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バンパーの板金はどのような作業工程が必要?
部位別に作業内容を解説

車のバンパーに傷やへこみが入った場合、「なるべく安く修理したい」「自分で修理は可能なの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

バンパーは車の中で最も突き出した場所にあるため、障害物に接触しやすいパーツと言えます。車を所有しているドライバーなら、傷やへこみをつけてしまった経験が1度はあるのではないでしょうか。バンパーを修理するために、バンパーの特性や修理に必要な知識を持っておくことは、納得感のある修理を行うためにも欠かせません。

本記事では、バンパーの修理における作業内容や、修理費用の相場について詳しく解説しています。自分でバンパーの修理を行えるのか見極めるためのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

バンパーの素材は主に樹脂製なので傷がつきやすい

まずは、車のバンパーがどういったものなのか押さえておきましょう。

バンパーとは、ボディの前後に取り付けられている衝撃吸収用のパーツを指します。車の前方と後方の2か所に取り付けられており、それぞれの名称は下記の通りです。

  • 前側・・・フロントバンパー
  • 後側・・・リアバンパー

ほとんどの車ではヘッドランプとテールランプから下に取り付けられており、ボディのフォルムの中で一番突き出しているパーツにあたります。一般的に販売されているバンパーのほとんどは樹脂でできており、ボディの金属部分と比較すると柔らかいのが特徴です。

なぜバンパーをあえて樹脂で作るのでしょうか?バンパーを樹脂にする目的は大きく分けて3つあります。

  1. 事故の衝撃を和らげ、被害を最小限にとどめる
  2. 車のエンジンルームを保護する
  3. ボディを軽量化させ燃費を向上させる

まず、バンパーを樹脂にすることで、人や車とぶつかったときの衝撃を柔らかい樹脂が吸収し、事故の衝撃を和らげます。車の周囲やドライバーに伝わる衝撃を、バンパーが代わりに受け止めることで、被害を最小限にとどめているのです。

同時に、車のエンジンルームに搭載されているラジエーター・エンジン・バッテリーといった、車の機能に欠かせないパーツを保護することも役目の1つです。パンパーが大破するような大きな衝撃からエンジンルームを守り切るのは難しいですが、少しぶつけたり擦ったりする程度の傷であれば、バンパーが衝撃を吸収し、エンジンルームに衝撃が伝わらないようにすることが可能です。

また樹脂は金属よりも軽いというメリットを持っているため、ボディを軽量化し、燃費の向上にも役立っています。このように、樹脂バンパーは傷つきやすいデメリットを持ちつつも、安全や燃費の観点から、樹脂特有のメリットを多く持ち合わせていると言えます。

あなたの車の傷やへこみは修理?それとも交換?

バンパーに傷やへこみがついた場合、修理になるのかパーツ交換になるのか判断がつかない人も多いでしょう。バンパーが修理・交換になる傷の目安は以下の通りです。

修理になる
  • 細かい擦り傷
  • 小さなやへこみ
  • 小さなひび割れ
交換になる
  • 損傷の激しい傷やへこみ
  • 大きなひび割れ

基本的に、日常生活の中でつくような擦り傷・へこみ・飛び石傷などは修理のみで済む場合がほとんどです。金属製のボディとは違い、バンパーは樹脂でできているため、多少塗装がはがれてもパーツがサビる心配がありません。サビからくるパーツの腐食によって、パーツ交換となるリスクもないため、多少の傷であれば修理によって元通りに戻せるでしょう。

反対に、バンパーが大きく割れていたり、変形したりといった傷が入っている場合は、パーツ交換になる可能性が高くなります。バンパーは車のパーツの中では比較的安く交換できるパーツなので損傷の激しい傷を修理するよりも、パーツごと交換してしまった方が費用と時間を抑えられるため、です。

また交換が必要になるほどの傷がついた場合は、パーツを取り外す脱着作業が必要になります。修理に慣れていない初心者には難しい作業なので、自分で無理に交換しようとせず、修理業者に依頼する方が得策です。

下記の記事では、修理業者にバンパー交換を依頼したときにかかる費用や時間について詳しく解説しています。バンパーの交換についてもっと知りたい人はチェックしてみましょう。

