2021-11-22
ホイールサイズの見方や確認方法は?交換時の注意点を解説
ホイールの購入を検討した時に、大きな壁の1つになるのはホイールサイズの見方なのではないでしょうか?
そこで本記事では、ホイールサイズの見方について、初心者でもわかりやすく解説しています。
ホイールの購入を検討した時に、大きな壁の1つになるのはホイールサイズの見方なのではないでしょうか?
ホイールサイズは車の専門用語が多く、覚えるべきことが多くあります。
しかし、正しく交換するためには、装着中のホイールのサイズを正しく理解した上で、新しいホイールを選ぶ必要があるため、初心者やタイヤに詳しくない人にとってはとてもハードルが高いことですよね。
そこで本記事では、ホイールサイズの見方について、初心者でもわかりやすく解説しています。
また、ホイールのサイズを変更する場合の注意点についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ホイールを交換するメリット
画像出典:photo AC
ホイールは車の部品の中でもかなり寿命の長い部品です。
一般的に、スチールホイールであれば10〜20年程度、アルミホイールであれば50年程度もつと言われています。
ホイールの機能は車の動力をタイヤに伝えるための部品ですが、機能面を向上させるのに加えて、足回りのデザインをより自分好みにするために、交換をする人が多い部品です。
付き合いが長くなるからこそ、ホイールは自分が気に入ったものを装着したいと思う人も多いのではないでしょうか。
ホイールを交換することによって主に以下のようなメリットがあります。
- ドレスアップできる
- 走行性能が上がる
- タイヤのサイズアップができる
また、冬場にスタッドレスタイヤを装着する人にとっては、ホイールをもう1組用意することによって、交換をスムーズに行えるようになったり、保管時にタイヤが劣化しやすくなることを防止することができるというメリットもあります。
ホイールサイズの見方
画像出典:photo AC
ホイールサイズを正しく理解するためには、それぞれの数値が何を表しているのか知る必要があります。
この項では、ホイール交換の際に必ず必要となるホイールサイズがそれぞれどのようなものかを解説していきます。
画像引用:DUNLOP
リム(リム径、リム幅)
リムとはホイールの外周部分を指します。イメージとしては、タイヤをホイールにはめ込んだ際に、タイヤに覆われて見えなくなってしまう部分のことです。
ホイールサイズにはリム部分の以下の2つが含まれています。
リムの1番外側の直径のことです。タイヤの内径=リム径なので、タイヤを交換する際などにはリム径が合うタイヤを選ぶ必要があります。
リムの奥行き幅のことです。
タイヤには標準リム幅と適用リム幅が決められています。標準リム幅はタイヤの性能を活かすために一番適したタイヤ幅のことで、適用リム幅はタイヤを装着することができる範囲のタイヤ幅を指しています。
ホイールやタイヤには、リム径とリム幅は以下のように一緒に表示されています。
15×6 1/2
前の数字がリム径、後ろの数字がリム幅で、どちらもインチで表されています。
この例の場合、リム径が15インチ、リム幅は6 1/2インチということを示しています。
フランジ形状
フランジとはホイールとタイヤの結合部分のことで、ホイールを横から見て両端の出っ張っている箇所のことです。フランジ形状とはフランジ部分の形状のことを指しており、高さと厚みで数種類に分類されます。
主に使用されることが多いのは、J・JJの2種類でそれぞれの規格は以下の通りです。
- J:リム部分からフランジまでの高さが17.5㎜、厚みが13㎜
- JJ:リム部分からフランジまでの高さが18㎜、厚みが13㎜
これら以外にもBやKなどの規格もありますが、現在では一部を除いてあまり使われていません。ホイールやタイヤに、JもしくはJJなどアルファベットで表記されています。
P.C.D.
