2021-09-24
タイヤのインチアップ|メリット・デメリットは?選び方や注意点も解説
タイヤのインチアップに関する情報をまとめました。インチアップするメリット・デメリット、インチアップタイヤ・ホイールを選ぶ際の注意点と安く購入する方法など、丁寧に解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
「タイヤのインチアップに興味があるけど、どんなタイヤを選べばいいの?」「インチアップするとどんなメリットがあるの?」
このような疑問を抱えている人は、ぜひ最後まで本記事をお読みください。
- タイヤのインチアップとは何なのか
- タイヤをインチアップするメリット・デメリット
- インチアップタイヤ・ホイールを選ぶ際の注意点
について丁寧に解説します!
記事の後半ではインチアップタイヤやホイールを安く購入・交換する方法についても紹介しますので、タイヤのインチアップを検討している人はぜひ参考にしてくださいね。
タイヤのインチアップとは?
画像出典:photo AC
タイヤのインチアップとは、タイヤの外径は変えずに内径(ホイール)を1~2インチ大きくすることです。内径(ホイール)が大きくなる分、タイヤの厚みが薄くなります。
画像:株式会社ブリヂストン公式サイト
上記の画像のように横から見比べると、タイヤの厚みや内径(ホイール)の大きさの違いがわかるかと思います。
では、わざわざインチアップする理由は何なのでしょうか。タイヤをインチアップするメリットを次の章で解説します。
タイヤのインチアップによるメリット
画像出典:Adobe Stock
タイヤをインチアップするメリットは、以下の4つです。
- スタイリッシュな見た目になる
- 運動性能がアップする
- コーナリング性能がアップする
- グリップ性能がアップする
それぞれの内容をわかりやすく解説します。
1.スタイリッシュな見た目になる
インチアップするメリット1つ目は、スタイリッシュな見た目になることです。
インチアップしているタイヤとしていないタイヤでは、見た目のかっこよさが全然違います。
純正タイヤに比べてホイールが占める面積が多くなる分、ホイールのデザインが強調された足回りになります。
好みのデザインのホイールを装着すれば、自分らしさがプラスされたかっこいいタイヤになります。
タイヤをインチアップする人の大半がドレスアップを目的としているのも頷けます。
2.運動性能がアップする
インチアップするメリット2つ目は、運動性能がアップすることです。
先ほど説明したとおり、インチアップしたタイヤの厚みは薄くなります。このタイヤの厚みが薄くなることを「低偏平化」と言い、タイヤの縦横比(偏平率)が小さくなります。
低偏平化したタイヤは接地幅が広がりタイヤがたわみづらくなるため、ハンドリングの応答性が高まって安定性が増すのです。
スポーティーな走行を楽しみたい人にとっては、うれしいメリットと言えるでしょう。
3.コーナリング性能がアップする
インチアップするメリット3つ目は、コーナリング性能がアップすることです。
タイヤが薄いとヨレが小さくなり、剛性(固さの度合い)が上がります。そのため、タイヤの変形が少なくなるため、コーナーを曲がる際の安定感が増すのです。
コーナリング性能が低いタイヤと比べて、速いスピードのままスムーズにコーナーを走り抜けることができるでしょう。
ただし、スピードが出しやすくなる分、無理な運転につながる恐れがあります。法定速度を厳守し、かつ道路の状況を見極めながら安全なスピードで走行してください。
4.グリップ性能がアップする
インチアップするメリット4つ目は、グリップ性能がアップすることです。
インチアップするとタイヤの幅が広くなるため、路面に接する面積が増えてグリップ性能(タイヤが路面をつかむ力)が向上します。
グリップ性能がアップすることで、カーブでも安定して走れる、ブレーキの効きが良くなるといった効果が期待できます。
タイヤをインチアップすることで、安心・安全な走行のために欠かせない「グリップ性能」がアップするのはうれしいメリットですよね。
タイヤのインチアップによるデメリット
画像出典:Adobe Stock
続いて、タイヤのインチアップによるデメリットを3つ紹介します。
- 乗り心地が悪くなる可能性がある
- ハンドルの重さやロードノイズが気になる
- 燃費が悪くなる
順番に見ていきましょう。
