
擦れによる傷は比較的気付きやすい一方、飛び石による傷(チッピング)は、自分でも気付かないうちに傷ができているという特徴があります。いつの間にか細かな傷ができて塗装剥がれが進んでしまうということがあるので、注意が必要です。
経年劣化の原因としては、雨などの水滴や紫外線、汚れといった要因があります。
車に付着する水分には、洗車に使う水道水と雨水があります。どちらも長期間放置すると、塗装の劣化や剥がれにつながる可能性があるため注意が必要です。
水道水に含まれるミネラル分は、乾燥すると白いシミとして残り、イオンデポジットの原因になります。また、雨水や汚れを長期間放置すると、ウォータースポットや水ジミが発生し、塗装表面にダメージを与えることがあります。こうしたダメージが蓄積すると、塗装の劣化や剥がれにつながる可能性があります。
水による塗装へのダメージを防ぐには、洗車後は水滴をしっかり拭き取り、雨天走行後に汚れや水ジミが目立つ場合は早めに洗車することが大切です。
また紫外線も塗装成分の分子を破壊してしまう性質があるため、車を使わない時はなるべく屋根付きの車庫に入れるか、車体カバーを被せることが大切です。
大気中の埃や鳥のふんなどにも、塗装を酸化させる成分が含まれています。面倒くさがらずに洗車をして、車体をきれいに保つよう心がけましょう。
車の塗装剥がれを自分で修理できる範囲は?

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それでは、車の塗装剥がれはどの程度までならDIYで直せるのでしょうか?
基本的には塗装の範囲が小さいほどリスクが低く、初心者でも挑戦しやすいと言えます。
細かな擦り傷や小さなチッピング傷
壁や枝などに擦ってしまった傷や、小石による小さなチッピング傷は、タッチアップペンというペンタイプの塗装剤を使えば比較的簡単に直すことが可能です。
ドアやバンパーなどの一面に広がる傷
ドアやフェンダー、バンパーなど比較的広い範囲の塗装剥がれや、バンパーの塗装の劣化などは、スプレーやローラーなどを使えばDIYでも修理が可能です。ただしタッチアップペンで修理できる範囲よりも広範囲になるため、失敗をすると目立ちやすいというリスクがあります。
車全体の塗装
ボンネットやルーフ、車体全体に塗装剥がれが広がっている場合は、DIYでの補修はおすすめできません。広範囲の塗装には、部品の取り外しや下地処理、調色、専用設備での塗装などが必要になるため、板金塗装業者へ相談しましょう。
作業が大掛かりとなる上に、失敗すると取り返しがつかないため、よほど塗装に慣れた人が側にいない限りは業者に頼むのがおすすめです。
必要な道具と費用
タッチアップペンによる塗装に使用する道具と費用の目安は、以下の通りです。
| 道具 |
用途 |
価格目安 |
| タッチアップペン |
塗装用 |
800~1,500円程度 |
| 専用スポンジ付きコンパウンド |
塗装後の研磨用 |
800~2,000円程度 |
| シリコンオフ |
脱脂用 |
500~1,000円程度 |
| マスキングテープ |
養生用 |
200~500円程度 |
| ワックス |
艶出し用 |
500~2,000円程度 |
| ウエス(マイクロファイバークロスなど) |
拭き取り用 |
300~1,000円程度 |
| カーシャンプー |
汚れ落とし用 |
100~300円程度 |
必要な道具を一から揃える場合でも、合計5,000~8,000円程度が目安です。 すでにワックスやウエスなどを持っている場合は、2,000~4,000円程度で補修できることもあります。
タッチアップペンで直す手順
タッチアップペンを使った塗装は、以下の手順で行っていきます。
- 傷周辺の汚れを落とす
塗装中に小さな汚れや油分が入ってしまうと、塗装の見栄えの悪化や、すぐに塗装が剥がれる原因となってしまいます。まずはカーシャンプーを使って、傷周辺の汚れをきれいに洗い流しましょう。
- シリコンオフで脱脂する
汚れを落とした傷表面にシリコンオフを吹きかけて、脱脂していきます。
- 傷の周囲にマスキングテープを貼る
不要な箇所にタッチアップペンを塗ってしまわないよう、傷の周囲をマスキングテープで養生します。
- 傷をタッチアップペンで塗装する
汚れを落とし、マスキングテープで養生したら、いよいよタッチアップペンで塗装していきます。
筆で横に伸ばすのではなく、塗料を傷の溝へ少量ずつ置くように塗ります。一度に厚く塗らず、乾燥させながら数回に分けて重ねましょう。タッチアップペンは何回かに分けて塗っていくので、ある程度塗料を塗ったら一度乾かします。
- タッチアップペンを乾かす
乾燥時間は製品によって異なるため、使用するタッチアップペンの説明書に従いましょう。
- 4と5を3回ほど繰り返す
塗料が周囲よりも少し盛り上がる程度まで、4と5の工程を3回ほど繰り返します。
- 塗料が完全に乾くまで1週間ほど待つ
塗料を完全に硬化させるために、1週間ほど待ちます。完全硬化までは製品の説明書に記載された時間を目安にしてください。硬化するまでの取り扱いは製品によって異なります。洗車や研磨、水濡れを避ける必要がある期間を、商品説明で確認してください。
- コンパウンドで磨いていく
塗装表面がなめらかになるまで、コンパウンドで磨いていきます。この際も必要に応じて養生をすると安心です。
- ワックスで艶出しをする
最後に傷があった部分にワックスをかけて、艶出しをしたら完了です。
スプレーで直す方法