関連記事: 車のバンパーの修理費用はどれくらい?割れて交換になった場合も解説

バンパーの板金作業の手順

バンパーについた傷やへこみが軽微な場合、「修理業者に持ち込むのも手間がかかるし、修理費用も抑えたい」と考える人も多いでしょう。市販の道具をそろえれば、自分で修理を行うことも可能です。

5cm程度の傷・へこみがついたと仮定し、修理に必要な道具や修理手順について詳しく解説します。

バンパーの傷の修理手順

バンパーに傷がついた場合の修理手順について、詳しく見ていきましょう。

バンパーの塗装がはがれていない場合は、コンパウンドやタッチアップペンを使用して「傷の修理」のみ行います。塗装がはがれてしまっている場合は、「傷の修理+塗装」が必要になるため、傷の具合を見ながら判断してください。

【準備物】

傷の修理に必要な道具
  • コンパウンドセット(粗目・細目・極細・仕上げ用)
  • マスキングテープ
  • タッチアップペン
  • 耐水ペーパー
塗装に必要な道具
  • シリコンオフ
  • サフェイサー(下地塗料)
  • ボディカラー
  • クリア
  • ボカシ剤
  • 使い捨てウエス

【傷の修理手順】

  1. 傷部分のホコリや汚れを落とす
  2. 傷の周囲をマスキングテープで保護する
  3. 傷の部分をタッチアップペンでなぞり、塗装する
  4. 半日~1日乾燥させる
  5. 塗料と周囲の段差がなくなるよう耐水ペーパーで研磨
  6. 傷周辺をコンパウンドで研磨する(粗目→細目→極細→仕上げ用)

爪で傷を触ったときに引っかかる程度の傷なら、タッチアップペンでデコボコを埋めましょう。傷が浅く、爪に引っかからない場合は、コンパウンドを使って粗目→細目→極細→仕上げ用の順に磨くだけで傷が取れるので、比較的短時間で傷の修理を終わらせることが可能です。

【塗装の手順】

  1. シリコンオフでボディについた油分を取り除く
  2. サフェイサーを吹き付け塗装の下地を作る
  3. コンパウンドで塗装の下地を作る
  4. シリコンオフで油分を取り除く
  5. ボディカラーで塗装
  6. ボカシ剤をかけ塗装をなじませる
  7. クリアをかけ塗装を保護する
  8. 仕上げ用コンパウンドで磨き、ツヤを出す
  9. 1週間ほど乾燥させる

傷の修理と塗装を行う場合、作業にかかる時間は、乾燥時間を含めて7日~10日ほどかかります。塗料の乾燥は直射日光の当たらない場所で行うのが望ましく、ホコリの付着を防ぐためにも乾燥中の走行はおすすめできません。乾燥中は代車を用意するか、あらかじめ車を使用しないスケジュールを組んでおきましょう。

バンパーのへこみの修理手順

次に、へこみの修理手順を解説します。バンパーのへこみを直す方法は大きく分けて2つあるため、作業時間や道具から判断して自分に合った方法を選びましょう。

  • 修理方法①パテでへこみを埋める
  • 修理方法②吸盤式の工具でへこみを引っ張り出す

それぞれ詳しく解説します

修理方法①パテでへこみを埋める

へこみのある部分にパテを塗って表面を整え、上から塗装をほどこす方法です。傷の修理手順と工程がほとんど変わらず、初心者でもチャレンジしやすい修理方法と言えます。

【準備物】

修理方法①パテでへこみを埋める
  • 耐水ペーパー
  • シリコンオフ
  • 養生シート
  • パテ
  • パテ用ヘラ
  • サフェイサー(下地塗料)
  • コンパウンドセット(粗目・細目・極細・仕上げ用)
  • ボディカラー
  • クリア
  • ボカシ剤
  • 使い捨てウエス

