2021-10-14
【基礎】タイヤの扁平率とは?計算方法や上げる下げるで何が変わるのか解説します
扁平率(へんぺいりつ)という言葉は、タイヤ交換の際に初めて聞く人が多いのではないでしょうか。扁平率はタイヤ交換をする際にはとても重要な数値です。本記事では、扁平率の基礎知識と数値を変更することによって何が変わるのか詳しく解説していきます。
タイヤを交換する際に、タイヤに関する専門用語の多さに驚いたことはありませんか。
その中でも扁平率(へんぺいりつ)という言葉は、タイヤ交換の際に初めて聞く人が多いのではないでしょうか。
タイヤ特有の数値のため、車にあまり詳しくないと何を指しているのかよくわからないという方もいるかもしれません。
しかし、扁平率はタイヤ交換をする際にはとても重要な数値です。
そこで本記事では、扁平率の基礎知識と数値を変更することによって何が変わるのか詳しく解説していきます。
扁平率と計算方法
画像出典:photo AC
扁平率とは、タイヤの高さ÷タイヤの断面幅×100%で計算した数値のことです。
タイヤのゴム部分の厚みを表している数値とイメージいただければ、わかりやすいでしょう。
画像引用:タイヤの諸元と偏平率|タイヤの知識|日本グッドイヤー 公式サイト
この数値が小さく慣ればなるほど、扁平化していると言われ、一般的に50%以下の数値になるタイヤのことを、「扁平タイヤ」や「低扁平タイヤ」と呼ばれています。
扁平率はだいたい30〜85%であることが多く、タイヤを横から見て、ホイール部分からはみ出して見えるゴムの箇所をサイドウォール部と呼ぶのですが、そのサイドウォール部分は扁平率が高いほど厚みがあり、逆に低いほど薄くなります。
画像引用:タイヤの諸元と偏平率|タイヤの知識|日本グッドイヤー 公式サイト
この扁平率は冒頭でご紹介した方法で計算するか、もしくはタイヤ表記されている数値を見て確認することができます。
タイヤへの表記は、各メーカーや商品によって異なりますが、以下のように記載されていることが多いです。
165/55R15 75V
- 55(%)…扁平率
- R…ラジアル構造
- 15(インチ)…タイヤの内径
- 75…ロードインデックス(負荷能力387kg)
- V…速度記号(最高速度240km/h)
この数値の場合、55%というのが扁平率にあたります。
インターネットでタイヤを購入する際も、上記のような数値を見て車にあったタイヤを探す必要がありますので、覚えておくようにしましょう。
タイヤによっては、扁平率がサイドウォールに記載されていない商品もあるため、その場合は、自身で計算するか、各メーカーにて確認するようにしましょう。
また、タイヤを交換する際の基礎知識がもっと知りたいという方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事:【初心者必見】失敗しないタイヤの選び方とは?
高扁平タイヤの特徴
画像出典:Adobe Stock
高扁平タイヤは、扁平率が60〜80%程度のタイヤのことで、サイドウォールに厚みがある見た目をしています。
高扁平タイヤを標準装備しているのは、砂地や舗装されていない場所で走行できるオフロード車などです。アウトドアやキャンプなどをよくする人は、高扁平タイヤを装備できる車を選ぶ人が多いのではないでしょうか。
高扁平タイヤのメリットとデメリットは以下の通りです。
【メリット】
【デメリット】
高扁平タイヤはタイヤに厚みがあるため、路面からの衝撃を吸収しやすく乗り心地が良いです。その上、タイヤの接地面が狭いため、転がり抵抗が生まれにくく燃費が向上しやすくなります。
その一方で、タイヤが大きい分、ハンドリングの性能は落ちてしまいます。
また、オフロード性能に特化した高扁平タイヤは、通常タイヤと比べて溝が多く、通常の道路で走行した場合は、摩耗が早くなる傾向があります。
低扁平率タイヤの特徴
画像出典:Adobe Stock
低扁平タイヤは、扁平率が55%以下のタイヤのことで、サイドウォールは薄くスタイリッシュ見た目をしています。
もともとは、スポーツグレード車に多く装備されていましたが、性能の高さから最近では様々な種類の車に、低扁平タイヤが採用されています。
低扁平タイヤのメリットとデメリットは以下の通りです。
【メリット】
- ハンドリング性能が高い
- 見た目がスタイリッシュになる
【デメリット】
低扁平タイヤは、タイヤが薄くなることによって接地面が広がり、ハンドル操作が効きやすくなります。無駄な動作の必要がなく、運転手の思った通りに車が動くため、より快適な運転をすることができます。
見た目もスタイリッシュな印象になるため、ホイールと合わせて自分好みにカスタマイズを楽しみたいという人にも人気があります。
ただし、接地面が広いことによって、転がり抵抗が受けやすく燃費が下がってしまったり、路面の影響が出やすく、高扁平タイヤに比べると乗り心地が悪くなります。
また、低扁平タイヤは通常のタイヤに比べて割高な傾向があります。
扁平率を変えるためにはどうしたらいい?
