2021-01-04
5年目の車検相場はどれくらい?初回より高くなる理由を解説
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車のメンテナンスを車検の時だけ行っている人も多いのではないでしょうか。
実は日頃からこまめにメンテナンスをすることによって、車検費用がお得になることもあるんです。この記事ではメンテナンスをするメリットや、メンテナンスをする方法ついて解説しています。
5年目の車検にかかる費用の相場は、初回の車検時と異なることをご存知でしょうか?
5年目、つまり新車を購入してから2回目の車検は、初回の車検時に比べて費用が高額になることが一般的です。「初回の車検も高かったのに、2回目の車検はもっと高くなるの?」と心配になる人もいることでしょう。
この記事では、5年目の車検料金の相場や、初回に比べて高くなる理由を紹介します。また、最後にはお得に車検を受けるコツについても解説しますので、少しでも車検費用を抑えたいと考えている方は参考にしてみてください。
車検料金の内訳
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まず、5年目の車検にかかる費用を解説する前に、車検料金の内訳を知っておきましょう。車検時に請求される料金には、次の2つが含まれています。
- 法定費用
- 車検基本料金、その他の費用(部品交換費用など)
まず、法定費用とは、自賠責保険料、自動車重量税、印紙代の3つにかかる料金のことです。これは、車両の重さや車種などによって金額が決められているため、全国どこの業者でも一律の料金となっています。
この法定費用については、こちらの記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
関連記事:車検にかかる法定費用の内訳とは?諸費用などの計算方法も解説
法定費用の他にかかるのが、車検そのものにかかる車検基本料金と、必要に応じて行われる部品交換などにかかるその他の費用です。この2つは法定費用とは違って、車検を受ける業者によって料金設定が異なります。
初回より高くなる原因
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車を購入してから3年目に初回の車検を受け、その後は2年経過ごとに車検を受ける必要がありますが、最初に述べた通り5年目、つまり2回目の車検は、3年目に受ける初回の車検に比べて費用が高くなることが一般的です。
では、なぜ初回よりも費用が高額になるのでしょうか。それには、大きく分けて3つの理由があります。
- 新車ならではの保証が切れる
- 自動車重量税が高くなる
- 交換が必要なパーツが増える
続いて、5年目の車検費用が初回よりも高くなるこれら3つの理由について解説します。
1. 新車ならではの保証が切れる
一つ目の理由は、新車ならではの保証が切れるという点です。新車には、新車保証(メーカー保証)と呼ばれる保証があり、期間内であれば消耗品を除く多くの部品の無料修理を受けることができます。
メーカー保証には、ほとんどの部品をカバーする一般保証と、エンジンなど重要な部品のみを対象とする特別保証の2種類がありますが、多くの場合適用される期間は次のように定められています。
- 一般保証 新車登録から3年間または走行距離60,000kmのどちらかが早い方まで
- 特別保証 新車登録から5年間または走行距離100,000kmのどちらかが早い方まで
このように、5年目の車検時には一般保証の期間を過ぎていることが分かります。また、車をよく利用する人では特別保証も切れている可能性があるでしょう。
そのため、5年目の車検で修理が必要なパーツが見つかった場合、初回の車検時とは違って自己負担での修理となることが多いのです。
2.自動車重量税が高くなる
車検時に支払う費用の中に含まれるものの一つが、次回車検までの期間分の自動車重量税です。
自動車重量税にはエコカー減税の制度があり、燃費や排ガスにおける一定の基準をクリアした車は自動車重量税の軽減対象となります。しかし、エコカー減税の対象となる車には段階的な基準が定められており、5年目の車検時には電気自動車などごく一部の車しか減税の対象となりません。
そのため、初回の車検時にエコカー減税を受けたという人でも、5年目の車検では減税措置を受けられず、結果的に車検料金の総額が高くなるということがあるのです。
3.交換が必要なパーツが増える
車検費用が大きく変動する一番の原因は、消耗品や部品の交換です。日頃からこまめにパーツの確認やメンテナンスを行っていない場合、車検時に多くの部品交換の必要性が発覚し、結果として最終的な料金が大きく跳ね上がることになります。
車は長く乗っていればいるほど、部品交換やメンテナンスが必要になるため、5年目は初回の車検時に比べてたくさんの部品の交換をしなければならないということが少なくないのです。
