2022-04-01
ドアパンチ被害にあったらどうすればいい?加害者側になった時の対処方法も解説
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駐車場などで隣の車にドアをぶつけられたり、ぶつけてしまったことはありませんか?本記事ではドアパンチをされてしまった場合としてしまった場合の対処方法について解説しています。
駐車場で発生しやすいドアパンチですが、いざ自分が当事者になった場合、どのように対処するのが正解なのかわからないという人がほとんどなのではないでしょうか?
そこで本記事では、ドアパンチ被害にあった場合や逆に自分が加害者になってしまった場合の正しい対処方法について解説していきます。 記事の最後にはおトクに車の傷やへこみを直す方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ドアパンチとは?
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中には「ドアパンチ」という言葉を聞いたことがない人もいるかもしれません。
ドアパンチとは、駐車場などで車から降りる際に開けたドアを、隣の車にぶつけてしまうことを指します。
「強い風が吹いてドアが風で押されてしまった」「不注意で隣の車との距離を考慮せずに勢いよく開けてしまった」など、車に乗ったことがある人であれば、ぶつけてしまった経験はなくても、一度はこのようにヒヤリとする体験をしたことがあるのではないでしょうか。
また、ドアパンチ被害に気がつかない間にあっているというケースもあります。 車のドア部分に、塗料がついていたり、覚えのない傷やへこみがあった場合は、知らない間にドアパンチ被害にあった可能性もあります。
ドアパンチは非常に身近ですが、立派な物損事故にあたります。
被害を受けた場合も、被害を与えてしまった場合も、できるだけトラブルを避けられるように適切な対処を行うようにしましょう。
ドアパンチをしてしまった場合の対処法
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まずは、ドアパンチをしてしまった場合どうしたら良いのかを解説していきます。
自分が加害者側になってしまった時は表のような対応が必要となります。
ドアパンチをしてしまった場合に必ずやるべきこと
- 車をぶつけてしまった相手へ謝罪と連絡先などの確認
- 傷の程度に関係なく警察に連絡し物損事故として処理してもらう
- 自分が任意保険に加入しているようであれば、窓口に連絡する
主にこの流れで対応するようにしましょう。
さらにこの項では、以下の項目にわけて具体的にどのような対応をした方が良いのかも詳しく解説していきます。
それではそれぞれ確認していきましょう。
相手への謝罪と損害賠償
ドアパンチをして隣の車に損害を与えてしまった場合、まずは相手に謝罪し賠償する旨を伝え、相手と連絡先を交換し、ナンバープレードの番号を確認しましょう。
相手がその場にいなかった場合は車の所有者が戻ってくるのを待ちます。
確認するべき内容は以下の通りです。
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- 勤務先
- ナンバープレートの番号
さらに以下のことを相手に確認しておくと、その後の交渉などがスムーズに進みます。
- 加入している任意保険の有無
- 損壊箇所を写真などで記録に残す
ここで注意すべきは、その場で示談交渉をしないということです。 もし、当人同士の話し合いでことが済みそうな場合でも、後々トラブルになる可能性があります。悪質な相手だった場合、ドアパンチでできた傷以外の修理費用を上乗せして請求してくるこというケースもあります。
賠償金についての示談交渉は任意保険の担当者にお願いする方が安心です。
警察への連絡
損壊程度が軽微であったとしても、必ず警察に連絡する必要があります。
「ドアパンチによる物損も交通事故と同じように報告義務があるの?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、警察庁によると交通事故の定義は以下のように解釈されています。
「交通事故」とは、道路交通法第2条第1項第1号に規定する道路において、車両等及び列車の交通によって起こされた事故で、人の死亡又は負傷を伴うもの(人身事故)並びに物損事故をいう。
このようにドアパンチによる物損であっても、交通事故と定義されるため、報告義務が必要があります。
警察に通報すると、以下のことが聞かれますので、1つずつ整理しながら回答するようにしましょう。
- ぶつけてしまった日時と時間
- 負傷者の有無
- 損壊した場所と程度
- 講じた措置
現場に警察が到着したら、あとは警察官の指示にしたがって行動します。
警察に連絡せず逃げたら違反になる
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ついうっかりドアパンチをしてしまった時、焦りから「このまま知らないフリをして立ち去ってしまおう」という考えが頭に浮かんでしまう人は多いのではないでしょうか。
