2022-03-16
古い車の買取は難しい?20年落ちでも買取されるのはどんな車?
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「古い車って買取してもらえるの?」「果たして値がつくんだろうか…」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。今回は、古い車の買取について解説します。買取不可となった車の処分方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
車の売却を検討するにあたり、自分の車は売ることができるのか事前に確認しておきたいですよね。
ただ、その車が何年も前に購入したものだと、「何年も前に購入した古い車だけど、それでも買い取ってもらえるのだろうか?」と考えてしまう人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は古い車の買取について詳しく解説します。10年落ちでも買取不可になる車の特徴から廃車方法、20年落ちでも売れる車の特徴まで網羅的に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
年式が古いほど車は買取されにくい
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車の買取には、車の古さ=年式(車の製造年、もしくは国内で初めて登録された年)が大きな影響を与えます。年式が古い車ほど、買取は難しくなるのが一般的です。
では、車の買取価格は何年落ちから下落していくのでしょうか。
結論から言うと、車は5年で買取価格は大きく下がり始め、10年で買取金額がつかない車が増え、20年を過ぎるとほとんどの車が買取金額がつかなくなる傾向にあります。
もちろん、車の使用頻度や環境、車の希少性などの要素によっても買取価格は異なるため、あくまでも目安としての期間ではありますが、もし乗っている車を売却して買い替えなどを検討しているという方は、新車購入から5年を目安に売却を検討するのがおすすめです。
中には20年落ちであっても買取価格がつく車もありますが、このような車は一定の条件を満たす必要があります。年式が20年を超えていても買取される車の特徴については後に詳しく解説していきます。
また、中古車の買取価格は、前述した通り年式だけで決まるものではありません。中古車の買取相場がどのように決まるのか詳しく知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。
関連記事:中古車の売却相場はどう決まる?おすすめの売却方法もご紹介
10年落ちでも買取不可になる車の特徴2つ
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前項では10年落ちでも買取可能な場合があるとお伝えしましたが、中には10年落ち未満であるにも関わらず買取価格がつかない車もあります。
そこでこの項では、10年落ちでも買取不可となる車の特徴を2つ紹介します。
10年落ちでも買取不可となる車の特徴
それでは、上記2つの特徴について詳しく見ていきましょう。
走行距離が10万㎞以上の車
走行距離が10万kmを超える車は劣化・消耗している可能性が高いため、買取店によっては買取NGとなる場合があります。
近年は技術進歩によって、走行距離10万kmが上限とされてきたエンジンの寿命は飛躍的に伸びています。一般車では約20万kmまで走行可能ともいわれており、メンテナンスをしっかり行っていれば長く乗ることは十分に可能です。
しかし、10万kmを超えるとタイミングベルトやベルトテンショナー、燃料ポンプなどの部品に劣化が生じていることが多く、部品の交換、修理を必要とするケースが目立ってきます。この点が買取にあたってのマイナス査定となり、買取を断られることにつながるのです。
走行距離10万km以上の車の場合、買取は断られる可能性もありますが、車体の状態や市場の動向によっては買取してくれるところもあります。「売れるのかどうかも含めて、まずは見てもらいたい」という方は、中古車買取業者に査定を依頼してみるのがよいでしょう。
修理の必要がある車
メンテナンスされずに放置されていた車や事故車、故障車など、買取後に修理が必要となる車は原則買取不可です。
買取不可となる要因としては、主に以下が挙げられます。
- 修理に費用がかかると販売利益が少なくなる
- 修復歴がある車はそうでない車に比べて売りにくい
特に全損車や水没車、事故車などは修理費が高額になることが多く、買取価格がつく可能性はほとんどありません。
ただ故障の程度が軽度であれば、買い取ってくれる業者もいます。
一方、エンジンが動かない、フロントガラスが破損しているなど故障が重度である場合には、中古車買取業者ではなく廃車買取業者での査定を検討してみるのもよいでしょう。
廃車買取業者とは、車検切れや故障車、事故車など廃車を検討している車の買取を行う業者です。10年落ちの高年式車であっても、状態がよければ前向きな買取額を提示してくれる可能性があります。
買取不可になった車の処分方法
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買取不可となった車を処分する場合には、廃車手続きを行う必要があります。