1.乗り心地が悪くなる可能性がある
タイヤをインチアップするデメリット1つめは、乗り心地が悪くなる可能性があることです。
外径はそのままでホイールが大きくなると必然的にタイヤの厚みが薄くなります。そのためクッション性が下がってしまい、路面から受ける衝撃がダイレクトに伝わりやすくなります。
ほんのわずかな段差でも座席に響きやすくなるため、インチアップする前と比べて乗り心地が悪いなと感じることもあるかもしれません。
2.ハンドルの重さやロードノイズが気になる
タイヤをインチアップするデメリット2つめは、ハンドルの重さやロードノイズが気になることです。
インチアップしたタイヤは幅が広くなるため接地面積が増えます。すると路面のデコボコを拾いやすくなり、ハンドルが重くなったり、ロードノイズが大きくなったりします。
ハンドルを切る際に煩わしさを感じる、騒音が気になって運転の妨げになるといったこともあるでしょう。
快適な走行を重視する人にとっては、運転が苦痛に感じるかもしれません。
3.燃費が悪くなる
タイヤをインチアップするデメリット3つめは、燃費が悪くなることです。
タイヤの幅が広いと「転がり抵抗」が増えるため、どうしても燃費が悪くなってしまいます。
転がり抵抗とは、タイヤが転がる時に進行方向と逆向きに生じる抵抗のこと。摩擦や空気抵抗によって走行が妨げられるのですが、前に進むために多くのエネルギーを使うので燃費が悪くなってしまうのです。
また、ホイールが大きくなったことにより重量が増え、走行時に多くのエネルギーが必要になるのも燃費が悪くなる原因の一つになります。
純正タイヤを履いていた時よりもガソリン代が増えると考えておきましょう。
インチアップタイヤ・ホイールを選ぶ際の注意点
画像出典:Adobe Stock
タイヤをインチアップするメリット・デメリットを理解した上で「インチアップしたい!」と考えているのであれば、以下の点に注意してタイヤとホイールを選ぶことが大切です。
- 標準タイヤと同じ外径サイズにする
- 車体からはみ出さない幅のタイヤを選ぶ
- 標準タイヤと同等以上の負荷能力があるタイヤを選ぶ
- ホイールハブの穴数や間隔に注意して選ぶ
これらの注意点を守らずにインチアップすると、車検に通らなかったり、事故に発展したりする恐れがあります。
具体的な内容を以下で解説しますので、必ず守って正しくインチアップしてください。
1.標準タイヤと同じ外径サイズにする
1つめの注意点は、標準タイヤと同じ外径サイズにすることです。外径サイズが変わると、車体への接触やスピードメーターの誤差が生じる恐れあります。
外径サイズは、タイヤメーカーのカタログで調べることができます。ただし、同じサイズのタイヤでも、メーカーによって多少外径サイズが異なる場合があります。
まったく同じサイズのタイヤがない場合は2~3mm程度ズレても問題ないため、適切なサイズのタイヤを選ぶようにしましょう。
以下の表は、インチアップサイズをまとめたものです。メーカーによってズレが生じる場合があるため、参考程度に役立ててください。
標準サイズ |
インチアップサイズ |
標準サイズ |
インチアップサイズ |
145/70R12 |
155/60R13 |
215/60R15 |
215/55R16 215/50R17 215/40R18 225/35R19 225/30R20 |
145/80R12 |
155/65R13 |
195/65R15 |
205/55R16 225/50R16 215/45R17 215/50R17 235/40R17 |
155/65R13 |
165/55R14 165/45R15 165/40R16 |
205/65R15 |
215/55R16 235/45R17 255/40R17 215/45R18 |
175/70R13 |
185/60R14 195/50R15 195/45R16 |
215/65R15 |
215/60R16 225/50R17 215/45R18 225/35R20 |
185/70R13 |
195/60R14 195/55R15 205/45R16 205/40R17 |
205/50R16 |
215/40R17 |
145/80R13 |
165/65R14 175/50R15 165/40R17 |
215/50R16 |
215/45R17 235/40R17 |
