2023-07-18
自動車の名義変更でやるべきことは?親子・夫婦など親族間で譲り受けた時に手続きは必要?|必要書類や費用も解説
画像出典:Adobe Stock
「夫から妻に車の所有者が変わったけど名義変更はいつまでにしなければならないの?」「手続きの流れや必要書類が知りたい」とお考えではありませんか?本記事では、車を譲り受けたり中古車を購入したりするときに行う名義変更について、考えられる状況別に詳しく解説します!
車の名義変更は、家族や友人から車を譲り受けたり、中古車を購入したりして、車の所有者が変わるときにしなければならない手続きです。
また、一時的に車を借りる場合は、使用者の名義変更が必要になる場合もあります。
名義変更は所有者・使用者が変わったら必ずしなければならない手続きですが、頻繁に行うことではないので、必要書類や申請方法がわからないという方が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、車の名義変更が必要になるタイミングや必要書類、手続きの進め方について解説しています。
本記事を読めば、車の名義変更に関する基礎知識からやるべきことまでの全てがわかるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
車の名義変更は使用者?所有者?
画像出典:Adobe Stock
車の名義変更をしなくてはいけないと思った時、1番初めに整理するべきことがあります。
それは「車の使用者の変更がしたいのか」「車の所有者が必要あるのか」という点です。
車の名義は「使用者」と「所有者」でそれぞれ登録がされています。
そのため、名義を変更したいのが「使用者のみ」なのか、「所有者の変更も必要」なのかで、や必要書類が必要な手続きや書類が異なるので注意が必要です。
車の「使用者のみ」変更になる場合と「所有者も変更が必要になる」場合、それぞれの事例と必要になる手続きは以下の通りです。
車の使用者のみ変更が必要 → 変更登録
【例】
所有者、使用者はどちらも夫だったが、所有者は夫のままで使用者は妻にしたい
家族、友人などから一定期間だけ車を借りることになった
車の所有者の変更が必要 → 移転登録
【例】
中古車を売却・購入した
家族や友人などから車を譲り受けた
「車を借りた」なら変更登録、「譲られた、売買した」なら移転登録が必要だと理解しておくと覚えやすいです。
さらに、上記に当てはまらない事例として、結婚や離婚に伴い氏名や住所の変更が必要になるという人も多くいるのではないでしょうか?
結婚・離婚に伴う名義変更は「使用者」「所有者」両方の名義変更が必要となります。
申請場所は手続きの手順は全て同じですが、「結婚・離婚による氏名や住所の変更」は、他と必要書類が異なりますので注意しましょう。
本記事では以下の項目に分けて必要書類を解説していきます。
【ケース1】結婚、離婚により氏名や住所が変更になった場合の必要書類
【ケース2】使用者のみの名義変更手続きに必要な書類(登録変更の場合)
【ケース3】所有者の名義変更がある場合の必要書類(移転登録)
いずれの手続きの場合でも申請場所や所要時間は同じです。
▼申請場所・所要時間(共通)
|
小型・普通自動車 |
軽自動車 |
申請場所 |
・新使用者の住所を管轄している運輸支局または検査登録事務所
・ワンストップサービス(OSS) |
・新使用者の住所を管轄している管轄の軽自動車検査協会の事務所、支所、分室 |
所要時間 |
1日 |
1日 |
変更登録・移転登録の申請は、新所有者・新使用者側がすることが多いですが、旧所有者・旧使用者が行うことも可能ですし、所有者の委任状があれば、代理申請をすることも可能です。
中古車販売店などを通して車を購入した場合は、販売業者が代わりに移転登録を行ってくれることが多いので、指示にしたがって必要書類を提出するようにしましょう。
車の名義変更手続きの流れは?
