2022-10-22
車の塗装をDIYする前に知っておくべき3つのこと|缶スプレーでの塗装方法や手順も解説
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「車の塗装はDIYでできるの?塗装方法は?」と考えていませんか?
車の塗装は、缶スプレーを使用すればDIYが可能です。本記事では、車をDIYで塗装する前に知っておくべきポイントや、缶スプレーでの塗装方法について解説します。
「車の塗装はDIYでできるの?」「缶スプレーでの塗装方法や手順は?」と疑問をお持ちの人は多いでしょう。
車の塗装は、市販の道具を利用してDIYで行うことが可能です。塗装にかかる費用が抑えられるうえに、塗装業者に持ち込む手間もかかりません。ただし、自分で行う塗装はメリットがある反面、デメリットや失敗のリスクがつきものです。DIYを行う前に必ず知っておくべきポイントを知ってから、DIYの塗装にチャレンジしましょう。
本記事では、車の塗装をDIYする前に知っておくべき3つのポイントや、缶スプレーでの塗装方法などについて詳しく解説します。DIYの塗装に関する基本知識を深めたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
車の塗装はどんな時にしている人が多い?
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車の塗装は大きく分けて、「部分塗装」と「全塗装」に分かれます。塗装の一部だけを修理する部分塗装の経験はあっても、ボディの塗装すべてを塗り替える全塗装の経験がある人は少ないのではないでしょうか。この章では、どういった状況で全塗装と部分塗装を選択する人が多いのか、詳しく解説します。
全塗装
まず全塗装は、主に下記のような理由で行われます。
車の塗装は、紫外線や雨風の影響を受けて、ゆっくり経年劣化していきます。新車時と比較して、15~20年経過した塗装は、全体的に色褪せ・退色・塗装剥がれがおこり、見た目の印象が悪くなってしまうのが特徴です。塗装が剥がれだすと、ボディの鉄板がむき出しになってしまい、雨風によるサビが発生する可能性も高まるため、経年劣化を起こした塗装には全塗装が必要になります。特に、ガレージに入れずに保管している車は劣化のスピードが早くなるため、全塗装が必要になるタイミングが早く来ることを覚えておきましょう。
また、車のボディカラーを自分好みに変更したい、カラフルな色やイラストを添えたいなど、ドライバーの好みで全塗装を行う場合もあります。こちらは車の状態に関係なく、ドライバーやオーナーの好みで全塗装が行われるパターンです。
一般的な塗装業者に全塗装を依頼した場合、下記の工程で行われます。
【塗装業者の全塗装工程】
- 塗装業者に入庫、状態の確認
- 外せるパーツは取り外し、簡単な分解を行う
- ヘッドライト等、取り外しできないパーツは養生を行う
- 傷のチェックを行い、傷やへこみを修理する
- 塗料がボディにつきやすくなるように、下地処理(足付け)を行う
- 塗料がかかると困る細かいパーツに、マスキングを行い保護する
- ボディの表面をシリコンオフで脱脂する
- 色の塗料→クリアの塗料の順に塗装をほどこしていきます
- ボディ本体の塗料を乾燥させる
- 取り外したパーツも、塗装が必要な部分に「下地処理・脱脂・塗装・乾燥」を行う
- すべての塗装が乾燥したら、表面を磨き、ツヤを出す
- マスキングを取り外し、パーツの組み付け、最終チェックを行う
- 洗車を行い、車外の洗浄と車内の清掃を行って完成
修理業者に依頼すると、パーツを取り外した細かい塗装や、ボディについている傷の修理も同時に行われるため、新車のような見た目に様変わりします。工程が多いぶん、修理費用と時間がかかることを覚えておきましょう。
部分塗装
次に部分塗装は、主に下記の理由で行われます。
- 洗車や飛び石による傷がついているので、目立つ部分は修理したい
部分塗装は、車の一部分を擦った場合や、日常生活の中でついた傷を目立たなくさせる場合に行われます。ドアやフェンダーなど傷がついたパーツのみを取り外したり、パーツの周囲に養生をほどこしたりして塗装を行うのが特徴です。
