2021-09-06
タイヤのバルブ交換は必要?工賃や交換方法についても解説
「タイヤのバルブ交換は必要?」「交換方法が知りたい」と考えていませんか?エアバルブは重要なパーツなので、きちんと交換しなければなりません。タイヤのバルブ交換の頻度や費用、手順を知り、適切なメンテナンスを行いましょう!
タイヤのバルブ交換はきちんと行っていますか?タイヤ交換のときに勧められるがままにお願いしていて、実はバルブ交換の必要性を知らないという人も少なくないでしょう。また、そもそもエアバルブがどんなパーツかわかっていないという人もいるかもしれませんね。エアバルブは使っていくうちに劣化していくパーツであり、安全に車を走行させるためにはバルブ交換が欠かせません。
そこで、本記事では、タイヤのバルブ交換について詳しく解説します。料金の目安や交換方法などもご紹介しますので、普段から適切なメンテナンスを心がけるようにしましょう。
タイヤのバルブとは?
画像出典:photo AC
エアバルブとは、タイヤの空気注入口となるパーツです。空気を入れるときには空気を送り込む入り口になり、空気を入れた後は空気が漏れないようにする蓋の役割を果たします。つまり、このエアバルブが損傷してしまうと、空気が入れられないばかりか、エアー漏れを起こして空気圧が低下してしまうので、小さいながら非常に重要なパーツです。
エアバルブには大きく分けて次の2種類があります。
- ゴムバルブ(スナップインバルブ)
- 金属バルブ(クランプインバルブ)
まず、ゴムでできたものがゴムバルブ(スナップインバルブ)です。安値かつ取り付けも簡単なので、市場で最も出回っています。
それに対し、スチールでできたエアバルブが金属バルブ(クランプインバルブ)です。ゴムバルブよりは価格が高くなりますが、デザイン性が高く見た目を重視したい人に人気があります。
この2つの内、純正パーツとして採用されているのはほとんどがゴムバルブです。
タイヤのバルブ交換の時期は?
画像出典:Adobe Stock
エアバルブは時間の経過と共に劣化していくため、適切な頻度で交換を行う必要があります。
まず、一般的なゴムバルブは名前の通りゴムでできているものです。ゴムはだんだんと固くなってしまう素材であるため、劣化するにつれてひびや割れなどの損傷が起きやすくなってしまいます。環境などによっても異なりますが、ゴムバルブの使用期間の目安は2~3年程度です。
金属製のバルブは、金属の部分こそ時間の経過による劣化は少ないものの、ホイールと接する部分はゴムパッキンになっているため、同じく2~3年が経過するとゴムの部分が劣化してしまうと言えるでしょう。
ただし、エアバルブの寿命が2~3年であるとはいえ、3年経過したらすぐに使えなくなるというわけではありません。後述しますが、エアバルブの交換をするためにはタイヤをホイールから一度外さなければならず、エアバルブ交換だけを行うのは非効率的です。
そのため、基本的にはタイヤ交換のタイミングがエアバルブ交換のタイミングだと考えておくのが良いでしょう。タイヤ交換を依頼するときは、忘れないようにバルブ交換も依頼してくださいね。
バルブ交換をしないとどうなる?
