2023-05-16
オールシーズンタイヤのデメリットは?おすすめな人・やめた方がいい人について解説!
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「オールシーズンタイヤにデメリットはあるの?」と疑問に思っていませんか?通年使用できるのがメリットのオールシーズンタイヤですが、もちろんデメリットもあります。使用を考えている方は、タイヤの特徴を正しく理解しましょう!
オールシーズンタイヤのデメリットについて知りたいとお考えではありませんか?通年使用できると考えるとメリットばかりに思えるかもしれませんが、オールシーズンタイヤには少なからずデメリットがあります。車の安全性にも大きく関わるので、きちんとタイヤの特徴を理解した上で検討しましょう。
本記事では、オールシーズンタイヤのメリット・デメリットを解説します。また、オールシーズンタイヤを安く購入する方法もご紹介しますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
オールシーズンタイヤにデメリットはある?
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オールシーズンタイヤは、名前だけ見ると「全ての季節で使用できるタイヤ」です。そう考えると、デメリットのない万能なタイヤに思えるかもしれませんが、実際にはメリットだけでなくデメリットもあります。
確かに、オールシーズンタイヤはサマータイヤとスタッドレスタイヤの特徴を合わせ持っていますが、決して両方のタイヤと全く同じように使えるというわけではありません。使用を検討している方は、必ずメリット・デメリットをどちらも正しく理解した上で使用しましょう。
オールシーズンタイヤのメリット・デメリット
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オールシーズンタイヤは便利ですが、決して誰にでもおすすめできるものではありません。ここでは、メリットとデメリットをそれぞれ解説しますので、きちんと特徴を知ってから使用するかどうかを検討しましょう。
メリット
オールシーズンタイヤの主なメリットは次の3つです。
- タイヤの交換・保管の手間がかからない
- タイヤにかかる費用が安くなる
- 急な降雪に備えられる
ここでは、それぞれの点について解説します。
タイヤの交換・保管の手間がかからない
雪が降る地域に住んでいると、冬にはスタッドレスタイヤ、雪が降らない時期にはサマータイヤと2つのタイヤを使い分けますよね。季節ごとにタイヤを使い分けるということは、年に2回タイヤ交換をしなければならないということです。
自分で交換するにしても、業者に足を運んで交換を依頼するにしても、タイヤ交換には時間も手間もかかりますが、オールシーズンタイヤなら年に2回のタイヤ交換が不要になります。
また、サマータイヤを使っている間はスタッドレスタイヤを保管し、スタッドレスタイヤを使っている間はサマータイヤを適切に保管しなければなりません。オールシーズンタイヤを使えば、保管場所が不要になるということもメリットです。
タイヤにかかる費用が安くなる
オールシーズンタイヤはサマータイヤに比べると高額な製品が多いです。しかし、サマータイヤとスタッドレスタイヤをそれぞれ1セットずつ購入するのに比べると、オールシーズンタイヤを1セットだけ購入する方が費用は安く済みます。
また、タイヤ交換を自分ですることができないという場合、ガソリンスタンドやカー用品店、ディーラーなどの業者にお金を払ってタイヤ交換を依頼することになりますよね。オールシーズンタイヤなら、タイヤを購入する費用に加えて、年2回のタイヤ交換工賃分も節約することができます。
急な降雪に備えられる
雪が年に数回しか降らない地域に住んでいると、いつスタッドレスタイヤに交換するか迷ってしまいますよね。天気予報で急に寒波がくると聞いて焦った経験がある人も少なくないのではないでしょうか?
