2023-05-03
車の傷の種類を徹底解説|傷がつきやすいシチュエーションや修理方法などについて解説
画像出典:photoAC
「車についた傷に合った修理がしたい」
一見同じように見える車の傷ですが、実はそれぞれ種類があり、対応すべき修理方法も異なってきます。傷の種類ごとに見た修理方法や、準備するべき道具について詳しく見ていきましょう。
へこみ傷の修理手順
へこみ傷が入った場合は、大きく分けて2つの修理方法が存在します。
- パテでへこみを埋める
- 吸盤式の工具でへこみを引っ張り出す
それぞれ準備物や作業工程が大きく異なるため、自分に合った方法を選びましょう。
h4 修理方法①パテでへこみを埋める
【必要な道具】
- シリコンオフ
- 養生シート
- 耐水ペーパー
- パテ
- パテ用ヘラ
- 使い捨てウエス
【修理手順】
- へこみ部分のホコリや汚れを落とす
- へこみの周囲を養生シートで覆う
- 耐水ペーパーで補修範囲の塗料を取り除く
- シリコンオフでボディについた油分を取り除く
- 補修範囲にパテを塗布する
- 半日~1日ほどパテを乾燥させる
- 耐水ペーパーでパテが平らになるよう研磨する
- シリコンオフでボディとパテの油分を取り除く
- サフェイサーを吹き付け塗装の下地を作る
- コンパウンドで塗装の下地を作る
- シリコンオフで油分を取り除く
- ボディカラーで塗装
- ボカシ剤をかけ塗装をなじませる
- クリアをかけ塗装を保護する
- 仕上げ用コンパウンドで磨き、ツヤを出す
- 1週間ほど乾燥させる
へこみの補修に使用するパテは、ボディのパーツごとに細かく分けられているため、適したものを選びましょう。
バンパー用パテの例 引用:楽天市場
マフラー用パテの例 引用:楽天市場
作業にかかる時間は、擦り傷の修理と同様、パテと塗料の乾燥時間を含めて7日~10日ほどかかります。乾燥中は代車を用意するか、車を使用しないスケジュールをあらかじめ組んでおきましょう。
修理方法②吸盤式の工具でへこみを引っ張り出す
【必要な道具】
【修理手順】
- へこみ部分のホコリや汚れを落とす
- シリコンオフでボディについた油分を取り除く
- デントリペアキットをへこみ部分にセットし、2~3回引き出す
- へこみがなくなったら、デントリペアキットを外し塗装の剥離がないか確認する
デントリペアキットとは、画像のようにボディに吸盤を貼り付け、テコの原理でへこみを引っ張り出す道具です。パテ付けや塗装を行わないことで作業時間はかなり短くなり、半日ほどで済みます。
作業時間を短縮したい人におすすめの修理方法ですが、引っ張りすぎると塗装が剥離する可能性があるため、慎重に作業しましょう。
このように、傷の種類ごとに修理手順は異なるため、傷の状態をしっかり見極めることが大切です。軽微な傷の修理なら自宅でできるため、参考にしてください。
ただしどの修理方法も、修理に慣れていない初心者にとって最初は難易度が高く、完璧にきれいな状態に戻ることはまずありません。「完璧な仕上がりにしたい」「失敗するのがこわい」と感じる場合は、プロの修理業者に依頼を出すのが得策です。
傷の修理に関してさらに詳しく知りたい場合は、下記の記事もチェックしてみてください。
関連記事:【初心者向け】車の傷消しの選び方や手順を解説!深い傷の補修方法も解説
傷の種類ごとに修理費用は違う?
画像出典:photoAC
ここまでの解説で、ボディの傷を直してきれいな状態にするためには「傷の修理」+「塗装」が必要になることが分かりました。軽い傷の場合は「傷の修理」のみ、深い傷の場合はさらに「塗装」が加わると覚えておきましょう。
一般的な傷の修理費用と、塗装費用の相場は下記の通りです。
【傷の修理費用相場】
傷の程度 |
修理費用目安 |
擦り傷 数cm程度 |
数千円~3万 |
擦り傷 10cm×10cm |
3~6万 |
へこみ傷 |
5~7万 |
【塗装費用の相場】
傷の程度 |
修理費用目安 |
塗装の表面を擦った軽度の傷 |
数千円〜2万円 |
塗装の下地が見えている中度の傷 |
1〜3万 |
鉄板まで損傷している重度の傷 |
3~10万 |
軽微な傷のみの場合は、修理費用もそこまで高額にはなりません。修理時間も数時間〜1日程度で済む場合が多いため、修理業者によっては即日修理してもらえる場合もあります。
反対に傷の修理と塗装がそれぞれ必要になる傷の場合、作業工程がグッと増える分、修理費用もかさんでしまいます。車を預ける場合がほとんどなので、修理期間はどの程度なのか、修理業者側で代車を用意してもらえるのかなど、事前にしっかり確認してください。
また、修理業者によっても修理費用の設定はさまざまなので、複数の修理業者から見積もりを取って修理内容と費用のバランスをしっかりチェックするようにしましょう。
車の傷は放置は危険!なるべく早めに修理するべき理由
画像:photoAC
車に傷が入っても、「走行に問題がないなら」と、修理をつい後回しにしてしまう人も多いのではないでしょうか。塗装の表面にうっすらと見える軽い傷であれば修理を急ぐ必要はありませんが、ボディの下地が出てくるほどの傷が入ってしまった場合は、なるべく早く修理業者へ依頼する必要があります。
なぜなら、ボディの大部分は鉄でできており、ボディに塗装をほどこすことで鉄の劣化を防いでいるためです。この塗装がはがれると、保護が無くなることになるので、雨や水濡れによって傷から水分が侵入し、徐々にサビが広がってしまいます。
「サビくらい大丈夫」と軽く考えてしまうかもしれませんが、サビは思った以上にボディに影響を与えます。サビが車体に与える影響を見ていきましょう。
傷から発生したサビは、塗装の下でゆっくり進行し、気付いた時には大規模な修理が必要になる場合があります。傷がついても日が浅いうちに修理に出せば、サビが発生する前に修理ができるので、費用と時間を最小限に抑えられるでしょう。そのため、ボディに傷が入った場合は、放置せずになるべく早く修理に出すのが得策です。
車の修理予約をするなら楽天Carキズ修理
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車のボディについた傷は、主に3つの種類に分けられています。道具を準備して自分で修理することも可能ですが、塗装がはがれて下地が見えているような傷や、へこみのある傷は、自分で無理に直そうとせず、修理業者に依頼しましょう。
修理業者ごとに修理期間や費用が異なるため、まずは見積もりを取って自分の予算に合った修理業者を選ぶのがおすすめです。
ただし、車の修理をあまり依頼したことがない人にとって、修理業者を比較して選ぶのは難しいものです。予算内で安心して任せられる修理業者に出会うためにも、修理業者の比較サイトを使うという方法も便利です。
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参考サイト
東京海上日動火災保険|車を後退させるときの安全確認 | 安全運転ほっとNEWS(参照日:2023-1-26)
https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/guide/drive/202009.html
補修ナビ|コンパウンドについて(参照日:2023-1-26)
https://www.99kobo.jp/repair/point/10.html
チューリッヒ|洗車の頻度。夜の洗車や雨の日など洗車のタイミング(参照日:2023-1-26)
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-frequency-car-wash/
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