2020-10-01
車検とは何か?期間やかかる費用について簡単に解説
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車検についてあなたはどれくらい知っていますか?この記事では車検について知っておきたい基礎情報を解説しています。最後に車検をお得に受ける方法についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
車検についてあなたはどれくらい知っていますか?
自動車に乗っている限り「一定期間ごとに車検を受けなければならない」ということを知っている人は多いとは思います。しかし、車検は何のために受けるのか、どこで車検を受けるのがお得なのかなど、具体的な流れを知っている人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、車検について知っていきたい基礎情報を解説しています。最後に車検をお得に受ける方法についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
車検とは?
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公道で自動車を走行させるためには、国が定めた安全基準を満たしているか一定期間ごとに検査する必要があります。この検査が車検です。
車検の正式名称は自動車継続検査といい、国の定める検査のうちの一つです。
この検査は、道路運送車両法で定められており、自動車の使用者は必ず検査を受けなくてはなりません。自動車の使用者は、安全性を保つために適切な管理をし、定期的に点検をすることが義務付けられています。
自動車は一歩間違えると人命に関わる大きな事故を起こしてしまいかねません。車検は故障などのトラブルを未然に防ぐために行われています。
車検を含む、国の定める検査は下記の3通りあります。
車検の種類 |
内容 |
新規検査 |
新しく自動車を使用する際、もしくはいったん使用を中断し使用を再開する際に受ける検査のこと。
※新車の際は現車の提示は不要。
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継続検査
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車検証の有効期限が満了後も引き続き、自動車を使用する場合に受ける検査のこと。車検はこれにあたる。
|
構造等変更検査
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自動車の長さ、重さ、幅、高さ、最大積載量などに変更がある改造をした際に受ける検査のこと。
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新規検査を受けることで、車検証が発行され、その後は車検証に記載されている満了日ごとに車検を受けるという流れになります。車検証は国の安全基準をクリアしたという証明になるため、「車検証がない」または、「車検期間を過ぎている自動車」は公道を走行することはできません。
車検証の有効期限
(参考:国土交通省 検査概要)
自家用で自動車やバイクなどを利用している方の車検証有効期間は初回は3年、2回目以降は2年ごとと覚えておくようにしましょう。
また、車検を受けられるタイミングは、車検証の期間満了日の1ヶ月前から受けられるのが一般的ですが、「車検の受ける時期は1ヶ月前から」と定められているわけではなく、前倒しにする分には、いつでも車検を受けることは可能です。
ただし極端に早く車検を受けてしまうと、次回の車検証満了日が前回よりも前倒しになり、結果的に損をしてしまうため、結果的に2ヶ月程度前を目安に車検予約を始めるのが一番お得なタイミングです。
車検が切れたらどうなるの?
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車検が切れてしまったらどうなるか、あなたは知っていますか?
実は車検が切れただけでは、何も罰則はありません。車検が切れた自動車で公道を運行して場合に法律違反となります。
仮に車検が切れた自動車で公道を走行してしまった場合、前歴なしであれば最大で以下のような罰則になります。
【車検切れで公道を走行してしまった場合の罰則】
- 違反点12点
- 80万円以下の懲役もしくは1年6ヶ月以下の懲役
- 90日間の免許停止処分
|
また、さらに事故などを起こしてしまった場合、刑事罰や数千万円損害賠償を請求される可能性もあります。車検切れの車で公道を走行することは絶対にやめましょう。
もし、車検切れの自動車を車検に出したいということであれば、対処法が2つあります。
- 仮ナンバーの発行手続き
- 車検業者へ引き取り納車を依頼する
仮ナンバーの発行手続きとは、走行予定の道路のある市町村役場などで、仮ナンバーを貸与してもらい、一時的に公道を走行可能にするというもの。あくまでも一時的なため、最大でも走行が許可される日数は5日間です。また申請した期間終了後は仮ナンバーを役場に返却する必要があります。
後者の引き取り納車は、車検業者が車を引き取りに来てくれて、そのまま車検まで行ってくれるというサービスのこと。検査終了後は自動車を自宅に届けてくれるので、仮ナンバーの発行に比べると、かなり手軽に利用することができます。
ただし、全ての業者が引き取り納車に対応しているわけではないため、事前のリサーチは必須です。
もし対応している業者をお探しなのであれば、楽天Car車検で引き取り納車に対応しているお近くの車検業者を簡単に探すことができます。ぜひ活用してみてくださいね。
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車検が受けられる場所とは?
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それぞれの特徴やメリット・デメリットは以下の通りです。次に車検が受けられる場所についてご紹介します。
車検を引き受けてくれる業者は、大きく4種類分けることができます。
- ディーラー車検
- ガソリンスタンド
- 車検専門店
- 整備工場
普段あまり自動車のメンテナンスをしない方、高額でも高品質な点検・整備を優先したい方であればディーラーや整備工場に依頼するのがおすすめです。
普段からこまめにメンテナンスを行っている方や、できるだけ車検料金を安く抑えたいという方は必要最低限の整備をしてくれる、車検専門店やガソリンスタンドに依頼するのがおすすめです。
下記の記事では業者の選び方のポイントについて解説しています。各業者の特徴についてもさらに詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:車検はどこで受けられるの?選び方の2つのポイントやお得に受ける方法!
