2021-11-09
軽自動車の年間維持費は40万超え?普通車やコンパクトカーより本当に安いの?

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軽自動車の維持費がどれくらいかかるかご存知ですか?車を所有するなら、税金や保険料、ガソリン代などがいくらかかるのか気になりますよね。この記事では、軽自動車の年間維持費の目安や、普通自動車と比較した金額の違いを解説します。
「軽自動車の維持費はどのくらいかかるのだろう?」と疑問に思っていませんか?軽自動車というと、何となく普通車よりも気軽に所有できるイメージを持っている人も少なくないでしょう。
しかし、節約する意識がないと、軽自動車であっても維持費は意外と高くなってしまいます。
そこで本記事では、軽自動車にかかる一般的な維持費や節約方法について詳しく解説します。年間維持費の目安はもちろん、普通車やコンパクトカーと比較してどのくらいの差があるのかも解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

軽自動車の年間維持費

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(2021年6月5日現在)
引用:JA共済 / 総務省 / 国土交通省 / 国土交通省
税金や自賠責保険料のように金額が決まっているものもありますが、駐車場代や燃料代、部品交換費用などは人によって大きく異なるため、あくまでも目安としてご覧ください。
おおよその金額ですが、軽自動車を所有するには年間で約40万円、1ヵ月に換算すると約33,000円が必要であるということになります。
「40万円もかかるの!?」と思われる方もいるかもしれませんが、これが現実です。記事後半では、車の維持費を節約する方法についてもお話ししていくので、ぜひそちらもお読みください。
コンパクトカーと普通車と維持費の比較

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軽自動車の年間の維持費を確認したところで、その金額が他の車よりも安いのか高いのかが気になりますよね。そこで、先ほど紹介した軽自動車の年間維持費と並べて、コンパクトカーや普通車(Lクラスミニバン)の維持費を見ていきましょう。

( 2021年6月5日現在)
引用:JA共済 / 総務省 / 国土交通省 / 国土交通省
普通自動車と比較すると、1年間で約6~13万円もの差があることがおわかりいただけるでしょう。もちろんこれは目安の金額ですので、場合によってはもっと差が開くことも考えられます。
軽自動車の維持費が安くなる理由

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ここまでご覧いただいたように、軽自動車はコンパクトカーや普通車に比べて年間の維持費が安くなることが多いです。この項では、なぜ軽自動車の維持費が安くなるのかについて解説していきます。
1.自動車税や重量税が安い
軽自動車の維持費が安くなる理由の1つ目は、支払わなければならない税金が安いことです。まずは自動車税、軽自動車税を見ていきましょう。
軽自動車税額
|
旧税率※
|
新税率
|
乗用・自家用
|
7,200円
|
10,800円
|
※2015年3月31日までに新規検査を受けた車に適用
(2021年6月5日現在)
引用:総務省
自動車税額

※2019年10月1日以降に新規登録をした車に適用 (2021年6月5日現在)
引用:総務省
自動車税は車の排気量に応じて税額が異なりますが、軽自動車税は一律の金額となっています。例えば、排気量1,001~1,500ccのコンパクトカーを所有している場合、1年間の自動車税額は30,500円(引き下げ後の税額)です。軽自動車税なら高くなった新税率でも10,800円なので、約2万円の差があることになります。
では、続いて重量税を見ていきましょう。

(2021年6月5日現在)
引用:国土交通省
こちらも、車両重量によって税額の異なる普通自動車の重量税に対し、軽自動車の重量税額は一律で金額も安いです。
このように、自動車税と重量税のいずれも、軽自動車の方が税額が低く設定されているため、年間で考えると維持費を大きく抑えられることになります。
2.消耗品が安い
車には多くの消耗品があり、定期的に交換や補充するなどのメンテナンスが必要です。軽自動車は普通自動車よりも小さいので、消耗品の価格も安い傾向にあります。
例えば、エンジンオイルは軽自動車と普通自動車で必要な量が異なり、軽自動車では量が少なくて済む分、価格も安くなるのです。他の部品も同様に、軽自動車用のものは普通自動車用のものに比べて安く販売されていることが少なくありません。
また、業者で交換を依頼する場合は工賃もかかりますが、こちらも軽自動車と普通自動車で料金に差があることがあり、工賃も含めて考えるとさらに費用の差が開くことが多いでしょう。
消耗品1つあたりの金額は大きくなくても、年間の消耗品費で考えると、軽自動車の消耗品費は普通自動車の消耗品費に比べて数千円から1万円程度安くなることは珍しくありません。
3.保険料が安い
車を所有するなら保険への加入は必須です。法律で加入が義務付けられている自賠責保険はもちろん、もしものときに備えて任意保険へも加入することが推奨されますが、どちらも車種によって保険料が異なります。
まずは自賠責保険の保険料をご覧ください。
自賠責保険料
|
36ヵ月
|
24ヵ月
|
自家用乗用車
|
27,180円
|
20,010円
|
軽自動車(検査対象車)
|
26,760円 |
19,730円 |
(2021年6月5日現在)
引用:国土交通省
僅かな金額ではありますが、軽自動車の保険料の方が安く設定されています。
これに対し、任意保険の保険料は契約する会社やプランによっても大きく異なりますが、軽自動車の保険料は普通自動車の保険料よりも安く設定されていることが多いです。これは、軽自動車は近距離走行が多いと想定されていて事故率が低いと考えられていることや、定員が少なく事故が起きた際の補償額も低いことが考えられていることなどが理由に挙げられます。
選択するプランや補償内容、被保険者の年齢などによっても異なるのであくまでも目安になりますが、軽自動車と普通自動車では1年間あたり数千円以上の差があることが珍しくありません。
このように、軽自動車の保険料は普通自動車と比べて安くなることが多いので、年間の維持費も抑えられることになります。
軽自動車でも維持費が高くなってしまう場合はある?

