2021-06-01
発煙筒が原因で車検に落ちることはあるの?
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「車検に通る発煙筒の基準が知りたい」「有効期限切れの発煙筒だと車検に落ちるの?」と疑問に思っていませんか?事故やトラブルなど、いざというときに使用して周囲に非常事態を知らせる重要なアイテムなので、車検前はもちろん普段から適切に装備しておくべきです。
そこで本記事では、車検に通る発煙筒の保安基準について解説します。この記事を参考に一度有効期限や状態を確認し、必要があれば新しいものを購入するなどしていざというときに備えておきましょう。
「車検に通る発煙筒の基準が知りたい」「有効期限切れの発煙筒だと車検に落ちるの?」と疑問に思っていませんか?事故やトラブルなど、いざというときに使用して周囲に非常事態を知らせる重要なアイテムなので、車検前はもちろん普段から適切に装備しておくべきです。
そこで本記事では、車検に通る発煙筒の保安基準について解説します。この記事を参考に一度有効期限や状態を確認し、必要があれば新しいものを購入するなどしていざというときに備えておきましょう。
車載義務のある発煙筒とは
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車検に落ちない発煙筒の保安基準について確認する前に、車に装備しておく義務がある「ハツエントウ」のよくある間違いを理解する必要があります。それは、車に載せておかなければならないのは「発炎筒」であり、「発煙筒」ではありません。まずはこの2つの違いを把握しておきましょう。
- 発炎筒…炎によって強い光を発生させる器具
- 発煙筒…大量の煙を発生させる器具
どちらも非常事態を周囲に知らせるアイテムですが、文字通り炎を発生させる「発炎筒」と、煙を発生させる「発煙筒」は似て非なるものです。車に載せておくべき発炎筒は、自動車用緊急保安炎筒という正式名称で、JIS(日本産業規格)によって規格が定められています。
発炎筒は昼間でも600m、夜間は2km以上離れたところから視認できるのが特徴です。一般道や高速道路上でパンクや故障などのトラブルによって停止しなければならなくなったときに使用し、周囲の車に非常事態を伝えることで事故を防止します。
この記事では、車に装備しておく義務のある「発炎筒」について解説します。
発煙筒の有効期限が切れていても車検には落ちない
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発炎筒には有効期限が記載されているので、車検前によく疑問になるのが「有効期限切れの状態では車検に落ちてしまうの?」ということです。
車に装備しておかなければならない発炎筒ですが、実は有効期限に関する保安基準はありません。そのため、少なくとも基準に沿ったものを装備してさえいれば、たとえ有効期限の過ぎたものであっても車検に通らないということではないのです。
ただし、車検に通るからといって、有効期限の切れたものをそのままにしておくことは避けるべきです。走行中のトラブルで路上に緊急停止をしなければならなくなったなど、もしものときのために安心して使えるものを常備しておくようにしましょう。
保安基準に基づいた発煙筒とは?
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では、発炎筒の基本的な保安基準を確認していきましょう。道路運送車両法では非常信号用具として記載されています。
- 夜間200mの距離から確認できる赤色の灯光を発する
- 自発光式のもの
- 使用に便利な場所に備えられている
- 振動や衝撃などにより、損傷を生じたり作動したりするものではない
参照:国土交通省
色は赤に限定されていますが、そもそも車用として販売されているものは全て赤色なのでここは問題ないでしょう。気を付けたいのは、使用に便利な場所に備えられていなければならないという点です。
運転席または運転席ドアから直接確認することができない場所に装備されていると、この基準に適合していないと判断されてしまいます。また、簡単に取り外しができない状態で装備されていてもいけません。発炎筒は緊急時に使用するものなので、いざというときにすぐ使用できる状態になっていないといけないということです。
加えて、上記にすべて当てはまっていても、次のようなものは基準に適合していないことになります。
- 損傷や湿気などにより性能が著しく低下している
- JIS D5711「自動車用緊急保安炎筒」の規格またはこれと同程度以上の性能がない
参照:国土交通省
また、そもそも発炎筒を車に装備していない状態だと車検に合格することはできません。何らかの理由で発炎筒を持っていない場合は、すぐに購入しておきましょう。
発煙筒の種類と価格
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車検前はもちろん、車検までまだ余裕があるという場合でも、ぜひ一度有効期限や状態を確認しておきましょう。もし不備があるのであれば新たに購入していざというときに備えておくべきです。
実は、発炎筒は従来のものだけでなく、LEDの非常信号灯を代わりに使用することが認められています。保安基準に適合していれば車検にも問題なく通るので、発炎筒かLED非常信号灯のどちらかを装備しておいてください。それぞれの価格相場は次の通りです。
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価格相場
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発炎筒
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500~2,500円
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LED非常信号灯
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1,000~2,000円
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従来の発炎筒は数百円から購入できますが、2,000円前後するものでは非常時にガラスを割ることができる器具が付いているタイプもあります。
発炎筒やLED非常信号灯は、インターネット通販はもちろん、カー用品店やガソリンスタンド、ホームセンターでも購入できるので、発炎筒に不備がある場合は早めに買い替えましょう。
使用期限のないLEDがおすすめ
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発炎筒はLED非常信号灯で代用することもできると解説しましたが、新たに購入するのならLED非常信号灯をおすすめします。従来の発炎筒と比較したLED非常信号灯のメリットを見てみましょう。
- 消費期限がない(従来の発炎筒の有効期限は4年)
- 数時間の連続使用ができる(従来の発炎筒の燃焼時間は約5分)
- 使用方法がわかりやすい
- 火傷や火災の心配がない
従来の発炎筒の有効期限は4年であるのに対し、LED非常信号灯には消費期限がありません。一度購入すれば有効期限を気にする必要がないという点は大きなメリットです。また、従来の発炎筒は5分しか燃焼時間が持続しないため、事故などで長時間車を停車させておくことになる場合は途中で切れてしまうことになります。LED非常信号灯なら電池を使用して数時間から数十時間点灯し続けるので、いざというときに燃焼時間を気にする心配がありません。
さらに、安心して使用できるという点でもLED非常信号灯はおすすめです。発炎筒は炎を発生させるため、火傷や火災の心配があります。うっかりガソリンなどの近くで使用してしまうと、重大な車両火災や怪我の原因となるので非常に危険です。
特に、発炎筒は一度きりしか使えないため、事前に練習しておくことができず、いざというときにパニックになってしまうこともあります。LED非常信号灯には火災や火傷の心配がないことはもちろん、事前に確認で点灯させておくことも可能です。
これから購入をするなら従来の発炎筒よりもLED非常信号灯を検討してみてください。
発煙筒の処分方法は?
