2022-11-10
【未来の車】次世代自動車の開発はどこまで進んでいるの?開発中の最新機能についても解説
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「次世代自動車の開発はどこまで進んでいるの?」と考えていませんか?
次世代自動車とは、ガソリンに頼らず、環境に配慮したエコカーです。本記事では、次世代自動車の基礎知識や、日々開発が進められている未来の車について解説します。
「次世代自動車の開発はどこまで進んでいるの?」「開発が進められている最新の車事情や、未来の車について知りたい!」と考えている方は多いでしょう。
次世代自動車とは、ガソリンに頼らず、環境に配慮したエコカーです。政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラル(脱炭素化)を目指すと宣言しています(参考:環境省|カーボンニュートラルとは)。その流れから、二酸化炭素や、そのほかの有害物質が出にくい次世代自動車に注目が集まるようになりました。ただ、やはりまだまだガソリン車が一般的に浸透している現状の中、次世代自動車についてあまりよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、次世代自動車の基礎知識や、販売しているメーカー、車名などについて解説します。現在開発が進められている最新の車についても解説しますので、未来の車に関する知識を深めたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ガソリン以外のエネルギーで走る「次世代自動車」
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まず初めに、次世代自動車の基礎的な知識を解説します。次世代自動車はまだまだ馴染みがなく、あまりよく分かっていないという方も多いのではないでしょうか。次世代自動車の種類や、充電スポットなどの基礎知識について押さえておきましょう。
次世代自動車とはハイブリッド車や電気自動車などのこと
次世代自動車とは、環境に配慮し、二酸化炭素やそのほかの有害物質が出にくいエコカーです。次世代自動車は下記の4種類に分類されます。
それぞれ詳しく解説します。
プラグインハイブリッド車:PHV
引用:次世代自動車振興センター|| クリーンエネルギー自動車AtoZ
プラグインハイブリッド車とは、電気とガソリン両方のエネルギー源を利用して走行する車です。電気を充電したバッテリーによるモーター走行をメインに行い、充電が無くなるとガソリンを使用しつつ発電を行うハイブリッド走行に切り替わります。
電気とガソリン両方の走行を行うため、バッテリーの容量は小さいですが、日常生活の範囲で走行するなら、電気のみで十分走行できます。長距離を走る際も途中でハイブリッド運転に切り替わるため、電池切れの心配がなく、ガソリン車と比較してもCO2をほとんど排出しません。
プラグインハイブリッド車の仕組みや、販売されている車種に関しては、下記の記事でさらに詳しく解説しています。
関連記事:https://car.rakuten.co.jp/magazine/articles/2022/carlife04/
電気自動車:EV
引用:次世代自動車振興センター|| クリーンエネルギー自動車AtoZ
電気自動車は、外部から充電した電気をエネルギー源として走行する車です。自宅や街中の充電スポットからプラグを通して車載のバッテリーへ充電を行い、電動モーターを動かすことで走行します。
電気だけでの走行が可能かつ、ガソリンを使用しないため、CO2を排出しません。エンジンを搭載していないので、走行時の騒音や振動が少ないのが特徴です。車種によっては、停電時やアウトドア時にバッテリーから電気を供給できるものもあります。
注目を集めているテスラのEV車に関して、下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:テスラのSUV車の特徴と価格は?