画像出典:photoAC
名義変更をする際の流れは、「使用者の変更手続きで必要な登録変更」「所有者の名義変更で必要となる移転登録」「結婚・離婚にともなう名義変更」いずれの場合でも申請場所や申請方法は同じです。
どちらの場合でも、所定の窓口もしくはオンラインから申請をすることができます。
ただし、軽自動車の場合はオンラインでの申請受付を行っていないため注意が必要です。
また、中古車販売店など中古車を購入した場合に関しては、業者が代行して手続きをしてくれることが多く、そもそも自分で名義変更の必要がないことも多いので、一度販売店に確認するようにしましょう。
窓口で名義変更をする場合
ここでは、窓口で名義変更をする場合の流れを見ていきましょう。車の名義変更手続きを行う窓口は、普通・小型自動車と軽自動車で異なります。
- 普通・小型自動車:管轄の運輸支局または検査登録事務所
- 軽自動車:管轄の軽自動車検査協会の事務所、支所、分室
窓口は異なりますが、名義変更手続きの大まかな流れは同じです。
窓口で名義変更をする流れ
- 必要書類を準備する
- 希望・図柄ナンバーに申し込む(ナンバー変更が必要で、特定の番号や図柄を希望する場合)
- 管轄の運輸支局や軽自動車検査協会の窓口に行く
- 登録手数料分の印紙を購入し、手数料納付書に貼り付ける(軽自動車を除く)
- 窓口に必要な書類を提出する
- 新しい車検証の交付を受ける
- 税関係の申告窓口で申告書と新しい車検証を提出し、納税をする
- 古いナンバープレートを返却する(ナンバーの変更が必要な場合)
- 新しいナンバープレートの交付を受ける(ナンバーの変更が必要な場合)
- 封印取付所でナンバープレートに封印を取り付けてもらう
申請書など、当日窓口で受け取って記入できるものもありますが、スムーズに手続きを行うためには事前に書類を全て揃えておくことをおすすめします。
オンラインで名義変更をする場合(軽自動車以外)
普通・小型自動車の場合、自動車保有関係手続きのワンストップサービス(OSS)を利用してオンラインで手続きをすることも可能です。2023年5月現在、軽自動車はオンラインでの手続きはできません。
オンラインで名義変更をする流れ
- 必要書類を準備する
- 受任者情報ファイル・委任状を作成する
- 申請画面から申請書を作成して送信する
- 受付審査時に必要な書類等を提出する
- 保管場所証明申請手数料を納付する
- 保管場所標章交付手数料を納付する
- 保管場所標章等の交付物を受け取る
- 検査登録手数料を納付する
- 自動車税を納付する
- 自動車検査証等交付物を受け取る
2023年5月現在、OSSでの名義変更は高知県を除く46都道府県で利用することができます。
【ケース1】結婚・離婚により氏名や住所が変更になった場合の必要書類
画像出典:photoAC
結婚・離婚した場合は所有者・使用者両方の名義変更が必要になります。
通常の所有者・使用者変更と一部書類が異なりますので、「結婚・離婚に伴う氏名変更・住所変更」はこちらを参考にしてくださいね。
▼結婚・離婚に伴う氏名変更・住所変更の申請先
軽自動車 |
・新使用者の住所を管轄している管轄の軽自動車検査協会の事務所、支所、分室 <営業時間>※土日祝日を除く 8:45~11:45 13:00~16:00
|
普通・小型自動車 |
・新使用者の住所を管轄している運輸支局または検査登録事所 <営業時間>※土日祝日を除く 8:45~11:45 13:00~16:00
・ワンストップサービス(OSS)
|
それぞれの具体的な補償範囲は下記の通りです。
名義変更に必要な書類は、住所変更の有無で異なりますので、以下2つのパターンに分けて解説していきます。
名義変更の必要書類
- 住所変更しない場合の必要書類
- 住所変更する場合の必要書類
該当する方の必要書類を参考にして用意をしてくださいね。
1.住所変更しない場合の必要書類
住所の変更は必要なく、氏名だけを変更したい場合は以下の書類が必要になります。
▼住所変更しない場合の必要書類
普通・小型自動車 |
軽自動車 |
- 車検証
- 戸籍謄(抄)本(発行後3か月以内)
|
1.車検証 2.使用者の氏名の変更の事実が確認できる書面 (戸籍抄(謄)本または新旧氏名の記載のある住民票の写し (マイナンバーが記載されていないもの)) |
2.住所変更する場合の必要書類
氏名変更だけでなく、住所変更が必要な場合は以下の書類が必要になります。
▼住所変更する場合の必要書類
普通・小型自動車 |
軽自動車 |
1.車検証 2.戸籍謄(抄)本(発行後3か月以内) 3.住民票(発行後3か月以内)※ 4.車庫証明書(発行後40日以内)
※お持ちの車検証上の記載の氏名や住所等から婚姻や転居等で変更がある場合は、現在までの変遷を確認できる住民票等が必要です。(2回以上の転居等で住民票だけは変遷が追えない場合は、住民票の除票や戸籍の附票もご用意下さい)