5年目頃に交換が必要となる可能性の高いパーツは次の項でご紹介しますので、前もって確認しておきましょう。
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5年目頃に交換しなければならない可能性の高いパーツには、次のようなものが挙げられます。
- バッテリー
- ブレーキフルード(ブレーキオイル)
- エンジン冷却水
- オートマチックトランスミッションフルード(ATF)
- エアクリーナーエレメント
- タイヤ
続いてご紹介する交換費用の目安はパーツ購入代とディーラーやカー用品店といった場所で交換を依頼するときの工賃の合計です。
自分で交換できるパーツであれば、作業を自分で行うことで費用を抑えることができるので、車検前には一度確認しておくことをおすすめします。
バッテリー
交換費用の目安 5,000~50,000円
車に搭載されているバッテリーは、ブレーキランプやヘッドライトをはじめ、カーナビなど電気を利用する部品に電力を供給しているパーツです。エンジンを始動させる役割も担っているため、バッテリーに不具合があると車を動かすことができません。
バッテリーの保証期間は多くの場合2~3年となっているため、2~3年に一度を目安として交換が推奨されます。
ブレーキフルード(ブレーキオイル)
交換費用の目安 4,000~8,000円
ブレーキフルード(ブレーキオイル)は油圧式のブレーキに必要なオイルで、安全に車のスピードを落とすための重要な役割を担うものです。
ブレーキペダルを踏めば踏むほど劣化していくので、1~2年ごとに交換を検討する必要があります。また、ブレーキオイルは使用することで酸化して茶色っぽく変色していくため、日頃から確認し、色が濁っていることに気づいたときにも交換を検討しましょう。
エンジン冷却水
交換費用の目安 6,000~11,000円
エンジン冷却水は、クーラント液とも呼ばれ、エンジンを冷却するために使われています。エンジンを始動させるとエンジン内部が高温になり、そのままにしておくとオーバーヒートを起こして、炎上や爆発につながることもあるため、安全面でとても重要な役割を担うパーツです。
LLCと呼ばれるエンジン冷却水なら2~3年での交換が推奨されています。より寿命が長いスーパーLLCと呼ばれるものは、新車の場合7年、2回目からは4年を目安に交換を検討するようにしましょう。
オートマチックトランスミッションフルード(ATF)
交換費用の目安 6,000~8,000円
オートマチックトランスミッションフルードは、オートマオイルとも呼ばれ、AT車専用のオイルです。エンジンの動力を伝達させる役割や、ギアの潤滑剤としての役割を担い、AT車を安全に走行させるために欠かせません。
メーカーにもよりますが、走行距離40,000~100,000㎞を目安に交換が推奨されているので、新車購入から5年目頃で初めて交換するということも少なくないでしょう。
エアクリーナーエレメント
交換費用の目安 2,000~10,000円
エアクリーナーエレメントは、空気中の埃や塵がエンジンに入らないようにするためのフィルターとしての役割を担うパーツです。使用するにつれ、フィルターに溜まった埃や塵でエンジンに十分な空気を送ることができなくなるため、定期的な交換が必要となります。
走行距離が20,000~30,000㎞となった頃を目安に交換を検討しましょう。
タイヤ
交換費用の目安 30,000~100,000円
タイヤは車のパーツの中でも、唯一直接地面に接している部品です。古いタイヤのままずっと走行していると、破裂などの重大な事故につながる危険があるため、定期的な交換を必要とします。
タイヤの溝が1.6mm以下になったときに現れるスリップサインがタイヤ交換時期の一つの目安となるため、日頃からタイヤの確認を行うようにしましょう。
また、あまり車を利用していない場合でも、ゴムは少しずつ劣化していくため、タイヤメーカーは4~5年内の使用を推奨していることが多いです。そのため、トラブルがなくても5年目の車検を迎える頃にはタイヤ交換を検討してください。
車検費用の相場
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では、実際に5年目の車検にどのくらいの費用が必要になるのかを解説していきます。
普通車の法定料金は車種や車両の重量によって大きく異なりますし、車検基本料金は依頼先によって差があるため、費用は目安としてご覧ください。
普通自動車の場合
まずは、普通自動車にかかる車検料金の相場です。
- 法定費用 40,000~70,000円
- 車検基本料金 20,000~50,000円
この料金に加え、必要に応じて部品交換や修理代などがかかるため、日頃のメンテナンスを怠っている場合はさらに高額となることも少なくありません。
