2021-11-19
一人暮らしで車を持つならいくら必要?月の維持費用と節約方法を解説
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「一人暮らしで車を持つには月にいくらの維持費用が必要?」と考えているあなた。新車購入費用はもちろん、燃料代や税金などの維持費もかかるので不安になりますよね。車を持つのに必要な出費を把握し、一人暮らしでも無理のない購入計画を立てましょう。
「一人暮らしで車を持つにはいくらの維持費用がかかるのだろう」と疑問に思っていませんか?
家賃や食費、水道光熱費と一人暮らしには多くのお金がかかるので、車を所有することでさらにお金がかかると思うと不安になりますよね。車を持ちたくても金銭面で諦めているという人も多いでしょう。
そこで本記事では、車の購入費用から月々の維持費まで、車を持つためにかかる費用を徹底解説します。また、費用を抑える方法も紹介しますので、一人暮らしで車を持ちたいと考えている人はぜひ参考にしてくださいね。
新車購入時の初期費用
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まず車を購入するときの費用について考えていきましょう。「初期費用は車両代金だけじゃないの?」と思っている人は注意してください。車を購入する際は、車両本体にかかる費用に加えて次のような税金や手数料などの諸費用が必要になります。
- 消費税
- 自動車税
- 自動車重量税
- 環境性能割
- 自動車リサイクル料金
- 自賠責保険料
- 任意保険料
- 車両登録代
- 車庫証明書代
- 納車費用
- 保証サービス費用
- 希望ナンバー代行費用
あくまでも目安ですが、車の本体代金の20~30%程度の金額が、その他の費用に必要であると考えましょう。例えば、200万円の車であれば、総額240~260万円は必要になる可能性が高いです。
車を購入する場合は車両の金額だけでなく、これらを全て想定に入れて検討するようにしてください。
ローンで車を購入した場合の月々の費用
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メーカーや車種によって車両代金は大きく異なりますが、軽自動車や普通自動車を想定した場合、新車の相場は100〜300万くらいです。軽自動車なら100万円台から、普通車なら200万円台くらいからと考えておきましょう。
自動車の購入は日々の生活の中でも金額の特に大きい買い物です。さらには先ほど紹介したような諸費用も必要になるので、車を一括払いで購入できるという人ばかりではないでしょう。そこで、車を購入するにあたってローンを検討している人も多いのではないでしょうか。
車のローンには、ディーラーや中古車販売店など車を購入する店舗で申し込むディーラーローンと、銀行で申し込む銀行系の自動車ローンがあります。それぞれの金利や審査の特徴をご覧ください。
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金利 |
審査
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ディーラーローン
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高い(3~10%) |
銀行系ローンよりも通りやすい
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銀行系自動車ローン
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低い(1~2%)
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ディーラーローンよりも通りにくい
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銀行系のローンはディーラーローンに比べて審査が厳しい傾向にありますが、金利が低いというのが魅力です。ディーラーローンは高金利ですが、比較的審査に通りやすく、車の購入時に併せて契約ができるので手続きも簡単だという特徴があります。
また、ディーラーローンにしても銀行系のローンにしても、契約するお店や銀行によって金利が異なるため、数社から見積もりを取って検討するようにしましょう。利率によって返済額の合計が大きく異なることが少なくありません。
ここでは、200万円の車を購入し、5年(60ヵ月)で返済することを想定してシミュレーションをしてみましょう。
金利の違いによる返済額の目安
金利 |
返済総額 |
毎月の返済額
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2%
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2,103,330円 |
35,055円
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5%
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2,264,545円
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37,742円
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8%
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2,433,165円
|
40,552円
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※借入金額200万円、返済期間60ヵ月、ボーナス返済なし、元利均等返済(毎月一定の金額を返済する方法)で計算
※あくまでも概算のため、実際に借入をするときの金額はこの数字と異なることがあります
参照:JAバンク
同じ200万円の借り入れでも、金利によって返済総額には数十万円の差があることがおわかりいただけるでしょう。また、毎月の返済額にも数千円の違いがあります。
車の購入にあたってローンを組むのであれば、購入から数年は毎月数万円の出費があることを考慮に入れておくようにしてください。
マイカーローンの金利の種類
先程ローンについて簡単に解説しましたが、もう1つ注意点があります。それは、金利の種類についてです。車を購入するときのローンには、「固定金利」と「変動金利」という2種類の金利があります。
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固定金利 |
変動金利
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特徴 |
ローン契約時に決定した利率が完済まで変わらない
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経済情勢によって利率が変動する
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メリット |
好景気でも金利が上がることはない
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不景気のときは金利が低くなる |
デメリット |
不景気になっても金利が下がることがない
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好景気になると金利が高くなる |