|
1.車検証 2.戸籍抄(謄)本または新旧氏名の記載のある住民票の写し (マイナンバーが記載されていないもの) 3.新しい住所の住民票の写しまたは印鑑証明書(発行後3か月以内)※
※管轄住所が変更になる場合は、ナンバープレート(車両番号標)前後2枚と、新しいナンバープレート代(約1,900円)が必要です。
|
【ケース2】使用者のみ名義変更手続きに必要な書類(登録変更の場合)
画像出典:photoAC
前述した通り、使用者のみの名義変更だけであれば、必要な手続きは登録変更です。
所有者が変更になった場合と比べて、必要書類は少なくなります。
▼該当ケース
事例 |
・所有者、使用者はどちらも夫だったが、所有者は夫のままで使用者は妻にしたい ・家族、友人などから一定期間だけ車を借りることになった
|
所有者の変更 |
なし |
使用者の変更 |
あり |
▼申請先
軽自動車 |
・新使用者の住所を管轄している管轄の軽自動車検査協会の事務所、支所、分室 <営業時間>※土日祝日を除く 8:45~11:45 13:00~16:00
|
普通・小型自動車 |
・新使用者の住所を管轄している運輸支局または検査登録事所 <営業時間>※土日祝日を除く 8:45~11:45 13:00~16:00
・ワンストップサービス(OSS)
|
ただし、必要書類に関しては、現在登録されている使用者と所有者が同一か、それぞれ違うかによって、異なるため注意しましょう。
基本的には、所有者と使用者の名義は同じであることが多いですが、以下の場合は所有者と使用者の名義が異なっていることがあります。
所有者と使用者が異なっている事例
- ローン支払い中で所有者がディーラーや信託名義になっている
- 過去に所有者は変更せず使用者だけ変更した
所有者と使用者が誰になっているかについては、車検証にそれぞれ記載されているので、もし忘れてしまった場合は確認してみるようにしましょう。
次項では、「所有者・使用者の名義が同一」「所有者・使用者がそれぞれ違う」場合に必要な書類をそれぞれ解説していきます。
現在の所有者・使用者の名義が同一場合の必要書類
現在の車の所有者と使用者が同一名義の場合、使用者の名義変更に必要な書類は以下の通りです。
▼必要書類(所有者と使用者が同じ)
普通・小型自動車 |
軽自動車 |
1. 車検証 2. 新使用者の書類(住所を証する書面(印鑑証明書、住民票(発行後3か月以内))) 3. その他 ①名義変更と同時にナンバー変更が必要な場合は、ナンバープレートの取り換えが必要のため、車の持ち込みが必要です。 ②代理申請の場合、所有者の委任状が必要です。 ③新使用者の住所が旧使用者の住所と異なる場合には車庫証明書(発行後40日以内のもの)が必要です。 |
1.自動車検査証 2.新しい使用者の住民票の写しまたは印鑑証明書(発行後、3ヶ月以内)
○管轄住所が変更になる場合は以下の書類が必要です。
3.ナンバープレート(車両番号標)前後2枚と、新しいナンバープレート代(約1,900円)※変更が必要な場合のみ
|
(2023年5月現在)
参考:国土交通省 / 軽自動車検査協会
現在の所有者・使用者が異なる名義で使用者の氏名を変更する場合
次は、現在の車の所有者と使用者が別で、使用者の氏名のみを変更するケースです。
必要書類
普通・小型自動車 |
軽自動車 |
1. 車検証 2. 新使用者の書類(住所を証する書面(印鑑証明書、商業登記簿謄(抄)本等※(発行後3か月以内)) ※ 詳しくはこちらから運輸支局等・自動車検査登録事務所へお問い合わせください。 |
1.自動車検査証 2.新しい使用者の住民票の写しまたは印鑑証明書(発行後、3ヶ月以内)
○管轄住所が変更になる場合は以下の書類が必要です。
3.ナンバープレート(車両番号標)前後2枚と、新しいナンバープレート代(約1,900円)※変更が必要な場合のみ
|
(2023年5月現在)
参考:北海道運輸局 / 軽自動車の手続き案内センター
【ケース3】所有者の名義変更がある場合の必要書類(移転登録)
画像出典:photoAC
車を譲り受けたり、中古車を購入した時など、車を所有している人が変更になった場合は、所有者の名義変更が必要です。
使用者のみの変更とは違い、所有者の名義変更が必要になる際は「移転登録」が必要になります。その上で、使用者の氏名や住所なども合わせて変更する場合は、さらに登録変更も必要になります。
「移転登録」も「登録変更」も同じ窓口で同時に手続きを行うことができるので、必要書類さえしっかりと用意できていれば、1日で変更手続きをすることができます。
「所有者・使用者の変更が必要」な場合と、使用者は変更せず「所有者のみ変更」の手続きをする場合の事例は以下の通りです。
事例 |