部分的に塗装が深く剥がれた傷や、ボディの鉄板まで達するような傷は、雨風の影響を受けてサビが発生しやすくなります。一部分の剥がれであっても、塗料の下でジワジワとサビが進行してしまうため、部分的な傷であっても再塗装が必要になるのです。
塗装業者に部分塗装を依頼した場合、下記の工程で行われます。
【塗装業者の部分装工程】
- 塗装業者に入庫、状態の確認
- パーツを外す場合は、取り外し作業を行う。
- パーツを取り外さない場合は、周囲のパーツに塗料が飛ばないよう養生を行う
- 傷のチェックを行い、傷やへこみを修理する
- 塗料がボディにつきやすくなるように、下地処理(足付け)を行う
- 塗料がかかると困る細かいパーツに、マスキングを行い保護する
- ボディの表面をシリコンオフで脱脂する
- 色の塗料→クリアの塗料の順に塗装をほどこしていきます
- ボディ本体の塗料を乾燥させる
- 塗装が乾燥したら、表面を磨き、ツヤを出す
- マスキングを取り外し、パーツの組み付け、最終チェックを行う
- 洗車を行い、車外の洗浄と車内の清掃を行って完成
部分塗装も、塗装を行う工程は全塗装とほとんど変わりません。ただ全塗装と比較して、パーツの取り外しや組み立ての工程が減るため、修理時間や費用は抑えられます。
車に塗装をほどこしたいと考えている場合、車の状況や好みに合わせて全塗装・部分塗装を選択しましょう。ただし、車を長期間預けたくない、費用が心配という方も多いのではないでしょうか。次の章からは、車をDIYで塗装する際のポイントについて解説します。
車の塗装をDIYする前に確認すべき3つのこと
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DIYで全塗装・部分塗装を行う場合、ともに共通して確認しておくべきポイントが3つあります。
車の塗装に慣れていない初心者にとって、一から塗装を行うことはとてもハードルが高いものです。しっかり確認するべきポイントを押さえておきましょう。それぞれ詳しく解説します。
1.塗装場所の確保はできるか
塗装を行う際に、まず場所を確保する必要があります。塗装は、塗料の臭いや飛散が発生するため、近所迷惑にならないよう周囲への配慮が欠かせません。なおかつ、塗料を塗る・ボディを磨くといった作業を行える程度の、広いスペースが必要になります。
塗装に最も適している場所は、自宅の私有地内にあるガレージや駐車場です。ガレージがあれば直射日光を避けられるうえに、臭いが漏れにくいため、気兼ねなく塗装を行えるでしょう。
反対に、賃貸に住んでいる人や、貸駐車場を利用しているという人は、塗装スペースの確保がなかなか難しくなります。実家にガレージがある場合は、実家に赴くという方法もありますが、実家にも塗装スペースがないという人も多いのではないでしょうか。
アパートやマンションの住人が共同利用する貸駐車場の場合、車の塗装は本来の駐車場の用途から大きく外れるため、あまりおすすめしません。駐車場の契約内容に、車の駐車に限定すると記載があるならばなおさらです。他の住人から苦情や注意を受ける可能性も大いにあるでしょう。
洗車場や河川敷などの野外の広いスペースで塗装を行う人もいますが、こちらも迷惑行為にあたる可能性があります。またどちらも水しぶきやホコリ・砂などが付着しやすく、塗装の仕上がりも悪くなる可能性があるため、あまりおすすめできません。
2. 十分な時間確保は可能か
塗装には時間の確保も必要です。まず、自分でDIYを行うための道具を準備しなくてはいけません。塗装に必要な道具は多岐にわたり、中にははじめて手にするような道具もあるでしょう。必要な道具はカーショップやネット通販で購入可能ですが、道具がそろうまでに時間がかかることを覚えておきましょう。
また、塗装は天候にも左右されます。暑すぎる日や雨の日は塗料と相性が悪いため、避けるのが得策です。塗料は気温が高いと固まりやすく、気温が低い・湿度が高いと固まりにくくなります。夏場は通常よりも塗料が乾くスピードが早くなるため、スピード感のある作業が必要になることから、初心者にとって難易度が高くなります。
