2022-01-18
ホイールの種類一覧|それぞれの特徴と選ぶ際の注意点も解説
画像出典:photo AC
車のホイールにはさまざまな種類があり、デザインや性能が異なります。この記事では、ホイールの種類ごとの特徴や、サイズ、保安基準を考慮した選び方を解説しますので、買い替えを考えている方はぜひ参考にしてください!
ホイールには多くの種類があるので、買い替えのときに迷ってしまいますよね。見た目の違いがあることはもちろん、軽量性や強度なども異なるので、それぞれのメリットやデメリットを理解した上でこだわって選びたいものです。
そこで本記事では、ホイールの種類について詳しく解説します。最後まで読めば、ホイールの選び方がわかるようになりますので、ホイールの買い替えを検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
ホイールの選び方
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タイヤは定期的に交換が必要なパーツですが、ホイールはタイヤほど頻繁な交換が必要ないため、いざ買い替えようとしたときに選び方がわからないという人は多いのではないでしょうか。ホイールを選ぶときにまず確認すべきことは次の3点です。
- ホイールの種類(素材、デザイン、構造、製造方法)
- ホイールのサイズ
- 保安基準に適合しているか
ホイールには素材やデザイン、構造、製造方法に違いがあります。性能はもちろん、価格にも差があるため、好みや予算などから考えましょう。
また、適切なサイズのホイールを選ぶことや、保安基準に適合したホイールを選ぶことも、ホイールを選ぶ上で重要なことです。ホイールのサイズや保安基準については、記事の後半で解説しますので、こちらも参考にしてください。
ホイールの種類一覧
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まずは、ホイールにどのような種類があるか見ていきましょう。ホイールには、素材、デザイン、構造、製造方法にそれぞれ次のような種類が存在します。
ホイールの種類
素材 |
デザイン |
構造 |
製造方法 |
・アルミ
・スチール
・カーボン
・マグネシウム
|
・スポーク
・メッシュ
・ディッシュ
・フィン
|
・1ピース構造
・2ピース構造
・3ピース構造
|
・鋳造
・鍛造
|
次の項からは、素材、デザイン、構造、製造方法の違いを解説しますので、それぞれの特徴を把握してホイールを選びましょう。
ホイールの素材
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ホイールに使用される主な素材は次の4つです。
この中でも、一般的な乗用車に多く使われているのはアルミとスチールです。さらに、近年は高級ホイールとしてカーボンやマグネシウム製のホイールも使われるようになりました。素材によって、それぞれデザイン性や性能、価格が異なります。
アルミ
出典:楽天市場
もともと、多くの車に標準装備されていたスチール製のホイールはデザインが豊富でないため、ドレスアップを目的として広く使用されるようになったのがアルミホイールです。現在では、上位グレードの車に標準装備されていたり、オプションとして選択できたりと、純正ホイールとしてアルミ素材が使われることも多くなりました。
アルミはスチールに比べて軽い素材であり、燃費や走行安定性の向上が期待できます。また、スチール製のホイールと異なりデザインが豊富で、幅広いデザインのホイールから好みのものを選ぶことができるのもメリットです。
スチール
出典:楽天市場
スチール製のホイールは、「鉄チンホイール」とも呼ばれ、かつてはほとんどの純正ホイールに使われていました。スチールは安値でありながら耐久性に優れており、特にクラック(割れ)が起こりにくいという利点があります。
デメリットは、アルミホイールと比較して重いという点です。また、スチール製のホイールはデザインが豊富ではありません。デザインの選択肢が少ないため、スチール製のホイールでドレスアップをしたいのであれば、スチールホイールに外側からはめ込むタイプのホイールキャップを取り付けたり、塗装をして色を変えたりすることが一般的です。
カーボン
出典:楽天市場
アルミホイールはスチールホイールよりも軽いと前述しましたが、そんなアルミホイールよりもさらに軽いのがカーボン製のホイールです。カーボンホイールは非常に軽いことから、燃費性能や走行性能が高まるというメリットがあります。
しかし、カーボンは加工が難しく、現在は限られたメーカーでしかカーボンホイールの製造がされていません。製造コストも高いので、アルミホイールやスチールホイールに比べて価格が大幅に高くなっています。