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塗装の範囲が比較的広範囲な場合や、タッチアップペンでは補修しにくい範囲には、補修用スプレーを使う方法があります。こちらではスプレーで塗装をする場合の手順を解説していきます。
必要な道具と費用
スプレーで塗装する場合の道具と費用の目安は以下の通りです。
| 道具 |
用途 |
価格目安 |
| サンドペーパー |
足付け・下地処理用 |
300~1,000円程度 |
| 専用スポンジ付きコンパウンド |
磨き上げ用 |
800~2,000円程度 |
| マスキングテープ |
養生用 |
200~500円程度 |
| ビニール・マスカー・新聞紙 |
窓やボディの養生用 |
300~1,500円程度 |
| シリコンオフ |
脱脂用 |
500~1,000円程度 |
| プラサフ |
下地処理用 |
800~1,500円程度 |
| ボカシ剤 |
塗装の境目をなじませるため |
800~1,500円程度 |
| カラースプレー |
塗装用 |
1,000~2,500円程度(1本) |
| クリア塗料 |
仕上げ・保護用(つや消しは不要) |
1,000~2,500円程度 |
スプレー塗装に必要な道具を一から揃える場合は、8,000~15,000円程度が目安です。 ただし、塗装する範囲が広い場合はカラースプレーやクリアスプレーを複数本使用することもあり、その分費用が高くなる場合があります。
スプレーで直す手順
スプレーで塗装をする手順は、以下の通りです。先に洗車をして汚れを落としておくことを忘れないようにしましょう。
- 養生をする
スプレーが飛んだり、足付けで余計な箇所を削ったりすることがないよう、塗装する箇所以外はマスキングテープやビニール・新聞紙などでしっかり養生しておきましょう。
- 足付けをする
スプレー塗装の密着性を高めるため、サンドペーパーで塗膜表面を細かく研磨して足付けを行います。
金属板まで削らないように、なるべく目の細かいサンドペーパーから慎重に試していきましょう。
- 脱脂する
足付けで削った塗料を洗い流し、しっかり水気を取ってから、シリコンオフで脱脂をして油分を拭き取ります。
- 下地処理をする
下地や金属部分が露出している場合は、製品の指示に従ってプラサフなどの下塗り剤を使用します。
- カラー剤をかける
下地処理が終わったら、カラー剤を薄く吹きかけていきます。いきなり厚く塗るのではなく、薄く重ね塗りしていく気持ちで吹きかけていきましょう。
- ボカシ剤をかける
一度カラー剤を塗ったら、塗りムラをなじませるためにボカシ剤を吹きつけていきます。
- 5と6を繰り返す
色ムラがなくなるまで、5と6を繰り返します。
- 足付けをする
一日乾かしたら、クリア塗装のために足付けをします。つや消しの場合は不要です。
- 脱脂する
クリア塗装がしっかり付着するように、油分を拭き取ります。
- クリア塗装剤をかける
カラー剤と同じ要領でクリア塗装剤を吹きかけていきます。ボカシ剤は不要です。
- 乾かす
1週間ほど放置して、しっかり乾くのを待ちましょう。
- 磨き上げて光沢を出す
最後に少し凸凹した表面をコンパウンドで磨き上げ、完了です。
自分で修理する場合の注意点