スタッドレスタイヤを装着していないときに雪が降ると危険ですが、多少の雪道なら走行できるオールシーズンタイヤなら急な雪でも安心です。タイヤ交換のタイミングを考える必要がないので、「冬タイヤにするのを先延ばしにしていたら雪が降ってきてしまった」などという心配もありません。
デメリット
先ほどご紹介したメリットに対し、オールシーズンタイヤには次のようなデメリットがあります。
- 冬用タイヤとしての性能はスタッドレスタイヤに劣る
- 燃費性能があまり良くない
タイヤは車の安全性に関わるので、デメリットも正しく理解しておきましょう。
冬用タイヤとしての性能はスタッドレスタイヤに劣る
オールシーズンタイヤは雪のある路面でも使用できますが、スタッドレスタイヤと同じ性能があるわけではありません。雪の上ではある程度のグリップ力を発揮するものの、凍結路でのグリップ力はスタッドレスタイヤに大きく劣ります。
雪道および凍結路での制動距離の目安をご覧ください。
40km/hからの制動距離(JAFユーザーテスト)
|
雪が踏み固められた路面 |
凍結した路面 |
スタッドレスタイヤ |
17.3m |
78.5m |
オールシーズンタイヤ |
22.7m |
101.1m |
サマータイヤ |
29.9m |
105.4m |
タイヤチェーン |
28.4m |
59.0m |
※結果はそれぞれ3回の平均値
引用:JAF
雪が踏み固められた路面での制動距離は、スタッドレスタイヤが17.3m、オールシーズンタイヤが22.7mと、オールシーズンタイヤでも一定のグリップ力を得られていることがわかります。それに対し、凍結した路面ではスタッドレスタイヤでも78.5mと長いですが、オールシーズンタイヤでは101.1mにまで制動距離が伸びたという結果となりました。
オールシーズンタイヤは、雪道においてサマータイヤよりは優れたグリップ力を発揮しますが、スタッドレスタイヤと同等の性能を持っているわけではありません。特に、凍結路での性能はスタッドレスタイヤに大きく劣り、凍結路での使用は大変危険なので控えましょう。
また、「オールシーズンタイヤは冬用タイヤ規制区間も走行OK」と聞いたことがある方もいるかと思いますが、冬用タイヤ規制区間を走行できるのはスノーフレークマークのあるオールシーズンタイヤのみです。
スノーフレークマークは国際的な基準で定められた要件を満たしたタイヤに刻印されるもので、冬用タイヤ規制区間を走行できる冬タイヤとして認められています。スノーフレークマークがないものは、冬用タイヤ規制区間を走行することができないのでご注意ください。
燃費性能があまり良くない
近年、サマータイヤの中では燃費性能の良いタイヤが人気を集めています。タイヤが回転する際、転がり抵抗(走行中、進行方向の逆向きに生じる力)というエネルギーが発生しますが、転がり抵抗の少ないタイヤほど低燃費です。
オールシーズンタイヤはサマータイヤよりも柔らかいゴムが使用されていることから、サマータイヤに比べると転がり抵抗が大きくなる傾向があります。そのため、オールシーズンタイヤはサマータイヤに比べると燃費性能で劣るものが多いです。
オールシーズンタイヤがおすすめな人・やめたほうがいい人
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オールシーズンタイヤのメリット・デメリットを解説しましたが、オールシーズンタイヤはどのような人におすすめなのでしょうか?オールシーズンタイヤがおすすめな人と、反対にサマータイヤとスタッドレスタイヤの組み合わせがおすすめな人の特徴は次の通りです。
オールシーズンタイヤがおすすめ |
・年に数回しか降雪がない地域に住んでいる人 ・車で雪の多い地域に行くことがあまりない人 |
サマータイヤ・スタッドレスタイヤがおすすめ |
・積雪・路面凍結のある寒冷な地域に住んでいる人 ・レジャーや帰省など、車で雪の多い地域へ行く人 |
まずは、お住まいの地域や車で走行する地域の気候を考える必要があります。雪の少ない地域にお住まいの方で、レジャーなどでもあまり雪の多い地域に行かないという人は、オールシーズンタイヤがおすすめです。冬タイヤが必要になるかどうかわからないという人にとって、スタッドレスタイヤよりも気軽に雪への備えができるオールシーズンタイヤはメリットが大きいと言えるでしょう。
それに対し、寒さの厳しい地域にお住まいの方や、車で雪の多い地域に行くことが多いという人は、オールシーズンタイヤではなくサマータイヤとスタッドレスタイヤを使い分けるのが良いと言えます。前述の通り、冬タイヤとしてのオールシーズンタイヤの性能はスタッドレスタイヤに劣るので、最初から雪道や凍結路での走行がある程度想定されているのであれば、安全のために専用設計されたスタッドレスタイヤを使用すべきです。
