2019-10-07
洗車とカーコーティングの基礎知識を徹底解説!車をきれいに長持ちさせる秘訣とは?
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コーティングされた車の正しい洗車方法を知っていますか?方法を間違えてしまうと、車に傷をつけてしまう可能性もあるので注意が必要です。本記事では、コーティング車の正しい洗車方法・洗車時の注意点・洗車に使える道具の選び方について詳しく解説します。
新車を買ったら、できるだけ長くきれいな状態を保ちたいですよね。車をきれいに長持ちさせるために、カーコーティングをしている方も多いのではないでしょうか。また、車をきれいに保つには、洗車が不可欠ですよね。しかしカーコーティングした車の洗車は、正しい知識をもっていないと、逆に塗装面を傷つけることになります。そこでこの記事では、以下のようなことを解説していきます。
- カーコーティングした車の洗車方法とは
- カーコーティング後は水洗いのみで良いのか
- シャンプーやクロスはどんなものを使えばいいのか
コーティング車の洗車方法がわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。
洗車はしなくていい?カーコーティングした車をきれいに保つ方法
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カーコーティングはワックスがいらず、洗車も水洗いだけでOKだと言われています。洗車は時間がかかりますし、水洗いだけで済むならかなり楽ですよね。しかし、本当に水洗いだけで良いのでしょうか。結論からいうと、カーコーティングした車も洗車は必要で、水洗いだけでは不十分な場合があります。確かにコーティングをしたことで汚れが落ちやすくなっているので、水洗いだけでもかなり汚れを落とせます。しかし鉄粉や虫汚れ、鳥の糞などは、水洗いだけだと落ちない可能性があります。水洗いで落ちない汚れは、専用の洗浄品を使わないと落ちません。
また、鉄粉や虫汚れ、鳥の糞をすぐに落とさず放置しておくと、コーティングが剥がれる原因になります。放置することで跡が残ったり、ボディに溜まって塗装を痛めてしまうのです。コーティングを長持ちさせ、車をきれいな状態で保ちたいなら、定期的に洗車を行う必要があります。コーティングをした車でも、洗車は必要です。ただ、1回あたりの洗車時間が少なくなります。まずは、このことを認識しておきましょう。
コーティング車の洗車で注意すべき5つのポイント
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コーティングをした車も洗車が必要ですが、注意しなければいけないことがあります。実は、多くの人が当たり前のように行っている洗車のやり方には、間違っているものが多いです。正しいやりかたで洗車を行わないと、傷がついたり水垢が残ったりしてしまいます。これでは、せっかくのコーティングが台無しですよね。そこでここからは、コーティング車の洗車で注意すべきポイントを解説します。
1.天気がいい日の洗車は車を傷つける
洗車は、天気のいい日に行う方がほとんどだと思います。晴れた日の洗車は気持ちいいですよね。しかし、これは車をきれいにするどころか、傷つけることになっているのです。晴れていると洗車中に砂埃が舞い、車に付着した状態で洗車をしてしまうと...塗装を傷つける可能性があります。たかが砂埃と思うかもしれませんが、侮れません。蓄積すると車を傷つけていき、サビの原因となります。さらに紫外線は、コーティング剤が剥がれる原因になります。というのも、コーティング剤には、以下の成分が含まれています。
これらの成分は、紫外線で劣化しやすいのです。劣化すると、その部分からコーティングが剥がれてしまいます。ポリマー・ガラス系のコーティング剤は劣化しやすいので、注意が必要です。本当の洗車日和は、雨上がりの日や湿度の高い曇りの日です。せっかくコーティングした車を傷つけないように、晴れた日の洗車は避けましょう。
2.丁寧に洗車すると傷がつく
車の汚れを落とそうと、ひとつの箇所をゴシゴシと洗いがちですが、これも車にとってよくありません。車には砂埃などの、目に見えない微粒子レベルの汚れが蓄積しています。ひとつの箇所を時間をかけて洗っていると、粒子を回して車を傷つけることになるんです。車をきれいにしたいなら、ひとつの箇所を短時間で洗い、力を入れずに拭き上げましょう。
3.カーコーティング後のワックスは、コーティングが劣化しやすくなる
コーティングの光沢を維持するために、ワックスを施行するか迷う方も多いのではないでしょうか。しかし、コーティング後にワックスを施行するのは、注意が必要です。カーワックスは、以下の3種類に分かれます。
- 固形ワックス
- 半練りワックス
- 液体ワックス
3種類とも植物系の樹脂を原料としており、熱に弱いです。そのため紫外線を浴びると劣化しやすく、コーティング素材を劣化させる原因になります。洗車など正しい手入れを行っていれば、ワックスを施行しなくても、コーティングを長持ちさせることができます。どうしてもワックスを施工したい場合は、コーティング施工車専用のワックスを使用しましょう。
4.地下水洗車は水垢の原因になる?