固定金利は景気の影響を受けることがないため安定性が高いですが、不景気になっても金利が下がらないため、不景気のときは変動金利よりも返済額が高くなってしまう点が特徴です。
反対に、変動金利は景気が落ち込んで金利が低くなれば返済額が少なくなるものの、景気が上がって金利が高くなるリスクがあります。どちらもそれぞれメリット・デメリットがあるので、返済期間などを考慮して考えましょう。
車の維持費は?【月毎の費用と車検代を計算】
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車を所有するためには維持費が必要になります。燃料代や駐車場代のように毎月かかる維持費や、税金や車検代など定期的に必要になる大きな支払い、消耗品や部品交換などのメンテナンス費用です。ここでは、車の維持に必要な出費を解説していきます。
毎月の出費
車の維持費の内、毎月かかる主な費用は燃料代と駐車場代です。燃料代と駐車場代は毎月どのくらいかかるのか見ていきましょう。
燃料代 |
3,000~20,000円
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駐車場代
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3,000~38,000円
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合計
|
6,000~58,000円 |
燃料代は車の燃費の良さや走行距離によって大きく異なります。また、駐車場代は地域によってかなり差がある項目です。地方であれば1ヵ月数千円で駐車場を借りられることも多いですが、都心部になると2~3万円もの費用になることがあります。
また、前項で解説したように、車購入代金をローンで支払う人も多いでしょう。この場合、全額支払い終わるまでは毎月ローンの出費が加わります。さらに、後述する自動車任意保険を月払いで支払うことにしているのであれば、その分の費用も計算に入れなければいけません。
毎月の維持費は少なくても6,000円くらいから数万円はかかるものなので、車を購入するなら毎月の支払いも考慮に入れておきましょう。
定期の費用
毎月かかる維持費の他にも、1年に1回または数年に1回と定期的に発生する維持費のことを忘れてはなりません。まず、どのような維持費があり、どのくらいの期間ごとに支払いが発生するのかを確認していきましょう。
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支払いのタイミング
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車検費用
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新車購入から3年後、それ以降は2年ごと
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法定点検費用
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年に1回 |
自動車税・軽自動車税
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年に1回 |
重量税 |
新車購入時および車検時 |
自賠責保険料 |
新車購入時および車検時 |
自動車任意保険料 |
年に1回など
※契約する保険により異なる
※月払いができることも多い
|
自動車税や点検費用など毎年の出費や、車検時にまとめて支払うものなどさまざまですが、すべて1年換算して年間の平均的な維持費をシミュレーションしてみましょう。
1年あたりの維持費の目安
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軽乗用車
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コンパクトカー
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Lクラスミニバン |
車検料金
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25,000円
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30,000円
|
35,000円 |
点検費用 |
15,000円 |
18,000円 |
20,000円 |
自動車税 |
7,200円 |
30,500円 |
43,500円 |
重量税 |
12,300円 |
12,300円 |
16,400円 |
自賠責保険料 |
9,865円 |
10,005円 |
10,005円 |
自動車任意保険料 |
80,000円 |
85,000円 |
90,000円 |
合計 |
149,365円 |
185,805円 |
214,905円 |
(2021年4月8日現在)
※金額は目安であり、車種などの諸条件により実際の金額と異なることがあります。
参照:総務省 / 総務省 / 国土交通省 / 国土交通省 / JA共済
メンテナンス費用
車検や法定点検時以外にも、日々の点検やメンテナンスは欠かせません。車には、定期的に交換や補充が必要なパーツも多く、メンテナンスにも費用がかかります。
例として、5年に1度を目安に交換が必要となる可能性があるパーツと、その費用を見てみましょう。
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費用の相場
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バッテリー
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5,000~50,000円
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ブレーキフルード(ブレーキオイル)
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4,000~8,000円 |
エンジン冷却水
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6,000~11,000円 |
オートマチックトランスミッションフルード(ATF)
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6,000~8,000円 |
エアクリーナーエレメント
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2,000~10,000円 |
タイヤ
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30,000~100,000円 |
合計
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53,000~187,000円 |
※費用相場はパーツ購入代と業者での交換工賃の合計を想定
上記6つの部品を全て交換すると53,000~187,000円かかる計算になります。これを5年に1度と想定すると、1年あたりの費用は10,600~37,400円です。
もちろん、他にも車に不具合が起きればメンテナンスや部品交換がその都度必要ですが、少なくともこれくらいの金額が定期的に必要だと理解しておきましょう。
月々いくらあれば車の購入は可能?