燃料電池自動車:FCV
引用:次世代自動車振興センター|| クリーンエネルギー自動車AtoZ
天然ガス自動車:NGV
引用:日本ガス協会|天然ガス自動車とは
天然ガス自動車は、天然ガスをエネルギー源とする車です。おもにトラックやバス、商業用の軽自動車などに採用されています。二酸化炭素のほかにも、窒素酸化物や硫黄酸化物といった有害な物質をほとんど排出しません。国の政策でも、天然ガス自動車の重要性が位置づけられており、さらなる普及拡大が期待されています。
多くの次世代自動車が一般販売されている
近年では、多くの次世代自動車が一般販売されており、珍しいという認識は薄れてきました。次世代自動車振興センターが発表しているEV・PHV・FCVの国内販売台数は、2020年度には3万4479台となっています(参考:次世代自動車振興センター |EV等 販売台数統計)。2020年度の国内新車販売台数が465万6632台(参考:日本自動車会議所|自動車産業インフォメーション)なので、135人に1人程度の割合で、次世代自動車を購入している計算になります。意外と多いと感じる方も多いのではないでしょうか。
EV・PHV・FCVを販売している自動車メーカーをそれぞれご紹介します。
【EV(電気自動車)を販売しているメーカー】
国内メーカー |
海外メーカー |
日産 トヨタ スバル ホンダ マツダ 三菱 HW ELECTRO FOMM
|
アウディ ジャガー シエトロン テスラ BMW ヒュンダイ プジョー ポルシェ ボルボ メルセデス・ベンツ レクサス FIAT
|
参考:次世代自動車振興センター|CEV補助金対象 最新車両(PDF)
【PHV(プラグインハイブリッド自動車)を販売しているメーカー】
国内メーカー |
海外メーカー |
トヨタ 三菱
|
ジープ シエトロン ジャガー BMW フォルクスワーゲン プジョー ポルシェ ボルボ MINI メルセデス・ベンツ ランドローバー レクサス
|
参考:次世代自動車振興センター|CEV補助金対象 最新車両(PDF)
【FCV(燃料電池自動車)を販売しているメーカー】
国内メーカー |
海外メーカー |
トヨタ 三菱 |
ヒュンダイ |
参考:次世代自動車振興センター|CEV補助金対象 最新車両(PDF)
なお、天然ガス自動車に関しては、トラックやバスなどで実装されているので、一般発売はされていません。カーボンニュートラル(脱炭素化)を目指して、今後も各自動車メーカーが次世代自動車の開発に力を入れていくことが予想されます。次世代自動車のラインナップも、さらに拡充されていくでしょう。
充電スタンドは約3万基程度設置されている
PHV・EVの走行には、電気の充電が欠かせません。ガソリンスタンドと同じように、街中に充電スタンドが設置されているのを目にしたことがある方も多いでしょう。充電スタンドは、カーディーラー・コンビニ・道の駅・サービスエリアなど、日常生活でよく利用するスポットを中心に設置されています。
2022年3月末時点で、急速充電スポットは全国に8,265基設置されています(参考:次世代自動車振興センター|充電設備(急速充電設備))。政府からも、2030年までに街中の急速充電に対応した充電スポットを、3万まで増やすと発表されており、今後のさらなるEV・PHVの普及拡大に期待が集まっています。
水素をエネルギー源として動くFCVに関しては、水素ステーションの存在が不可欠です。2022年5月末時点で、水素ステーションは全国に161基設置されています(参考:次世代自動車振興センター|水素ステーション普及状況)。そのほか、水素ステーションが設置されていない地方都市でもFCVが利用できるよう、移動式の水素ステーションも活躍しています。水素ステーションも充電スタンドと同様に、2030年までに1000基設置が政府の目標として掲げられ、設置が進められています。
水素ステーションで販売されている水素の価格や、補給方法に関してさらに知りたい方は、下記の記事も合わせてチェックしてみてください。
関連記事:水素ステーションでの水素の販売価格はどれくらい?ガソリンと比べて高いの?