洗車用水は、おおまかに分けると水道水と地下水(井戸水)の2つありますが、洗車に地下水を使用する際には注意が必要です。というのも、洗車で使用する地下水の成分によっては、水垢の原因になるからです。地下から組み上げた水で、飲料水としての基準を満たしていないものだと、粘土質の細かい濁りを含んでいることもあります。地下水の濁りは白色の水垢の原因になります。
また、地下水に含まれるミネラルも水垢を作る原因です。ミネラルの中でも特にカルシウムやマグネシウムは、水が乾くと塗装面に固着し、水垢として残ります。コーティングした車に水垢を作るのは嫌ですよね。とはいえ、拭き残しを極力少なくするなど、拭き取りをきちんと行えばさほど神経質になる必要もございません。気になる方は普段使っている洗車場などが地下水を使っているか確認しておくのも良いでしょう。
5.洗車機に入れるのはあり?
コーティングした車を洗車機に入れていいのかを、疑問に思う人も多いでしょう。結論からいうと、コーティングした車を、洗車機に入れるのはやめたほうがいいです。洗車機に入れると「洗車傷」と呼ばれる、リング状の傷がつくことがあります。車をきれいにするため洗車したのに、傷が残るのは嫌ですよね。洗車機は、相当な摩擦で塗装面をこすっています。そのため車に付着した砂埃などの粒子を回して、車を傷つけることになるんです。コーティング車に傷をつけたくないのであれば、手洗い洗車を行いましょう。
コーティング車の洗車に最適なカー用品の選び方
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コーティング車をきれいに保つには、シャンプーやクロスといったカー用品も重要です。しかし、どういう基準で選べばいいのかよくわかりませんよね。そこでここからは、コーティング車に最適なカー用品の選び方を解説します。
シャンプーはカーコーティング車専用のものを使う
カーシャンプーには様々な種類がありますが、大きくわけると以下の3つです。
- 中性
- 酸性
- アルカリ性
それぞれ得意な汚れがあり、用途が異なっています。アルカリ性のシャンプーは洗浄力が強いので、油分を含んだ汚れを落とすのに最適です。酸性はさらに洗浄力が強い洗剤で、水垢を取り除くときに使用します。しかしどちらも洗浄効果が強いので、コーティングに負荷がかかってしまいます。特に酸性は、鉄やステンレスを溶かすほど洗浄力が強いので、日常的な洗車で使う必要はありません。また、ワックスやコンパウンドを含むシャンプーも、コーティング車の洗車には不向きです。コーティングは、ワックス(油)やコンパウンドとは性質が異なっていて、相性がよくありません。車を傷つける原因になるので、使用は避けておきましょう。
コーティング車の洗車に適しているのは、中性のシャンプーです。塗装を落とすリスクが低いですし、十分に車をきれいにすることができます。シャンプーを使うときは、必ず洗い残しがないようにしましょう。洗い残しは、シミの原因になるので、しっかり水で洗い流すことが大切です。
シャンプーはカーコーティング車専用のものを使う
カーシャンプーには様々な種類がありますが、大きくわけると以下の3つです。
- 中性
- 酸性
- アルカリ性
それぞれ得意な汚れがあり、用途が異なっています。アルカリ性のシャンプーは洗浄力が強いので、油分を含んだ汚れを落とすのに最適です。酸性はさらに洗浄力が強い洗剤で、水垢を取り除くときに使用します。しかしどちらも洗浄効果が強いので、コーティングに負荷がかかってしまいます。特に酸性は、鉄やステンレスを溶かすほど洗浄力が強いので、日常的な洗車で使う必要はありません。また、ワックスやコンパウンドを含むシャンプーも、コーティング車の洗車には不向きです。コーティングは、ワックス(油)やコンパウンドとは性質が異なっていて、相性がよくありません。車を傷つける原因になるので、使用は避けておきましょう。
コーティング車の洗車に適しているのは、中性のシャンプーです。塗装を落とすリスクが低いですし、十分に車をきれいにすることができます。シャンプーを使うときは、必ず洗い残しがないようにしましょう。洗い残しは、シミの原因になるので、しっかり水で洗い流すことが大切です。
クロスは柔らかく吸水性の高いものを選ぶ
コーティング車に使用するクロスを選ぶポイントは、以下の2点です。
- 柔らかい素材
- 吸水性の高いもの