また、雨の日のように塗料が乾きにくいと、乾燥させるまでに余計な時間がかかってしまい、スムーズな作業が行えません。塗装に慣れていない初心者は、秋や春先など涼しい時期を狙うのがおすすめです。このように、塗装を行う日取りは、天候や季節に左右されやすいため、塗装を決行する日を決めるのはなかなか難しくまります。
そして塗装の工程にも時間がかかります。全塗装の場合は、塗装に2日+乾燥に2週間ほどかかると見積もっておきましょう。部分塗装の場合は塗装に1日+乾燥に2週間ほどが目安です。乾燥に時間がかかるのは、塗料を完全に乾かさないとホコリや砂が付着しやすくなったり、やわらかい塗料に新しい傷が入りやすくなったりしてしまうためです。
乾燥期間中は、人が触らないよう適切な場所に保管する必要があります。乾燥期間中は走行できなくなるため、代車を用意するか、車を使用しないスケジュールを組みましょう
3.塗装の技術力によって仕上がりに差が出る
塗装に慣れていない初心者がDIYの塗装に挑戦する場合、部分塗装であってもきれいな塗装をほどこすのは難しいものです。
車の塗装は月日の経過とともに劣化していくため、新車時の色合いから退色や変色が進んでいることがほとんどです。そのため、メーカーで指定されているカラーナンバーのタッチペンを使用しても、色が微妙に合わなくなることがあり、補修を行った箇所が浮いて見えてしまうことがあります。プロが行う塗装では、現状の色合いに合わせて調色を行うため、違和感のない仕上がりを実現できますが、塗装経験のない初心者にはハードルが高いと言えます。プロと初心者では、塗装の技術力によって仕上がりに差が出てくるため、「完璧にきれいな状態にする」のは難しいことを覚えておきましょう。
塗装の仕上がりが悪いと、売却時の査定額にも影響が出てきます。たとえ、プロが修理を行った場合であっても、塗装の具合や、パーツの取り外し跡をプロの査定員が見れば、何らかの板金修理を行っているか判断ができるものです。自分でDIY塗装を行った箇所は、ほぼ確実に査定員の目に留まることは覚悟しておかなくてはいけません。売却時の査定額を、少しでも高くしたいと思っている人は、DIYでの塗装を避けた方がいいと言えます。
全塗装はどの道具を選ぶのが正解?塗装方法は主に3種類
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DIYで全塗装を行う際、一般的に使われる道具は主に下記の3種類があります。
それぞれ特徴や使い勝手が異なるため、しっかり押さえて自分に合ったものを選びましょう。各アイテムに関して、詳しく解説していきます。
缶スプレーの特徴
缶スプレーで塗装を行う際の、メリット・デメリットはこちらです。
メリット |
デメリット |
・扱いやすい ・塗装面がデコボコになりにくい |
・力加減が伝わりにくく、細かい調整が難しい ・塗料が垂れやすい |
缶スプレーは、指でスプレーボタンを押すだけの扱いやすさから、初心者でも手軽に塗装を行えるのがメリットです。塗料を刷毛で塗るタッチペンと比較して、表面がデコボコになりにくく、塗料を均一に塗りやすいのが特徴です。
ただし、スプレーガンと比較して指の力加減が伝わりにくいため、細かい塗料の出方を調整するのは難しいと言えます。また塗料の粒子が大きいため、スプレーをかけすぎると垂れてきてしまうので、塗装中は注意が必要です。手軽にスプレーで塗装を行いたい場合に選択しましょう。
スプレーガンの特徴
スプレーガンで塗装を行う際の、メリット・デメリットはこちらです。
メリット |
デメリット |
・広範囲を一気に塗れる ・塗料を均一に塗りやすい |
・広範囲に飛散するので、しっかり養生する必要がある ・道具の準備に手間がかかる |
スプレーガンは、缶スプレーと比較して塗料をより広範囲に塗り広がられるのが特徴です。指の力加減が伝わりやすいため、塗料の量を調整しやすく、塗料を均一に塗りやすいメリットがあります。