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基本的に軽自動車の維持費は安くなる傾向にありますが、「普通車とあまり変わらない維持費がかかっている」という軽自動車ユーザーもいます。確かに軽自動車の維持費は安くなりやすいですが、場合によっては維持費がかさんでしまうのです。
ここでは、軽自動車に乗っていても維持費が高くなってしまう原因を紹介します。ちょっとしたことを心がけるだけで維持費を安く抑えることができるので、ここでご紹介する例を参考にして、維持費を抑える工夫をしてみてくださいね。
燃費がよくない
「軽自動車は小さいから普通自動車よりも燃費が良い」と考える人も多いですが、これは一概に正しいと言えるものではありません。
確かに、車体の軽い軽自動車は、普通自動車に比べて必要なエネルギーが少ないため、低燃費の車は多くなります。しかし、全ての軽自動車が低燃費だというわけではなく、軽自動車でも燃費が悪いケースもあるのです。
そもそも軽自動車は小さくてパワーの弱いものですが、最近は軽自動車の中でも制限の範囲内で車内スペースを広くした車や、ターボ搭載でハイパワーな軽自動車が存在します。そういった車の場合、軽自動車でも燃費が悪いことが多いため注意しなければなりません。
反対に、普通自動車でもエコカーと呼ばれる低燃費な車であれば、一般的な軽自動車よりも燃費が良い場合もあります。このように、「軽自動車=低燃費」だというわけではなく、燃費は車によって大きく異なるため、軽自動車でも燃費の悪い車を使っていると燃料費がかさんで維持費が高くなってしまうのです。
定期的にメンテナンスをしない
車の維持費が高くなってしまう原因として挙げられるのが、定期的なメンテナンスを行っていないということです。車検時に点検と整備を行ったら次の車検まで何もしないという人もいますが、メンテナンスを怠っていると各パーツおよび車体の劣化が早く進み、整備や部品交換費用がかさんでしまいます。
また、メンテナンスの不足は余計な出費にも繋がる可能性が少なくありません。
例えば、タイヤに亀裂などが見つかればすぐに交換すべきですが、点検を怠っていて亀裂に気が付つかず、そのまま使っているとどうなるでしょうか?パンクをして車を動かそうとしても動かせない可能性ばかりか、最悪の場合は走行中にパンクすることも考えられます。その場で交換できないという人は出張型のタイヤ交換サービスを利用するなどして対処しなければなりませんし、パンクに伴ってハンドルが取られてしまうことで事故に繋がる危険もあるでしょう。
定期的にメンテナンスをしていれば最低限の費用で済むことでも、トラブルを起こしてからだと高額な費用がかかることもあるのです。
そのため、普段から自分で車の点検を行い、寿命を迎えそうなパーツがあったら交換をしたり、汚れなどが気になる部分があったら清掃を行ったりするよう心がけましょう。
車検業者の比較をしない
車の維持費の中でも、特に大きな金額になる項目の1つが車検費用です。安くても数万円はかかる上に、整備費用や部品交換費用がかさむなどの要因で10万円を超えることも決して珍しくありません。
車検はどこで受けても同じような金額になると思っている人もいるかもしれませんが、業者によって提示される金額は大きく異なります。これは、車検時に支払う重量税や自賠責保険料の金額は一律でも、車検の基本料金やその他の費用が業者によって異なるためです。
業者によって数万円の差があることも少なくないため、車検を受ける時期になれば、複数の業者で相見積もりを取って料金比較をすることをおすすめします。
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この記事では、軽自動車の維持費について解説しました。軽自動車は普通自動車に比べて維持費が安くなりやすいので、コストを抑えて車を持ちたいという人にも適しています。ただし、メンテナンスを怠ったり、車検時に料金の高い業者を選んでしまったりなど、ちょっとしたことで維持費がかさんでしまうことに注意しましょう。特に車検は金額の大きい出費なので、安い業者を探すことで数万円の節約となります。
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楽天Car車検

参考サイト
[Q]普通乗用車、小型乗用車、軽乗用車、諸費用の違いは?(参照日:2021-06-05)
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-construction/subcategory-supplies/faq015

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