画像出典:Adobe Stock
タイヤを買い替えるので、この機会に扁平率を変えたいという人もいるのではないでしょうか。タイヤの扁平率を変えるためにはインチダウンとインチアップをする必要があります。
この項ではそれぞれ詳しくご紹介します。
扁平率を上げたい場合はインチダウンする
扁平率を上げたいのであれば、インチダウンをする必要があります。
インチダウンとは、タイヤのホイールのインチを小さくすることです。ホイールを小さくする分、厚みのある扁平率の高いタイヤを装着することができるようになります。
一般用の車でもインチダウンすることによって乗り心地がよくなり、特に雪道での走行性能が向上するというメリットもあります。その上、インチを下げることによってタイヤの価格が安くなります。
インチダウンをする注意点としては必ず外径を変えないようにすることです。
外径を変更してしまうと、スピードメーターが狂ってしまったり、車体にタイヤに触れてしまうなど悪影響が出てくる可能性があります。
場合によっては車検に通らないということもありますので、必ず気をつけるようにしましょう。
扁平率を下げたい場合はインチアップをする
扁平率を下げたいのであれば、インチアップをする必要があります。
インチアップとは、ホイールのインチを大きくすることです。
ホイールのサイズを大きくすることによって、扁平率の低いタイヤを装着できるようになります。
扁平率を下げることによって、見た目がスタイリッシュになり、ハンドリングの性能が上がるというメリットがありますが、インチアップにも注意点があります。
まず1つ目の注意点として、インチダウンと同じく外径を変えないようにすることです。
ホイールが大きくなることによって、車体からはみ出してしまったり、干渉してしまうことがあります。
2つ目の注意点は、ハンドリング感覚が変わるということです。
ハンドリング性能が上がるというのは、メリットでもご紹介しましたが、扁平率を下げることによって、今までよりもハンドルの動きがダイレクトにタイヤに伝わるようになります。ハンドリングの感覚が以前と変わるということを忘れないようにしましょう。
特にインチアアップ後の初回の運転は注意が必要です。
最後の注意点は、空気圧不足に注意するということです。
低扁平タイヤは、サイドウォールが薄くなる分、空気圧の不足が目視で確認しにくくなります。また内部の空気量も少ないため、通常のタイヤに比べると大幅に空気圧が下がりやすくなります。
最悪の場合タイヤがバーストしてしまい、事故に繋がってしまうということもあり得ます。
低扁平タイヤに履き替えた場合は、通常のタイヤに比べて空気の量が少ないということを念頭におき、定期的にエアゲージを使用して、空気圧の点検をするようにしましょう。
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画像出典:photoAC
この記事では、タイヤの扁平率について解説しましたがいかがでしたでしょうか。
扁平率はあまり馴染みのない言葉ではありますが、タイヤ交換をする上では必ず知っておかなくてはならないものです。
最近ではインターネットなどでタイヤをお得に購入することができるようになりましたが、この扁平率の数値は購入の際に重要になります。
扁平率を覚えることによって、住んでいる環境や利用目的、自分好みの乗り心地になるようにタイヤを選ぶことができると車に乗る楽しみが増えるので、ぜひこれを機会に覚えてみてくださいね。
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参考サイト
タイヤの諸元(寸法)と偏平率(参照日:2021-09-16)
https://www.goodyear.co.jp/knowledge/flattening.html
タイヤサイズ、表示の見方(参照日:2021-09-16)
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/products/base/size.html
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