ただ、塗料が広範囲に飛散してしまうので、思わぬ箇所に塗料がついてしまう可能性が出てきます。入念な養生とマスキングが必要になることを頭に入れておきましょう。また、スプレーガンは、本体のほかにコンプレッサーやエアホース、防毒マスク、保護メガネなどを準備する必要があり、準備にやや手間と費用がかかります。手間を惜しまず、仕上がりを重視したい場合に選択するのがおすすめです。
刷毛・ローラーの特徴
缶スプレーで塗装を行う際の、メリット・デメリットはこちらです。
メリット |
デメリット |
・細かい箇所も塗りやすい ・塗料が飛散しないので安心 |
・デコボコになりやすい ・塗装に時間がかかる |
ローラーと刷毛を組み合わせ使用する塗装は、広くて平坦な部分をローラーで塗り、ローラーの届かない箇所を刷毛で細かく塗るのが一般的な方法です。パーツとパーツの間のカーブといった細かい部分まで塗りやすいため、初心者でも気軽にチャレンジできるのではないでしょうか。塗料が手元から飛散しないため、口や目に入りにくく、塗料の吸い込みが心配な人におすすめの方法です。
ただし、適切なブラシを選んでおらず、塗料を付けすぎてしまったり、塗装に時間がかかりすぎたりすると、塗装した面がデコボコになってしまう可能性があります。また、スプレータイプの塗料と違って、広範囲に一気に塗り広がられないため、塗装に時間がかかることを覚えておきましょう。
DIYで車を全塗装する手順と必要な道具
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DIYで車を全塗装する手順を解説します。
スプレーを使った全塗装と、刷毛・ローラーを使った全塗装をそれぞれ解説しているので、自分に合った方法をチェックしてみましょう。
全塗装に必要な道具
それぞれの方法別に、必要な道具は下記の通りです。
スプレーを使用する全塗装 |
刷毛・ローラーを使用する全塗装 |
・カラー剤スプレー ・サンドペーパー ・コンパウンド(磨き用・仕上げ用) ・マスキングテープ ・養生用ビニール ・シリコンオフ ・下塗り剤 ・クリア塗装剤
|
・塗料 ・ローラー ・刷毛 ・マスキングテープ ・養生用ビニール ・サンドペーパー ・ウエス(布) ・シリコンオフ ・下塗り剤 ・バケツ ・クリア塗装剤
|
DIYで全塗装する手順
スプレーを使用して全塗装を行う際の手順は下記の通りです。
スプレーを使用する全塗装の手順
- 塗装を行わない部分は、養生用ビニールとマスキングテープで養生する
- サンドペーパーで軽く塗料を剥がして足付けする
- シリコンオフで脱脂する
- 下塗り剤を吹きかけて下地処理をする
- カラー剤をかける
- ボカシ剤をかける
- 色ムラがなくなるまで、5と6を繰り返す
- 1日乾かしたら、クリア塗装のために足付けをする
- クリア塗装がしっかり付着するように、シリコンオフで脱脂する
- クリア塗装剤をかける
- 1~2週間ほど放置して、しっかり乾かす
- 最後に少しデコボコした表面をコンパウンドで磨き上げ光沢を出す
スプレーで塗装する場合、カラー剤が広範囲に広がりやすいため、念入りに養生とマスキングを行う必要があります。また、つい厚塗りしたくなってしまいますが、厚塗りは乾燥するとデコボコになりやすく、仕上がりが汚くなる原因に繋がります。全体を通して、薄塗りを心がけましょう。
次に、刷毛・ローラーを使用して全塗装を行う際の手順は下記の通りです。
刷毛・ローラーを使用する全塗装の手順
- 塗装を行わない部分は、養生用ビニールとマスキングテープで養生する
- サンドペーパーで軽く塗料を剥がして足付けする
- シリコンオフで脱脂する
- 下塗り剤を吹きかけて下地処理をする
- メーカーごとに定められた配分で塗料・硬化剤・シンナーを混ぜる
- 塗料を塗っていく
- 一日乾かしたら、クリア塗装のために足付けをする
- クリア塗装がしっかり付着するように、シリコンオフで脱脂する
- クリア塗装剤をかける
- 1週間ほど放置して、しっかり乾かす
- 最後に少しデコボコした表面をコンパウンドで磨き上げ光沢を出す
刷毛やローラーは広範囲に塗りやすいですが、塗料に跡が残りやすく、難易度が高くなります。塗料を混ぜたり、スピード感のある作業が必要になったりと、作業がかなり大がかりになることを頭に入れておきましょう。
部分塗装はDIYでどこまでできる?