隣の車を傷つけてそのまま逃げてしまった場合、報告義務を怠り当て逃げをしたと判断され、道路交通法違反になります。
減点
基礎点数:安全運転義務違反 2点
付加点数:当て逃げによる付加点数(危険防止措置義務違反)5点
この場合、減点点数が合計7点になるため、最低でも30日間の免許停止処分が確定します。
もちろん、きちんと警察に届け出を行った場合は、減点はありません。
中には、「バレなければ問題ない」と考えている人もいるかもしれませんが、最近は性能の良いドライブレコーダーを取り付けている人が増えた影響で、検挙率も増えてきています。さらに、防犯カメラにナンバープレートが写っていて特定されるというケースも多くあります。
小さな傷だったとしても、自分が加害者側になった場合は、必ず警察に報告することを怠らない様にしましょう。
ドアパンチをされた場合の対処法
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次にドアパンチ被害にあった場合の対処方法について解説していきます。
ドアパンチ被害にあった際に以下のどちらに該当するかで対処方法が大きく異なります。
この2つのケースに分けてそれぞれ詳しく解説していきます。
相手がわかっている場合
被害者側がわかっていていて、相手がドアパンチをしてしまったことを認めている場合は、前述したドアパンチをしてしまった場合の対処方法と同じように、以下のことを行う必要があります。
相手側が気の毒だと感じ、「警察に通報するのはやめてあげようかな?」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、警察へ事故の届出を行っていないと、交通事故証明が発行することができなくなり、保険会社へ保険金請求も行えなくなりますので注意が必要です。
交通事故証明書とは、交通事故があったという事実を確認したことを証明してくれる書類で、相手の保険会社に保険金を請求するために必要な書類です。事故の加害者や自分が任意保険に加入しているのであれば、保険会社が代理人として証明書の請求をしてくれるため自分で手続きをする必要はありません。 もし、自分で発行する場合は、自動車安全運転センターで発行申請をすることができます。
また、被害者側だった場合でも、トラブルを避けるために示談交渉は当人同士でその場で済まさず、必ず保険会社を通した方が良いでしょう。
相手がわからない場合
もし、ドアパンチ被害にあったけれども、加害者が誰かわからない場合は以下のことをする必要があります。
中には後日時間がたってから、被害に気がついたという場合でも、被害に気がついた段階で警察に連絡するようにしましょう。
しかし、中には「これが、ドアパンチの傷なのかわからないから警察に連絡するのは気が引ける…。」いう人もいるかもしれません。
基本的にドアパンチの傷はドア部分につきます。隣の車のドアが当たる位置に縦方向の傷やヘコみがあった場合は、ドアパンチ被害にあった可能性が高いですが、もちろん判断することが難しい場合もあります。 もしわからない場合でも、警察に連絡しても問題ありません。 警察に交通事故として認定してもされなくても、任意の保険会社がその状況に応じて対応してくれるので、ドアパンチされた可能性があるのであれば、警察に連絡するようにしましょう。
ドアパンチを防止する5つの方法
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できることなら、誰でもドアパンチ被害には遭いたくないものですよね。
そこでこの項ではドアパンチ被害を防止する5つの方法をご紹介します。
- 車両同士の距離にゆとりがある場所に車を停める
- 傾斜のある場所での駐車は避ける
- 風がある日は駐車場所に注意する
- ドライブレコーダーを設置する
- ドアパンチ防止グッズを使用する
それでは1つずつ解説していきます。
1. 車両同士の距離にゆとりがある場所に車を停める
ドアパンチによる被害を防止するためには、被害が発生しにくい場所と発生しやすい場所を把握しておく必要があります。 ドアパンチ被害が発生しにくい場所は以下の通りです。
- 車の両隣のスペースが空いている
- 駐車スペースが広くゆとりがある
- 出入り口から少し離れた場所
水場所にゆとりがあり、人の出入りが多くない場所はドアパンチが発生しにくい傾向にあります。
逆に、ドアパンチ被害が発生しやすい場所は以下の通りです。
- 両隣に車が駐車している
- 出入り口近くの駐車スペース
- 駐車スペースが狭い
これらの場所はスペースが狭く、人の出入りが多い場所なので注意が必要です。もし外出先で、車を駐車する場合は、これらのことを念頭に置いて駐車をするようにしましょう。
また、コインパーキングや月極駐車場などもドアパンチ被害が発生しやすい場所です。この場合は駐車場所を変えることができないため、後述する別の防止方法を講じる必要があります。
2. 傾斜のある場所での駐車は避ける
少しでも傾斜のある場所に駐車する際も注意が必要です。 車から降りようとして、ドアハンドルを引いたら、風もないのに勢いよくドアが開いてしまったという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