P.C.D.は、Pitch Circle Diameterの略で、ナット座ピッチ直径とも呼ばれており、ホイールを固定するハブボルトの中心点を結んだ円の直径のことを指します。
車種によって、ハブボルトの数や位置が異なるため、それに伴いP.C.D.のサイズも異なります。
P.C.Dはボルト穴数と一緒に以下のように表記されることが多いです。
5H 114.3
前の数字がハブボルトの穴数を、後ろがP.C.D.の大きさを表しています。
P.C.D.は㎜単位での表記になるため、この例の場合はボルト穴が5つあり、P.C.D.は114.3㎜ということを示しています。
インセット
インセットとは、リム幅の中心線を基準にして、ホイール取り付け面がどの位置にあるのかを示した数値です。
ホイールの中心線よりも取り付け面が外側になる場合はインセット、内側になる場合はアウトセット、中心線と重なっているのであればゼロセットになります。
アウトセットに関しては、(-)での表記になります。
以前はオフセットと呼ばれていましたが、2008年に国際基準が定めた名称に変更になったため、まだ聞き慣れないという人もいるかもしれません。
インセットの表記方法は以下の3つの数字を例に解説していきます。
0
1つ目の数値は、ゼロセットということを表しています。
この場合は、ホイールの取り付け面と中心線の距離が0ということを示しています。
50
2つ目の数値は、インセット50㎜ということを表しています。メーカーによっては+50と記載されていることもあります。
この場合はホイールの取り付け面が中心線よりも50㎜外側にあるということを示しています。
-15
3つ目の数値は、アウトセット15㎜ということになります。
ホイールの取り付け面が中心線よりも15㎜内側にあるということを示しています。
ホイールサイズの確認方法は主に2つ
画像出典:photo AC
ホイールサイズの確認方法は2つあります。
1つ目はホイールを直接確認する方法です。
ホイールサイズはホイールの側面に記載されていることが多いのですが、メーカーなどによって表記されている場所が異なります。
リム部分やハブボルトの近くなど、すぐわかるところに記載されている場合もありますし、ホイールの裏側に記載されていることもあります。
メーカーによってはホイール側面に、全ての情報の記載があるシールや刻印があるので確認するようにしましょう。ホイールサイズが一括で記載されている表記の一例は以下の通りです。
19×8 2/1 J 45
HOLE 5H PCD100
この場合、リム径は19インチ、リム幅は8 1/2インチ、フランジ形状はJ、インセット45㎜、ハブボルトが5つ、P.C.D.が100㎜ということを表しています。
また、一括での表記がない場合は、それぞれの数値がバラバラで刻印されていることもあります。
その場合は以下の様にリム径とリム幅、インセット、ハブボルトの数とP.C.D.に分かれて、それぞれ表記されていることが多いです。
15×6J
45
5H114.3
この場合、リム径は15インチ、リム幅6インチ、フランジ形状はJ、インセット45㎜、ハブボルトが5つ、P.C.D.が114.3㎜ということを表しています。
2つ目の確認方法は、車メーカーで確認する方法です。
車メーカーのHPなどでは、車種や型式、年式を照らし合わせることで、ホイールサイズを調べることが可能です。もし、ホイールにサイズの記載が見つからなかった場合はこちらの方法で確認してみるようにしましょう。
また以前、正規ホイールから自身で購入したホイールへ交換してしまっている場合は、ホイールメーカーのHPなどで確認するようにしましょう。
ホイールサイズを変更するメリット
画像出典:photoAC
ホイール交換をする人の中には、純正のホイールサイズからサイズを変更してより自分の好みに合う見た目にしたいという人も多いのではないでしょうか?
