2022-01-04
ワイパーゴムを交換しないと車検に落ちる?交換すべき時期や料金も解説
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「ワイパーゴムはいつ交換すべき?」「劣化したままだと車検に落ちるの?」と疑問に思っていませんか?ワイパーは雨天時の安全運転に重要な役割を果たすパーツです。ワイパーゴムの交換について知り、適切にメンテナンスを行いましょう!
ワイパーゴムは交換が必要なことをご存知でしょうか?そもそも、ワイパーゴムとは、ワイパーの中でフロントガラスに接しているゴム製のパーツのこと指します。
タイヤや各種オイル類、バッテリーなど、定期的な交換が必要だと広く認識されているパーツとは違い、うっかり交換するのを忘れてしまうという人も多いパーツですが、ワイパーゴムも定期的に交換すべきものです。
ワイパーゴムが劣化すると運転中に不都合が起きることはもちろん、車検に合格できなくなる可能性もあるので注意が必要です。
本記事では、ワイパーゴムの交換について詳しく解説します。交換すべき時期やかかる料金、交換方法などをご紹介しますので、この記事を参考に適切なメンテナンスを心がけましょう。
ワイパーゴムが劣化するとどうなる?
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ワイパーゴムは使用していると次第に劣化していきます。ゴムという素材は時間の経過と共に劣化するものです。雨の日に車を使うことが少なく、ほとんどワイパーを使用していない場合でも品質が落ちていってしまいます。
では、ワイパーゴムが劣化したまま放置しているとどうなってしまうのでしょうか?
そもそも、ワイパーの役割は、雨の日の運転時に視界を確保することです。ただし、「ワイパーはフロントガラスに付いた水滴を拭い取っている」と思っている人も多いかと思いますが、厳密には少し違います。
水滴が付いたフロントガラスの視界が悪くなる主な原因は光の屈折です。
水分量が多いところと少ないところがあることにより、視界が悪くなってしまうのです。そこで、ワイパーを使用して、フロントガラスにまばらに付着していた水滴を均一に伸ばすことによって、外から入ってくる光を均一に通すことができるようにしているのです。
しかし、ワイパーゴムが劣化し、均一に水滴を押し広げられなくなると、水の膜は均一な状態になりません。水の膜にムラがあると、光の入り方が場所によって異なるようになり、視界が悪くなってしまいます。
視界不良は安全な運転を妨げるものです。実際に、雨天1時間当たりの交通事故件数は3.39件、雨天以外の天候1時間あたりの交通事故件数は0.67件というデータがあります。つまり、雨天時は雨天以外の天候時に比べ、約5倍もの交通事故が起きているということです。(引用:首都高速道路株式会社)
ワイパーが十分に機能していても視界が悪く事故が起きやすい雨天時に、ワイパーゴムが劣化していて正常に作用しないことがいかに危険かおわかりいただけるでしょう。雨の日にも安全運転ができるように、ワイパーゴムの定期的な交換は非常に重要です。
交換すべき適切な時期は?
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ワイパーゴムの寿命は約1年と言われており、1年に1回の交換が目安となります。
ただし、前述したようにゴムは経年劣化するだけでなく、光や紫外線、熱などの要因で劣化しやすいパーツです。そのため、屋外駐車場を利用していて常に紫外線を浴びていたり、熱気がこもりやすい場所に車を停めていたりすると、1年を待たずして品質が低下してしまうこともあります。
前回の交換から1年未満であっても、何かしらの症状が見られる場合には交換を行いましょう。
まず始めに、注意すべき症状はワイパー使用時の不具合です。ワイパーを使用しているのに水滴の拭き残しが気になるようになったら、雨天時の運転に支障が出るためすぐに交換を行うべきです。また、ワイパー使用時に異音がするようになった場合にも点検を行い、必要があれば交換をしなければなりません。
次に、ワイパーゴムそのものを定期的に目で見て確認し、ひび割れや変形があるかどうかをチェックしましょう。もしもひび割れや変形があれば、十分な性能を発揮できていない可能性が高いので、交換を行ってください。
また、ワイパーゴムの交換時にはワイパーブレードも併せて交換することを検討しましょう。ワイパーブレードとは、ワイパー本体の先端に付いていて、ワイパーゴムを取り付けているパーツです。
近年ワイパーブレードの品質が向上していることによって、以前より長持ちするようになりました。ワイパーゴムを交換するタイミングで毎回交換が必要なわけではありませんが、1~2年に1回程度は交換する必要があります。ワイパーゴムを交換する際はワイパーブレードの点検を行うようにし、サビや損傷が見られる場合にはワイパーゴムと併せて交換することが望ましいです。
ワイパーゴムの交換方法と料金
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ここでは、ワイパーゴムの交換方法と費用について確認していきましょう。
まず、自分で交換する場合にも、業者で依頼する場合にも新しいワイパーゴムの部品代金が必要になります。ワイパーゴムの価格相場は、運転席、助手席、リアの3本セットで1,000~2,500円程度です。
ワイパーゴムの交換は車の整備の中では比較的簡単なので、きちんと確認しながら行えば未経験者でも自分で作業することは可能です。
ただし、丁寧に作業をしなければフロントガラスに傷を付けてしまうなどのトラブルも考えられます。業者に依頼する工賃も数百円からと安いので、少しでも不安がある人はプロに依頼するようにしましょう。
自分で交換する方法と料金
まずは、自分でワイパーゴムを交換する方法をご紹介します。基本的に、専用の工具は一切必要としないため、かかる費用は先ほどご紹介した新しいワイパーゴムの購入代金だけです。ただし、大きめのタオルを1枚用意しておきましょう。
では、ワイパーゴムの交換手順をご覧ください。
ワイパーゴムの交換方法
- ワイパーの先端とガラスの間にタオルを挟む(ガラスの損傷防止のため)
- ワイパー全体を立てる
- ワイパーブレードを片手で固定し、ワイパーゴムを引き抜く