画像出典:Adobe Stock
エアバルブの劣化が進んだときに考えられるトラブルには、エアー漏れがあります。バルブの亀裂やひびなどから空気が抜けていってしまい、知らない間に空気圧が低下してしまうのです。
タイヤには、車両ごとに定められた車両指定空気圧という値があり、常に空気圧を適正に保たなければなりません。エアー漏れが起き、空気圧が低くなりすぎると、燃費が低下したり運転操作性が下がってしまったりといった問題に繋がります。
また、タイヤの一部が偏ってすり減る偏摩耗や、タイヤの損傷、剥離など、タイヤにも悪影響を与えてしまうのです。これらは、重大な事故の原因ともなり得るトラブルなので、特に注意しなければなりません。
いくらこまめに空気圧の点検や充填を行っていても、エアバルブの劣化によってエアー漏れが起きていると、正常な空気圧を保てなくなってしまうので、エアバルブに問題が起きる前にバルブ交換をすることは非常に重要です。
バルブ交換を自分で行う場合の手順
画像出典:photo AC
エアバルブは非常に小さなパーツなので、自分で交換してみようと考える人も少なくないでしょう。そこで、ここでは自分でバルブ交換を行う場合の方法をご紹介します。
ただし、大前提としてバルブ交換は、多くの人の予想に反して簡単な作業ではありません。力作業になる上に工程も多く、専門的な知識はもちろんたくさんの工具を必要とするため、決して初心者向けとは言えない作業になります。
タイヤは安全面で重要な役割を果たすパーツなので、少しでも作業に不安がある人や、車の整備に不慣れな人は、迷わずプロに依頼するようにしましょう。
交換の手順
バルブ交換を行うには、タイヤ交換と同様の作業が伴います。大まかな作業の流れは次の通りです。
- 車体からタイヤ・ホイールセットを取り外す
- タイヤをホイールから外す
- 古いエアバルブを取り外す
- 新しいエアバルブを取り付ける
- タイヤをホイールに組み込む
- ホイールバランスを調整する
- 車体にタイヤ・ホイールセットを装着する
これだけ見るとシンプルな手順のように思えるかもしれませんが、車体からタイヤ・ホイールセットを外したり付けたりするにも、タイヤをホイールから外したり付けたりするにも多くの工程があります。全て自分で行うと3時間から半日かかる作業です。
次に最低限必要な工具と価格相場をご覧ください。
|
用途 |
価格相場 |
ジャッキ |
車体を持ち上げる |
3,000~10,000円 |
レンチ |
ナットを締めたり緩めたりする |
1,000~4,000円 |
輪止め |
作業中に車を固定する |
500~3,000円 |
トルクレンチ |
ナットの締まり具合を測定する |
2,500~7,000円 |
タイヤレバー |
タイヤをホイールから外す |
1,000~3,000円 |
ムシ外し |
バルブコアを外す |
300~3,000円 |
ビードワックス |
タイヤをホイールに組み込むときに塗る |
500~1,000円 |
タイヤバランサー |
ホイールバランスを測定する |
8,000~13,000円 |
バランスウェイト |
ホイールバランスを調整する |
200~500円 |
エアバルブそのものは、ゴム製のものであれば4つ(車1台分)で300~1,200円程度の安いものですが、作業を行うための道具を購入するために最低でも17,000~44,500円必要です。また、ここに挙げたものはあくまでも最低限必要な道具であり、作業をより簡単にする便利なアイテムを購入すればもっと費用がかかってしまいます。
業者に依頼するときの交換工賃は次の項でご紹介しますが、何度も自分で交換するという人でなければ、道具を購入する費用が業者での交換工賃を上回ってしまうことも少なくありません。
自分で交換する際の注意点
バルブ交換を自分で行うときに最も注意すべきことは、安全面に細心の注意を払って作業をするということです。
車からタイヤを取り外す際、ジャッキアップして車体を持ち上げることになりますが、万が一ジャッキが倒れてしまうと車が落下する重大な事故となってしまいます。大怪我を負う可能性はもちろん、場合によっては命にも関わるため、1つ1つの作業を慎重に行い、作業中の事故を防止しましょう。
また、タイヤ関連の整備は少しの不備が走行中のトラブルに繋がってしまいます。
例えば、車体にタイヤを装着するときにナットの締め付け具合が適切でないと、走行中にタイヤが外れてしまうという危険性があります。もしも作業が十分でなければ、作業中だけでなく走行中の事故が起きてしまう可能性もあるので、工程ごとにしっかり確認しながら確実に作業を行わなければなりません。
