板金塗装の仕上がりに不満だったらやり直せる？
トラブルや対策方法についても解説

更新日：2023-03-30

車に傷やへこみがついてしまった場合、板金塗装に出すのが一般的です。ですが、仕上がりの状態が悪いと「板金塗装のやり直しを依頼したいけど気が引ける」「やり直しを依頼しても良いの？」と考える人も多いのではないでしょうか。

板金塗装とは、車のボディについた傷やへこみを元の状態に戻す修理方法です。ただし、修理は人の手で行われるため、依頼する修理業者によっては仕上がりに差が出てしまう場合があります。板金塗装に不満がある場合はどうすべきか、事前に知っておくといざというときも安心です。

本記事では、板金塗装に不満がある場合の対処法に加えて、起こりがちなトラブルについても解説します。トラブルを回避するためのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

板金塗装の仕上がりが不満な場合にやり直しはしてもらえる？

板金塗装から仕上がってきた車を見て、「思っていたのと違う」「ほかの箇所と比較して違和感がある」と不満の残る仕上がりになったことはありませんか？

板金塗装に不満がある場合、再修理を依頼できるかどうかは修理業者ごとに変わるため、確認する必要があります。再修理を受け付けている場合もあれば、追加料金が必要になる場合、そもそも再修理を受け付けていない場合など、修理業者ごとに対応はさまざまです。

それは、板金塗装は人の手で行う作業なので、技術力のみで直すには限界があるためです。修理前の状態が思った以上に悪く、完璧に綺麗な状態に戻せなかったという場合もあるため、修理業者の落ち度だけで再修理が必要になるとは言い切れません。

そのため、修理を依頼する前に、修理をすることで発生するリスクをしっかり説明してもらい、よく理解したうえで依頼を出しましょう。損傷の激しい傷や、深いへこみが入ったボディの修理を依頼する場合は、とくに慎重に検討してください。

板金塗装をやり直しをしてもらえる可能性がある場合

明らかに修理業者の落ち度だと分かる場合は、板金塗装のやり直しをしてもらえる可能性があります。下記のような場合は、再修理の依頼を検討してみましょう。

• ボディにゆがみが残っている
• 修理箇所の塗装の色がズレている
• 砂・ホコリなどが付着している

まず、傷・へこみが板金塗装実施後も残っているのは、修理業者側の落ち度なのでやり直しを依頼しましょう。鉄板でできているパーツの場合、基本的には大まかな成型後、上からパテを塗って微調整し、表面が綺麗に見えるように整えています。このとき、パテ付け→ヤスリがけを繰り返しながら表面を整えますが、職人の技術力にかかっている部分が大きいため、車の状態によっては傷・へこみがうっすら残ってしまう場合もあります。引き渡し時に、車のボディを斜めから覗き込み、映り込んだ景色がゆがんでいないか確認してください。

次に、修理箇所と他のパーツとの間に起こる色味のズレにも注意しましょう。車のボディは経年劣化によって徐々に色あせが起こっており、新車時の塗装色とは色味が若干異なります。色あせを考慮せずに塗料をそのまま塗ってしまうと、修理箇所が浮いてしまいます。加えて、再塗装を行う際は、修理箇所が浮かないようにボカシ塗装を行いますが、ボカシ塗装の工程を簡素化してしまうと、再塗装部分のみ色味が浮いたように仕上がります。

また、作業スペースに専用の塗装スペースがない、土埃が舞い込む場所で塗装している修理業者の場合、塗装面に砂・ホコリが付着してしまうのもよくあるケースです。へこみが残っている場合と同様、車のボディを斜めから覗き込み、光や景色が不自然に映り込んでいたらやり直しを依頼しましょう。

そもそも板金塗装で完全に元の状態に直すのは難しい

そもそも板金塗装では、一度傷の入ったボディを完璧に元通りにするのはかなり難しいとされています。修理後に起こりがちなトラブルも見ていきましょう。

• 修理したへこみが再び出現する
• 別の箇所にひずみが出てくる
• パテがヒビ割れてくる場合もある

車を構成しているパーツは、大きな衝撃を受けると正常な位置からズレてしまうため、元の位置に戻すにはパーツ交換が必要です。パーツ交換は費用が高額になるため、板金修理を行うことが多いですが、たとえ板金作業で表面を綺麗に整えたとしても、わずかなズレが残ってしまう場合があります。そのため、後々へこみが再び出てきたり、別の箇所にひずみが発生したりしてしまうことがあるのです。

