2020-12-01
コーティングは自分でできる?具体的な手順・施工のコツを解説!
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コーティングをできることなら自分でしたい…と思っていませんか?コーティングは、手順を抑えることで誰でも自分で施工することが可能です。そこで今回は、自分でコーティングを施工する際に必要な準備や手順、施工時の注意点・コツなどについて詳しく解説します。
車を長く綺麗に保てるコーティングですが、安くはないので業者に依頼することを戸惑っている人、多いですよね。コーティングに必要な道具を売っているのは見たことがあっても、自分でやるのは難しいと考える人も少なくないです。そこで今回は、自分でコーティングを施工する際に必要な準備や手順、施工時の注意点・コツなどについて詳しく解説します。
※本記事記載の商品・サービスの価格は、2019年9月時点のものです。
コーティングは自分で施工することができる?
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結論から言うと、道具と知識があればコーティングは自分でできます。自分でコーティングをする際の工程は以下の通りです。
下地処理(洗車を含む)
コーティング
最終確認
この流れを丁寧に行うことで、業者に依頼しなくてもコーティングを施工することが可能です。
自分で施工するときにおすすめのコーティングとは?
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しかし、いざ自分で施工しようと思ってもガラス系コーティングやポリマーコーティングなど、コーティングには様々な種類がありどれにすればわからないと言う人も多いでしょう。そこで、自分で施工する際にオススメのコーティングについて解説します。
コーティングするならガラスコーティングがオススメ
コーティングの種類を迷っているなら、ガラスコーティングがオススメです。その魅力は非常に高い防御力です。例えば、ポリマーコーティングは汚れなどを防ぐ効果はあるものの、被膜が柔らかいため小石が飛び散ったときなどの衝撃には耐えきれず、塗装に傷がついてしまいます。しかし、ガラスコーティングは硬いガラス質の被膜で塗装を覆うため、コーティングが塗装の代わりに傷つき塗装を保護します。また、効果の持続期間の長さも魅力のひとつです。ポリマーコーティングの場合、数ヶ月単位、短いものでは1ヶ月で再施工が必要になります。しかし、ガラスコーティングは1年以上もつものがほとんどです。
また、光沢も強いため、愛車を輝かせたい人も十分満足できるコーティングです。ガラスコーティングについては以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
関連記事:ガラスコーティング剤の見極め方・おすすめ・施工時の注意点を解説!
自分でコーティングをする際に必要なものとは?
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コーティングを自分で施工するときは「下地処理」が命
ガラスコーティングを自分で施工するときは、いくつか準備が必要です。
- 洗車道具(詳しくは以下記事で解説しています。)
- イオンデポジット除去剤
- 鉄粉除去剤
- 鉄粉除去用粘土
- コンパウンド剤
- 脱脂剤
- コーティング用スポンジ
- マイクロファイバークロス
この他にも、もしも研磨の手間を減らしたいのであれば電動ポリッシャーを購入してもいいでしょう。それぞれの使いどころについては手順の中で解説していきます。また、これらの他にも作業環境として以下のような準備が必要です。
- 直射日光の当たらない場所
- 水道
- (電動ポリッシャーを使う場合)電源
直射日光の当たる場所ではボディが熱くなり、コーティングや除去剤、水などが蒸発しやすくなります。蒸発してしまうと水垢などの原因になるので、直射日光が当たらない場所で作業することが大切です。
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次に、コーティング施工前の「下地処理」について解説します。いきなりコーティングをするのではなく、下地処理をしておくことが非常に大切です。下地処理を怠るとムラができたりコーティングが剥がれるなど、様々なトラブルの原因になることがあるので丁寧に行いましょう。下地処理の手順は以下の通りです。
- 洗車
- 鉄粉除去
- 水垢・イオンデポジット除去
- 研磨
- 洗車
- 脱脂
詳しい手順について、それぞれ解説しますね。
1.洗車
まずは、丁寧に水洗いを行います。砂やゴミなどの汚れは水で洗い流しましょう。その後、バケツで泡立てたカーシャンプーを使って洗車していきます。この時、しっかりと泡立てることで塗装の表面に残っているゴミを包み込み、傷つきにくくなります。また、カーシャンプーの使用は必要最低限に抑えることが大切です。カーシャンプーの流し残しがあると、黒ずみなどの原因になるため、水洗いで落ちなかった汚れを落とすためだけに使いましょう。
また、洗車用のスポンジを使ってもいいのですが、マイクロファイバークロスを使用して洗車することがオススメです。洗車用スポンジといっても商品によっては目が荒く、ボディに傷をつける可能性があります。傷をつけずに洗車する自信がないという場合は、業者に丸投げしてしまうというのも手です。洗車については以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
関連記事→洗車はプロにお願いすべき?自分で行なった場合との違いを徹底解説!