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車の塗装をDIYする場合は、以下の点に注意が必要です。
- 色ムラにならないように薄く重ね塗りする
- 気温が高すぎる日や湿度が高い日、雨の日は避ける
- 補修範囲や使用する塗料によっては、洗車や研磨、雨天走行を避ける期間が必要になる
塗装をDIYする際に一番気を付けたいのが、色ムラです。一回で塗装がきれいにならないと厚塗りしてしまいたくなりますが、塗装は薄く重ね塗りが鉄則です。慎重かつ丁寧な作業を心がけましょう。
塗料の乾燥や硬化の仕組みは製品によって異なり、気温や湿度によっても乾燥時間や仕上がりは変わります。特に夏場の高温時は塗料が乾燥しやすく、ムラが生じやすいため注意が必要です。
スピード感のある作業に慣れていない初心者の方は、作業しやすい秋や春先など、比較的涼しい時期に塗装することをおすすめします。
また、寒すぎたり雨が降っていたりすると、塗料の乾きが悪くなってしまいます。作業をする日は、晴れていて気温が高すぎない時期を選ぶのがおすすめです。
塗料が完全に乾くまで必ず運転できないわけではありません。作業範囲や製品の乾燥時間を確認し、車を使用する予定も考慮して作業日を決めましょう。
業者に依頼した方がいい場合とは?

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車の塗装はDIYでも可能ですが、作業に慣れていないと色ムラが生じたり、数日間車が使えなくなったりする可能性があります。
「車の塗装は初めてで作業に自信がない」
「なるべく早く車を使いたい」
という場合は、業者へ依頼した方が確実でしょう。
業者の場合は高度な塗装技術を持っているのはもちろん、専用設備や塗装ブース、高品質な塗料や機材も持ち合わせているので、1日で塗装が完了する場合もありますし、作業日数がかかる場合、代車を用意してくれる業者もあります。
以下の記事でも解説していますが、小さな傷であれば当日中の塗装が可能です。
関連記事:板金塗装の値段相場はどれくらい?DIYで直す方法や費用も解説
お金を節約するためにDIYをするのも良いですが、結果的に多くの労力と時間を浪費してしまう場合もあるので、プロにお願いするのもいいでしょう。
塗装にあまり自信がない、早く塗装を終わらせたいという場合は、お近くの業者へ相談してみましょう。
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車の塗装剥がれをDIYする際は、以下2つの方法があります。
タッチアップペンで直せるような小さな傷であれば比較的簡単ですが、スプレーでなければ直らない広範囲の塗装剥がれは、色ムラに注意が必要です。
ぜひ本記事を参考に、色ムラのないきれいな塗装をしてみてくださいね。
「車の塗装はしたことがないから自分でできるか不安」
「車の塗装が終わるまで何日も待てない」
そんな方は、迅速・確実に作業をしてくれるプロの業者へ依頼するのがおすすめです。お近くの塗装業者を探して、作業日数や費用の見積もりをしてもらいましょう。
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参考サイト
イオンデポジットとウォータースポットの原因と5つの対策を解説|トータルカービューティIIC(2022-04-28)
https://www.pro-iic.com/column/iondeposit.php

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