その原因は、傾斜であることがほとんどです。車の前方が傾斜の下側、後方が上側になると車のドアは力を入れてなくても勢い良く開き、逆に車の前方が傾斜の上側だった場合は勢いよく閉まります。特に、力の弱い子供がドアを開けてしまった場合は、ドアの勢いを止めることができないため注意が必要です。
傾斜ではドアパンチが非常に発生しやすく、傾斜がある駐車場は加害者にも被害者にもなりやすい場所であると言えます。 そのため、傾斜が少しでもあるようであれば、その場所に駐車するのはできるだけ避けるのがおすすめです。
3. 風がある日は駐車場所に注意する
風が強く吹いている日もドアパンチ被害は発生しやすいです。特に台風や突風が吹いている日はさらに注意が必要です。
JAFが行ったユーザーテストによると、風速20m/sの風で子供はドアの勢いを押さえることができず、大人でも風速40m/sを超えると押さえることが難しいことがわかっています。
風速20m/sの勢いで開いたドアは、隣の車に直撃すれば、ヘコみを作ってしまうのに十分な威力があります。
風が強い日などは、駐車スペースにできるだけゆとりがある場所に停めるようにしましょう。
4. ドライブレコーダーを設置する
これは、未然に防ぐ方法ではありませんが、ドアパンチ被害にあった場合、防犯カメラなどにドアパンチの瞬間が写っていれば、泣き寝入りせずに加害者を特定することができます。また、加害者が防犯カメラに気がついて、事前に名乗り出てしてくる可能性もあるため、防犯カメラのある場所に駐車した方が安心であると言えます。
また、ドアパンチの泣き寝入り防止のために、ドライブレコーダーを取り付けるという選択肢もありますが、ドアパンチの瞬間を撮影できるドライブレコーダーの種類はかなり限られていますし、費用もかかります。 もし、ドライブレコーダーの設置を検討している場合は良いかもしれませんが、そうでない場合はその他の対策に力を入れる方がおすすめです。
5. ドアパンチ防止グッズを使用する
引用:楽天市場
最後にご紹介するのは、ドアパンチ被害に合わないための防止グッズを使用するという方法です。
名称や形状は様々なものがありますが、被害を防止するための道具としては、ドアディフェンダーやボディサイドモールが主にあげられます。 どちらも、車の側面に貼り付けて使用し、ドアが当たってしまった場合でも本体に傷が残ることを避けることができます。
ボディサイドモールについては、一部メーカーで純正アクセサリーとして販売されていますので、見た目に違和感なく設置できるのが特徴です。
ドアパンチを防止するグッズを探しているのであればチェックしてみてくださいね。
車の傷やへこみを修理するなら「楽天Carキズ修理」
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ドアパンチ被害にあった場合と加害者になった場合の対処法について解説しました。どちらの立場になった場合も、まずは警察に連絡し、保険会社に対応をお願いするようにしましょう。
また、被害にあった場合は、いったん自分で傷やヘコみの修理の見積もりをとる必要があります。
行きつけの修理業者がない場合、どこにお願いすればいいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。
小さな傷やヘコみの修理業者をお探しなら、楽天Carキズ修理がおすすめです。
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ぜひ、修理を検討しているのなら楽天Carキズ修理をチェックしてみてくださいね。
参考サイト
交通事故は警察への通報が義務!連絡しないとどうなるか、通報後の流れも解説(参照日:2022-3-1)
https://atomfirm.com/media/38260#2
[Q]交通事故を起こしたら、加害者はどうするべきですか?(参照日:2022-3-1)
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-accident/subcategory-traffic-accident/faq318#
用語の解説|警察庁Webサイト(参照日:2022-3-1)
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/yougo.html#
交通事故に関する証明書(参照日:2022-3-1)
https://www.jsdc.or.jp/certificate/tabid/112/Default.aspx
交通事故証明書はどうすれば入手できる? | 自動車保険はソニー損保(参照日:2022-3-1)
https://www.sonysonpo.co.jp/auto/guide/agde029.html
強風時のドア開け(JAFユーザーテスト)(参照日:2022-3-1)
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/windy/door-open
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