・友人や親族から車を譲り受けた ・個人間のやりとりで車を購入した ・業者から購入したが、自分で名義変更手続きが必要
|
・所有者は夫、使用者は妻だったが、所有者も妻に変更する ・車のローンを完済して、所有者をディーラーから自分に変更する
|
所有者の変更 |
あり |
あり |
使用者の変更 |
あり |
なし |
▼申請先
軽自動車 |
・新使用者の住所を管轄している管轄の軽自動車検査協会の事務所、支所、分室 <営業時間>※土日祝日を除く 8:45~11:45 13:00~16:00
|
普通・小型自動車 |
・新使用者の住所を管轄している運輸支局または検査登録事所 <営業時間>※土日祝日を除く 8:45~11:45 13:00~16:00
・ワンストップサービス(OSS)
|
また、所有者の名義変更に必要な書類は、現在車検証に登録されている所有者および使用者が同一かそれぞれ別の人が登録されているかによって必要書類が異なります。
次項では、「所有者・使用者の名義が同一」「所有者・使用者がそれぞれ違う」場合に必要な書類をそれぞれ解説していきます。
車の所有者と使用者が同一名義の場合
車の所有者と使用者が同じというのは、車を所有している人と使用している人が同一人物である場合です。
基本的には、所有者と使用者は同じであるというケースが多いですが、ローンが支払い中であったり、車を一時的に貸した場合などは、名義がそれぞれ別の人物になっていることもあります。
所有者と使用者については、車検証に記載がありますので、心配であれば一度確認しておくようにしましょう。
また、必要書類はさらに以下の3パターンに分けられます。
- 所有者・使用者共に新名義人にする場合
- 所有者・使用者を別人の新名義人にする場合
- 所有者のみ変更
ご自身がどれに該当するか確認するようにしましょう。
▼現在の所有者・使用者が同じ場合の必要書類
|
普通・小型自動車 |
軽自動車 |
1.所有者・使用者共に新名義人にする場合 |
1. 車検証 2. 旧所有者の書類(譲渡証明書、印鑑証明書(発行後3か月以内)) 3. 新所有者の書類(印鑑証明書(発行後3か月以内)) 4. 車庫証明書(発行後40日以内)) 5. 実印もしくは実印を押印した委任状 6. その他 ①代理申請の場合、新旧所有者の実印の押された委任状が必要です。本人申請の場合、実印を持参ください。 ②名義変更と同時にナンバー変更が必要な場合は、ナンバープレートの取り換えが必要のため、車の持ち込みが必要です。 ③旧所有者の氏名・名称、住所に変更がある場合は、つながりを証する書面※が必要となります。
※お持ちの車検証上の記載の氏名や住所等から婚姻や転居等で変更がある場合は、現在までの変遷を確認できる住民票等が必要です。(2回以上の転居等で住民票だけは変遷が追えない場合は、住民票の除票や戸籍の附票もご用意下さい)
|
1.自動車検査証 2.新しい使用者の住民票の写しまたは印鑑証明書(発行後、3ヶ月以内)
○管轄住所が変更になる場合は以下の書類が必要です。
3.ナンバープレート(車両番号標)前後2枚と、新しいナンバープレート代(約1,900円)※変更が必要な場合のみ
|
2.所有者・使用者を別人の新名義人にする場合 |
1. 車検証 2. 旧所有者の書類(譲渡証明書、印鑑証明書(発行後3か月以内)) 3. 新所有者の書類(印鑑証明書(発行後3か月以内)) 4. 新使用者の書類(住所を証する書面(印鑑証明書、住民票(発行後3か月以内)) 5. 車庫証明書(発行後40日以内)) 6. 実印もしくは実印を押印した委任状 7. その他 ①代理申請の場合、新旧所有者の実印の押された委任状が必要です。本人申請の場合、実印を持参ください。 ②名義変更と同時にナンバー変更が必要な場合は、ナンバープレートの取り換えが必要のため、車の持ち込みが必要です。 ③旧所有者の氏名・名称、住所に変更がある場合は、つながりを証する書面※が必要となります。 ※お持ちの車検証上の記載の氏名や住所等から婚姻や転居等で変更がある場合は、現在までの変遷を確認できる住民票等が必要です。(2回以上の転居等で住民票だけは変遷が追えない場合は、住民票の除票や戸籍の附票もご用意下さい)
|
1.自動車検査証 2.新しい使用者の住民票の写しまたは印鑑証明書(発行後、3ヶ月以内)
○管轄住所が変更になる場合は以下の書類が必要です。
3.ナンバープレート(車両番号標)前後2枚と、新しいナンバープレート代(約1,900円)※変更が必要な場合のみ
|
3.所有者のみを新名義人にする場合 |