繰り返しになりますが、重大な事故を避けるためにも、少しでも不安がある場合は業者に依頼するようにしてください。
バルブ交換を業者に依頼する場合の交換費用
画像出典:Adobe Stock
エアバルブは小さいながらも非常に重要なパーツです。前項で解説した通り、バルブ交換を行うためにはタイヤの取り外しなどの作業を伴うので、複雑で難易度の高い工程となります。ここでは、業者に依頼する場合にかかる費用をご紹介しますので、作業に不慣れな人は迷わずプロに依頼することを検討してください。
タイヤ交換もする場合
バルブ交換はタイヤを交換するときに併せて行うことが一般的です。この場合、タイヤ交換工賃に加えてバルブ交換工賃が必要になります。
タイヤ交換時のバルブ交換工賃
1本 |
300~1,000円 |
4本 |
1,200~4,000円 |
タイヤ交換と一緒に依頼すれば、1台分でも1,200~4,000円と安く依頼することができるので、タイヤ交換時に併せて交換するようにしましょう。基本的に、タイヤ交換を依頼すると業者側からバルブ交換をするかどうか聞いてくれることが多いですが、そうでない場合も忘れず依頼するようにしてください。
タイヤを外さないでエアバルブのみ交換する場合
では、タイヤ交換をせずにバルブ交換だけ依頼する場合の費用はどうでしょうか?「タイヤ交換をしないのだから安くなるだろう」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。バルブ交換をするためには、一度タイヤをホイールから取り外さなければならず、そのための工賃が別途請求されてしまうためです。
タイヤの交換はせずにバルブだけ交換だけしたい場合でも、この工程を全て行う必要があります。そのため、タイヤ交換をするときと同じ工賃がかかることが多いです。ここで、タイヤ交換工賃の目安をご覧ください。
|
店舗で購入したタイヤ |
持ち込みタイヤ |
ディーラー |
8,000~32,000円 |
12,000~48,000円 |
タイヤ専門店 |
8,000~12,000円 |
12,000~18,000円 |
カー用品店 |
6,000~10,000円 |
8,000~14,000円 |
ガソリンスタンド |
4,000~20,000円 |
8,000~30,000円 |
※店舗で購入したタイヤ…利用するタイヤ交換出張サービスで販売されているタイヤを購入し、サービス利用時に持ってきてもらう場合
持ち込みタイヤ…事前にネットなどで購入しておいたタイヤへ交換してもらう場合
タイヤ交換をしないのに、この料金が必要になることを考えるとかなり割高になることがおわかりいただけるでしょう。バルブ交換だけのために、バルブ交換費用1,200~4,000円に加えて4,000~32,000円もの料金がかかってしまうのは経済効率が良いとは言えないので、バルブ交換はタイヤ交換時に行うことをおすすめします。
タイヤを交換するなら楽天Carタイヤ交換が便利!
画像出典:Adobe Stock
この記事では、タイヤのバルブ交換について解説しました。エアバルブは小さいながら重要な役割を担っているパーツです。時間が経つにつれて劣化していくので、タイヤ交換する際には併せて交換するようにしましょう。
バルブ交換やタイヤ交換は安全走行に大きく関わるので、適切な時期に交換を行う必要がありますが、料金が気になるという人も多いのではないでしょうか?車の消耗品交換の中で比較的高く、1回の交換で数万円はかかるタイヤは、できれば費用を抑えたいと考えますよね。
そこで、お得にタイヤ交換をしたいなら「楽天Carタイヤ交換」がおすすめです。楽天Carタイヤ交換は、楽天市場でタイヤを購入し、お近くの店舗で交換をしてもらえるというサービスで、実店舗でタイヤの購入と交換を行うよりもお得にタイヤ交換をすることができる上に、購入金額に応じた楽天ポイントの進呈もあります。
さらに、購入したタイヤはタイヤ交換を行う店舗まで直接発送されるので、自宅から運搬する手間もかかりません。
タイヤ交換を考えているなら、ぜひ一度「楽天Carタイヤ交換」をチェックしてみてくださいね。
楽天Carタイヤ交換
参考サイト
タイヤのエアバルブとは!選び方から交換の手順を紹介(参照日:2021-07-25)
https://magazine.cartune.me/articles/1403#anchor0
誰にでもできるタイヤの手組み換え 道具さえあれば難しくない!(参照日:2021-07-25)
https://cars-magazine.jp/knowledge/4039.html
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