この項では、廃車手続きの流れと費用の相場を、簡潔に解説します。
車を解体・廃棄する場合は「永久抹消登録」という手続きが各都道府県の管轄している運輸局で必要となります。
永久抹消登録の手順は以下の通りです。
- 車の解体・運搬(解体に20,000~30,000円、運搬に5,000~30,000円程度)
- 手続き書類の入手(印鑑証明や住民票、戸籍謄本、実印、ナンバープレイト前後2枚、車検証など)
- 管轄の運輸支局に書類を提出、ナンバープレートの返却
- 自動車税、重量税の還付金手続き
上記の手続きは自身で行うことも可能ですが、時間も手間がかかります。もし、手続きを代行して欲しい場合は、解体・廃棄を依頼している業者に永久抹消登録も一緒にお願いするか、ディーラーや行政書士に代行依頼をすることも可能です。
廃車手続きを代行してくれる業者と費用の相場は以下の通りです。
【中古車買取業者】
費用
|
0~30,000円程度
|
メリット |
- 手続きだけでなく、車の運搬、解体も行ってくれる
- 費用が安い
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注意点 |
業者によって、サービス内容や料金に大きな差がある |
【ディーラー】
費用
|
10,000~30,000円程度
|
メリット |
- 手続きだけでなく、車の運搬、解体も行ってくれる
- 新車に買い換える場合には廃車費用を無料にしてくれることも
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注意点 |
ほかよりも廃車代行費用が高め |
【行政書士】
費用
|
5,000~10,000円程度
|
メリット |
運輸局に出向く手間がかからない |
注意点 |
- 代行してくれるのは書類手続きのみ
- 運搬や解体は自身で行う必要がある
|
年式10年以上でも買取価格がつく車の条件3つ
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10年落ちの車であっても、以下3つの条件のうち2つ以上に当てはまれば買取価格がつく可能性があります。
- 走行距離が短い車
- 新車価格が高価な車
- 人気の高い車
上記のうち2つの条件を満たす車は、買取価格がつきやすい傾向にあります。ただし、前項で紹介した買取不可の要件に該当する場合はこの限りではありません。
1.走行距離が短い車
走行距離が10万km未満であれば、買取価格がつく可能性があります。前述の通り、買取の可否には年式だけでなく、走行距離も大きく影響します。
中古車市場において、最も買い手がつきやすいのは走行距離5万km未満の車。10万kmを超えると買い手が一気に少なくなるため、10万kmを超えない時点で売却を検討するのが賢明です。
ただし、買取を見込めるのは次項で紹介するような需要のある人気車種に限られます。
2.新車価格が高価な車
そもそも新車の販売価格が高い車は、10年落ちであっても買い手がつきやすいのが特徴です。特に、新車価格が350万円以上の高級車といわれる部類の車種は、年式に限らず買取価格がつく可能性があります。
そもそも、新車価格が高額な車は、車自体の性能が高いものや、用途に特化したものが多く、中古車であっても欲しいと思う人は多くいます。
国内のみならず海外需要も見込めるため、年式を問わず買い取ってもらえることが期待できるでしょう。
3.人気の高い車
人気の車種は年式を問わず、売却できる可能性があります。人気の高い車種の代表例は、以下の通りです。
- ミニバン
- アウトドア用など特化型車
- 国産高級車
- 高級車メーカーの車
高級車として世間に広く知られたモデル、メーカー車のほか、生活用車両でありながら高い機動性を持つモデルも人気が高い傾向にあります。
また、日本車は海外でも非常に高い評価を得ており、国内では買取不可となるような高年式車であっても「日本車は壊れにくいし走れるならほしい」という海外需要があります。
国内だけでなく海外でも人気を得ているような車種であれば、より一層売却しやすいでしょう。
20年落ちでも高額買取される車
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前述した通り、20年落ちの車は通常買取は難しいのが現状ですが、その中でも高額買取される車はどのようなものなのでしょうか。
結論、希少性の高い車は20年落ちであっても高額買取されやすい傾向にあります。
マニア向けや販売台数が限られている車などがこれにあたります。
具体例としては以下の通りです。
- スカイラインクーペ
- フィガロ
- シビックタイプR
- GRスープラ
- ユーノス ロードスター
マニア向けや限定販売のモデルは、現存する数自体が少なく中古車としてしか手に入れることができないため、高額な価格で取引される可能性が高くなります。
中には、発売当時の新車価格以上のプレミア価格がついているものもあります。
また、同様の理由から数十年以上前に製造されたクラシックカーも高額買取が期待できます。クラシックカーはその独特なデザイン性が高い評価を得ていて、お金に糸目をつけず手に入れたいというコアなファンが多いためです。
20年落ちの車の買取実績
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20年落ちの車でも買取価格がつくのは、具体的にどのような車でなのでしょうか?