1. 車検証 2. 旧所有者の書類(譲渡証明書、印鑑証明書(発行後3か月以内)) 3. 新所有者の書類(印鑑証明書(発行後3か月以内)) 4. 実印もしくは実印を押印した委任状 5. その他 ①代理申請の場合、新旧所有者の実印の押された委任状が必要です。本人申請の場合、実印を持参ください。 ②名義変更と同時にナンバー変更が必要な場合は、ナンバープレートの取り換えが必要のため、車の持ち込みが必要です。 ③旧所有者の氏名・名称、住所に変更がある場合は、つながりを証する書面※が必要となります。 ※お持ちの車検証上の記載の氏名や住所等から婚姻や転居等で変更がある場合は、現在までの変遷を確認できる住民票等が必要です。(2回以上の転居等で住民票だけは変遷が追えない場合は、住民票の除票や戸籍の附票もご用意下さい)
|
1.自動車検査証(車検証) 原本
○管轄住所が変更になる場合は以下の書類が必要です 2.ナンバープレート(車両番号標)前後2枚と、新しいナンバープレート代(約1,900円)
|
(2023年5月現在)
参考:国土交通省 / 軽自動車検査協会
車の所有者・使用者が異なる名義の場合
車検証に記載されている車の所有者と使用者の名義が別の人物で登録さえている場合は、こちらのパターンがあてはまります。
また、必要書類はさらに以下の4パターンに分けられます。
- 使用者を所有者にする(所有権解除)
- 所有者・使用者共に新名義人にする場合
- 所有者・使用者を別人の新名義人にする場合
- 所有者のみを新名義人にする場合
ご自身がどのパターンに該当するか確認してから、必要書類をチェックしましょう。
▼現在の所有者・使用者が別の人物である場合の必要書類
|
普通自動車 |
軽自動車 |
1.使用者を所有者にする |
1. 車検証 2. 旧所有者の書類(譲渡証明書、印鑑証明書(発行後3か月以内)) 3. 新所有者の書類(印鑑証明書(発行後3か月以内)) |
1.車検証
|
2.所有者・使用者共に新名義人にする場合 |
1. 車検証 2. 旧所有者の書類(譲渡証明書、印鑑証明書(発行後3か月以内)) 3. 新所有者の書類(印鑑証明書(発行後3か月以内)) 4. 車庫証明書(発行後40日以内))※1 |
1.車検証 2.新使用者の住民票の写しまたは印鑑証明書(発行後3か月以内
○管轄(ナンバー)が変更になる場合は以下も必要
3.ナンバープレート(車両番号標)前後2枚と、新しいナンバープレート代(約1,900円)
|
3.所有者・使用者を別人の新名義人にする場合 |
1. 車検証 2. 旧所有者の書類(譲渡証明書、印鑑証明書(発行後3か月以内)) 3. 新所有者の書類(印鑑証明書(発行後3か月以内)) 4. 新使用者の書類(住所を証する書面(印鑑証明書、商業登記簿謄(抄)本等※(発行後3か月以内)) 5. 車庫証明書(発行後40日以内))※1 |
1.車検証 2.新使用者の住民票の写しまたは印鑑証明書(発行後3か月以内)
○管轄(ナンバー)が変更になる場合は以下も必要
3.ナンバープレート(車両番号標)前後2枚と、新しいナンバープレート代(約1,900円)
|
4.所有者のみを新名義人にする場合 |
1. 車検証 2. 旧所有者の書類(譲渡証明書、印鑑証明書(発行後3か月以内)) 3. 新所有者の書類(印鑑証明書(発行後3か月以内)) |
1.車検証 |
(2023年5月現在)
※1同居家族間での売買・譲渡の場合は車庫証明書は不要
参考:国土交通省 / 軽自動車検査協会
中古車を業者から購入
画像出典:Adobe Stock
中古車販売店などの業者で中古車を購入した場合、名義変更は業者が代行してくれることがほとんどです。
名義変更の手続きは、全て業者が行ってくれますが、書類の提出は必要になります。
必要書類に関しては、基本的には業者から案内がありますので、それにしたがって書類を用意するようにしましょう。
業者より用意するように指示されることが多い書類は以下の通りです。
普通・小型自動車 |
軽自動車 |
・自動車検査証 ・自賠責保険証明書 ・新所有者の委任状 ・新所有者の印鑑証明書※1 ・自動車保管場所証明書※2
|
・自動車検査証 ・自賠責保険証明書 ・新所有者の申請依頼書 ・新使用者の住民票 |
※1 発行後3ヵ月以内
※2 使用の本拠の位置が変更になり、自動車保管場所証明書適用地域である場合
(2023年5月現在)
参考:けやきワンストップサービス / けやきワンストップサービス
こちらの書類は参考になりますので、もし何を用意したらいいかわからないという場合は一度業者に確認をとるようにしましょう。
また、かなり稀なケースではありますが、もし中古車を購入した業者とは別の行政書士などに代行を依頼する場合、追加の書類が必要になります。
中古車販売店以外の業者に名義変更を代行してもらう場合に追加で必要な書類
- 旧所有者の譲渡証明書(普通・小型自動車)
- 旧所有者の委任状(普通・小型自動車)
- 旧所有者の印鑑証明書(普通・小型自動車)
- 旧所有者の申請依頼書(軽自動車)