車検費用の相場についてはこちらの記事で詳しく解説しています。車検依頼先による費用の違いについても紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
関連記事:車検の相場はどれくらい?車検費用の仕組みと安く依頼する方法を徹底解説
軽自動車の場合
続いて、軽自動車の車検費用の相場です。
- 法定費用 22,240~29,140円
- 車検基本料金 15,000~40,000円
軽自動車の場合、車両の重量で重量税が異なる普通車と違い、車種によって法定費用が大きく跳ね上がるということはありません。
しかし、普通車同様これに加えて必要となる部品交換や修理のための費用が別途加算されます。基本的には普通車よりも安く済むことが多い軽自動車の車検ですが、メンテナンスを怠っていると高額になることがある点に注意しましょう。
車検費用を抑えるためのコツ
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車検に必要な費用の相場はお分かりいただけたかと思いますが、実際に金額を見てみると「もっと安くすることはできないのかな?」と思う人が多いでしょう。そこで、ここでは車検の費用を安く抑えるコツについて解説します。
メンテナンスをこまめに行う
車検時の費用を抑えるためには、日頃からメンテナンスをこまめに行っておくことをおすすめします。
普段のチェックやメンテナンスを怠っていると、車検時に不具合や部品交換の必要性が発覚し、最終的な金額が高額になるということも少なくありません。日々意識して部品や消耗品の確認を行い、その都度メンテナンスをしておけば、車検時に余計な費用が発生することを避けられます。
特に、自分でできる簡単なメンテナンスであれば、車検時に業者で依頼するよりも、自分で行った方が安くつくことは言うまでもありません。車検費用を抑えたい人は、車検前に限らず普段から車のチェックやメンテナンスを行う習慣をつけておきましょう。
特に、先ほど紹介した5年目頃に交換が必要になる可能性のあるパーツは、車検前であっても一度確認しておくことをおすすめします。
車検費用の安い業者に依頼する
最初に解説した通り、自賠責保険料や自動車重量税、印紙代にかかる法定費用は、一律の金額に定められているため、安くすることができません。つまり、車検全体にかかる費用を抑えるためには、車検基本料金の安い業者を探して依頼することが必要です。
業者によって料金設定は大きく異なるため、複数の業者で見積もりを取るなどして安いところを探しましょう。インターネットで一つ一つ検索をするのが面倒だという人は、「楽天Car車検」を利用して近くの業者を簡単に検索し、比較することができます。
依頼先によって20,000~30,000円の差があることも珍しくないため、まずは近くの業者をいくつか探してみてください。
車検費用を安くしたいなら楽天Car車検
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車検費用を安くしたいなら楽天Car車検
この記事では、車の維持費について解説しました。
車を所有している限り、税金や各保険料をはじめとする維持費は発生します。しかし、車の種類や日常的な心がけといった工夫で維持費を節約することは可能です。
中でも、一定期間ごとに必ず受けなければならない車検は、業者によって料金が異なるので、安い業者を比較することで節約になります。車検をお得に受けたいと考えているなら、簡単に近くのお店を比較できる「楽天Car車検」がおすすめです。
「楽天Car車検」の特徴は以下の通りです。
- 車検で数万円節約できる
- 「1日車検」「120分以内の車検」など、条件を絞り込んで検索できる
- 車検見積もり&予約サイトの中で、掲載店舗数が最も多い(※調査対象:車検予約サイト 2020年1月時点 株式会社東京商工リサーチ調べ)
- ディーラー車検と変わらないクオリティのお店を探せる
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- 「引き取り納車に対応する店舗探し」のようにニーズ別に探せる
- 車検で楽天ポイントが貯まる
- ガソリンスタンドの特典で車検後のガソリン代値引きもある
- 早割わりでさらに1万円引き
車検を依頼する際は、ぜひ利用してみてくださいね。
楽天Car車検
参考サイト
車検費用の目安はどのくらい? 車検相場や費用の内訳を徹底解説(参照日:2020-12-09)
https://autoc-one.jp/knowhow/5001444/
5年目の車検(2回目の車検)の費用が高くなりやすい3つの理由とは?(参照日:2020-12-09)
https://clutch-s.jp/p000956/
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