2021-02-10
初心者でもタイヤ交換は自分でできる?交換方法などについて解説
「タイヤ交換を自分でやってみようかな」と考えているなら、まずは正しい知識を付けなければなりません。タイヤ交換を自分で行うための道具や手順を紹介しますので、安全に作業ができるようにしっかりと理解するようにしてください。
「タイヤ交換は自分でもできるのかな?」と考えていませんか?車の部品交換の中でも比較的高額な費用がかかるタイヤ交換だからこそ、コストを抑えるために自分で実施したいと考える人も少なくないでしょう。
タイヤ交換は、きちんと知識を付ければ自分で行うことも可能ですが、少しのミスや不注意が重大な事故につながる可能性もあるため、安易に「初心者でも大丈夫」だと言えるものではありません。
そこで、この記事ではタイヤ交換を自分で行う方法や必要な道具、注意点について詳しく解説します。また、最後にはコストを抑えてプロに作業を依頼する方法もお伝えしますので、作業に不安がある人はそちらも参考にしてください。
タイヤ交換は自分でもできる?
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タイヤ交換を自分でしようと考えている人が最初に知っておかなければならないことは、自力でできる作業の内容です。まず、一般的にタイヤ交換と呼ばれる作業には、次の2種類があります。
- タイヤの組み換え…タイヤをホイールから外し、新しいタイヤをホイールに組み込む作業
- タイヤの脱着…組み込まれた状態のタイヤとホイールのセットを車から取り外したり装着したりする作業
この2つの内、プロに依頼しなくても知識を付ければ行うことができるのは、タイヤの脱着です。車に詳しい人の中には自分でタイヤの組み換えをするという人もいますが、専用の道具と高度な技術が必要で、初心者にはおすすめできません。ホイールは新調せず、タイヤ部分のみ新しくするという場合は、無理をせずに業者に依頼してください。
また、業者に作業を依頼した場合、基本的にはバランス調整と呼ばれる工程が併せて行われます。バランス調整とは、タイヤの微妙な重心のずれを均一に調整する作業のことです。
バランスが不均一なまま走行すると、走行時に車体の揺れが起きたり、タイヤが偏って摩耗しやすくなったりするので、安全面および快適性の面から見て重要だと言えます。
バランス調整も、普段から自分で車の整備を行うような人なら自分でできなくはないですが、高額な道具と十分な知識が必要なため、初心者はプロに任せる方が安心です。
この記事では、初心者でも比較的取り組みやすいタイヤの脱着を自分で行う方法について解説していきます。
タイヤ交換に必要な道具
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ここでは、自分でタイヤ交換するのに必要な道具をご紹介します。まずは必須で用意する3つの道具をご覧ください。
まず、車体を持ち上げるために使用するのがジャッキです。ジャッキには、機械式、空気作動式、油圧式などいくつかの種類がありますが、油圧式ジャッキが一般的に普及しており、タイヤ交換にも広く利用されています。車体の重さを確認し、余裕を持った最大荷重値のものを選びましょう。
続いて、ナットを締めたり緩めたりするのに必要なのがレンチです。レンチの中でも、クロスレンチ(十字レンチ)と呼ばれる種類のものなら、両手で使用することができるので、より簡単に力をかけることができます。特に力が弱い女性や初心者には、クロスレンチがおすすめです。
また、作業中に車を固定するための道具が輪止めです。持ち上げて作業しているタイヤの対角線上にあるタイヤを固定し、万が一にも車が動いてしまうことを防ぐ役割をします。
そして、上記3つに加えてあった方が良いものが、トルクレンチと呼ばれる道具です。トルクレンチはナットの締まり具合を測定できる道具で、適切にナットを締め付けるために役立ちます。トルクレンチがなくても作業は可能ですが、初心者は特にどれくらいナットを締め付ければ良いのか判断できないことも多く、トラブルにつながりかねないため、他の道具と併せて用意しておくようにしましょう。
では、紹介した道具の価格相場をご覧ください。
タイヤ交換に必要な道具の価格相場
ジャッキ
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3,000~10,000円
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レンチ
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1,000~4,000円
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輪止め
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500~3,000円
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トルクレンチ
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2,500~7,000円