そして、傷やへこみを埋める目的で使用するパテも経年劣化するので、縮みやヒビ割れが起こります。パテが劣化するまでのスピードは、塗る人の技術力によって大きく異なり、初心者の場合は3年、プロの職人で10年～15年がおよその目安です。修理業者に依頼すれば、自分で行うパテ修理よりははるかに長持ちしますが、それでも経年劣化は避けられないことを覚えておきましょう。

トラブルを回避するためのポイント3つ

板金塗装はさまざまな修理業者で受けられますが、なかには粗悪な修理を行う悪質な修理業者も存在するため注意が必要です。依頼するなら、できるだけ丁寧で技術力の高い修理業者に依頼したいと考える人も多いのではないでしょうか。

そこで、修理業者で起こりがちなトラブルを回避し、優良な修理業者を選ぶポイントを3つご紹介します。

1. 価格が安すぎる業者は避ける
2. 作業方法を確認する
3. 口コミや評価を確認する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.価格が安すぎる業者は避ける

まず、板金塗装の価格があまりにも安すぎる場合は注意が必要です。価格が安いのは、下記のように何かしらの理由があると考えましょう。

• 修理に携わるスタッフの配置が少ない
• 作業を簡略化している
• 価格の安い資材を使用している

このような理由に加えて、安すぎる価格で修理を行う業者は基本的に「傷が目立たなければOK」「見た目は重視しない」といった層のユーザーに向けてサービスを提供しています。仕上がりの美しさを重視するのであれば、複数の修理業者から見積もりを取って適正価格を把握し、安すぎる修理業者は避けるのが得策です。

2.作業方法を確認する

上記で解説したように、作業方法や内容は修理業者によって異なるため、適切な作業が行われるかしっかり説明してもらうことも大切です。板金作業は基本的に下記のような工程で行われるため、事前に頭に入れておくと説明時も安心です。

1. へこみ・傷の状態をチェック
2. 塗装を落とす
3. へこみを叩き出す、傷を研磨する
4. 下地作りのために研磨・足つけ
5. 再塗装

もし作業方法を確認する際に、少しでも疑問が残るなら質問しましょう。依頼前に不安を払拭することで、納得感を持って修理に出せます。

3.口コミや評価を確認する

修理業者の口コミを見て、実際に利用した人のリアルな意見・感想を知ることもポイントです。いくら公式サイトで技術やサービスに優れているとうたっていても、実際に利用した人の口コミや評価は悪いかもしれません。依頼前にしっかり確認しましょう。

楽天Carのキズ修理では、実際に利用した人の口コミや評価が掲載されており、修理前と修理後の状態を写真でチェックできます。

このように、実際に修理した傷の状態・預かり期間・修理価格などが詳細に載っていると、板金塗装の依頼時に参考にしやすくなります。

「修理後に自分の思ったような修理が受けられなかった」「当初思っていたよりも高い修理費用を請求された」ということにならないよう、口コミも合わせて確認しておくと安心です。

板金塗装業者の比較をするなら楽天Carキズ修理

車に傷やへこみがついた場合は、板金塗装を依頼する人も多いでしょう。板金塗装は人の手で行う修理なので、仕上がりに差が出たり、予想していた仕上がりでなかったりするなど、思わぬトラブルに発展してしまう場合があります。

このようなトラブルを回避するためにも、修理を依頼する際は、適正な価格と修理内容が提示されるか確認しましょう。実際の口コミをチェックしておくことも大切です。

トラブルを避け、板金塗装の上手い修理業者に出会うためにも、修理業者の比較サイトを使うという方法を選んでみてはいかがでしょうか？

『楽天Carキズ修理』は、板金塗装を受け付けている修理業者を比較・予約できるポータルサイトです。お近くの修理業者を一括で探せるうえに、修理箇所の写真を送信するだけで見積もりの概算を送ってもらえる『画像診断機能』もあるので、家から出ずに修理業者を選定できます。

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