2021-10-01
車のバッテリー交換はどの時期にやるべき?バッテリーの交換方法や基礎知識について解説
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車のバッテリー交換はきちんと行っていますか?劣化するとエンジンがかからないなどのトラブルにも繋がる重要なパーツなので、バッテリー交換にかかる費用や行うべき時期を正しく把握して、適切にメンテナンスを行いましょう。
「バッテリー交換はいつしなければならないの?」「費用はいくらくらいかかるのだろう」と、車のバッテリー交換について知りたいと思っていませんか?エンジンを始動させたり、電装品への電力供給を行ったりするバッテリーは、車を使う上で欠かせないパーツの1つです。劣化するなどして性能が低下してしまうと重大なトラブルにも繋がるため、寿命を迎える頃に交換をする必要があります。
そこで本記事では、車のバッテリー交換の時期や費用、方法などを解説します。トラブルを防止するためにも、正しく理解して適切に交換を行いましょう。
車のバッテリーとは?
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まずは車のバッテリーについて知っておきましょう。車種によって異なるケースもありますが、多くの場合バッテリーはボンネットの中に搭載されています。
最近は電気自動車も徐々に増えていますが、一般的なガソリン車の場合、ガソリンを燃料として動くエンジンが動力となっていますよね。実は、このエンジンの始動時には、電力で作動するモーターの力を使っており、ガソリン車であっても電気がなければ車を動かすことはできません。また、ヘッドライトやテールライトといったライト類をはじめ、カーナビやワイパー、方向指示器など、車には電力によって作動する電装品が多数搭載されています。
そこで、エンジンの始動時にモーターを回転させたり、車の電装品類を使ったりするために電力供給をする役割を担っているのがバッテリーです。
車にはオルタネーターという発電機が搭載されており、エンジンが駆動している間にエンジンの力を使って発電を行っています。バッテリーは、そのオルタネーターで発電された電気を蓄え、必要に応じて電力の供給を行っているのです。バッテリーがなければエンジンもかからず、電装品も一切使えないため、車を動かす上でなくてはならないパーツの1つだと言えます。
バッテリーの交換のタイミングは?
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パソコンやスマートフォンを何年も使っていて、「最近充電が減りやすくなった」のように、バッテリーが弱くなっていることを感じた経験がある人は多いでしょう。車のバッテリーも同様に、使用を続けていくと段々劣化していってしまうため、トラブルが起きる前に交換を行わなければなりません。
一般的に車のバッテリーの寿命は2~3年と言われていますが、車の利用状況によっても異なります。そこで、バッテリー交換から2~3年後、または次のようにバッテリーの劣化を示す症状が見られたら交換を行ってください。
- エンジンがかかりにくくなった、エンジン始動時のモーター音が弱くなった
- パワーウィンドウの開閉が遅くなった
- ヘッドライトなどの灯火類が暗くなった
- アイドリングストップをしなくなった(アイドリングストップ機能搭載車の場合)
ただし、車によってはこれらの症状が出にくい場合もあるため、気になる症状が出ていなくても3年交換をしていなければ交換を行ってください。
また、ガソリンスタンドやカー用品店などでは、無料でバッテリー点検をしてもらえることが多いです。電圧などをチェックして交換すべきかどうか教えてもらえるので、買い物や給油で立ち寄った際に点検を依頼するのも良いでしょう。
バッテリーを交換しないとどうなるの?
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バッテリー交換をしなければいけないということはおわかりいただけただかと思いますが、2~3年に1回のことなのでうっかり交換を忘れてしまうことがあるかもしれません。しかし、劣化したバッテリーを交換せずに使い続けると、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。
先ほど解説した通り、バッテリーの役割はオルタネーターで発電された電気を蓄え、エンジン始動時や電装品使用時に電力を供給することです。バッテリーが劣化して性能が落ちてしまうと、十分に蓄電できなくなってしまい、エンジンがかからなくなったり、電装品が正常に作動しなくなったりしてしまいます。
エンジンがかからなくなると、ジャンピングスタートといって他の車から電気を分けてもらったり、ロードサービスを呼んだりして対処しなければならないこともあるので非常に大変です。
バッテリーを自分で交換する方法
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では、バッテリーを自分で交換する方法を解説します。ただし、バッテリー交換は作業の順番を間違えたり、工具の扱いが適切でなかったりすると、ショートや引火に繋がる危険性があるものです。車の整備に慣れていない人や、少しでも作業に不安がある人は、無理をせず業者に依頼することも検討しましょう。
準備
はじめに、作業を行うための準備をしましょう。バッテリー交換に必要なものは次の通りです。
- スパナ
- グリース
- 紙やすりまたはワイヤーブラシ
- 保護メガネ
- ゴム手袋
必要なものが揃ったら、車を安全な場所に停めて次のように準備を行います。
- エンジンを停止し、キーを抜く
- ライト等の電装品類がオフになっていることを確認する
もしも車を走行させた後にバッテリー交換を行う場合、エンジンを止めてから30分以上待って交換を行ってください。走行後すぐの交換は爆発などの事故の恐れがあります。
ここまでの準備ができたら、保護メガネとゴム手袋を装着して次のステップに進みましょう。
古いバッテリーの取り外し
まずは古いバッテリーを取り外します。
- マイナス側のケーブルを外す
- プラス側のケーブルを外す
- バッテリーを取り付けている金具を外す
- 古いバッテリーを取り外す