2.鉄粉除去
鉄粉は、道路や空気中に存在する鉄分が、鳥のフンや虫の死骸などを核にして固まって発生します。塗装の表面にはこの鉄粉が多く付着しているのですが、鉄分が残ったままコーティングをしてしまうとコーティングの密着度が落ちてしまい、コーティングの性能が十分に発揮できないため、除去が必要です。市販の鉄粉除去剤を使ってもいいのですが、鉄粉除去用の粘土を使用した方が確実に除去できます。粘土を使う場合は、使いやすい大きさにちぎって手で揉み、柔らかくしてから水をかけつつ塗装の表面を優しく滑らせましょう。
3.水垢・イオンデポジット除去
イオンデポジットというのは、塗装表面によくつく白っぽい水垢のことです。これを含めた水垢を除去します。マイクロファイバークロスにイオンデポジット除去剤を吹き付け、ボディに塗り込みます。これを繰り返すと水垢は落ちるのですが、塗装面が陥没しているウォータースポットという状態の修繕はできません。このウォータースポットというのは雨や洗車などで塗装表面に付着した水滴がレンズのように光を集め、ボディが腐食してくぼんでしまう現象です。そして、ウォータースポットを修繕するには専門店での研磨が必要になります。
4.研磨
塗装をコンパウンド剤を用いて磨くことで、小さな傷を消し表面を滑らかにします。傷が残ったままではコーティングの密着度が下がり、コーティングの効果が十分に発揮されないことがあるので丁寧に磨きましょう。研磨の際には以下の2点に気をつける必要があります。
- ライトやゴムは保護する
- 細かく範囲を区切って作業する
コンパウンド剤はライト周りやゴムの部分などにたまりやすいため、研磨作業の前にマスキングテープなどでライトやゴムを保護しておくことが大切です。また、コンパウンド剤は乾きやすいため、細かく範囲を区切って研磨した上でコンパウンド剤が乾く前に拭き上げる、という作業を繰り返した方が綺麗になります。また、電動ポリッシャーを使用すれば、全体を均一な力で磨けるため、より仕上がりが綺麗になります。
5.洗車
ここまでの作業で各種除去剤やコンパウンド剤などが塗装に付着してしまっているので、水で洗い流します。マイクロファイバークロスを使って擦りながら洗い流すことでより確実に綺麗になります。
6.脱脂
最後に、脱脂剤を使用して塗装の表面に付着した油分を除去していきます。塗装には過去のワックスやコーティング、排気ガスなどによる油汚れがついている上に、下地処理で使用したコンパウンド剤などにも油分は含まれているため、この作業は必ず丁寧に行いましょう。これにより、コーティングが塗装に密着しやすくなるので光沢や持続期間なども向上しやすくなります。
コーティングを自分で施工する手順とは
続いて、コーティングを自分で施工する手順について解説します。ここでは、硬化型ガラスコーティングの施工手順について解説します。
ガラスコーティングの施工手順とは
硬化型ガラスコーティングの施工手順は以下の通りです。
まずは、コーティング用のスポンジでコーティング剤を塗装面に塗布します。ムラができないように、細かく範囲を区切って塗布してはマイクロファイバークロスで拭き上げる、という動作を繰り返しましょう。その後、ボディ全体に液剤を塗布していきます。全体に塗布し終わったら、ムラがないかを最終確認しましょう。懐中電灯などの光を当てたり、段ボールなどの大きなものを映してみるとムラがわかりやすくなります。最終確認が済んだら、あとは乾燥させるだけです。コーティング剤によって乾燥にかかる時間は異なりますが、半日〜1日のものがほとんどです。表面が硬化するまでは水に濡らさないように屋根がある場所で乾燥させましょう。
施工後のメンテナンスを忘れない
「ガラスコーティングはメンテナンス不要」という文句を見たことがあるかもしれませんが、洗車は必要です。そのため、コーティング後も定期的に洗車をしましょう。ただ、洗車の際に洗車機を使用してしまうと、せっかくのコーティングが剥がれてしまう恐れがあるので、手洗い洗車がおすすめです。コーティング車の洗車するときの注意点・洗車用品の選び方については、以下で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね!