【パテを使った修理手順】

  1. へこみ部分のホコリや汚れを落とす
  2. へこみの周囲を養生シートで覆う
  3. 耐水ペーパーで補修範囲の塗料を取り除く
  4. シリコンオフでボディについた油分を取り除く
  5. 補修範囲にパテを塗布する
  6. 半日~1日ほどパテを乾燥させる
  7. 耐水ペーパーでパテが平らになるよう研磨する
  8. シリコンオフでボディとパテの油分を取り除く
  9. サフェイサーを吹き付け塗装の下地を作る
  10. コンパウンドで塗装の下地を作る
  11. シリコンオフで油分を取り除く
  12. ボディカラーで塗装
  13. ボカシ剤をかけ塗装をなじませる
  14. クリアをかけ塗装を保護する
  15. 仕上げ用コンパウンドで磨き、ツヤを出す
  16. 1週間ほど乾燥させる

【傷の修理と同様、作業時間は乾燥時間を含めて7日~10日ほどかかります。こちらも乾燥中は代車を用意するか、あらかじめ車を使用しないスケジュールを組んでおくのがおすすめです。

修理方法②吸盤式の工具でへこみを引っ張り出す

傷や塗装の剥がれがなく、小さなへこみのみ入っている場合は、吸盤式の工具を使用してへこみを引っ張り出すという方法も有効です。

【準備物】

修理方法②吸盤式の工具でへこみを引っ張り出す
  • デントリペアキット
  • シリコンオフ
  • 使い捨てウエス

【吸盤式の工具を使った修理手順】

  1. へこみ部分のホコリや汚れを落とす
  2. シリコンオフでボディについた油分を取り除く
  3. デントリペアキットをへこみ部分にセットし、2~3回引き出す
  4. へこみがなくなったら、デントリペアキットを外し塗装の剥離がないか確認する

吸盤式の工具で修理できるのは、平面部分のへこみに限られます。バンパーがカーブしている箇所や、へこみが大きい場合は使用できません。また、引っ張りすぎると塗装が剥離したり、バンパーの表面がデコボコになったりする可能性があるため、注意して作業を行う必要があります。塗装を行わない分作業時間を短縮できるため、半日ほどかかると見ておきましょう。

先進機能付き自動車は注意!エーミング作業も必要になる可能性も!

先進機能付き自動車のバンパーを修理する場合、「エーミング作業」についても知っておく必要があります。エーミング作業とは、車に搭載された「先進運転支援システム」を点検し、正常に作動するように修理する作業です。

昨今の車は、先進運転支援システムと呼ばれるドライバーの運転を支援する機能が装備されていることがほとんどです。先進運転支援システムは、いち早く周囲の状況をキャッチするために、レーダー・センサー・カメラといった電子制御装置を搭載しており、主に前後のバンパーの内側に取り付けられています。バンパーをぶつけたり、擦ったりした場合、これらの電子制御装置が破損・ズレを起こしていないか、エーミング作業を通して点検しなくてはいけません。

エーミング作業は、国土交通省によって「電子制御装置整備」と位置づけられています。特殊な整備作業にあたるため、各地方の運輸支局長によって行われる講習を受講し、自動車特定整備事業の認証を取得した修理工場しか行えない決まりになっています(参考:国土交通省|自動車特定整備事業について)。

参考:近畿運輸局|自動車特定整備事業について

認証を受けた修理工場は、上記のような標識を工場の目立つところに掲示することが義務付けられています。先進運転支援システムを搭載した車のバンパーを修理に出す場合は、標識の有無を事前にチェックしておきましょう。

また、修理費用にエーミング作業が入っている場合と、必要に応じて別途費用が発生する場合があるため、事前に見積をとって確認しておくことをおすすめします。

バンパーの修理費用はどれくらい?

バンパーについた傷やへこみの修理を検討する場合、修理費用の相場が分からず不安に感じる人も多いのではないでしょうか。

自分で修理を行う場合と、修理業者に依頼する場合に分けて、それぞれの修理費用と特徴を解説していきます。

自分で修理を行う場合

まず、自分でバンパーの修理を行う場合、必要なのは道具を準備する費用のみなので、傷の修理と塗装を含めて費用は1~2万程度です。準備するものは多いですが、通販やカーショップで購入できるものばかりなうえ、一度そろえると複数回修理できるため、1回の修理にかかる費用は安くなります。

