2021-05-24
タイヤが突然バーストしたら?原因やバースト寸前の見極め方を解説
タイヤがバーストすると大事故につながるため、予防方法や対処方法を把握しておくことが大切です。この記事では、タイヤがバーストする原因や対処方法、予防方法、バースト寸前のタイヤの見極め方を解説します。
もしも走行している時にタイヤがバーストしてしまったら、どのように対処すべきかご存じですか?
タイヤがバーストする頻度はそれほど多くはないため、詳しく知らないという人も多いかもしれませんね。
バーストとパンクは同じ状態と考えている人も多いようですが、実はまったくの別物で、その状態や危険度は大きく異なります。
そこで本記事では、タイヤがバーストする原因や対処方法、バースト寸前のタイヤの見極め方についてまとめました。
万が一に備えて、タイヤのバーストに関する知識を深めておきましょう。
「タイヤがバーストする」とはどんな状態のこと?
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「タイヤがバーストする」というフレーズを聞いてパンクを想像する人も多いかもしれませが、バーストとパンクはまったくの別物です。
- バースト:走行中にタイヤが破裂すること【走行不可】
- パンク:タイヤの空気が徐々に抜けること【直後は走行できる可能性あり】
タイヤのパンクは少しずつ空気が抜けていくため、すぐにパンクしたことに気が付かないケースも珍しくありません。
一方バーストは、タイヤが一気に破裂する現象です。タイヤがバーストすると「パンッ」という大きな音が聞こえ、ハンドルが取られてしまします。明らかに走行時の様子が変わるため、パンクと違ってすぐに気が付くでしょう。
そして車両の動きがうまくコントロールできなくなり、周囲の建物や車などに衝突する恐れがあります。搭乗者のみならず、その場にいる人や物を巻き込んだ大事故につながる可能性が高い現象です。
タイヤのバーストは頻繁に起こることはないと言われていますが、絶対にバーストしないという保証はどこにもありません。もしもの時のために、タイヤがバーストした時の対処方法を身に着けておくことが大切です。
走行中に大きな音が…バーストした時の対処方法は?
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もしも走行中にタイヤがバーストしてしまったら、慌てず落ち着いて対処することが大切です。
まずはハンドルを握ったまま少しずつスピードを落とし、路肩など安全な場所まで移動させます。二次被害を防ぐためにも急ハンドルや急ブレーキは避けて、とにかく安全な場所に停車することだけを考えて行動してください。
路肩などに停車できたら車の後方に「停止表示板」を設置し、車から離れた状態でロードサービスの到着を待ちます。
特に高速道路では後続車に追突されるリスクが高くなるため、車内での待機はもちろん、路肩でスペアタイヤに交換するといった危険行為は避けてください。
また、タイヤがバーストした状態での走行は困難かつ危険です。二次被害を誘発する恐れがあるだけではなく、ホイールの損傷や変形につながり修理代が高くつくケースも…。
たとえ目と鼻の先にガソリンスタンドがあるとしても決して自走せずに、ロードサービスが来るのを待ちましょう。
施設内の駐車場など安全な場所に停車しているのであれば、その場でスペアタイヤに交換することも対処方法のひとつです。
走行中にいきなりタイヤがバーストしたら誰だって焦ってしまうと思いますが、冷静に行動することが大切だと覚えておきましょう。
タイヤがバーストしてしまう原因は?
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タイヤがバーストする主な原因として、以下の3つがあげられます。
- 空気圧が低下している
- タイヤが劣化している
- 最大積載量を超えて荷物を積んでいる
どのようにしてバーストが起こるのか、以下で詳しく見ていきましょう。
空気圧が低下している
タイヤがバーストする原因でもっとも多いとされているのは、空気圧が低下していることです。
常に車体の重さがかかっているタイヤ。いくら空気圧が正常であっても、タイヤの接地面は少し潰れてしまいます。そのため、空気圧が低いタイヤはより潰れた状態になってしまうのです。
そのままの状態で高速走行をするとタイヤの接地面が大きく凹み、さらに高速回転によってタイヤ表面が波を打ったような状態に変わる「スタンディングウェーブ現象」が現れます。
スタンディングウェーブ現象が起こったまま走行を続けるとタイヤが熱を持ち始め、やがてタイヤの形状を保つための補強材(コード)が破損。これが要因となってタイヤのバーストが引き起こされるのです。
タイヤが劣化している
タイヤの劣化もバーストが起こる原因のひとつです。タイヤは熱や紫外線などの影響で硬化し、やがてサイドウォール(タイヤの側面)にひび割れが生じて水やホコリが侵入します。
するとタイヤ内部にあるスチールワイヤーが錆びてしまい、タイヤの強度が下がってバーストする恐れがあります。
- 古いタイヤを使用している
- ひび割れや傷などの劣化が激しい
- スリップサインが出ている
このような状態のタイヤはバーストする危険性が高いため、注意が必要です。
また、タイヤワックスや洗剤などの影響でタイヤが劣化することもあるため、使用する際は取扱いに気を付けましょう。
最大積載量を超えて荷物を積んでいる
車両が重くなるほどタイヤへの負荷が大きくなるため、タイヤ表面のたわみも大きくなります。
そのまま走行を続けるとタイヤに熱が加わり、タイヤ内部にある補強材(コード)が破損してバーストする原因に…。そのため、車両には「最大積載量」が定められています。