一般発売中の次世代自動車の車種一覧
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現在、一般販売されている次世代自動車についてもっと知りたいという方も多いのではないでしょうか。下記で次世代自動車の一例を挙げて詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
プラグインハイブリッド車(PHV・PHEV)
国内メーカーから、一般販売されているプラグインハイブリッド車(PHV・PHEV)の一覧はこちらです。
【プラグインハイブリッド車(PHV・PHEV)の一覧】
メーカー |
車名 |
トヨタ |
プリウスPHV、RAV4 PHV |
三菱 |
アウトランダー、アウトランダーPHEV、エクリプスクロス |
参考:次世代自動車振興センター|CEV補助金対象 最新車両(PDF)
上記の一覧から、一例を挙げてご紹介します。
【トヨタ プリウスPHV】
引用:トヨタ|プリウスPHV
価格(税込) |
3,383,000円~ |
航続距離(WLTCモード) |
30.3km/L |
EV走行距離(WLTCモード) |
60km |
引用:トヨタ|プリウスPHV S
【三菱 アウトランダー】
引用:三菱|アウトランダーM
価格(税込) |
4,621,100円~ |
航続距離(WLTCモード) |
16.6km/L |
EV走行距離(WLTCモード) |
87km |
引用:三菱|アウトランダーM
電気自動車
国内メーカーから、一般販売されている電気自動車(EV)の一覧はこちらです。
【電気自動車(EV)の一覧】
メーカー |
車名 |
日産 |
リーフ、アリア、サクラ、ミーブ |
トヨタ |
bZ4X |
スバル |
SOLTERRA |
ホンダ |
Honda e |
マツダ |
MX-30 |
三菱 |
eKクロス EV |
参考:次世代自動車振興センター|CEV補助金対象 最新車両(PDF)
上記の一覧から、一例を挙げてご紹介します。
【日産 リーフ】
引用:日産|リーフ40kWh
【ホンダ Honda e】
引用:ホンダ|Honda e
価格(税込) |
4,510,000円~ |
EV走行距離(WLTCモード) |
283km |
引用:ホンダ|Honda e
燃料電池車
【トヨタ MIRAI】
引用:トヨタ|MIRAI G
価格(税込) |
7,100,000円~ |
航続距離(WLTCモード) |
152km/kg |
EV走行距離(WLTCモード) |
約850km |
引用:トヨタ|MIRAI G
【ホンダ CLARITY FUEL CELL】
引用:ホンダ|CLARITY FUEL CELL
近い将来実用化予定「自動運転車」
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ドライバーの運転支援をシステムが行ったり、システムが運転を主導したりするなど、「自動運転車」も近年目まぐるしい進化を遂げています。
自動運転車についても押さえておきましょう。
自動運転車とは?
自動運転レベルとは、自動運転の度合いを0〜5までの6段階で示した基準です。自動運転レベルは6段階あり、運転する主体が「人」で、システムが運転支援を行うのがレベル0〜2、運転する主体が「システム」で、ドライバーが主体となって運転しないのがレベル3〜5と分けられます。
それぞれレベル別に詳しく解説していきます。
【レベル0~2:運転者が一部または全ての動的運転タスクを実行 】
レベル |
名称 |
運転主体 |
定義 |
走行領域 |
0 |
自動運転無し |
人 |
運転者が全ての動的運転タスクを実行 |
ー |
1 |
運転支援 |
人 |
縦方向または横方向のいずれかの車両運動制御 |
限定的 |
2 |
部分運転自動化 |
人 |
縦方向及び横方向両方の車両運動制御 |
限定的 |
【レベル3~5:自動運転システムが(作動時は)全ての運転タスクを実行 】
レベル |
名称 |
運転主体 |
定義 |
限定的 |
3 |
条件付運転自動化 |
システム (または人)
|
システムが全ての動的運転タスクを実行 ※作動継続が困難な場合は、システムの 介入要求等に適切に応答
|
限定的 |
4 |
高度運転自動化 |
システム |
システムが全ての動的運転タスク及び、作動継続が困難な場合への応答を実行 |
限定的 |
5 |
完全運転自動化 |
システム |
システムが全ての動的運転タスク及び、作動継続が困難な場合への応答を無制限に実行 |
限定なし |
参考:国土交通省|自動運転車の安全技術ガイドライン
レベル0に該当する車は国土交通省の方針により、今後の生産は行われないことが決定しています。現在市場に出回っている車両のみとなり、徐々に姿を消していくことになるでしょう。
実用化はどこまで進んでいる?