155/80R13 |
165/65R14 185/55R15 |
225/50R16 |
235/45R17 255/40R17 225/40R18 |
185/60R14 |
195/50R15 195/45R16 |
205/55R16 |
215/45R17 235/40R17 225/40R18 |
195/60R14 |
195/55R15 205/45R16 205/40R17 |
215/55R16 |
235/45R17 255/40R17 215/50R17 235/40R18 265/35R18 |
155/65R14 |
165/40R17 |
175/60R16 |
205/45R17 205/40R18 |
175/65R14 |
195/50R15 |
215/60R16 |
225/50R17 215/55R17 225/45R18 |
185/65R14 |
195/55R15 195/50R16 205/40R17 |
225/60R16 |
225/55R17 |
195/65R14 |
195/60R15 205/50R16 205/45R17 215/35R18 |
205/65R16 |
225/55R17 225/35R20 235/35R20 245/35R20 |
165/70R14 |
185/55R15 |
215/65R16 |
245/40R19 245/35R20 |
185/70R14 |
195/60R15 205/50R16 205/45R17 215/35R18 |
225/45R17 |
225/40R18 225/35R19 225/30R20 |
195/70R14 |
205/60R15 205/55R16 215/45R17 205/50R17 215/40R18 |
205/50R17 |
225/40R18 |
195/50R15 |
195/45R16 |
215/50R17 |
235/40R18 265/35R18 |
205/50R15 |
205/45R16 |
225/50R17 |
225/45R18 235/35R19 245/35R19 225/35R20 |
165/55R15 |
165/40R17 |
225/55R17 |
245/35R20 |
185/55R15 |
195/45R16 |
225/65R17 |
265/35R22 |
195/55R15 |
205/45R16 205/40R17 |
265/65R17 |
305/40R22 |
205/55R15 |
205/50R16 205/45R17 |
265/70R17 |
305/40R22 |
195/60R15 |
205/50R16 215/40R17 215/45R17 215/35R18 |
275/60R18 |
305/40R22 |
205/60R15 |
215/50R16 215/45R17 215/40R18 215/35R19 |
225/35R18 |
265/35R22 |
引用:AUTOWAY(オートウェイ)公式サイト
2.車体からはみ出さない幅のタイヤを選ぶ
2つめの注意点は、車体からはみ出さない幅のタイヤを選ぶことです。
車体からはみ出るほどのタイヤは、絶対に装着しないでください。安全性が低くなる危険がある他、法律違反にもなります。
また、タイヤが車体からはみ出ていないとしても、車体に触れていたらアウトです。タイヤがまっすぐ向いている時には車体に触れていなくても、ハンドルを切った際に触れる場合もあります。
素人判断では難しいところもあるため、わからない場合はインチアップの知識を持った業者に確認してもらうようにしましょう。
3.標準タイヤと同等以上の負荷能力があるタイヤを選ぶ
3つめの注意点は、標準タイヤと同等以上の負荷能力があるタイヤを選ぶことです。
負荷能力とは、規定の条件下においてタイヤ1本で支えることができる力のことで、ロードインデックスと呼ばれています。
標準タイヤよりも負荷能力(ロードインデックス)が小さくなるとバーストする危険があるため、必ず標準タイヤと同等以上の負荷能力があるタイヤを選ぶようにしてください。
また、インチアップ後は負荷能力が下がらないよう、通常よりも空気圧を多めに入れる必要があります。安全性にも関わることなので、空気圧は正しく調整しましょう。
