2023-02-22
車についた白い傷はドアパンチされた跡?見分け方と対処方法を解説
画像出典:photoAC
「車のドアに白い傷がついていた。もしかしてドアパンチされた傷?」と不安に感じていませんか?ドアパンチは、日常生活の中で最も起こりやすい事故の1つです。ドアパンチを受けた時の見分け方と、対処方法について詳しく解説します。
ふと車のドアを見ると、身に覚えのない傷が入っているのを発見したことはありませんか?その傷は、もしかしたら駐車中に横の車のドアがぶつかる「ドアパンチ」でついた傷かもしれません。
ただ、どのような傷がドアパンチでつく傷なのか、見分けがつかない人も多いでしょう。また、身に覚えのない傷を見て慌てることがないよう、その場でできる対処法を知っておくことも大切です。
本記事では、ドアパンチの被害を受けたらどのような傷が入るのか、詳しく解説します。傷を発見した際の対処法や、車両保険を利用した修理についても合わせて解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ドアについた白い縦傷はドアパンチ被害の可能性あり
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駐車場に車を止めてドアを開けたときに、隣の車にドアがぶつかりそうになったことはありませんか?隣の車にドアをぶつけてしまうことを「ドアパンチ」と呼び、車に物がぶつかって起きる事故の中でも、日常的に起きやすい事故の1つです。
実際にドアパンチの被害を受けると、下記のような傷が入ります。
力加減にもよりますが、ドアパンチでそこまで大きな傷がつくことはありません。上記のように、よく見ないと分からない程度の傷がつくことがほとんどなので、その場でドアパンチの被害を受けない限りドライバーも気付かないことが多く、そのまま放置してしまいがちです。
このようにドアパンチの被害は軽微な傷のみなので、軽く考えてしまいそうになりますが、「物損事故」扱いになることを覚えておきましょう。自分が加害者にも被害者にもなりやすい事故の1つなので、駐車場で車のドアを開ける際は注意したり、駐車していた車に乗り込む際はドア付近に傷がないか確認したりする必要があります。
上記の例にあてはめると、ドアパンチの被害を受けて加害者が立ち去っている場合、一般型の「当て逃げ(相手車不明)」に該当します。車両保険に加入していても、エコノミー型を選択している場合は補償が受けられないので注意しましょう。
このように、自分が契約している車両保険の内容によって補償の有無が変わってくるため、「必ず保険が使える」と思い込んでしまうのは危険と言えます。どちらのタイプの保険を契約しているのか、事前にしっかり確認しておきましょう。
そして、車両保険を利用して傷の修理を行う場合、補償を受けて安く修理できるメリットがある反面、デメリットも存在します。
車両保険を利用すると翌年の等級が下がり、翌年以降の保険料は値上がりします。小さな擦り傷程度なら、そこまで修理費用は高額にならないため、値上がりした保険料の方がかえって高くついてしまうかもしれません。
このように、補償が適用される一般型の保険に加入していたとしても、自腹で修理を依頼するほうが結果的に安く済む場合もあります。
保険を利用する前に、翌年の保険料がいくら上がるのか知っておきたい場合は、保険会社に依頼して試算してもらうのがおすすめです。「試算を依頼したら必ず保険を利用しなければいけない」という決まりはないため、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
ドアパンチをされたらどうするべき?
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ドアパンチを受けたとしても、相手が立ち去った後しばらくしてから傷に気付くことがほとんどです。相手がその場にいない場合であっても、車に身に覚えのない白い傷やへこみがついていたら、下記の対処をする必要があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
警察に連絡
ドアパンチは物損事故扱いとなるため、警察への届出が必要です。警察に届出をして「交通事故証明書」を作成してもらうことで、加入している保険会社への請求が可能になります。また、届出をして事故が起こったことを記録に残すことで、相手が後日出頭してきた際に、警察を通して連絡が入り、その後の処理がスムーズになるメリットもあります。軽微な傷であっても、ドアパンチ特有の白い傷やへこみを発見したら、まずは警察に連絡しましょう。
もし「ドアパンチで受けた傷かどうか分からない」と迷う場合でも、警察に連絡しても問題ありません。 警察が事故として認定しなくても、保険会社がその状況に応じた対応方法を提示してくれるため、ドアパンチされた可能性があるのであれば警察に連絡を入れるのが得策です。
保険会社へ連絡
次に、自分が任意で加入している保険会社へ連絡します。契約内容にもよりますが、傷の修理代が補償される場合があるためです。加害者が見つかった場合は、示談交渉を依頼することも可能なので、もしもの場合に備えて連絡を入れておきましょう。
傷の状態を記録する
最後に、自分のスマートフォンで白い傷やへこみを記録しておきましょう。警察が実況見分で写真を残しますが、あくまで事故の証拠資料として利用・保管されるものなので、自身のタイミングで開示してもらうことは難しくなります。後々、補償や示談の交渉の際に必要になる可能性があるため、なるべく詳細に写真で控えておきましょう。
ドアパンチの被害を受けたときの対処法や、反対に自分が加害者になったときの対処方法も詳しく知っておきたい人は、下記の記事も合わせてチェックしてみてください。
関連記事:ドアパンチ被害にあったらどうすればいい?加害者側になった時の対処方法も解説
ドアパンチの傷は保険で直すことができる?
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加入している車両保険の契約内容によっては、ドアパンチでできた傷の補償を受けられない場合があるため注意が必要です。また、保険を利用できたとしても、知っておくべきメリット・デメリットがあるため、しっかり押さえておきましょう。
任意で加入する車両保険のほとんどは、大きく分けて「一般型」と「エコノミー型」の2種類に分けられます。
一般型 |
日常生活レベルのトラブルから事故・災害まで、補償範囲が広い。 →保険料は高く設定されている。デメリット |
エコノミー型 |
一般型と比較して補償範囲は限定的でせまい。 →保険料は安く設定されている。 |
それぞれの具体的な補償範囲は下記の通りです。
引用:ソニー損保
上記の例にあてはめると、ドアパンチの被害を受けて加害者が立ち去っている場合、一般型の「当て逃げ(相手車不明)」に該当します。車両保険に加入していても、エコノミー型を選択している場合は補償が受けられないので注意しましょう。
このように、自分が契約している車両保険の内容によって補償の有無が変わってくるため、「必ず保険が使える」と思い込んでしまうのは危険と言えます。どちらのタイプの保険を契約しているのか、事前にしっかり確認しておきましょう。
そして、車両保険を利用して傷の修理を行う場合、補償を受けて安く修理できるメリットがある反面、デメリットも存在します。
車両保険を利用すると翌年の等級が下がり、翌年以降の保険料は値上がりします。小さな擦り傷程度なら、そこまで修理費用は高額にならないため、値上がりした保険料の方がかえって高くついてしまうかもしれません。
このように、補償が適用される一般型の保険に加入していたとしても、自腹で修理を依頼するほうが結果的に安く済む場合もあります。
保険を利用する前に、翌年の保険料がいくら上がるのか知っておきたい場合は、保険会社に依頼して試算してもらうのがおすすめです。「試算を依頼したら必ず保険を利用しなければいけない」という決まりはないため、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
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