2022年7月現在、一般販売されている自動車はレベル3の「条件付運転自動化」にまで到達しました。2020年4月に、法改正が行われ、下記の法整備が整ったことで、レベル3の実用化が解禁されたためです。
- レベル3を実現する「自動運行装置」を定義した改正道路運送車両法
- レベル3による公道走行ルールを定めた改正道路交通法
これらの法改正が行われたことにより、高速道路などの限定的な領域内でのみ、運転操作の全てをシステムが担うことを許可したということになります。レベル3の解禁にあたり、走行時はドライバーが目線を前方以外に向ける「アイズオフ」が可能になります。読書や飲食が可能になるなど、ドライバーの自由度はかなり高まると言えるでしょう。
そして、レベル4の「高度運転自動化」は2022年に解禁予定です。レベル4が解禁されることによって、万が一の緊急時もシステムが対応するため、完全に人の介入が不要になります。これによって、運転手が走行中に運転動作を考える必要が無くなる「ブレインオフ」が可能になりドライバーの自由度はさらに増すでしょう。
ただ法整備の面から見て、日本の状況は、世界のスピード感にやや遅れを取っていると言えます。
【法整備の状況】
日本 |
世界 |
・2022年に公道走行が可能に。 ・仕上がりが完璧な状態にならないと市場に出せない法規制が存在する。
|
・2022年以前から、自動運転の公道走行試験など法規制に柔軟に対応している。 ・データの収集と不具合の修正をくり返す「アジャイル開発」方式を採用。
|
自動運転の開発においては、さまざまな状況で起こるシステムの不具合や動作に関して、大量のデータを収集する必要があります。
世界に目を向けると、多くの国では製品を一旦市場に出してからテストをくり返し、データの収集と不具合の修正をくり返す「アジャイル開発」と呼ばれる開発方法を採用しています。そのため、公道を利用した試験に柔軟な法規制となっているのが特徴です。
いっぽう日本の法規制は、各国の法規制や開発スタイルと真逆の性質を待っています。人命の安全を第一に考え、自動運転の仕上がりが完璧な状態にならないと市場に出せない法規制が存在しており、公道走行にも慎重な考えです。このことから、テクノロジー分野の開発においては、やや遅れを取る形になっているのが現状です。
参照:特許庁|特許出願技術動向調査
ただし、トヨタ・デンソー・ホンダ・日産・三菱などの国内自動車メーカーが出す、自動車運転に関する特許の出願数は、世界的に見てもトップクラスです。
グラフを見ても分かるように、1位のトヨタは2位のアメリカ自動車メーカーと大差をつけた出願件数となっています。そのほかの日本の自動車メーカーも、上位のランキングのほとんどを取っており、世界的に見ても圧倒的に多い状況です。このようなことから、日本の自動運転開発は、世界的に見て遅れを取っているように見えますが、「しっかり着実に」進められていると言えるのではないでしょうか。
完全自動運転車はいつから発売される?
