2021-12-01
車の2台持ちで維持費はどうなる?メリットや保険などの費用について解説
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「車の2台持ちをすると維持費はどのくらいかかるのだろう」と心配になりますよね。1台所有するよりも費用がかかることは間違いありませんが、その分利点も多いです。この記事では、車の2台持ちの維持費やメリットを解説します!
車の2台持ちを考えていると、維持費がどれくらい増えるのか気になりますよね。保険料や車検費用、自動車税や重量税など、車にかかる維持費はいろいろあるため、「2台分の支払いは大変かもしれない…」と二の足を踏んでしまう人も多いのではないでしょうか?しかし、2台持ちにはたくさんのメリットがあり、生活スタイルによっては車を1台追加で所有することで、利便性が大幅に向上します。
そこで本記事では、車を2台持ちする維持費やメリットを詳しく解説します。併せて、車の維持費を抑える方法も紹介しますので、もう1台車を購入しようかと考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
子育てや用途を分けるために2台持ちを検討する人が多い
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車の2台持ちが贅沢なことに感じ、なかなか購入に踏み切れないという人も多いですが、車の2台持ちをすることは決して珍しいことではありません。
総務省の発表で、2021年1月1日時点での日本の総世帯数は59,497,356世帯とされています。それに対し、一般財団法人 自動車検査登録情報協会の調査では、同年7月末時点での自家用乗用車(普通、小型、軽)の保有台数は61,917,092台です。これには自家用の貨物自動車や二輪車、特殊自動車は含まれません。この数字の上でも、2台以上の車を所有している世帯は200万世帯以上あるという計算になりますが、実際には車を1台も所有していない世帯も多いことを考えると、2台以上車を所有する世帯は非常に多いと考えられます。(引用:総務省 / 自動車検査登録情報協会)
では、現在2台持ちをしている人や、2台持ちを検討している人は、どのような理由で2台持ちを考えるのでしょうか?
- 夫婦、家族間で同じ時間に車を使用する
- 通勤用、レジャー用など用途によって使い分けたい
- 大きな荷物を運ぶなど、日常使い用の車だけでは事欠くシーンがある
家族で同時に車を使うことがあるなど、必要に駆られて2台持ちをする人が多いですが、趣味などを理由に車を使い分ける人も少なくありません。そういった人の中には、1人で車を2台所有している人もいます。
車を複数所有することは珍しいことではなくなっているので、「贅沢をしている人だと思われたらどうしよう」などと人目を気にする必要は全くないと言えるでしょう。
2台持ちのメリットは?
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車を2台所有すると次のようにさまざまなメリットがあります。
- メリット1:家族が車を使っていても、使いたい時に使うことができる
1人が通勤で車を使っているときに、もう1台の車で買い物に行くなど、同じ時間に車を使うことが可能になります。特に、公共交通機関があまり十分でない地方では、1人1台の車を所有することも珍しくありません。
- メリット2:用途を分けて利用できる(通勤用、レジャー用など)
2台持ちなら、通勤には軽自動車、家族でレジャーに行くときにはファミリー向けの普通車など、用途によって車を使い分けることができます。
- メリット3:車が長持ちする
2台の車を所有していると、1台の車だけを使っているときに比べて、それぞれの車を使用する時間が減ります。必然的に車の劣化も遅くなるので、車を長く使うことができるでしょう。
- メリット4:修理や車検時に代車が必要ない
車が故障して修理に出すときや、車検に出すときなど、車をどこかに預けなければならない場合、普通は一時的に車のない生活をするか、代車を借りて使用することになります。2台持ちなら1台が使用できないときでも、もう1台を使うことができるので、公共交通機関の利用や代車の心配をしなくて良いというのがメリットです。
2台持ちと言うと、家族での使用をイメージする人が多いかと思いますが、車が長持ちしやすいことや、故障などのトラブルのときも車が使用できるなどの面で、子供がいる家族だけでなく単身世帯や夫婦のみの世帯でも車を2台所有するメリットは大きいです。
2台持ちをすると維持費はどうなる?