この項では、楽天Car車買取で実際に20年落ちでも売れた車の買取実績をご紹介します。
アウディTT COUPE
出典:アウディ TT COUPE 2000年式の買取車両詳細 / 楽天Car車買取
年式
|
2000年08月
|
走行距離 |
73,109km |
修復歴 |
あり |
買取価格 |
36.1万円 |
アウディTT COUPE タイプ8Nは、1995年に発表されたTT デザイン・スタディ・モデルを市販化した初代モデルです。本モデルに反映されたデザインはその後のアウディ車に踏襲され、他社メーカーのデザインにも大きな影響を与えるほどの革新的なものでした。
その高いデザイン性が、今もなお熱い支持を得ています。
修復歴があるものの、比較的内装・外装の状態がよい点、国内・海外ともに人気の高いアウディ車である点が買取価格に反映されています。
また、この車の場合は走行距離10万km以下である点も大きく評価されています。
メルセデスベンツ
出典:メルセデス・ベンツ S クラス 2002年式の買取車両詳細 / 楽天Car車買取
年式
|
2002年03月
|
走行距離 |
90,550km |
修復歴 |
なし |
買取価格 |
16.6万円 |
メルセデスベンツのSクラスは、大きいサイズ感と重い車体が原因で販売不振だった先代モデルの反省を生かし、高級車としては珍しいコンパクトなサイズ感と親しみやすいデザインを採用したモデルです。Sクラスらしいエレガントさ・品格は薄れているものの好調な販売実績を上げ、中古車も多く流通しています。
外装、内装に補修を必要とする程度の傷や凹みがあるものの、こちらの車も走行距離10万km未満である点が評価されています。
日産スカイラインクーペ
出典:日産 スカイライン クーペ 1995年式の買取車両詳細 / 楽天Car車買取
年式
|
1995年09月
|
走行距離 |
162,382km |
修復歴 |
なし |
買取価格 |
421.4万円 |
スカイラインは1957年の初代モデル発売以降、半世紀以上を経ても世界中に根強いファンを持つ日産ブランドを代表するモデルです。世界トップクラスの走行性能を有し、現在も色あせない珠玉の名車としてその名を知られています。
スカイラインクーペは2016年に販売が終了し、現在のスカイラインは4ドアセダンのみの販売となっています。そのため本モデルは希少性が高く、高額な買取価格がついています。
トヨタエスティマ
出典:トヨタ エスティマ T AERAS 2001年式の買取車両詳細 / 楽天Car車買取
年式
|
2001年06月
|
走行距離 |
96,192km |
修復歴 |
なし |
買取価格 |
13.3万円 |
現在はアルファ―ドなどのハコ型ミニバンが定番となっていますが、以前はミニバンといえばトヨタのエスティマが代表格でした。スタイリッシュミニバンとして一世を風靡し、現在でも好調な販売実績を上げているロングセラーモデルのひとつです。
不動の人気車種である点、内外装ともに状態がよい点が評価され、希望価格よりも高い買取価格がついています。
スズキ ジムニー
出典:スズキ ジムニー 1998年式の買取車両詳細 / 楽天Car車買取
年式
|
1998年01月
|
走行距離 |
89,626km |
修復歴 |
なし |
買取価格 |
48.5万円 |
スズキのジムニーは本格的なオフロード車として、国内のみならず海外でも高い評価を得ている軽自動車です。
その機動性の高さから生活用車両としての需要が非常に高く、通称ジムニストと呼ばれる愛好家が世界中にいることでも知られています。
世界的に有名な人気車種である点、コアなファンが多い点に加え、10万km未満と走行距離が少ない点が買取価格に反映されています。
三菱 ジープ
画像出典:photo AC出典:三菱 ジープ 1993年式の買取車両詳細 / 楽天Car車買取
年式
|
1993年12月
|
走行距離 |
159,203km |
修復歴 |
あり |
買取価格 |
25.4万円 |
三菱ジープは1953年から1998年まで販売されていた四輪駆動車で、かつては軍用車両として活躍していました。1982年ころから三菱パジェロの台頭によって、1998年に約46年の歴史に幕を閉じる形で生産を終了しています。
三菱ジープはすでに生産が終了しており、その希少性が評価されたため、30年近く前に発売された車にもかかわらず買取価格がついています。
車を売るなら楽天Car車買取がおすすめ
画像出典:photo AC
本記事では、10年、20年落ちでも買取してもらえる車の条件、買い取り実績などについて解説しました。一般的には車は古ければ古いほど買取が難しくなりますが、条件によっては買取価格がつくものもあります。
10〜20年落ちの古い車であっても、人気車種であったり走行距離が少なかったりする場合には前向きに買取を検討してもらえることもあるため、買取業者に査定を依頼してみましょう。
また、車の売却をするならできるだけ高額で売りたいですよね。そこで、車をできるだけ高く売りたいと考えているなら「楽天Car車買取」がおすすめです。
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楽天Car車買取
参考サイト
20年落ちの古い車でも買取はできる?売る方法の選び方や高く売るポイント(参照日:2022-02-11)
https://www.nextage.jp/sell_guide/junbi/353267/
古い車を高く売る方法って?【20年落ち】相場やおすすめ業者をご紹介(参照日:2022-02-11)
https://car-me.jp/kaitori/articles/price/15930
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