業者から車を購入するケースでは、その業者に代行を依頼することがほとんどでしょう。しかし、個人売買で車を購入した場合など、販売者に名義変更の代行を依頼できず、別の業者に代行してもらう際は、販売者に上記の書類を用意してもらってください。
また、業者によっては自動車保管場所証明書(車庫証明)の取得も代行してもらえることがあります。費用は高くなりますが、警察署に行くのが面倒くさいという人や、警察署の窓口受付時間に行くことができない人は、自動車保管場所証明書の取得も代行してもらうと良いでしょう。
別途書類が必要になるケース
画像出典:photoAC
続いて、ここまでにご紹介した書類に加え、別途必要になる書類をご紹介します。考えられる状況ごとに解説しますので、それぞれ必要なところをチェックしてくださいね。
新所有者・新使用者を異なる名義で登録する場合
新所有者と新使用者が異なる場合、次の書類が必要です。
普通・小型自動車 |
軽自動車 |
・新使用者の委任状※1 ・新使用者の住民票または印鑑証明書※2 ・新使用者の自動車保管場所証明書※3
|
なし |
※1 申請書に記名があれば不要
※2 発行後3ヵ月以内
※3 使用の本拠の位置が変更になり、自動車保管場所証明書適用地域である場合
(2022年10月現在)
参考:国土交通省 / 軽自動車検査協会
軽自動車は、名義変更時に新使用者の証明ができる書類(住民票または印鑑証明書)を用意すればよく、新所有者と新使用者が異なる場合でも、別途新所有者の住民票や印鑑証明書を提出する必要はありません。
車検証記載の旧所有者の住所・氏名が印鑑証明書と異なる場合
前述の通り、普通・小型自動車の名義変更には旧所有者の印鑑証明書が必要です。しかし、引っ越し時に住所変更をしていなかったなどの理由により、車検証に記載されている旧所有者の住所および氏名が印鑑証明書の記載と一致しない場合、変更の経緯がわかるように次の書類を提出してください。
- 1回住所の変更があった場合:住民票(発行後3ヵ月以内)
- 2回以上住所の変更があった場合:住民票に加えて住民票の除票または戸籍の附票
- 氏名が変更になっている場合:戸籍謄本または抄本(発行後3ヵ月以内)
参考:国土交通省
このケースは、住所変更や氏名変更の手続きを忘れていた場合を想定していますが、本来は住所や氏名の変更も名義変更と同じように道路運送車両法で15日以内の手続きが義務付けられています。車検証の住所変更方法については以下の記事にて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:車検証の住所変更を忘れていませんか?必要書類や遅れてしまった場合も解説
ナンバーに希望する番号や図柄がある場合
自分の住所の管轄とは異なる地名のナンバーが付いている車を購入したり譲り受けたりしたら、新しい地名表示のナンバープレートへ変更しなければなりません。その際、4桁の数字を好きな番号にしたい場合や、地域振興や観光振興を目的として発行されている図柄ナンバーを取得したい場合、事前の申し込みが必要です。
希望ナンバー、図柄ナンバーの申し込み方法
- 希望ナンバーの申し込み:希望番号予約センター、郵送、FAX、インターネット
- 図柄ナンバーの申し込み:図柄ナンバー申込サービス
申し込み後、交付手数料を支払って予約済証を受け取ります。この予約査証を前述した必要書類と一緒に窓口へ提出してください。
希望ナンバーや図柄ナンバーの取得方法はこちらの記事で詳しく解説しています。特定の番号や図柄を希望される方は参考にしてくださいね。
関連記事:ナンバープレートの変更方法は?必要書類や費用についても解説
ナンバープレートを紛失・盗難などで返納できない場合
ナンバーが変更になるケースでは、手続きの際に古いナンバープレートを返納しなければなりません。しかし、紛失や盗難などで返納できない場合、下記の書類を用意してください。
- 理由書(普通・小型自動車)
- 車両番号標未処分理由書(軽自動車)
ナンバープレートの紛失・盗難されたときは警察への届け出が必要になります。犯罪などに巻き込まれるリスクもあるので、まずは速やかに警察へ届け出を行い、その後名義変更の手続きを行いましょう。
また、ナンバープレートが付いていない車で公道を走行することはできません。つまり、運輸支局や軽自動車検査協会の窓口へ車でそのまま行くことができないため、仮ナンバーを取得して自分で持ち込むか、業者に運搬を依頼するなどの対応を検討してください。
未成年者が新旧所有者に含まれる場合
普通・小型自動車の名義変更において、新所有者または旧所有者に未成年者が含まれる場合、以下の書類を提出します。
- 戸籍謄本または戸籍の全部事項証明書(発行後3ヵ月以内)
- 親権者の同意書(親権者全員が実印を押印したもの)
- 親権者の印鑑証明書(親権者の内1名のもの)
参考:四国運輸局