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部分塗装は、車についた傷を補修する際に行いますが、どの程度の傷を部分塗装で直せるのか分からないという人も多いのではないでしょうか。車についた傷をDIYで部分塗装する際には、傷の程度を見て、自分で塗装可能か見極めなければいけません。DIYで補修できないレベルの傷に、無理やり塗装をほどこすと、かえって車の状態が悪化してしまうケースがあるためです。DIYで対応できる傷の範囲をしっかり押さえて、傷の補修を行いましょう。
【DIYで部分塗装できる傷の程度】
- クリア層のみを軽く擦った傷
- 壁や枝で擦った傷
- 飛び石傷
まず、壁や枝で擦った傷や、飛び石傷といった狭い範囲の傷であれば、比較的簡単にDIYで塗装できます。塗装の一番表面にあたる、クリア層のみを削った場合なら、コンパウンドのみで補修できる場合もあるため、手間や時間もそこまでかかりません。
ドアやバンパーなどについた、広い範囲の擦り傷もDIYでの補修が可能です。ただしクリア層の下に位置する、カラー層まで深く擦っている場合や、広範囲にわたって傷がついている場合などは、塗料を均一に塗り広げるのが難しくなってきます。広範囲の傷をDIYで直す場合は、「傷をきれいに直す」のではなく、「現状よりいい状態にする」「傷を目立たなくさせる」というレベルにするということを頭に入れておきましょう。
部分塗装は傷の状態や範囲で道具を選ぶ
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DIYで部分塗装を行う際は、傷の範囲に合わせて適切な道具を選ぶ必要があります。
傷の程度に合わせた補修道具は、下記の通りです。
傷の程度 |
|
補修道具 |
狭い範囲 |
・クリア層のみを擦った傷 ・壁や枝で擦った傷 ・飛び石傷 |
タッチペン |
広い範囲 |
・色の層まで届いている傷 ・ドアやバンパーの広範囲についた擦り傷 |
スプレー、刷毛、ローラー |
数ミリ程度の飛び石傷や、数センチの擦り傷を部分塗装する場合は、タッチペンを使用した塗装方法が向いています。タッチペンは、スティックタイプの塗料で、スティックの先に小さな刷毛がついています。狭い範囲にできた傷の部分塗装に優れており、ピンポイントに塗料を塗れるため、塗装の準備や手間が少ないのも魅力のひとつです。
ドア一枚に大きくついた傷や、バンパーの角を擦った傷など、広範囲についた傷にはスプレー・刷毛・ローラーなどを使用して塗装しましょう。広範囲の傷は塗料が乾く前に塗らないとムラができたりデコボコになったりしてしまうため、一度に広範囲を塗り広げられる塗装方法が適しているためです。ただし塗装に失敗すると、かえって傷跡が目立ってしまうリスクがあることを覚えておきましょう。
それぞれの道具を使用した補修方法や、必要な道具については、下記の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
関連記事:https://car.rakuten.co.jp/magazine/articles/2022/repair10/#
傷やへこみの状態によっては業者に依頼するのがおすすめ
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傷の状態によっては、修理業者に依頼した方がよい場合もあります。修理依頼を出すべき傷かどうかは、下記を目安に判断しましょう。
まず、修理に出すかどうかの判断基準として、へこみの有無を確認しましょう。
傷の程度に関わらず、へこみがある場合は板金修理を行わないと、元の状態に戻すことができません。
へこみの有無は正面から見ると分かりづらく、小さく見えてしまうため、斜めから見て確認します。斜めから見て光を当てた時に、ボディに映った光が歪んで見える箇所が、へこみになります。また、正面から見ると1cm程の小さなへこみだったとしても、斜めから見ると想像以上に大きなへこみになっている場合があります。このようにほとんどの場合は正面から見るよりもへこみが大きくなるため、確認する際は注意が必要です。
また、鉄板まで損傷しているような重度の傷は、DIYでの塗装はほぼ不可能です。鉄板が損傷してしまうほどの傷も、へこみのある状態と同様に、塗装だけでなく板金修理が必要になるためです。板金修理は、パーツの取り外しや、細かい力加減を必要とする作業なので、プロの経験と技術力が必要とされます。
このような状態の傷に対して、修理に慣れていない初心者が無理やりDIYを行うと、失敗した時の修理費用が余計にかかる可能性も出てきます。へこみや、損傷の激しい傷がついた場合は、プロの修理業者に依頼を出すのが得策でしょう。
傷やへこみをプロに依頼するなら楽天Carキズ・修理