国土交通省が掲げる目標には、2025年を目途に高速道路での完全自動運転が掲げられています(参考:国土交通省|自動運転のレベル分けについて)。今後は、レベル4の無人自動運転移動サービスや、高速道路を完全自動化で走行するシステムが普及してくることが予想されるでしょう。
引用:トヨタ|グローバルニュースルーム
2018年に発表されたトヨタの「e-Palette」も、大きな注目を集めたレベル4の多目的EV車です。東京五輪・パラリンピックの選手村で試験運転を行い、世界に向けて大々的なお披露目を果たしました。
かわいらしいバスのような見た目をしており、ルートに沿って自動で走行します。大きなスペースを、完全無人で移動させられるという利点を活かして、人々の移動手段や、食材や衣料品の移動販売、宅配ロッカーとしての利用など、幅広い用途に活用しようと、開発が進められています。
ただ、現段階ではe-Paletteはまだまだ安全性や実用性の観点から市販されるレベルには至っていません。着実に日々開発が進められているので、e-Paletteの今後の動向に要注目です。
引用:UDトラックス|ニュース
そして、日本の自動車製造会社である「UDトラックス」は、2030年までに大型トラックの完全自動運転を目指すと発表しました。ドライバー不足の深刻化を背景に、自動運転化の需要が大きいと判断したためです。
現段階では、工場の構内や、港湾などの一定区域に限定して、安全な低速自動運転技術を開発しています。今後は、高速道路での自動運転を経て、より進化した一般道での高度自動運転の開発を進めています。
現在開発が進められている「未来の車」の姿
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自動運転車よりもさらに次世代の車の開発も、国内外問わず進められています。実際の実用化までにいたってはいませんが、夢のある未来の車は確実に現実味を帯びてきていると言えるでしょう。環境にやさしく、ハイテクノロジーを活かした車の一例をご紹介します。
外装と内装のデザインを変更できる車
引用:TOYOTA|Fun-Vii
外装と内装のデザインを変更できる車というのは、東京モーターショー2011にてトヨタが発表した、未来の車「TOYOTA Fun-Vii(ファン ヴィー)」を指します。展示目的で開発されたコンセプトカーなので、一般販売の見通しは立っていません。
Fun-Viiはボディ全面をディスプレイ化しているため、スマホのアプリをダウンロードして楽しむ間隔で、ボディのデザインを気軽に変更できます。カラーを変更できるだけでなく、画像や、メッセージの表示も可能です。車内全体もディスプレイ化されており、ドライバーの好みに合わせてインテリア表示を自在に変更できます。
車に搭載されているナビは、AR (Augmented Reality・拡張現実)と呼ばれる先端技術が組み込まれており、現実の風景の中にCG映像や3D映像、キャラクターなどを映し出すことで、よりドライバーが直感的にナビ情報を受けとれるようになっています。
【Fun-Vii スペック】
車名 |
TOYOTA Fun-Vii |
車体サイズ(mm) |
全長4,020×全幅1,745×全高1,415 |
乗車定員 |
3人 |
引用:TOYOTA|Fun-Vii
Fun-Viiは3人乗り仕様なので、車体のサイズもコンパクトなサイズ感が特徴です。車体のデザインも合わさり、ワクワクするような新未来感のある車と言えるでしょう。
空飛ぶ車
空飛ぶ車と聞くと、まるで映画の中だけのような話に感じますが、現実世界では既に開発が進められており、実用化まであと一歩というところまできています。
引用:CARTIVATOR|after2020
国内では、「CARTIVATOR(カーティベーター)」と呼ばれる団体が空飛ぶ車の開発に成功しています。「誰もが空を飛べる時代を創る」をコンセプトに掲げ、2020年にデモフライトの成功を成し遂げました。トヨタグループ、NEC、パナソニックなど、数々の企業がサポーターとして加わり開発を支援しています。現在一般販売には至っていませんが、都内で展示や、一般来場者向けにVRでの試乗体験を行っています。
そのほか、海外でも空飛ぶ車の開発は進められています。
【Aero Mobil】
引用:Aero Mobil|TOP
スロバキアで開発がはじまった「AM(エアロモービル)4.0」と「AM(エアロモービル)Next」は、2024年に納入開始予定の、最も実現に近い空飛ぶ車です。
【AM4.0 スペック】
ドライブモード |
車体サイズ(mm) |
全長6,100×全幅2,200 |
|
最高時速 |