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車を2台持つと必然的に維持費の負担は増えますが、実際にどのくらいの金額になるのか気になりますよね。そこで、実際に車を2台持つことを想定した維持費の目安をご紹介します。
固定費
固定費は、毎月、毎年など定期的に決まって発生し、金額がほぼ一定の支出のことを言います。まずは、車の維持費の中でも固定費と呼べるものの維持費をシミュレーションしてみましょう。ここでは、次の3つを比較します。
- 1台持ち…普通車(Lクラスミニバン)1台
- 2台持ち…普通車(Lクラスミニバン)+普通車(Lクラスミニバン)
- 2台持ち…普通車(Lクラスミニバン)+軽自動車
1台持ちと2台持ちの固定費の比較(1年分)
|
1台持ち (普通車) |
2台持ち (普通車2台) |
2台持ち (普通車+軽自動車) |
車検料金(1年換算) |
35,000円 |
70,000円 |
60,000円 |
法定点検費用 |
20,000円 |
40,000円 |
35,000円 |
自動車税 |
43,500円 |
87,000円 |
54,300円 |
重量税 |
16,400円 |
32,800円 |
19,700円 |
自賠責保険料 |
10,005円 |
20,010円 |
19,870円 |
自動車任意保険料 |
90,000円 |
220,000円 |
170,000円 |
駐車場代 |
144,000円 |
288,000円 |
288,000円 |
合計 |
358,905円 |
757,810円 |
646,870円 |
引用:JA共済 / 総務省 / 国土交通省 / 国土交通省(2021年10月現在)
基本的に、車検や法定点検の費用、税金、自賠責保険料、駐車場代などの固定費は、同じ車を2台持つと単に2倍の維持費が必要となります。任意保険料にいたっては、1台目で等級が上がっていたとしても、2台目は6等級(後述するセカンドカー割引なら7等級)からのスタートとなるので、後から購入した車の保険料の方が高くなってしまうこともあり、費用は2倍以上になることも珍しくありません。
ただし、これはあくまでも同じ車種を購入したと想定してシミュレーションした場合です。3つ目の例のように2台目を軽自動車にすると、同じ普通車を2台持つよりも維持費が安くなっているのがおわかりいただけるでしょう。
自動車税(軽自動車税)、重量税、自賠責保険料は購入する車によって安くなるので、2台目に軽自動車やエコカーなどを購入する場合は維持費を安く抑えることができるのです。また、車検や法定点検も普通車より軽自動車の方が安い傾向があります。
固定費は同じ車を2台持つと単に2倍の金額がかかってしまう項目ばかりなので、2台目に軽自動車やエコカーなどを選ぶことで安くすることができると覚えておきましょう。
変動費
続いて、2台持ちをするときの変動費の目安を見ていきましょう。車の維持費の中で、変動費に分類されるものは大きく分けて燃料代(ガソリン代)と部品交換費用の2つです。ここでは、普通車(Lクラスミニバン)を1台所有する場合と、同じ車を2台所有する場合の変動費をシミュレーションします。
普通車(Lクラスミニバン)1台と2台の変動費の比較(1年)
|
1台持ち(普通車) |
2台持ち(普通車2台) |
部品交換費用 |
40,000円 |
60,000円 |
燃料代 |
140,000円 |
210,000円 |
合計 |
180,000円 |
270,000円 |
「2台分だから、どちらも2倍の金額になるのでは?」と疑問に思うかもしれませんが、多くの場合、部品交換費用と燃料代は2台持ちでも2倍の金額になるわけではありません。
例えば、夫婦で車を2台所有している場合、それぞれの車を同じ時間に使用するだけでなく、夫婦2人で出かけるときなど片方の車しか使わないシーンも多いですよね。そのため、1台の車を集中的に使うのに比べて車の劣化が遅い傾向にあり、1台あたりの部品交換費用が安くなることが多いです。また、同じ理由で1台あたりの燃料代も安くなる傾向にあります。
変動費はそもそも車の使用状況によって金額が大きく変わるため、あくまでも目安にはなりますが、1台持ちよりも2台持ちの方が1台あたりの費用を抑えられることが多いです。
維持費を抑えるためのコツは?