中には、「スタッドレスタイヤを通年で使うのはダメなの?」と疑問に思う方がいるかもしれませんが、寿命が短くなったり、雨の日に滑りやすくなったりするので、冬季以外にスタッドレスタイヤを使用するのはおすすめできません。こちらの記事では、スタッドレスタイヤを夏に使用すべきではない理由を解説していますので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。
関連記事:スタッドレスタイヤを夏でも使い続けるのはなぜダメなのか?6つの理由を解説
オールシーズンタイヤを安く購入する方法
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メリット・デメリットを理解した上でオールシーズンタイヤを購入しようと検討されている方の中には、購入費用を負担に感じている方も多いのではないでしょうか?サマータイヤとスタッドレスタイヤをそれぞれ購入するよりは安くすむものの、タイヤを車1台分購入すると大きな金額になります。
そこで、オールシーズンタイヤを安く買いたいと考えている方は、インターネットショッピングを利用しましょう。
一般的に、インターネットでは街に店舗を構えるお店よりも安くタイヤが販売されていることが多いです。街のお店では2~3万円だったタイヤが、インターネットでは1万円台で売られているということも珍しくありません。
中には、お店を利用することで「お店の人にサイズを確認してもらえる」「その場ですぐ交換してもらえる」などのメリットを感じている方もいるでしょう。
しかし、タイヤサイズの見方は決して難しくなく、インターネットで購入したタイヤをお近くの店舗で交換してもらうことができるサービスもあります。タイヤに詳しくないという方や自分でタイヤ交換ができないという方でも、簡単にインターネットでタイヤを購入することができるのでご安心くださいね。
こちらの記事では、インターネットショッピングでタイヤを購入するときのサイズの見方や、業者でタイヤ交換を依頼する方法について解説していますので、ぜひ併せて読んでみてください。
関連記事:タイヤとホイールセットが安いお店は?通販と実店舗どちらがおすすめ?
オールシーズンタイヤを購入・交換するなら楽天Carタイヤ交換!
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この記事では、オールシーズンタイヤのメリット・デメリットを解説しました。あまり雪が降らない地域の方にはおすすめのオールシーズンタイヤですが、冬用タイヤとしてはスタッドレスタイヤと同じ性能があるわけではないので、必ず特徴を理解した上で使用を検討しましょう。
オールシーズンタイヤを使用しない場合、地域によっては毎年サマータイヤとスタッドレスタイヤの交換が必要になります。また、オールシーズンタイヤにしても、サマータイヤやスタッドレスタイヤにしても、寿命がきたらタイヤ交換をしなければなりませんよね。
車のユーザーにとって、タイヤ交換は切っても切れない関係にありますが、新しいタイヤを購入するにも、お店でタイヤ交換を依頼するにもお金がかかるので、金銭的な負担を感じている方も多いのではないでしょうか?
そこで、インターネットでタイヤを安く購入し、タイヤ交換はプロに依頼したい方は、「楽天Carタイヤ交換」がおすすめです。
楽天Carタイヤ交換は、楽天市場の対象店舗でのタイヤの購入と実店舗でのタイヤ交換をセットで行えるサービスで、実店舗でのタイヤの購入・交換よりもお得にタイヤの購入・交換を行うことができます。また、購入金額に応じて楽天ポイントも進呈されるので、さらにお得です。
近くの店舗の検索やタイヤ交換の予約も簡単にできる上に、購入したタイヤは、タイヤ交換を行う店舗まで直接送られるので、自宅で受け取ったり、店舗まで運搬したりといった手間もかかりません。
ぜひ一度「楽天Carタイヤ交換」をチェックして、お近くの店舗を探してみてくださいね。
楽天Carタイヤ交換
参考サイト
オールシーズンタイヤのメリットとデメリット(参照日:2023-02-16)
https://tire-navigator.com/useful-information/all-season-tire-merit-demerit
走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ(JAFユーザーテスト)(参照日:2023-02-16)
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/snow/normal
楽天Carマガジンは、楽天Carが運営するウェブマガジンです。クルマの維持費をお得にする様々なコンテンツをお届けします!
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