ここで特に注意したいのが、ケーブルを外すときの順番です。順序を間違えるとショートする危険があるため、都度確認しながら慎重に作業を行いましょう。また、スパナや取り外した金具などがプラス端子とマイナス端子に同時に触れると引火の可能性もあります。
新しいバッテリーの取り付け
古いバッテリーが取り外せたら、新しいバッテリーを取り付ける作業です。
- 紙やすりやワイヤーブラシでケーブル端子を磨く
- 取り付け金具に腐食が見られる場合は水で洗って乾かす
- 新しいバッテリーを取り付け台に置いて金具で固定する
- プラス側のケーブルを取り付ける
- マイナス側のケーブルを取り付ける
- ケーブルターミナル部にさび止めグリースを塗る
バッテリーの取り外しを行うときと同様に、ケーブルを取り付ける順番を間違えないように注意してください。ここで取り付け方を間違えると、車が正常に作動しないことがあります。
古いバッテリーの処分
バッテリー交換を行ったら、古いバッテリーを適切に処分しなければなりません。使用済みのバッテリーは、家庭ごみとして処分できないので注意してください。
バッテリーを購入したお店で回収してもらえることが多いので、購入時に確認しておき、後日引き取ってもらいましょう。回収してもらうことができない場合は、各自治体で定められている方法で処分するようにしてください。
バッテリーの交換費用
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では、バッテリー交換にはいくらくらいの費用がかかるのでしょうか?ここでは、自分で交換をしたときと、業者に依頼したときの費用をそれぞれ解説します。
バッテリーの価格は商品によって大きく異なりますが、5,000~30,000円程度かかると考えましょう。この金額にプラスして、自分で交換する場合は工具の購入費用、業者に依頼する場合は作業工賃がかかります。
まず、自分で交換を行った場合にかかる費用の目安をご覧ください。
スパナ 500~2,500円
グリース 500~2,000円
紙やすりまたはワイヤーブラシ 200~500円
保護メガネ 800~2,500円
ゴム手袋 100~500円
上記を全て合計すると2,100~8,000円です。しかし、作業に使用する道具は使いまわせるため、既に持っている場合は当然コストがかかりません。その場合はバッテリーの購入費用だけで済むことになります。
続いて、業者に依頼したときの費用を見ていきましょう。次の表は、各業者でバッテリー交換を依頼したときの作業工賃の相場です。
■バッテリー交換の工賃相場
カー用品店 500~2,000円
ガソリンスタンド 500~2,000円
ディーラー 1,000~3,000円
実は、バッテリー交換の作業工賃は非常に安く、カー用品店やガソリンスタンドであれば1,000円以下で依頼できることも少なくありません。そのため、意外かもしれませんが、バッテリー交換用の道具を一から全て揃えるよりは、業者に依頼する方が安く済むことが多いです。
バッテリーを長く使うためのメンテナンス
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バッテリーは劣化するパーツであると述べましたが、きちんと点検やメンテナンスを行うことで長く使うことができます。まずは、最低でも月に1回点検を行うことに加え、高速道路走行や長距離走行前のバッテリー点検を習慣化しましょう。
では、バッテリー点検のチェックポイントをご覧ください。
- バッテリー本体に変形や破損がないか
- 液漏れをしていないか
- 端子に腐食やゆるみがないか
- バッテリー液が既定の液量になっているか
点検を行う際、必要があれば次のようにメンテナンスを行いましょう。
- 電槽の拭き掃除をする
- ケーブル端子がさびている場合、紙やすりやワイヤーブラシで磨く
- ケーブルターミナル部にグリースを塗る
- ケーブルターミナルが緩んでいる場合、しっかりと取り付ける
- バッテリー液が不足している場合、バッテリー液を補充する
日頃からこういったメンテナンスをすれば、エンジンがかからなくなるバッテリー上がりなどのトラブルを防ぐことができるので、習慣化しておくことをおすすめします。
また、バッテリーは車を一切使用していなくても、「自然放電」といって少しずつ放電しているという特徴があります。そのため、長期間車を使用していないと、自然放電によってバッテリー上がりが起こってしまう可能性が高いです。通勤などであまり車を使わないという人も、意識的に週に1回は車を使用するようにしましょう。
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引用:ノート
この記事では、車のバッテリー交換について解説しました。劣化したバッテリーを使い続けていると、バッテリー上がりでエンジンがかからないなどのトラブルにも繋がるため、きちんと交換を行いましょう。
また、バッテリーに限らず日頃から車の点検やメンテナンスを行い、トラブルを未然に防ぐことは非常に大切です。もちろん、素人が点検やメンテナンスすることができる箇所は限られています。そのため、定められた時期に車検や法定点検をきちんと受け、車を安心して利用できる環境を整えてください。
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参考サイト
カーバッテリーの基礎(参照日:2021-08-20)
https://www.furukawadenchi.co.jp/products/car/chishiki/01.htm
バッテリーの充電方法とメンテナンス(参照日:2021-08-20)
https://gyb.gs-yuasa.com/knowledge/car-maintenance/
バッテリーの交換方法(参照日:2021-08-20)
https://www.furukawadenchi.co.jp/products/car/chishiki/03.htm
カーバッテリーの交換方法(参照日:2021-08-20)
https://panasonic.jp/car/battery/support/changing.html
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