車の塗装は、大きく分けて「部分塗装」と「全塗装」に分かれます。それぞれDIYで塗装を行うには、塗装場所・時間・技術力が必要になるため、慎重に判断しましょう。
車全体の色合いを変えたい時や、色褪せを直したい時などは全塗装がおすすめです。スプレーや刷毛、ローラーを使用した大がかりな塗装にはなりますが、塗装にかかる費用を抑えることが可能です。ただし、準備や塗装の工程に手間がかかるうえに、色ムラやデコボコになりやすいため、完璧にきれいな状態を目指すなら塗装業者に依頼を出しましょう。
車のボディに擦り傷がついたり、広範囲に傷が入ったりした場合は、部分塗装がおすすめです。傷の程度に合わせて、タッチペン・スプレー・刷毛・ローラーを使い分ければ、傷のついた部分を目立たなくできるでしょう。ただ部分塗装であっても、傷の見落としによるサビの発生や、色ムラやデコボコになるリスクはつきものです。きれいな塗装に仕上げたい、傷の修理もしっかり行いたいと考える人は、傷の修理と合わせて塗装を行っている修理業者に依頼を出すのが得策です
ただ自分で車体のへこみや、塗装の剥がれ具合を見て修理業者を選ぶのは難しいものです。無駄に高額な修理費用を払わないためにも、修理業者の比較サイトを使うという方法も便利です。
『楽天Carキズ修理』は、簡単な車の傷やへこみを修理してくれる業者を比較・予約できるポータルサイトです。
お近くの修理業者を一括で探せるうえに、修理箇所の写真を送信するだけで見積もりの概算を送ってもらえる画像診断機能もあるので、家から出ずに見積もり業者を選定できます。
もちろん、楽天ポイントも貯まるので、修理で貯まったポイントでオトクに他の買い物ができるのもうれしいですね。
車の傷やへこみを直したい人は、『楽天Carキズ修理』でお近くの業者を比べてみてくださいね。
参考サイト
CARTUNEマガジン|あなたの車の塗装も危ない?全塗装のメリットと費用などをご紹介!(参照日:2022-8-1)
https://magazine.cartune.me/articles/2374
グーネット|車を全塗装する手順・DIYの注意点や長持ちのコツ、業者の値段相場など徹底解説(参照日:2022-8-1)
https://www.goo-net.com/pit/magazine/repair/painting/26496/#toc4
くるマガ|自動車の塗装工程を紹介します! (参照日:2022-8-1)
https://kuru-maga.com/maintenance/automotive-painting/
板金塗装はインターパシフィック|車の塗装工程 (参照日:2022-8-1)
https://www.inter-p.jp/process/3786
池内自動車|車の塗装費用は部分ごとに変わる?修理代やDIY法など紹介(参照日:2022-8-1)
https://www.ikeuchi-jidousha.com/column/car-painting/#toc-6
カーコンビニ倶楽部|車の塗装にかかる値段とは?部位別・全塗装の相場を紹介!自分で塗装する方法も解説(参照日:2022-8-1)
https://www.carcon.co.jp/column/article/20200315/
全塗装専門工場ボーラーズ|全塗装の流れ(参照日:2022-8-1)
https://zentosou.black/nagare/
fulviart|全塗装の作業工程(参照日:2022-8-1)
http://fulviart.jp/page-114/
パークDo|駐車場内で行える作業はどこまで?DIYをする場所選び(参照日:2022-8-1)
https://www.park-do.com/bikenews/7010/
カーコンビニ倶楽部|DIYでの車の塗装はリスクが大きすぎる!専門店との違いを比較(参照日:2022-8-1)
https://www.carcon.co.jp/column/article/201909062/
CARTUNEマガジン|車のパーツ塗装を缶スプレーでやってみよう!必要な道具とその手順を解説!(参照日:2022-8-1)
https://magazine.cartune.me/articles/1539#anchor0
CARTUNEマガジン|自動車塗装をスプレーガンでやってみよう!スプレーガンでの塗装、手順を徹底解説します! (参照日:2022-8-1)
https://magazine.cartune.me/articles/1538#anchor0
brush-carpaint|刷毛(ハケ)・ローラーで車をDIYで全塗装しよう!(参照日:2022-8-1)
https://brush-carpaint.com/
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