「有効期限が切れていたから新しいものを購入した」「LED非常信号灯に買い替えた」などで古い発炎筒を処分しなければならなくなったときには、処分方法にも注意が必要です。発炎筒は、誤った方法で処分することによって火災などのトラブルの危険があるためです。
まず、一度使用した発炎筒は一般ゴミとして捨てることができます。もう発火する心配はないので、水につけて確実に消火した後、各自治体の規定に沿って一般ゴミとして処分してください。
注意すべきは未使用の発炎筒の処分です。有効期限切れやLED非常信号灯への買い替えによって不要になった未使用の発炎筒は、発火の危険があるため個人で処分することはできません。発炎筒を購入したお店やその他のカー用品店、ディーラーなどで引き取ってもらう必要があります。お店によって対応が異なるため、事前に問い合わせをしてから持ち込みましょう。基本的には無料で引き取ってもらえることが一般的です。
また、使っていない発炎筒を郵送で回収してくれるサービスもあります。送料などの諸経費がかかりますが、近くに引き取りを依頼できる業者がないときや、多数の発炎筒をまとめて処分するときには便利です。
発煙筒以外に車検前に確認しておきたいポイント
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もちろん、車検には発炎筒以外の検査項目も多数あります。中にはブレーキの効き具合、排気ガスの濃度など、事前に確認しておくことが難しい項目もありますが、簡単にチェックできる場所については自分で確認しておきましょう。例として、車の外観や内装の検査項目をご覧ください。
外観・内装の検査
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確認項目
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同一性の確認
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・車に打刻された車体番号とエンジンに記載の番号が、
車検証の内容と一致しているか
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タイヤ
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・ひび割れなどのダメージはないか
・スリップサインが出ていないか
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ガラス
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・ひびが入ったり割れたりしていないか
・着色フィルムなどが貼られていないか
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各種メーター
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・各種メーターが点滅していないか
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内装
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・各種電灯は正常に点灯するか
・シートベルトに破損や不具合かないか
・ギアパターン(マニュアル車の場合)に不具合はないか
・クラクションのボタンにホーンマークがついているか
・ヘッドレストがついているか
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これらの項目は特別な知識がなくてもチェックできるので、ぜひ一度確認しておいてください。また、車検前だけでなく、普段から日常的に車を点検する習慣をつけておきましょう。こまめに点検をしておくことで、思わぬ事故やトラブルを防ぐことに繋がります。
検査項目に関しては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。事前に車を点検しておきたい人はもちろん、ユーザー車検を考えている人もぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事:車検の検査項目一覧まとめ!検査内容と車検に落ちないための対策も解説
車検をお得に便利に受けたいなら楽天Car車検がおすすめ!
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また、車検前には検査基準だけでなく、どのくらいの費用がかかるのかも心配になりますよね。業者によって料金設定が異なるため、特に料金を確認せずに車検を受けると「思っていたよりも高額になってしまった」となることも少なくありません。
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では最後に、「楽天Car車検」を利用するメリットをまとめておきましょう。
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車検を依頼する際は、ぜひ利用してみてくださいね。
楽天Car車検
参考サイト
発炎筒に関する Q & A(参照日:2021-04-10)
http://safety-flare.jp/sub5.html
車載は「発炎筒」。「発煙筒」は不可?発炎筒の車検時の基準や使い方(参照日:2021-04-10)
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/one-car-emergencyflare-smoketube/
発炎筒には車載義務があるの? LED非常信号灯でも車検に通る?(参照日:2021-04-10)
https://www.diylabo.jp/column/column-604.html
発炎筒の正しい処分どうするの?安全に捨てるための方法を確認(参照日:2021-04-10)
https://www.olive-hitomawashi.com/lifestyle/2020/09/post-1348.html
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