空気圧の調整が難しい場合は、サイズ選びと同様に、タイヤのインチアップに詳しい業者に確認することをおすすめします。
4.ホイールハブの穴数や間隔に注意して選ぶ
4つめの注意点は、ホイールハブの穴数や間隔に注意して選ぶことです。
ホイールハブとはホイールを車の軸につなぎ合わせる部分のことで、ボルトナットを使って留めていきます。
ただし、車によってハブの穴数や間隔が異なるため、事前に確認をしてからホイールを購入するようにしましょう。
ハブの穴数や間隔が違うホイールを購入してしまうと装着できないため、十分に注意してください。
インチアップタイヤを安く購入したいならネット通販がおすすめ
画像出典:Adobe Stock
タイヤのインチアップを検討している人が抱える悩みの1つに、タイヤやホイールの購入・交換にお金がかかることがあげられるのではないでしょうか。
そのような人におすすめなのが、ネット通販でインチアップタイヤやホイールを購入する方法です。
ネット通販は実店舗よりも安価で販売されていることが多く、ここ数年で利用者が急増しています。
例えば、楽天市場にはお得&便利にタイヤ交換できるサービス「楽天Carタイヤ交換」を利用できる店舗が数多く出店しているため、予算に合ったタイヤやホイールを探しやすいといった特徴があります。
さらに、タイヤ持ち込みOKの店舗を同時に探せたり、購入したタイヤを店舗に直送してくれたりとサービスも充実しているため、利用のしやすさも魅力です。
楽天Carタイヤ交換の利用方法はとっても簡単!
- 購入希望のタイヤを買い物かごに追加する
- 同店舗のページより「タイヤ交換チケット」もお買い物かごに追加する
- タイヤ本体とタイヤ交換チケットを同時に購入
- 取付店舗を探して予約をする(郵便番号で最寄りの店舗を簡単検索)
- 予約日時に取付店舗に来店してタイヤ交換をする
たったこれだけのステップで、簡単にタイヤの購入から交換までを済ませられます。
インチアップタイヤやホイールの購入・交換を検討している人は、一度楽天Carタイヤ交換を覗いてみてはいかがでしょうか。
タイヤのインチアップは「楽天Carタイヤ交換」におまかせ!
画像出典:Adobe Stock
本記事では、タイヤのインチアップについて解説しました。タイヤをインチアップするには、メリットとデメリットの両方があるので、それぞれをきちんと把握した上で、適切にインチアップをしてくださいね。
また、「なるべく安くインチアップしたい」という人は、「楽天Carタイヤ交換」の利用がおすすめです。
先ほども少し紹介しましたが、「楽天Carタイヤ交換」とは楽天市場でのタイヤ購入と交換予約が同時に行えるインターネットサービスのことです。
実店舗よりも安い価格でタイヤを購入できるだけではなく、工賃の安い取付店舗を簡単に探すことができ、タイヤ交換にかかる費用を抑えることができます。
また、購入したタイヤは取付店舗に直送してくれるため、自分でタイヤを運ぶ手間がかかりません。
さらに購入金額に応じて楽天ポイントが貯まるので、お得にタイヤ交換をしたい人にぴったりのサービスです。
インチアップタイヤ・ホイールの購入や交換を検討している人は、ぜひ一度「楽天Carタイヤ交換」をチェックしてみてください。
参考サイト
【インチアップ】タイヤ・ホイールの選び方や注意点を徹底解説!(参照日:2021-8-26)
https://www.goo-net.com/pit/magazine/110248.html
インチアップの基礎知識(参照日:2021-8-26)
https://www.autoway.jp/how-to-choose/about-inch-up
タイヤ交換とインチアップ(参照日:2021-8-26)
https://tire.bridgestone.co.jp/about/tire-size/change-size/
[選び方]タイヤ・ホイールをインチアップするメリット・デメリット[注意点](参照日:2021-8-26)
https://www.aihiro.com/blog/2015/08/inchup/
【インチアップ】タイヤ・ホイールの選び方や注意点を徹底解説!(参照日:2021-8-26)
https://www.goo-net.com/pit/magazine/110248.html
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