2023-02-24
車の修理はディーラーに依頼するのが正解?修理工場などとの違いなどを解説
画像出典:photoAC
「車の修理依頼はディーラーにするのが正解?」と考えたことはありませんか?
車の修理を受け付けているディーラーですが、やみくもに修理に出すのはNGです。本記事では、ディーラーに修理出す際の、ポイントについて解説していきます。
車の修理を依頼したいとき、「とにかくディーラーに修理に出そう」「ディーラーに依頼すれば安心」と考えている人も多いのではないでしょうか?
ディーラーは、車の販売と同時に修理も受け付けています。車の販売元であるディーラーに修理を出すのが正解と考えている人も多いかもしれませんが、車の使用年数によってはディーラー以外の修理業者を選んだ方がいい場合もあります。自分にとって納得のいく修理にするためにも、車の修理を行っているさまざまな業者について、しっかり知識を持っておくことが大切です。
本記事では、ディーラーで行っている修理の特徴や、そのほかの修理業者との違いについて詳しく解説します。ディーラー修理の基礎知識を深めたい人は、ぜひ参考にしてください。
ディーラーに修理を依頼するメリット・デメリット
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ディーラーは、新車の購入はもちろん、購入後の修理・交換まで幅広く対応しているメーカーの窓口です。まずは、ディーラーに車の修理を依頼するメリット・デメリットを見ていきましょう。
ディーラー修理のメリット
メーカー保証や整備保証の条件に当てはまらない場合は、車の傷の状態に合った業者を選ぶことがポイントになってきます。車の傷とひと口に言っても、下記のように、傷の状態はさまざまです。
ディーラー修理のメリット |
・メーカー保証の対象なら無償で修理可能 ・小さな傷から、内部の重要な部品の交換まで幅広く対応可能 ・仕上がりのレベルが高く安定している |
新車を購入してから一定の期間内は、「メーカー保証」と呼ばれる保証がついています。保証の期間内であれば、ディーラーに持ち込むことで対象の部品やパーツを無償で修理・交換してもらえます。カーショップやガソリンスタンドといったディーラー以外の修理業者ではメーカー保証を利用できないため、保証の期間内であればディーラーに持ち込むのが断然オトクです。
また、ディーラーは、提携している修理工場に依頼を出して車の修理を行います。メーカーごとに車を熟知した専門のスタッフが修理に携わるため、小さな傷から、内部の重要な部品の交換まで幅広く対応できるのが特徴です。
加えて、各自動車メーカーの厳しい基準をクリアした工場のみがディーラーと提携しているため、仕上がりのレベルは基本的に安定しています。愛車を修理に出すドライバーも、安心感をもって依頼できるでしょう。
ディーラー修理のデメリット
次に、ディーラーに修理を依頼するデメリットについて解説します。
ディーラー修理のメリット |
・メーカー保証対象外の場合、修理費用は高くなる ・即日修理は難しい(修理日数が長くなる) |
もしメーカー保証が切れている場合、ディーラーに修理を依頼するとかえって修理費用は高くついてしまいます。ディーラーは提携している工場に依頼を出すため中間マージンが発生し、修理費用に上乗せされるためです。
反対に、店舗内で修理を行っているカーショップやガソリンスタンド、整備工場などは純粋な修理費用だけで依頼できるため、ディーラーと比較して安くなります。保証が切れていると修理費用を自腹で修理を行う必要があるため、なるべく安く済ませたいと考えているなら、ディーラー以外の修理業者を選択しましょう。
また、ディーラーは提携している工場に修理を依頼する関係で、どうしても即日修理は難しくなります。修理には最低でも数日~1週間は必要になることを覚えておきましょう。代車を貸してくれる場合もあるため、車が必要な場合は事前に確認してみるのが得策です。
保証の対象なら車の修理はディーラーが正解!
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メーカー保証が残っているうちは、ディーラーに修理依頼を出すことで保証対象内の修理を受けることが可能です。メーカー保証の補償範囲や、保証期限について詳しく見ていきましょう。
保証の対象範囲は?
車を新車で購入すると、どのメーカーの車であってもメーカー保証が必ずついてきます。メーカー保証は一般的に「一般保証」「特別保証」に分けられ、2つがセットになって構成されています。それぞれの保証の特徴は下記の通りです。
一般保証 |
車を構成する全ての部品を対象に、不具合が起きた場合に無償で修理が受けられます。ただし消耗部品および油脂類など、定期的な交換が必要なものに関しては保証の対象外です。
保証期間:「新車購入から3年」または「6万Km走行時点」
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一般保証 |
車を構成する備品のうち、走行性能・安全性能・環境性能に関わる重要な部品に不具合が起きた場合に、無償で修理が受けられます。
保証期間:「新車購入から5年」または「10万Km走行時点」
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一般保証は車の構成上、メーカーによって保証内容に差が出ることはほとんどありません。反対に、特別保証の対象となる安全や環境に関わる部品は、メーカーが独自に開発しているものが多いため、保証の内容もメーカーごとに少しずつ違ってきます。
具体的に各メーカーの保証内容を見ていきましょう。
【メーカー保証例】参考:トヨタ / 日産 / 三菱
参考:トヨタ / 日産 / 三菱
また、メーカー保証が切れる前に売却された中古車を購入する場合は、保証を受ける人の名義を書き換える「保証継承」を行うことで、残っている保証期間をそのまま引き継ぐことが可能です。保証継承を行うには、ディーラーで点検を受ける必要があるため、中古車購入と同じタイミングで忘れずに依頼しましょう。
このように、保証は最長5年または10万Km走行時点まで有効なので、不具合が起きた場合はまず保証期間内かどうかを確認しましょう。反対に、もし保証が切れている場合は、ディーラー以外の修理業者を選択肢に入れて検討するのがおすすめです。
ただし、大規模なパーツ交換になるほどの不具合や、大掛かりな修理が必要な場合は、街中のガソリンスタンド・カーショップなどでは対応してもらえない可能性が高いです。大きな修理が必要な場合は、ディーラーか整備工場へ依頼しましょう。
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