前述したとおり、固い素材のクロスで拭くと、塗装面に洗車傷がつきます。傷をつけないためには、やわらかい素材のクロスを選ぶことが重要です。また、水分は蒸発すると塗装面にシミとして残ります。それを防ぐためにも、吸水性の高いクロスを使用しましょう。吸水性の低いクロスだと、なんども車体を拭くことになり、車を傷つけてしまいます。この2点を考慮すると、最もおすすめなのはマイクロファイバークロスです。マイクロファイバークロスは、繊維の1本1本が尖っていて、その角で汚れを絡め取ります。汚れが簡単に落ちるので、何度も拭く必要がありません。また、繊維の中に隙間が多く、水分を吸収しやすいので吸水性も高いです。
コーティング車の洗車のやり方をわかりやすく解説
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ここからは具体的な洗車方法について解説していきます。洗う順番も重要なので、参考にしてみてください。
1.タイヤとホイールを最初に洗い、コーティングしておく
洗車は車体から先にやりがちですが、最初に洗うべきなのはタイヤとホイールです。車の中で1番地面に近く汚れがつきやすいので、最初に洗っておきましょう。あとからタイヤとホイールを洗うと、きれいにしたばかりのボディに汚れが飛び散ってしまうかもしれません。また、先に洗ってホイルコーティングをしておくと、汚れが簡単に落ちるので作業時間を短縮できます。アルカリ性のシャンプーを使用し、タイヤ周りの油や泥汚れに注意して洗っていきましょう。
2.車全体に水をかけ、ボディを冷やす
コーティング剤は熱に弱く、紫外線によってコーティングが剥がれることもあります。車体が温まった状態ではコーティングが柔らかくなって、洗車傷がつきやすいです。洗車傷とコーティングの剥がれを防ぐためにも、車全体に水をかけボディを冷やしておきましょう。バケツなどの少量の水ではなく、ホースを使ってたっぷり水をかけてください。
3.水で砂や泥汚れを洗い落とす
車を冷やしたあとは、上から順番に洗車を行います。上を後にやると、すでに洗車した下部に汚れが流れていき、また洗わないといけなくなって2度手間です。タイヤとホイールにも汚れが流れるので、前述したとおりホイルコーティングをしておきましょう。ボディはもちろんのこと、手が届かない隙間部分にも砂や泥汚れがたまっています。以下の3点は、特に汚れが溜まりやすいところです。
- ドアガラスの下端のモール(水切り)
- ドアのノブ
- バンパーの隙間
この箇所には、汚れを掻き出すイメージで勢いの強い水を拭きかけましょう。洗車後のクロスでの拭き取りでは届かない箇所なので、この段階で完了させてください。
4.シャンプーを使用し素早く洗車
コーティングした車であれば、水洗いだけでも汚れはかなり落とせます。しかし油汚れや雨による酸性汚れは、シャンプーを使わないときれいにできません。塗装面に負担がかからないよう、シャンプーは多めに使用します。洗車傷や水垢が残らないように、できるだけ優しく素早く洗車しましょう。また、洗い残しはシミの原因になるので、注意が必要です。きましょう。
5.乾いたクロスで車全体を吹き上げる
水が蒸発して水垢にならないよう、クロスで素早く車全体を拭きとります。おすすめなのは、クロスを大きく広げて拭きとる方法。これなら広い面積を1度に拭きとることができますよね。あまり強く拭いていくと車体傷がつくので、シャンプーで洗うときと同じように優しく拭いていきましょう。
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ここまでコーティング車の洗車方法を解説してきましたが、最後に注意点をまとめてみましょう。
- 洗車機に入れると傷がつく
- ワックスは、コーティングが劣化する原因になる
- 強くこすると、車体傷がつく
- 洗い残しがあるとシミになる
コーティング車は汚れが落ちやすいですが、洗車する時はかなり気をつけないといけません。毎回完璧に洗車し、コーティングを長持ちさせるのは至難の業ですよね。カーコーティングを長持ちたいなら、自分で洗車するよりもプロにお願いしたほうが確実です。楽天Carの「洗車・コーティング予約サービス」を使えば、洗車をお願いできる店舗をいつでも簡単に探せます。自分で洗車するのが不安なかたは、ぜひ使ってみてくださいね。
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