マグネシウム
出典:楽天市場
カーボン製のホイール同様、マグネシウムホイールもアルミホイールより軽量なホイールです。運動性能に優れていることから、主にレーシングカーなどで使われています。
しかし、強度が低いというデメリットがあり、衝撃や負荷を受けたときに損傷しやすいというのが難点です。また、カーボン同様に加工が難しいことから、価格は非常に高額で、乗用車用のホイールとしてはあまり使用されていません。
ホイールのデザイン
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ホイールは車の見た目の印象を大きく変えるパーツです。特にアルミホイールはデザイン性が豊富で、自分の車に合うデザインのものがきっと見つかるでしょう。細かなデザインは製品によってさまざまですが、ホイールのデザインを大別すると次の4つに分けることができます。
- スポーク…スポーク(ホイール中心と外側を繋ぐ棒)が、中心から外側に向かって放射状に延びているデザイン
- メッシュ…スポークが網目状になったデザイン
- ディッシュ…スポークの代わりに、ディスク面が面積の大きな円盤のようになったデザイン
- フィン…細いスポークがたくさん付けられたデザイン
同じタイプのデザインでも、メーカーによって細かなデザインは異なります。例えば、メッシュホイールならメッシュ部分の細かさの違い、ディッシュホイールなら円盤のサイズやデザインの違いなどで見た目の印象が大きく変わるので、たくさんのホイールを見て好みのデザインを見つけましょう。
ホイールの構造
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ホイールの構造は、1ピース、2ピース、3ピースという3つに分類されます。これらの違いを簡単に言うと、ホイールがいくつのパーツで構成されているかということです。ホイールはリム(ホイールの外縁の部分)とディスク(車軸に固定している中央部とリムを接続している部分)で構成されており、リムとディスクが一体になっているか、別々のパーツになっているかによって次のように構造が異なります。
- 1ピース構造…リムとディスクが一体になっている
- 2ピース構造…リムとディスクの2つのパーツで構成される
- 3ピース構造…表側リム、裏側リム、ディスクの3つのパーツで構成される
リムとディスクが一体となった1ピース構造は、剛性が高くスポーツホイールにもよく採用されています。軽量化の面でも優れている構造ですが、2ピース構造、3ピース構造に比べてデザイン性は高くありません。
反対に、2ピース構造や3ピース構造は、リムとディスクを別々に作ってから溶接やボルト固定などで組み合わせるため、デザインの自由度が高いというメリットがあります。
ホイールの製造方法
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最初にご紹介した4つの素材の内、アルミとマグネシウム製のホイールには「鋳造(ちゅうぞう)」と「鍛造(たんぞう)」という2つの製造方法があります。
鋳造とは、高温で溶かした金属を鋳型と呼ばれる型に流し込み、冷やして固めることで目的の形状にする製造方法のことです。大量生産が可能で、安く製造できることから、多くのホイールはこの方法で製造されています。鍛造に比べて複雑なデザインのホイールを製造することにも向いており、デザイン重視のホイールも多くが鋳造で作られていると言えるでしょう。
それに対し鍛造は、金属を加熱して叩くことで成型する製造方法のことを言います。成型する過程で金属内の結晶が整えられ、ホイールの強度が高まるという点がメリットです。しかし、鋳造に比べて製造コストがかかり、大量生産もしにくいため、鍛造で製造されたホイールの販売価格は高くなります。
ホイールを選ぶ際の注意点2つ
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ここまで、ホイールの種類について詳しく解説しましたが、実際にホイールを選ぶときはサイズにも注意が必要です。また、車検ではホイールに関する検査項目もあるため、ホイールを買い替えるときは保安基準も意識しておきましょう。
ここでは、ホイールのサイズと車検に通る基準についての注意点を解説しますので、ホイールを購入するときに必ず確認してくださいね。
適切なサイズを確認する
一般的な乗用車用のホイールサイズは、次のように表示されています。
15×61/2 J 5 114.3 50