しかし、これは普通・小型自動車の名義変更の場合で、軽自動車は未成年者であっても親権者の同意書などは必要ありません。
所有者の方が亡くなった場合(相続)
旧所有者が亡くなり、車を相続することによる名義変更を行う場合、下記の書類を追加で用意する必要があります。
普通・小型自動車 |
軽自動車 |
・次の内いずれかのもの 1.戸籍謄本 2.戸籍の全部事項証明書 3.法定相続情報証明書 ・次の内いずれかのもの 1.相続人全員の実印を押印した遺産分割協議書 2.遺言書 3.遺産分割に関する調停調書 4.遺産分割に関する審判書(確定証明書付) 5.判決謄本(確定証明書付) |
・次の内いずれかのもの 1.戸籍謄本等 2.法定相続情報一覧図
|
(2022年10月現在)
参考:北海道運輸局 / 軽自動車検査協会
相続による名義変更は手続きが少し複雑になります。また、家族間ではなく第三者への譲渡の場合などは必要書類が変わることもあるため、事前に管轄の運輸支局または軽自動車検査協会へお問い合わせください。
名義変更にかかる費用は?
画像出典:Adobe Stock
名義変更の手続きにかかる手数料は、普通・小型自動車が500円、軽自動車が0円です。その他、ナンバー変更を伴う場合はナンバープレート交付手数料、自動車保管場所証明書の提出をする場合は自動車保管場所証明書の取得費用が必要になります。
また、入手した車の価格によって、環境性能割の納税を行わなければなりません。
▼車の名義変更にかかる費用
|
普通・小型自動車 |
軽自動車 |
手数料 |
500円 |
0円 |
ナンバープレート交付手数料※1※2 |
1,500~1,900円 |
1,500~1,900円 |
自動車保管場所証明書の取得費用※2 |
2,500~2,800円 |
取得不要 |
環境性能割 |
取得価額×環境性能割税率(0~3%) |
|
合計 |
500~4,700円 +環境性能割の納税
|
0~1,900円 +環境性能割の納税
|
※1 ペイント式で特定のナンバーを希望しない場合の金額
※2 それぞれ該当する場合のみ
(2022年10月現在)
上記ナンバープレート交付手数料は、最も安く取得できるペイント式で番号を希望しない場合の金額です。字光式ナンバーや希望ナンバー、図柄ナンバーを希望される場合は金額が異なるのでご注意ください。
環境性能割は自動車を取得した人に課せられる税金で、中古車を購入した場合に限らず、家族や知人から無料で車を譲り受けた場合も対象となります。環境性能割の金額は「取得価額×環境性能割税率(0~3%)」で算出される額です。
また、自分で手続きをせず、業者に代行してもらう場合は代行費用が必要になります。手続きの内容や依頼する業者によって異なりますが、名義変更の代行費用の目安は15,000~50,000円程度です。
車の名義変更をしないとどうなる?
画像出典:photoAC
ついつい手続きが面倒で、後回しにしてしまいそうな名義変更ですが、実は道路運送車両法で15日以内に行うことが義務付けられています。
これは、使用者・所有者どちらに変更があった場合でも同じです。
変更があった時点から15日以内に手続きをしなければ道路運送車両法違反になってしまうので注意が必要です。
申請を怠ったり、虚偽の申請をしたりした場合、50万円の罰金の対象となるため、速やかに手続きを行いましょう。
最初にお伝えした通り、車の名義変更を怠っていると50万円の罰金が科せられる可能性がありますが、道路運送車両法違反以外にもさらに次のようなリスクもあります。
- リコール案内や税金、保険関係のお知らせが届かない
- 盗難、事故があったときに所有者・使用者の確認が遅れる
基本的に、リコール案内や税金、保険関係の案内は、車検証に記載されている所有者へ送られるものです。そのため、名義の変更をしていないと前の所有者に届けられ、受け取ることができない可能性があります。
さらにまた、盗難や事故の際には車の登録内容を確認されますが、正しい情報が登録されていなければすぐに確認をすることができません。例えば、車が盗難に遭った場合、警察署へ届け出た後、自動車税関係の手続きや保険関係の手続き、必要時応じて一時抹消または永久抹消の手続きなどしなければならないことが多いです。しかし、登録されている所有者・使用者の情報が異なると、スムーズに手続きを進められません。
名義変更をしていないと、いざというときに困ってしまうため、変更があったときは速やかに手続きをしておきましょう。
また、住所変更も同様に15日以内の手続きが義務付けられています。住所変更と名義変更は異なる手続きですが、変更があった場合にはどちらも忘れないようにしましょう。住所変更については、こちらの記事をご覧ください。
関連記事:車検証の住所変更を忘れていませんか?必要書類や遅れてしまった場合も解説
車検をするなら楽天Car車検がお得で便利!