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では、改めてここまでに解説した費用の目安から、月々に必要になる金額を想定してみましょう。税金などの定期的な費用や、メンテナンスの費用は、上で紹介した1年あたりの金額を12ヵ月で割って1ヵ月あたりの金額を計算しています。実際には、前述の通り1年に1回や車検ごとなどまとめての支払いとなりますのでご注意ください。
200万円の新車を購入
借入金額200万円、返済期間60ヵ月、ボーナス返済なし、元利均等返済(毎月一定の金額を返済する方法)でローンを契約する場合
自動車ローン |
35,055~40,552円
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毎月の維持費(燃料費、駐車場代)
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6,000~58,000円
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定期的な維持費(車検、税金、保険料など)
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12,447~17,908円 |
メンテナンス費用
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4,416~15,583円 |
合計
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57,918~132,043円 |
この条件では、1ヵ月あたり57,918~132,043円の費用があれば車の購入が可能だということになります。もちろん、ローンが完済すれば負担は軽くなりますが、最初は出費の額も大きくなるので無理のない計画で車の購入を検討してください。
車の費用を減らすコツ
ここまででご紹介した費用を見て、思ったより高いと感じた人も少なくないのではないでしょうか?一人暮らしには他にも多額の費用がかかるので、できれば車にかかる維持費を少しでも安く抑えたいと思いますよね。
車に関する費用は高額になりがちですが、その分少しの工夫で数万円単位の節約ができることも多いです。ここでは、車関係の費用を抑えるコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ローン期間は短めに
ローンについては前述しましたが、節約したいと考えている人はローンを組む期間にも注意しましょう。もちろん、返済期間が長くなればなるほど1ヵ月あたりの返済額は少なくなります。しかし、返済期間が長いと利息の総額が高くなってしまうことがデメリットです。
同じ金額を借り入れるにしても、返済期間が数年長くなることで、利息の額が数万円から数十万円増えてしまう可能性があります。無理のある返済計画は勧められませんが、必要以上に返済期間を長くすると最終的には損をしてしまいますので、可能な範囲で返済期間を短く設定することを検討しましょう。
税金が減税・免除される車を購入する
車には購入するにも所有するにも税金がかかることはお分かりいただけたでしょう。税金は節約できないというイメージがある人もいるかと思いますが、車に関する税金は車によって大きく金額が異なるため、税金が安くなる車を購入することで節約できる項目です。
では、税金が安くなる車とはどのようなものでしょうか?まず、燃費性能の高い車や電気自動車などが1つの例です。一定の基準を達成している環境に優しい車なら、重量税と環境性能割において税金の免除または減税対象となります。また、軽乗用車も税金が安くなる車です。軽自動車は普通自動車と比べて自動車税(軽自動車税)および重量税が低額になっています。
車に関する税金はこちらの記事でも詳しく解説しています。エコカーや軽乗用車の税金が、それ以外の車に比べてどのくらい安くなるのかも具体的に紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
関連記事:車に関わる税金一覧はこちら!気になる疑問も徹底解説します!
お得な車検業者に依頼する
車検費用の内訳は、大きく3つに分けることができます。
- 法定費用(重量税、自賠責保険料、印紙代)
- 車検基本料金
- その他の費用(車検代行費、納車手数料、代車費用など)
この3つの内、法定費用は法律によって定められているため、どこの業者で車検を依頼しても金額が変わることはありません。
しかし、車検基本料金やその他の費用は業者によって差があります。特に、車検基本費用は依頼する場所によって数万円の違いがあることが多く、安い業者を選ぶことで節約が可能です。
一般的に、ディーラーの車検費用は高額になりがちで、車検専門店やガソリンスタンドでの車検は料金が安く設定されていることが多いですが、店舗によっても違いがあるので事前に比較するようにしましょう。
車検をお得に受けたいなら「楽天Car車検」
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この記事では、一人暮らしの人が車を持つときにかかる費用について解説しました。車は購入するときにお金が必要なだけでなく、所有している限り維持費がかかります。一人暮らしで車を購入しようと検討している場合は、車両そのものの金額だけでなく、その後必要となる維持費も想定に入れて検討しましょう。
また、車の維持費はある程度節約することが可能です。少し見直すだけでも数万円の節約となることが多いので、少しでも費用を抑えたい場合はこの記事でご紹介したコツを参考にしてみてください。
中でも、車を所有する限り定期的に受けなければならない車検は、業者によって料金に数万円の違いがあることが少なくないので、安い業者を探して依頼すると節約になります。
しかし、「数ある車検業者を1つ1つ検索して比較するのは面倒」「費用は抑えたいけどクオリティも重視したい」という人は多いでしょう。そこで、お得に車検を受けたいと考えているなら「楽天Car車検」の利用がおすすめです。信頼できる業者の中から簡単に料金を比較できる上に、楽天ポイントの進呈や早割を受けることもできます。
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車検を依頼する際は、ぜひ利用してみてくださいね。
楽天Car車検
参考サイト
車の購入にかかる費用はどのくらい?平均相場や金額シミュレーションを紹介(参照日:2021-04-07)
https://magazine.kinto-jp.com/column/20200501-1.html
マイカーローンの賢い選び方:ローンの種類や金利相場を解説(参照日:2021-04-08)
https://www.joyobank.co.jp/woman/column/201506_05.html
【備考】
・燃料代参考
https://car.rakuten.co.jp/magazine/articles/2020/shaken57/?l-id=pc_c_new_02
https://news.yahoo.co.jp/articles/54533fe0275aea55a79fc6ec72ad9cd0b0ce5809
・駐車場代参考
https://all-add-up.com/b08cyuusyajou.html
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