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購入するによって値段はさまざまですが、これら4つの道具を全て揃えるとなると、最低でも7,000~10,000円程度はかかると考えておくと良いでしょう。
タイヤ交換の手順
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では、タイヤ交換を自分で行う手順を紹介します。安全に作業を行うために、しっかりと理解してから取り組むようにしてください。
タイヤ交換の準備
- 広くて平らな場所に車を停める
- パーキングブレーキをかけた上で、交換するタイヤの対角線上のタイヤに輪止めをかける
安全に作業を行うために重要なのが、適切な作業場所を選ぶことと、忘れずに輪止めを使用することです。
坂道では車が動いてしまう危険性があるため、必ず平らな場所で作業を行うようにしてください。また、万が一にも車が動いてしまうことを防ぐために、作業をするタイヤの対角線上にあるタイヤに輪止めをかけておきましょう。
また、作業前には汚れても良い服を着用し、怪我を防ぐために軍手をはめておくことをおすすめします。
古いタイヤの取り外し
- ホイールキャップを外す
- レンチを使ってホイールナットを少し緩める
- ジャッキアップポイントにジャッキをかけ、車体を持ち上げる
- ホイールナットを全て外し、タイヤを取り外す
まずはジャッキアップ前に全てのナットを少しずつ緩めておきます。ジャッキアップをしてからだとタイヤが回転してしまいホイールナットを緩めることができないので、持ち上げる前に少し緩めてから車体を上げることがポイントです。
その後、ジャッキアップをして車体を持ち上げてから、ナットを外してタイヤを取り外します。また、車体を持ち上げてからの作業では、ジャッキが倒れて車体が落ちてきた場合のことを考え、タイヤの下に手を置いたりしないように注意しましょう。
新しいタイヤの取り付け
- ジャッキが外れたときのために、外したタイヤを車の下に入れる
- 新しいタイヤを取り付け、ホイールナットを仮締めする
- 車体の下に入れておいたタイヤを取り出す
- ジャッキを降ろす
- ホイールナットを完全に締める(トルクレンチがあれば適切な値に締める)
タイヤを取り外したら、取り外したタイヤを車体の下に入れておきます。これは、万が一ジャッキが倒れるなどのトラブルがあったときに怪我をしないようにするためです。
その後、新しいタイヤを取り付けますが、一気にナットを締めるのではなく、何回かに分けて仮締めをしていきます。まずはナットの内1本を軽く締め、その対角線上のナット、さらに隣のナット、その対角線上のナット、というように4本のナットを順に少しずつ締めましょう。これを2~3回繰り返し、ガタつきがなくなる程度まで締めるのが仮締めです。
そして、最後にジャッキを降ろしてから本締めを行います。仮締めのときのような順序でしっかりとナットを締める作業です。前述したように、トルクレンチがあれば適切な値に締めることができるので、慣れていない方はできればトルクレンチを使用するようにしてください。
自分でタイヤ交換をする際の注意点
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ここまで、自身でタイヤを交換する方法について解説してきましたが、タイヤ交換を適切に行うためには正しい知識と手順で行う必要があります。
安全性の面で気を付けて作業を行わなければならないことはもちろん、場合によっては思っているよりもコストや時間がかかるという注意点があります。
ここでは、自分で作業をする前に頭に入れておきたいことを3つご紹介します。
作業中や走行中の事故が起きる可能性
まず何よりも、タイヤ交換は安全に関わる大切な作業なので細心の注意を払って行わなければなりません。
例えば、作業中にジャッキが倒れるなどして車体が落ちてしまうと、命に関わる大怪我を負ってしまう可能性があります。また、「このくらいなら大丈夫だろう」と少し斜めになった場所で作業を行い、車が動いてしまうと自分はもちろん他人に怪我を負わせてしまうことにもなりかねません。
さらに、ナットの締め方が適切でないと、走行中にタイヤが外れるなどのトラブルの危険もあります。
安全に作業を行い、安心して車を走行させるためには、しっかりと正しい知識を付け、適切な方法および手順で作業を行うようにしてください。
初期費用がかかる
自分でタイヤ交換を行うなら、コストのことも頭に入れておきましょう。
確かに、自分で作業を行うと費用を抑えることができますが、初めて作業を行うときには道具を購入する初期費用がかかります。前述した通り、全ての道具を揃えるためには少なくとも7,000~10,000円は必要になるため、2~3回は自分でタイヤ交換を行わないとかえって高くつくこともあるでしょう。
継続して自分で作業を行おうと考えていない場合は、業者に依頼する方が節約になることもあるので注意が必要です。
慣れていないと時間がかかる
タイヤの脱着は、プロに依頼すれば4本全て交換しても15~30分で終わる作業です。しかし、慣れていない人が作業をすると、数時間かかることも珍しくありません。