関連記事→カーコーティング後の洗車の頻度はどのくらい?メンテナンスを徹底解説
コーティングを自分でする際のポイント
次に、自分でコーティングをする際に覚えておくべきポイントを解説します。
コーティングを自分で施工するときの注意点
コーティングを自分で施工する時の注意点は、以下の2点です。
コーティングは硬化する前に濡れてしまうと、ダメージを受けてしまい再コーティングが必要になる恐れがあります。そのため、完全に硬化するまでは濡らさないようにすることが大切です。かといって炎天下の中で直射日光を受けながら施工してしまうと、水や溶剤が蒸発してしまい水垢の原因になるため、晴れや曇りの日に直射日光の当たらない場所で施工し、乾燥させるようにしましょう。また、コーティングの施工においては下地処理によってコーティングが塗装に密着し、ムラがなくなるようにすることが大切です。ムラができてしまうと光沢がなく見た目が汚くなるだけでなく、効果の持続期間にも影響する恐れがあります。
コーティングの施工に失敗したときの対処方法
コーティングを施工している最中に失敗してしまうこともあるかもしれません。しかし、失敗の内容によっては自分で対処できる可能性もあります。例えば、施工直後にムラに気づいた場合は、コーティング剤がまだ液状であればマイクロファイバークロスで伸ばすことで解消できます。また、コーティング剤がある程度粘り気を持ってきている場合でも、上から再度コーティング剤を塗布することで修正できる場合もあります。反対に対処できない失敗としては、電動ポリッシャーの使用中などにボディに大きな傷をつけてしまった場合などです。この場合には板金修理を業者に依頼するしかなくなります。
また、コーティングが完全に硬化した後でムラに気づいた場合なども、専門店で表面を削り取るしかなくなってしまいます。
プロにコーティングを頼むメリットはあるのか
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ここまで読んできて、「自分でコーティングできるならプロに頼む必要はない」と思った人も多いのではないでしょうか。そこで次に、プロにコーティングを頼むメリットを解説します。
プロにコーティングを頼むメリットとは
プロにコーティングを頼む最大のメリットはその品質の差です。プロの手なら細部やドアの内側までも綺麗にコーティングすることができるほか、加熱によって冬でも硬化不良を起こさずに乾燥させることができます。特に大きな差が出るのは下地処理の技術で、何段階にも分けて専用ポリッシャーで研磨するため、塗装がまるで新車のように綺麗に復元できます。また、プロに施工を依頼することで定期的なメンテナンスの管理をしてもらうことができます。素人の目にはメンテナンスの必要性などは判断しづらいため、これも大きなメリットと言えます。
コーティングの効果も自分で施工するより向上する上、自分で施工して失敗した場合にプロに依頼する可能性を考えると、圧倒的にプロにコーティングを頼む方がオススメです。
オススメはキーパーコーティング
それではどこに頼めばいいのかという話ですが、オススメはキーパーコーティングです。料金や性能などで多彩なメニューが選べる上、全国の認定ガソリンスタンドで施工ができるなど、様々なメリットがあります。以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
関連記事→キーパーコーティングの効果や価格とは?3つのおすすめプランも解説
お得に利用するなら楽天でネット予約
キーパーコーティングを利用する際に、よりお得に活用できる方法があります。それが、楽天Carの洗車・コーティング予約サービスです。近くの店舗をネットで検索・予約できるため、施工当日の受付の待ち時間を短縮することができます。また、支払い方法にかかわらず楽天ポイントが貯まるという特典もあります。
自分でコーティングをするよりもプロに頼むのがオススメ!
ここまで、自分でコーティングをする手順やその準備、気をつけるべき点について解説してきました。結論としてはコーティングを自分で施工することは可能ですが、プロに頼む方がオススメです。せっかくコーティングするのであれば、手間なく高性能なコーティングを選んではいかがでしょうか。
楽天Carの洗車・コーティング予約サービスはこちらからどうぞ。
※本記事記載の商品・サービスの価格は、2019年9月時点のものです。
参考サイト
プロが解説!ガラスコーティングはDIYできる?? | カーコーティングファクトリー得洗隊(とくせんたい)埼玉県ふじみ野市・東京都足立区のガラスコーティングならお任せください 2019.9.27
https://tokusen-coat.jp/プロが解説!ガラスコーティングはdiyできる??/
車のコーティング、自分でやるか?専門業者に任せるべきか? | ラストコーティング 2019.6,27
https://last-coating.com/car-coating/
車のコーティングを自分(DIY)でやる方法 | カービューティIIC 2019.6.27
https://www.pro-iic.com/column/diy_coating.php
初心者向け、車のコーティングを自分(diy)でやる方法 | ラストコーティング 2019.6.27
https://last-coating.com/coating-by-yourself/
ピカピカレイン失敗例と失敗した場合の対処法|ピカピカレイン施工方法|ピカピカレイン徹底分析サイト 2019.6.28
https://pikarain.jp/content/howto/howto_failure.html
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