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維持費の種類によっては、車の2台持ちでも金額が単に2倍になるわけではないことを解説しました。しかし、維持費が厳密に2倍になるわけではないとはいえ、1台のみ所有するよりも費用が増えることは間違いないので、経済面での心配をしているという人は多いのではないでしょうか。そこで、車の維持費を抑える方法を3つご紹介します。
1.任意保険のセカンドカー割引を利用する
任意保険の保険料は、「等級」というランクに応じて決定されます。等級とは、車の事故歴に応じて保険料が変動する制度のことで、事故を起こしていない人は翌年の保険料が安くなり、事故などで保険を使用した人は翌年の保険料が高くなるというシステムです。
原則、初めて任意保険に加入する人は6等級というランクから始まることになります。加入後、1年間事故を起こさなければ、翌年7等級となり割引率が上がるのです。
しかし、既に1台目の車で任意保険に加入していて、一定の条件(1台目の保険が11等級以上、契約者が法人ではなく個人であるなど)を満たせばセカンドカー割引が適用され、2台目の保険は初年度から7等級で開始できます。普通に新規契約するよりも保険料が安くなるので、2台持ちをする人にとって非常にお得な制度です。
セカンドカー割引は1台目と2台目で保険会社が違っても適用されるため、2台目の購入を考えている場合は、自分が対象となっているかを確認しておきましょう。
2.2台目は減税の対象になる車を選ぶ
車を所有しているとさまざまな税金がかかります。現在、日本の制度において一定の基準を満たした車に対する減税または免税の措置が用意されているため、この基準を満たす車を購入することで税金を減らすことが可能です。
まずは車に関する3つの税金をおさらいしましょう。
- 環境性能割…3輪以上の小型自動車や普通自動車を取得した人に課せられる税金で、車両の購入時に支払う。
- 自動車税(軽自動車税)…車の所有者に毎年課せられる税金で、4月から翌3月分をまとめて5月頃に支払う。
- 重量税…車の所有者に毎年課せられる税金で、車の購入時または車検時に車検の有効期限分まとめて支払う。
この3つの内、環境性能割と重量税に減税または免税の措置があります。減税または免税の対象となる車にはそれぞれの基準が設けられていますが、共通しているのは環境に優しい車であるということです。電気自動車や一定の排気ガス基準を満たした環境性能に優れた車である「エコカー」が措置の対象となります。エコカーは車両代金が比較的高い傾向がありますが、税金が安くなることを考えると最終的に節約になることもあるので、税金のシミュレーションをしてから購入する車を検討する価値はあるでしょう。
また、自動車税にはエコカーに対する減税や免税の措置はありませんが、自動車税はそもそも排気量ごとに税額が定められている税金です。排気量の少ない車ほど支払わなければならない税金が安く、排気量の多い車ほど高くなります。そのため、自動車税にはエコカー減税のような措置がないとはいえ、排気量の少ない車を選ぶことで税額を安く抑えることが可能です。
エコカー以外には、軽自動車も税金面での節約効果があります。軽自動車は普通自動車に比べて自動車税(軽自動車税)および重量税が低額になっているため、普通自動車にこだわらない人は軽自動車も検討してみてください。
3.車検の費用を抑える
車検費用はあまり節約できなさそうなイメージを持っている人が多いかもしれませんが、意外にも工夫次第で大きな節約効果を得ることができます。
そもそも車検費用には、車検の基本料金に加えて、重量税と自賠責保険料、印紙代という法律で定められた法定費用が含まれています。法定費用はどこで車検を受けても同じ金額ですが、車検の基本料金は業者ごとに設定されているので、受けるところによって金額が異なるのです。
そのため、車検の基本料金が安い業者を見つけることができれば、1台でも数万円もの節約となります。2台分ともなるとさらに大きな節約となるので、車検を受けるときは安い業者を探して依頼することを検討してみましょう。
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引用:ノート
この記事では、車の2台持ちについて解説しました。経済的な負担が増えることは事実ですが、家族で同時に車を使えたり、用途によって車を使い分けることができたりと、2台持ちのメリットは多いです。2台持ちを考えているなら、ぜひこの記事を参考に検討してみてくださいね。
また、車の維持費が気になるという人は、車検費用の見直しなど維持費を抑える方法を試してみましょう。車検は安い業者を探すことで1台でも数万円の節約となります。
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参考サイト
自動車保険の2台目。セカンドカー割引とは。夫婦や名義、等級。バイク保険はまとめられる?(参照日:2021-10-17)
https://www.zurich.co.jp/car/useful/2nd-automobile-insurance/
車の二台持ちの維持費はどのくらいなの?メリットや費用を抑えるポイント(参照日:2021-10-17)
https://www.nextage.jp/buy_guide/cost/353905/
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