ただし、修理や塗装を行うにはある程度のスペースが必要になります。加えて、塗料の臭いなども周囲に漏れるため、ガレージのように周囲と遮断できる場所が理想的です。自宅にガレージがある場合は問題ありませんが、共有駐車場を利用していて作業スペースがない場合は、レンタルガレージを利用するのも1つの方法です。「自分で修理したいけど、作業スペースが無い」という人は、修理費用+ガレージのレンタル料金を合わせた金額を想定しておきましょう。

修理業者に依頼する場合

修理業者に依頼する場合、修理費用は3~7万程度が相場です。パーツの形状や脱着作業の関係から、フロントバンパーよりもリアバンパーの方が修理費用が高くなる傾向にあります。

自分で修理を行う場合と比較してやや修理費用は高額になりますが、修理業者は設備が整っているうえに、熟練の技術を持った職人が修理を行うため、仕上がりが保障されているのがメリットです。また修理業者によってはアフターサービスもしっかりしているため、より満足度の高い修理を受けられるでしょう。

万が一、自分で修理を行って失敗してしまうと、やり直し作業の難易度はかなり高くなります。結果的に修理業者に依頼することになり、当初の修理費用よりも余計な出費が発生することになりかねません。「修理に失敗したくない」「仕上がりを重視したい」と考えている人は、最初から修理業者に依頼する方が得策です。

バンパーの板金を依頼するなら楽天Carキズ修理が便利!

樹脂でできているバンパーは、鉄板でできているボディと比較して衝撃を吸収しやすいため、人や物にぶつけたときの被害を最小限にとどめることが可能です。そのぶん、少しの衝撃で傷やひび割れがおきやすいというデメリットを持っています。

小さな傷やへこみであれば自分で修理することも可能ですが、道具をそろえる手間を面倒に感じたり、作業スペースを確保するのが難しかったりする場合もあるでしょう。そのような場合は、修理業者に依頼するのがおすすめです。自分で行う修理と比較して費用は高くなりますが、仕上がりの美しさが保証されているため、安心感を持って修理依頼を出せます。

ただ、修理依頼を出したことがない人にとって、修理業者選びや、修理費用の相場感の把握を難しく感じる人も多いでしょう。自分に合った修理業者に出会うためにも、修理業者の比較サイトを使うという方法を選択肢の1つに入れてみるのはいかがでしょうか。

『楽天Carキズ修理』は、バンパーの傷やへこみを修理してくれる業者を比較・予約できるポータルサイトです。お近くの修理業者を探せるうえに、修理箇所の写真を送信するだけで見積もりの概算を送ってもらえる『画像診断機能』もあるので、家から出ずに修理業者を選定できます。

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参考サイト

池内自動車|【基礎知識】車のバンパーとはどこ?バンパーの役割や修理について(参照日:2022-10-14)

https://www.ikeuchi-jidousha.com/column/bumper/

池内自動車|バンパーのへこみの修理方法は?費用相場からDIYで直す方法まで解説!(参照日:2022-10-14)

https://www.ikeuchi-jidousha.com/column/carbumper_repair_diy/#toc-11

株式会社小糸製作所|自動車のランプの種類|ランプの基礎知識(参照日:2022-10-14)

https://www.sp.koito.co.jp/support/lamp.html

MOBY|【バンパー】フロントバンパー・リアバンパーとは?交換修理や塗装などの費用(参照日:2022-10-14)

https://car-moby.jp/article/automobile/explanation-front-bumper-rear-bumper/

WEB CARTOP|軽量化のためボディ外板に「樹脂」を使うクルマも多数! それでも「ボンネット」が金属製なワケ(参照日:2022-10-14)

https://www.webcartop.jp/2022/01/837333/

Nikken→Tsunagu|ADAS(先進運転支援システム)とは|自動運転との違いと搭載車比較(参照日:2022-10-14)

https://www.nikken-totalsourcing.jp/business/tsunagu/column/305/

Honda公式サイト|安全運転支援システム Honda SENSING(参照日:2022-10-14)

https://www.honda.co.jp/hondasensing/

国土交通省|自動車:自動車特定整備事業について(参照日:2022-10-14)

https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr9_000016.html

近畿運輸局|自動車特定整備事業について(参照日:2022-10-14)

https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/00001_01330.html
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