画像出典:photoAC
この記事では、車の名義変更について解説しました。名義が変更になった場合は15日以内に手続きをすることが定められているだけでなく、名義変更の手続きを怠っていると重要な案内が届かないなどのリスクも考えられるため、できるだけ速やかに変更手続きを行ってください。
また、車検証を正しく管理することは車を所有している人の義務です。登録内容に変更があった際に手続きを行うことはもちろん、車検切れにならないよう期限内に車検を受けることも忘れないようにしましょう。
車検の費用に悩まれている方も多いかと思いますが、お得に車検を受けるなら「楽天Car車検」がおすすめです。
楽天Car車検は、数多くの車検業者の中から条件に合わせて簡単に絞り込みをすることができるサービスで、料金を比較して安いところを探すことができます。また、楽天Car車検からの申し込みなら楽天ポイントの進呈もあるので非常にお得です。
車検の時期が近付いたら、ぜひ「楽天Car車検」をチェックしてみてくださいね。
さらに車検の早割で車検費用をずっとお得にできる
楽天Car車検だと車検の見積もりを早く依頼するほど、割引がある「早割」があります。
例えば見積もり予約が満了日の1年以上前だと10,000円引き、
1か月以上前に見積もり予約すると5,000円引き
といったお得な割引をしているお店が多数掲載されています(2023年5月時点)。
もちろんキャンペーンと併用できるので、楽天ポイントも合計2,500ポイント以上還元されます。
早めに楽天Car車検で見積もり予約をするだけでOKなので、車検満了日が早くなる・キャンセルできない等といったデメリットもありません!
車検費用を少しでも抑えたい方は、是非この機会に楽天Car車検を利用してみてくださいね!
\楽天Car車検の早割サービスの詳細はこちら!/
参考サイト
自動車登録等適正化推進運動(参照日:2022-10-23)
https://www.airia.or.jp/campaign/
移転登録 - 自動車検査・登録ガイド(参照日:2022-10-23)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/kensatoroku/toroku/trk04.htm
自動車検査・登録ガイド(参照日:2022-10-23)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/kensatoroku/toroku/trk03.htm
名義変更(売買・譲渡・その他)| 軽自動車検査協会 本部(参照日:2022-10-23)
https://www.keikenkyo.or.jp/procedures/procedures_000016.html
車検証の記載変更 – 北海道運輸局(参照日:2022-10-23)
https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/touroku/01_sinnsei/10_sonota/02_kisaihenkou/kisaihenkou_01.html
軽自動車の車検証の氏名変更 | 軽自動車の氏名変更手続き案内(参照日:2022-10-23)
https://kei.annai-center.com/others/simei/
申請の手順(移転登録)| 自動車保有関係のワンストップサービス(参照日:2022-10-23)
https://www.oss.mlit.go.jp/portal/beginner/shinsei-nagare/shinsei/index.html?s=5
普通車の名義変更 エコノミーコース | けやきワンストップサービス(参照日:2022-10-23)
https://www.keyaki-oss.com/name/01/01/
名義変更手続き代行 軽自動車の名義変更 | けやきワンストップサービス(参照日:2022-10-23)
https://www.keyaki-oss.com/name/02/
車の名義変更のやり方・親子間夫婦間(同居の場合)| 大阪綜合法律事務所(参照日:2022-10-23)
https://osakasogo-legal.com/column/963/
自動車の登録手続き - 四国運輸局(参照日:2022-10-23)
https://wwwtb.mlit.go.jp/shikoku/benri/miseinen.html
相続による移転登録 – 北海道運輸局(参照日:2022-10-23)
https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/touroku/08_etc/07_souzoku/souzoku2.html
全国ナンバープレート代一覧【普通自動車・大型自動車】令和元年10月1日以降(参照日:2022-10-23)
https://www.kurunavi.jp/guide/number_plate.html
全国ナンバープレート代一覧【軽自動車・バイク】令和元年10月1日以降(参照日:2022-10-23)
https://www.kurunavi.jp/guide/number_plate_kibou.html
全国車庫証明証紙代一覧(参照日:2022-10-23)
https://www.garageone.jp/guide/syoshi.html
楽天Carマガジンは、楽天Carが運営するウェブマガジンです。クルマの維持費をお得にする様々なコンテンツをお届けします!
この記事をシェアする!
あなたにおすすめの記事