この項では、ホイールサイズを変更する際のメリットとデメリットについて解説していきます。
インチアップ
ホイールのサイズを大きくすることをインチアップといいます。
インチアップをすることによって、タイヤ側面が薄くなる扁平率の低いタイヤを装着することができるようになります。
インチアップをすることによるメリットは以下の通りです。
【メリット】
インチアップをすることによる大きなメリットは、おしゃれで洗練された見た目になるということです。
インチアップによってホイールサイズを上げたとしても、基本的にタイヤの外径は変えることはできません。つまり、インチアップさせたホイールには低扁平タイヤを装着する必要があります。これによってタイヤは薄く、ホイールのデザインが強調されるため見た目がよくなります。
また、タイヤが薄くなることによって走行性能も上がります。タイヤと地面との接地面が広くなることによって、走行時に安定性が増したり、コーナリングの切れがよくなります。
インチダウン
ホイールのサイズを小さくすることをインチダウンといいます。
インチダウン をすることによって、タイヤ側面が厚くなる扁平率の高いタイヤを装着できるようになります。
インチダウンのメリットは以下の通りです。
【メリット】
インチダウン のメリットは、燃費と乗り心地が良くなるということです。
高扁平タイヤはタイヤの厚みがあり、地面との接地面が狭くなります。そのため、転がり抵抗が生まれにくくなるため燃費が向上し、さらに路面からの衝撃も吸収してくれるため、乗り心地が良くなります。
特に雪道などでは、滑りにくくなったり、轍に影響を受けにくくなるなどのメリットがあります。
ホイールサイズを変更する際の3つの注意点
画像出典:Adobe Stock
インチアップ・インチダウンをするためにホイールサイズを変更する場合、注意すべき点が3つあります。
- タイヤの外径を同じにする
- フェンダーからホイールがはみ出さないように注意する
- タイヤは標準タイヤと同等以上の負荷能力があるものを選ぶ
それぞれ確認していきましょう。
タイヤの外径を同じにする
1つ目はタイヤの外径を同じにするということです。
ホイールサイズ変える場合、タイヤの外径は同じになるように調整しなくてはなりません。
外径を変更してはいけないという理由としては、スピードメーターに誤差が生まれてしまうということが挙げられます。
スピードメーターは走行時の回転数を元に速度を計算しています。
そのため、タイヤの外径サイズが変わってしまうと、必然的に計算が狂ってしまいます。
さらに、車検にはスピードメーターの検査項目があるため、実際の速度とスピードメーターの速度に誤差が出てしまった場合は、車検に落ちてしまう可能性もあります。
絶対にタイヤの外径は同じになるように注意しましょう。
フェンダーからホイールがはみ出さないように注意する
2つ目はフェンダーからホイールがはみ出さないように注意することです。
フェンダーとはタイヤを覆っている部分のことを指します。道路運送車両の保安基準によってホイールやタイヤはフェンダーよりも外側に突出してはいけないと規定されています。
もし、フェンダーからホイールがはみ出した状態で走行してしまうと、不正改造にあたり罰金や減点の対象となります。ホイールキャップやホイールナットも同様です。
タイヤに関しては、2017年より10㎜以内であれば、はみ出しが認められていますが、車体に接触してしまうタイヤの装着は禁止されています。
事故防止のためにも、これらのことは絶対守るようにしましょう。
タイヤは標準タイヤと同等以上の負荷能力があるものを選ぶ
3つ目は標準タイヤと同等以上の負荷能力があるタイヤを選ぶことです。
負荷能力とは、ロードインデックスとも呼ばれています。タイヤ1本あたりで支えることができる力のことを指します。
標準タイヤよりもロードインデックスが小さくなるとバーストする危険があるため、必ず標準タイヤと同等以上の負荷能力があるタイヤを選ぶようにしましょう。
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画像出典:photo AC
この記事では、ホイールサイズについて解説しました。車ならではの用語が多いですが、ホイールを交換する場合は車のホイールサイズは必ず確認する必要がありますので、ぜひ覚えてみてくださいね。
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参考サイト
ホイールについて(参照日:2021-10-25)
https://wheel.dunlop.co.jp/about_wh/
工場装着タイヤ・ホイールサイズについて教えて(参照日:2021-10-25)
https://faq.toyota.jp/faq/show/228?site_domain=default
タイヤのサイズを変えると違反になりますか?(参照日:2021-10-25)
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-accident/subcategory-rule/faq217#:~:text=%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%9A%84%E3%81%AB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%92,%E3%82%92%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%BC%E3%81%99%E6%81%90%E3%82%8C%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
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