160km/h |
|
航続距離 |
約1,000km |
フライトモード |
車体サイズ(mm) |
全長6,100×全幅8,800 |
|
最高時速 |
260km/h |
|
飛行距離 |
約740km |
引用:Aero Mobil|AM4.0
※AM Nextの詳細スペックは未公開
AM 4.0は2人乗り、AM Nextは4人乗り仕様となっています。現段階では一般向けの販売ではなく、タクシーのような空中配車サービスを想定しています。
【PAL-V リバティ】
引用:PAL-V|TOP
オランダで開発されたPAL-Vのリバティは、ヨーロッパで初めて飛行車として道路許可を取得し、EASA(欧州航空安全機関)にて認証の降りた初の空飛ぶ車です。
【PAL-V スペック】
ドライブモード |
車体サイズ(mm) |
全長4,000×全幅2,000×全高1,700 |
|
最高時速 |
160km/h |
|
航続距離 |
約1,315km |
フライトモード |
車体サイズ(mm) |
全長6,100×全幅2,000×全高3,200 |
|
最高時速 |
180km/h |
|
飛行距離 |
約500km |
引用:PAL-V|リバティ
リバティが離陸するためには330mの滑走路が必要になりますが、条件さえ合えば一般人でも走行やフライトが可能です。日本では法律の観点から飛行ができないため、現時点ではPAL-Vの仕様は難しいとされています。
システムがアップデートされる車
スマホやパソコンのように、新しい機能を追加するための「アップデート」を行う車も続々と登場しています。テスラやでは既にアップデートを行う車が発売されており、多くのドライバーがアップデートによる新機能の追加を体感しています。
このように、車とWi-Fiが繋がることで、アップデート機能を実装し、さまざまな機能が更新・制御されるようになりました。車を買い替えなくても、最新の機能を使えるようになれば、車を長期的に乗り続けるドライバーが増え、環境への配慮・脱炭素化への貢献にも繋がります。「購入したばかりの車が一番いい状態で、時間の経過とともに古くなっていく」という今までの常識がくつがえる日も近いのではないでしょうか。
日産、マツダ、トヨタなど国内の自動車メーカーでもこうしたアップデートサービスのリリースははじまっており、一般車への普及も拡大しています。
一例として、トヨタが提供する「KINTO FACTORY」が挙げられます。KINTO FACTORYでは、対象車に最新の安全設備を後付けできるサービスで、最新設備が備わっていない車でも、好みに合わせた機能のカスタマイズが可能です(参考:KINTO FACTORY)。車の長期保有化・買い替え控えが起こっている現状と、近年の安全性能・EV化の流れをマッチさせるためにこのようなサービスが誕生しました。サービスは利用状況などを踏まえながら順次拡大していく予定です。
今後はこのようなサービスが一般化するとともに、誰もが最新の車に乗れる未来が訪れる日も近いと言えるでしょう。
電気や水素以外の燃料で走る車
電気や水素以外の環境に配慮した燃料で走る車が存在するのをご存じでしょうか。
一例として、空気アルミニウム電池自動車や、風力発電車などが挙げられ、実用化に向けて開発が進められています。
空気アルミニウム電池自動車は、アメリカのAlcoa(アルコア)社と、イスラエルの(フィナジー)社が共同で開発を進めているエコカーです。車体にアルミニウム空気電池のカートリッジを搭載し、水を供給することで、アルミニウムと水が反応する時の電気エネルギーを利用し、車を動かします。充電式ではないため、アルミニウムもカートリッジを使い終えたら交換する仕組みになります。航続距離は約1600kmと言われており、日常生活で十分に使用できるレベルです。
ただし、アルミニウムのカートリッジはリサイクルし再利用可能ですが、再利用には大量の電気が必要です。トータルで考えた時に、二酸化炭素排出量やコスト的にメリットが大きくなるのかについて、今後の課題とされています。
風力発電車の一例には、Evonik(エボニック)社が開発した「Wind Explorer」と呼ばれる車が挙げられます。リチウムイオンバッテリーを搭載し、風車が起こす電気をバッテリーに蓄電して夜間に発電を行います。風が強い日は巨大なパラシュート型凧を使用して電気を節約するなどの工夫をこらし、オーストラリア大陸の約4,800kmを横断しました。
ガソリンはもちろん、電気の充電や水素の充填を必要としない車が登場する未来もそう遠くはないでしょう。ワクワクするような新しい自動車の数々に、注目が集まっています。
車のことなら楽天Car!