特に、女性など力が弱い人では、男性よりもナットを緩めたり締めたりするのに手こずって、作業時間が長くなることも多いでしょう。
もちろん、安全走行に関わるため、時間がないからといって雑な作業をするわけにもいきません。まとまった時間が確保できない忙しい人は、思い切ってプロに依頼することも検討しましょう。
自信がないならプロに依頼するのがおすすめ
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安全性の面で大きな役割を担っているタイヤ交換は、少しでも自信がないのならプロに依頼することを検討しましょう。
例えば、走行中にパンクなどのトラブルがあり、その場でタイヤ交換が必要なケースでは、ロードサービスを依頼するという方法があります。自身のタイヤ交換が不十分でトラブルが発生してロードサービスを依頼する場合、費用が高額になってしまう可能性があることは事実です。しかし、車が行き交う路上での作業は大きな事故に発展するリスクもあり、さらなるトラブルが起きれば最終的にもっと高くついてしまうことがあります。路上で手早くタイヤ交換をする自信がないのなら、それ以上のトラブルや出費を避けるためにプロに依頼する方が安心です。
タイヤの劣化、損傷で交換が必要になる場合や、シーズンタイヤへの交換をする場合には、下記のような業者で作業を依頼することが可能です。
- ガソリンスタンド
- カー用品店
- タイヤ専門店
- ディーラー
- タイヤ交換出張サービス
業者によって作業工賃は大きく異なりますが、タイヤとホイールをセットで交換する場合の相場は1本あたり1,000~4,000円程度です。車1台分の4本の作業を依頼すると、4,000~16,000円かかることになります。
このように決して安くはないタイヤ交換の費用を節約するには、インターネットでタイヤ交換の予約をするという方法があります。インターネットで予約をすることでかなりのポイントが加算されるので、タイヤ交換をお得に行うことができるのです。
タイヤ交換を業者に依頼する際の費用については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
関連記事:タイヤ交換にかかる工賃の相場は?お得に交換依頼する方法も解説
また、タイヤを新しく購入して交換を希望する場合、インターネットでタイヤを購入するのがおすすめです。基本的に、インターネットでは実店舗よりも安い値段でタイヤが販売されており、購入コストを抑えることができます。
「インターネットでタイヤを購入すると、自分で作業をするしかないのでは?」と思う人がいるかもしれませんが、最近ではインターネットでタイヤを購入し、提携している実店舗で交換を依頼できるサービスがあります。こういったサービスを利用すれば、自分で作業ができないという人でも、安心してインターネットで安くタイヤを購入することが可能です。
タイヤを新しく購入するなら「楽天Carタイヤ交換」
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この記事では、自分でタイヤ交換を行う方法や注意点を解説しました。
確かに、自分で作業を行うと費用を抑えることができますが、正しく行わないと作業中の事故や走行中のトラブルに繋がります。時には大怪我を負うなど命に関わることにもなりかねないため、少しでも不安がある人や慣れていない人はプロに依頼することを検討しましょう。
タイヤを新しく購入し、お得に交換を依頼するなら「楽天Carタイヤ交換」の利用がおすすめです。
「楽天Carタイヤ交換」は、楽天市場内でタイヤを購入し、近くの店舗で交換作業までしてもらえるというサービスです。実店舗でタイヤを購入して交換を依頼するよりもお得なことに加え、購入金額に応じた楽天ポイントも付与されます。
また、購入したタイヤは直接予約した店舗まで発送されるので、自宅でタイヤを受け取ったり、自分で店舗まで運搬したりといった手間もかかりません。さらに、タイヤ購入時に近くの店舗を選んで簡単に予約をすることができ、安くて信頼できる店舗を自分で探すという時間のかかる作業も不要です。
ぜひ一度、「楽天Carタイヤ交換」をチェックして、近くの店舗を探してみてください!
楽天Carタイヤ交換
参考サイト
パンクしたときのタイヤの交換方法は?(応急用タイヤへの交換)(参照日:2021-01-09)
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-trouble/subcategory-support/faq269
失敗しないタイヤ交換のやり方! 自分で交換する際の注意点は?(参照日:2021-01-09)
https://www.astro-p.co.jp/column/tire-change#content02
【タイヤ交換/工具】自力で交換を行うのに必要な工具とは?タイヤ交換の手順毎におすすめの工具を紹介!(参照日:2020-01-09)
https://fordrivers.jp/mente/020008/
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