このように、ホイールサイズは数字とアルファベットが羅列されているので、そもそも見方がわからないという人も多いでしょう。では、左から順番に、各数字が何を表しているのかをご覧ください。
ホイールサイズの見方
|
単位 |
項目 |
15
|
インチ
|
リム径(ホイールの直径) |
61/2
|
インチ
|
リム幅(タイヤがはまる部分のサイズ)
|
J |
|
フランジ形状(タイヤがはまる部分の形状) |
5 |
|
ボルト穴数 |
114.3 |
mm |
P.C.D.(ボルト穴の中心を結んだときに出来る円の直径) |
50 |
mm |
インセット(ホイールの中心線とディスク内面の距離) |
純正ホイールと同じ規格のものを購入すると間違いがないので、現在装着しているホイールのサイズをメモしておきましょう。ホイールサイズはホイールに刻印されているか、シールが貼られています。
カスタムのためにサイズを変更したい場合でも、ボルト穴の数とP.C.D.の数値は純正ホイールと同じでないといけません。この規格が違うと、そもそも車にホイールを取り付けることができないため、必ず確認してください。
また、サイズ変更を行う場合は、タイヤの外径が変わらないようにしたり、フェンダーと干渉しないようにしたりと、さまざまなことに注意しなければならず、複雑な計算が必要になります。初心者が自分で計算して適正なホイールを選ぶことは難しいため、プロに相談しながら決定するようにしましょう。
保安基準に沿ったホイールを選ぶ
保安基準とは、安全および公害防止の観点から道路運送車両法によって定められている車の構造や装置に関する基準です。車検は、車がこの保安基準に適合しているかどうかを検査するもので、車検に通るためには保安基準に沿ったホイールを選ぶ必要があります。
では、車検に通るホイールの条件を確認していきましょう。
- 条件1:ホイールがフェンダーより外側に出ていない
タイヤとホイールはフェンダー(車のボディの部位で、タイヤを覆っている部分)より外側に出ていてはいけないという基準があります。幅の広いタイヤ、ホイールを装着するときは、フェンダーからはみ出していないか確認しましょう。
- 条件2:ホイールがフェンダーに接触していない
ホイールがフェンダーに干渉している状態では車検に通りません。ハンドルを切ったときにフェンダーと接触しないホイールを装着する必要があります。
- 条件3:JWLの刻印がある
JWLの刻印は国土交通省が定めた品質基準検査に合格していることを示しています。車検ではこの刻印があるかどうかを見られるため、ホイール購入時に刻印があるか確認しておきましょう。
- 条件4:タイヤの外径が純正から大きく変更されていない
タイヤの外径が純正タイヤから大きく変わっていると、スピードメーター検査で誤差が出やすく、車検に通らない可能性が高くなります。ホイールのインチアップ、インチダウンをするときには、できるだけタイヤの外径が変わらないようにしましょう。
せっかくホイールを新調しても、保安基準に適合していなければ車検に通らず、すぐに交換を強いられる可能性もあります。ホイールを買い替えるときは事前に保安基準を把握しておき、問題なく車検に通るホイールを選ぶようにしましょう。
タイヤとホイールをお得に買うなら楽天Carタイヤ交換
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この記事では、ホイールの種類について解説しました。一口にホイールと言っても、素材やデザイン、構造、製法などが異なります。それぞれ見た目の違いはもちろん、強度や軽量性といった性能にも差があるので、ぜひこの記事を参考にホイールを選んでみてくださいね。
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ぜひ一度、楽天Carタイヤ交換をチェックして、お近くの店舗を探してみてくださいね。
参考サイト
ホイールの種類を素材・デザイン・構造・カラー・製法別に解説(参照日:2021-11-14)
https://cobby.jp/wheel-type.html
ホイールの基礎知識(参照日:2021-11-14)
http://www.gambit-acs.com/2009/11/wheel-report.html
車検に通るタイヤ&ホイールの条件(参照日:2021-11-14)
https://www.diylabo.jp/basic/basic-60.html
ホイールについて(参照日:2021-11-14)
https://wheel.dunlop.co.jp/about_wh/
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