最大積載量と聞くとトラックやバスを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、荷物の量や乗車人数によっては乗用車でも過積載になることがあります。
特に旅行や帰省の際は過積載になりやすいため、注意してください。
バーストの前ぶれ「スタンディングウェーブ現象」を詳しく解説
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この章では、先ほど少し触れた「スタンディングウェーブ現象」について深掘りしていきます。
スタンディングウェーブ現象とは、空気圧が低下したタイヤや過積載の状態で高速走行した際にタイヤ表面が波状に変形する現象のこと。言うならば「バーストする前触れ」です。
説明だけ聞くと走行時にガタガタしそうに思えますが、スタンディングウェーブ現象が起きてしばらくは振動が小さいため、気づかずにそのまま走行を続けてしまうケースも…。
やがてタイヤが加熱されたことによってゴムが焦げたような臭いがして、初めて異変に気づく人も少なくありません。異変にまったく気づかずに、いきなりバーストしたかのような状態に陥ることもあります。
タイヤのバーストは頻繫に起こるものではありませんが、公益財団法人 交通事故総合分析センターの調査によるとタイヤ不良事故の約20%がバーストまたはパンクが原因と発表されています。
「自分の身には起こらないだろう」と油断せずに、日頃から注意することが大切です。
タイヤをバーストさせないための予防方法は?
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タイヤのバーストは、普段から点検をしっかり行うことで予防することができます。点検のポイントは以下の2つです。
- 空気圧を適正に保つ
- 正しい方法でタイヤの保管やメンテナンスを行う
タイヤの空気圧は、高すぎても低すぎてもバーストの原因となります。空気圧の規定値は車種によって異なるため、運転席のドア開口部に記されている規定値を目安にしてください。
タイヤが温まっている状態では正常に空気圧を測定できないため、走行直後の測定は避けましょう。
また、正しい方法でタイヤの保管やメンテナンスを行うことも、バーストを予防するポイントです。
タイヤは紫外線や雨水に当たることで劣化が進むため、屋根がある場所もしくはカバーをかけるなどして保管しましょう。
タイヤワックスが付着したまま保管することも、タイヤの劣化を早める原因のひとつです。ワックスを拭き取ってから保管するよう注意してください。
「バースト寸前!」タイヤ交換をすべきタイミング
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日頃からタイヤの点検をしっかり行っていたとしても、完全に劣化を防ぐことはできません。どんなタイヤでもやがて寿命は来るため、バーストする前にタイヤ交換を行いましょう。
タイヤ交換をすべきタイミングは、以下のとおりです。
- 亀裂や深いひびが入っている
- スリップサインが出ている
タイヤ内部の骨格にまで達しているような亀裂や深いひびが入っているタイヤ、スリップサインが出ているタイヤはバーストする危険性が高い状態です。早急にタイヤ交換を行いましょう。
また、消費期限が過ぎているタイヤもバーストする恐れがあります。たとえ目立った劣化がなくとも、製造年より4~5年経過している場合は速やかにタイヤ交換をしてください。
タイヤ交換は楽天Carタイヤ交換がお得で簡単!
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本記事では、タイヤのバーストについて解説しました。タイヤのバーストは、空気圧の低下やタイヤの劣化などが原因で起こります。
発生する頻度は多くないものの、万が一バーストしてしまったら大事故につながる恐れもあります。自身の命だけではなく周囲の人の命にも関わることだと認識し、日頃からタイヤを点検するよう心がけましょう。
また、亀裂や深いひびが入っているタイヤ、スリップサインが出ているタイヤは、バースト寸前の状態です。早急にタイヤ交換をしてください。
とはいえ、タイヤ交換はお金も手間もかかります。「なるべく安くタイヤ交換をしたい」「手間をかけずにタイヤ交換をしたい」と考える人もたくさんいるでしょう。
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参考サイト
タイヤバーストの原因は?前兆と予防法、起こったあとの対処法を解説(参照日:2021-4-21)
https://www.goo-net.com/pit/magazine/111483.html
【タイヤのバーストとは?】意味やパンクとの違い、対処法もご紹介 (参照日:2021-4-21)
https://matome.response.jp/articles/2580
タイヤがバーストする前兆や予防策、起こった際の対処を徹底解説【動画あり】(参照日:2021-4-21)
https://autoc-one.jp/knowhow/5002024/
スタンディングウェーブ現象の原因と対策(参照日:2021-4-21)
https://www.goo-net.com/pit/magazine/30397.html
スタンディングウェーブ現象(参照日:2021-4-21)
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/products/tyrecheck/trouble_wave.html
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