- 新しいワイパーゴムをワイパーブレードの溝に差し込む
- ワイパーゴム全体がきちんと溝に入っているか確認する
特に専門的な知識を要する工程はありませんが、ガラスの損傷には十分注意しなければなりません。最初に、ワイパーの先端とガラスの間にタオルを挟みましたが、これは作業中にガラスが傷つかないようにするためです。
作業中、手が滑ってワイパーがガラスにぶつかると、ガラスにヒビが入ってしまうことがあります。ガラスリペアと呼ばれる修理で済む傷でも1~2万円、ガラス交換ともなると5万円以上はかかるため、少しの不注意で大きな出費が発生してしまうことになります。もちろん、自動車任意保険に加入していれば保険を使うこともできますが、翌年の等級は下がり、保険料は増額となります。
余計な出費をしないためにも、交換前には必ずタオルを1枚挟み、十分に注意しながら作業を進めるようにしましょう。
業者に依頼する方法と料金
自分でワイパーゴムの交換をしたくないという場合、次のような業者で交換を依頼することができます。
業者に依頼した場合、作業時間は10分前後です。短時間でできる作業であるため、予約なしでも受け付けてもらえることもありますが、混んでいると当日依頼できなかったり、待ち時間が長くなったりするので、念のため事前に確認しておきましょう。
ワイパーゴムの交換工賃は基本的にどこも安く、1本分で300~1,000円程度です。安いところならフロント2本とリア1本の3本分でも1,000円を切ることがあります。
費用が安いので、自分で交換をすることに不安があるという人だけでなく、「簡単な作業でも自分でするのは面倒くさい」「車のメンテナンスにあまり時間をかけたくない」という人も業者に依頼するのがおすすめです。
ワイパーゴムの劣化は車検に影響する?
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ワイパーゴムが劣化していて十分な性能が保持できていないと、車検に落ちてしまう可能性は非常に高いです。まず、道路運送車両の保安基準第147条では、ワイパーについて次のように定められています。
1.任意保険のセカンドカー割引を利用する
ワイパーゴムが劣化していて十分な性能が保持できていないと、車検に落ちてしまう可能性は非常に高いです。まず、道路運送車両の保安基準第147条では、ワイパーについて次のように定められています。
道路運送車両の保安基準 第147条
自動車の前面ガラスに備える窓ふき器にあっては、前面ガラスの直前の視野を確保できる自動式の窓ふき器(左右に窓ふき器を備える場合は、同時に作動するものであること。)であることとする。
引用:国土交通省
引用:国土交通省
このように、ワイパー使用時に問題なくフロントガラスの視野が確保できるということが、車検に通るための大前提となります。
前述した通り、ワイパーゴムが劣化していると、水分を均一に広げることができません。まばらに水滴が付着したフロントガラスは、水分量の多いところと少ないところで光の入り方が変わってしまうため、程度によっては視界不良と判断されてしまうことがあるのです。
車検前にはワイパーゴムの状態やワイパーの使用感を確認し、少しでも異常があれば車検前に交換をしておくようにしましょう。
ワイパー以外にも車検前に気をつけるべきポイントは?
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もちろん、車検ではワイパー以外にも多くの項目が検査されます。ここでは、車検で特に不合格になりやすい検査項目と、不合格となる理由をいくつか確認していきましょう。
- ヘッドライト…黄ばみやヒビがあり、明るさが不十分である
- カーフィルム…フロントガラスとサイドガラスの可視光線透過率が70%を下回っている
- 各種オイル…オイル漏れがある
- タイヤ…摩耗が進んで残りの溝の深さが1.6mm以下になっている
- 車高の高さ…改造によって、最低地上高(前輪と後輪の間で最も低い部分)が9cm以上という基準を満たしていない
車検の検査項目の中には自分で確認しにくいものもありますが、これらの検査項目は誰でも確認できるものです。車検に落ちると再検査を受ける手間がかかってしまうので、不合格になりやすい項目は事前に確認して適切に整備しておきましょう。
車検の他の検査内容に関しては、こちらの記事で解説しています。問題なく合格となるように、車検前には一度確認してみてくださいね。
関連記事:車検の検査項目一覧まとめ!検査内容と車検に落ちないための対策も解説
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引用:ノート
この記事では、ワイパーゴムの交換について解説しました。普段気にかけていないと忘れてしまうことがあるかもしれませんが、ゴムが劣化していると水滴や汚れを十分に拭き取ることができず、運転中に視界が悪くなってしまうなどの原因となります。
安全上の問題があることはもちろん、車検にも通らない可能性があるため定期的な交換を忘れないようにしましょう。加えて、車検ではワイパーゴム以外にもたくさんの検査項目があるので、車検前には車全体をしっかりチェックしておくことをおすすめします。
また、車検は費用が高額であるため、検査項目だけでなく費用のことも心配しているという人は多いのではないでしょうか?車には多くの維持費がかかるので、少しでも車検費用を安く抑えたいと思いますよね。
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参考サイト
ワイパーゴムの交換は自分でできる?選び方や費用、交換手順を紹介(参照日:2021-11-06)
https://car-mo.jp/mag/category/tips/carlife/exchange/wiperrubber/
ワイパー交換の方法は?|ゴム、ブレードぞれぞれの選び方、替え方、頻度を徹底解説(参照日:2021-11-06)
https://autoc-one.jp/knowhow/5002226/#h2-4
ワイパーの交換のタイミングと、ワイパーの選び方(参照日:2021-11-06)
https://gazoo.com/column/daily/20/06/04/
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