車検の検査内容
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次に車検の検査内容について解説していきます。
車検業者に送り出した愛車は一体どのような検査を受けているのでしょうか?
車検で点検される箇所と内容は大きく以下の通りです。
確認箇所 |
点検内容 |
①同一性の確認 |
車検証の内容をと検査を受ける自動車が一致しているかの点検。
エンジンと車台番号で同一車両か照合する。
|
②タイヤ |
タイヤの摩耗や傷の点検。
タイヤの溝のすり減りが1.6m以下になっていたり、ヒビがみられる場合は不合格になります。
タイヤの寿命はメーカーや環境によりますが、最長で10年持つこともあります。ただし、メーカーでは約4、5年程度での交換が推奨されています。
|
③ガラス |
自動車にある全てのガラスを点検。
ヒビや割れは不合格になります。
|
④各種メーター |
警告灯が出ていないかの点検。
メーターが点滅している場合は何かしらの不備を知らせているため、何か一つでも点滅している場合は不合格になります。
|
⑤内装 |
内装の点検。
電灯、シートベルトの状況、発煙筒の有効期限、ヘッドレストの確認等をします。
|
点検が終わった後は、故障部品の交換や整備を業者が行い、手元に愛車が戻ってくるというような流れです。
車検費用については、事前に見積もりが出ていたとしても、最終的な費用が確定するのは点検が終わった段階になるのがほとんどです。
交換する部品が多かったり、高額だった場合、車検費用は一気に跳ね上がるので注意しましょう。
特に走行距離を10万㎞を超えた自動車は、多数の部品が交換のタイミングになります。日常的に整備していないと巨額の請求がくる可能性があります。ただし、普段からこまめに点検しておけば、こうした自体も多少は緩和できるため、日常的にメンテナンスすることがおすすめです。
以下の記事では、さらに具体的に検査対象になる部品について解説しています。事前に何が検査されているのか把握できていると、日々のメンテナンスの指標になるので、この機会にぜひ覚えてみてくださいね。
関連記事:車検の検査項目一覧まとめ!検査内容と車検に落ちないための対策も解説
車検費用の目安
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次に車検費用の目安について解説していきます。まず、車検料金の内訳がどのようになっているかおさらいしましょう。
車検料金は「法定料金」と「その他諸費用」に分けることができます。
自賠責保険料、重量税、印紙代など法律で定められた費用。どこの業者に依頼しても同一の金額が請求されます。
法定費用以外の費用のこと。検査手数料や部品代などが該当します。依頼する業者によって大きく金額が異なります。
|
「その他諸費用」が依頼する業者によって費用が大きく異なるため、車検料金はばらつきが生まれます。そのため、どこへ車検を依頼するかが、費用を抑えるポイントになります。
下記は普通自動車(1.5〜2.0t以下)を車検に出した場合の費用目安です。
【普通自動車(1.5〜2.0t以下)車検費用目安】
業者 |
法定費用 |
その他諸費用 |
合計 |
ディーラー |
59,830円〜
|
43,740円〜 |
103,570円〜 |
ガソリンスタンド
|
59,830円〜
|
16,600円~ |
76,430円〜 |
車検専門店
|
59,830円〜
|
19,764円〜 |
79,594円~ |
整備工場
|
59,830円〜 |
41,580円〜 |
109,610円〜 |
(参考:【徹底解析】気になる車検費用の相場はいくら?)
ガソリンスタンド、車検専門店に依頼した場合とディーラー、整備工場で依頼した場合では、金額が20,000〜30,000円程度の差が出ます。
費用だけで言うと、ガソリンスタンド、車検専門店が比較的安いのがわかると思います。
ただ、もちろん、ディーラーや整備工場ならではの高品質整備による安心感などのメリットはありますので、どこの業者に依頼するかは、自身で重要視したいところに合わせて決めるようにしましょう。
また以下の記事では、車検相場の金額をさらに具体的に解説しています。
自動車の重量ごとに車検費用の目安をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事:車検の相場はどれくらい?車検費用の仕組みと安く依頼する方法を徹底解説
車検をお得に受けるなら楽天Car車検
車検業者によって車検費用が大きく違うのはお分かりいただけたと思います。
そのため車検を受ける際は、複数の業者での費用見積もりを確認することがおすすめです。
ただ、車検業者が多過ぎて、比較するのが面倒という方もいるのではないでしょうか。
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参考サイト
国土交通省(参照日:2020-7-24)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/kensatoroku/kensa/kns01.htm
車検の基礎知識(参照日:2020-7-24)
https://www.keikenkyo.or.jp/inspection/inspection_000075.html
【徹底解析】気になる車検費用の相場はいくら?(参照日:2020-7-24)
https://car-teach.com/car-inspection-market
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