画像出典:photoAC
次世代自動車や、自動運転は、日々すざまじいスピードで進化しています。充電スポットの拡大や、次世代自動車のラインナップが増えることで、今後さらに利用者が増えていくのではないでしょうか。
また、自動運転を実装していないレベル0の自動車が今後販売されないことや、レベル3の自動車の公道走行解禁も合わさり、自動運転レベルの高い車がさらに普及していくでしょう。遠い未来の自動車と感じていたレベル4も、実用化に向けて現実味を帯びてきています。
ドラマや映画の中で見たような未来の車は、実はもうすぐそこまで来ているのではないでしょうか。
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よくあるご質問
Q1:ガソリン以外のエネルギーで走る「次世代自動車」とは?
A:次世代自動車は、プラグインハイブリッド車・電気自動車・燃料電池自動車・天然ガス自動車の4種類に分けられています。政府の方針でも電気や水素の充電・充填スポットの拡大を重要視し、2030年を目途に設置拡大を進めています。
Q2:一般発売中の次世代自動車の車種は?
A:一例として、下記の車が挙げられます。
【プラグインハイブリッド車】トヨタ:プリウスPHV、三菱:アウトランダーなど
【電気自動車】日産:リーフ、ホンダ:Honda eなど
【燃料電池自動車】トヨタ:MIRAI、ホンダ:CLARITY FUEL CELLなど
Q3:近い将来実用化予定の「自動運転車」とは?
A:自動運転車は、6段階にレベル分けされた自動運転システムが搭載された車です。車がどの程度自立して自動運転できるのかを示しています。2022年7月現在、一般販売されている自動運転車はレベル3の「条件付運転自動化」にまで到達しました。
Q4:現在開発が進められている「未来の車」の姿とは?
A:次世代の車の一例として、外装と内装のデザインを変更できる車、空飛ぶ車、システムがアップデートされる車、電気や水素以外の燃料で走る車などが挙げられます。どれも環境への配慮とハイテクノロジーを合わせ持つ車ばかりです。
参考サイト
次世代自動車振興センター|クリーンエネルギー自動車AtoZ
http://www.cev-pc.or.jp/lp_clean/
世代自動車振興センター|水素ステーション普及状況
http://www.cev-pc.or.jp/suiso_station/index.html
環境省|カーボンニュートラルとは
https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/
日本ガス協会|天然ガス自動車の概要・仕組み
https://www.gas.or.jp/gas-life/car/
日本自動車会議所|自動車産業インフォメーション
https://onl.bz/WYS4tk3
SankeiBiz(サンケイビズ)|EV急速充電器3万基設置政府 30年までに
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210527/mca2105271952025-n1.htm
GOGOEV|都道府県別 充電スタンド設置基数
https://ev.gogo.gs/report/evchargers/
朝日新聞デジタル|EV急速充電器3万台
https://www.asahi.com/articles/ASP63527BP61ULFA030.html
UDトラックス|UDトラックス、2030年に向けて完全自動運転・大型フル電動トラックの量産化へ
https://www.udtrucks.com/japan/news-and-stories/press-releases/20180423innovation-roadmap-launched
WIRED|豪大陸を横断した「凧がアシストする風力発電車」
https://wired.jp/2013/02/07/evonic-ev-kite/
CARTIVATOR|空飛ぶクルマのCARTIVATOR、団体名を「Dream On」に改称
http://cartivator.com/news/1384
自動運転ラボ|空へ挑む技術者たち…ニッポン発の空飛ぶクルマ、徹底解剖
https://jidounten-lab.com/y-cartivator-skydrive-japan-matome
Dream On(ドリームオン) |TOP
https://dream-on.or.jp/
トヨタ|TOYOTA、東京モーターショーに“つながる”コンセプトカー「TOYOTA Fun-Vii」を出展
https://global.toyota/jp/detail/1506420
AEROMOBIL|TOP
https://www.aeromobil.com/
PAL-V|TOP
https://www.aeromobil.com/
KINTO FACTORY|クルマのオーナーに向けた愛車のカスタム・機能向上サービス
https://factory.kinto-jp.com/
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