2021-12-22
中古車を買う時に気にするべき走行距離は?目安や狙い目を解説
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「中古車は走行距離が長いほど安い」とわかっていても、どのくらいの距離なら良いのか知らないという人も多いではないでしょうか。本記事では、中古車購入時に見るべき走行距離の目安や、年式との関係、安く買うためのコツを徹底解説します!
「中古車を買うなら走行距離はどのくらいが良いの?」「年式と走行距離はどちらを重視すべき?」などと疑問に思っていませんか?
何となく走行距離が長い車ほど価格が安くなることはわかっていても、どのくらいの走行距離のものが狙い目なのかまでは知らないという人は多いでしょう。価格が下がるからといって、あまりにも状態の悪い車を買うのは損なので、中古車を購入するときは走行距離をはじめとするさまざまな条件を加味して検討しなければなりません。
そこで本記事では、中古車と走行距離の関係について解説します。併せて、中古車の価格が決まる要因や、中古車を安く購入するための方法、避けるべき中古車の条件などもご紹介しますので、中古車選びの参考にしてくださいね。
中古車の価格はどう決まる?
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中古車の価格に影響する要素は、大きく分けて次の2つです。
走行距離や年式といった条件が価格に影響することはよく知られていますが、他にも多くの要素が販売価格に影響しています。コスパの良い中古車を狙うために、中古車の価格がどのように決まるのかを把握しましょう。
車そのもののステータス
中古車の価格に影響する要素の1つ目は、車そのものの状態やスペックです。具体的には、次のような要素が価格を左右します。
- 年式
年式とは、その車が最初に登録されてからの年数です。通常、年式が古いほど価格は安くなります。
- 走行距離:
一般的に、走行距離が短い低走行車ほど価格が高くなります。ただし、必ずしも「走行距離が短い=状態が良い」というわけではなく、年式に対して極端に走行距離が短い場合には注意が必要なので、後述する走行距離と年式の関係もチェックしてください。
- 修復歴:
修復歴がある車とは、車の骨格(フレーム)部分の交換や修理を行ったことがある車のことです。骨格以外の各種パーツの修理はこの修復歴に含まれません。骨格まで影響が及ぶほどの損傷を経験している車になるため、販売時の価格は安くなります。
- 車種:
新車価格が高い車は中古車価格も高くなります。また、車種の人気も価格に影響する要素の1つです。
- モデル:
一般的に、現行型のモデルや限定モデルの中古車価格は高い傾向があります。反対に、新しいモデルが中古車市場に出回った後は、旧モデルの価格が安くなることが多いです。
- 装備:
人気のオプション装備などを備えた車は価格が高くなることが一般的です。反対に、カーナビやバックカメラ、ETCという現在では当たり前になっているような装備のない車は価格が大幅に下がる傾向があります。
- カラー:
車の色は価格に大きな影響を与える要素の1つです。通常、白や黒といった定番カラーの中古車は価格が高くなります。また、車種によって特定の人気カラーがある場合にも、そのカラーの中古車の価格が高くなることが一般的です。
- 傷、汚れ:
傷や汚れの有無はもちろん、傷や汚れの程度も価格を左右します。購入後に部品交換や修理が必要な傷があると価格は安くなりますが、簡単なDIYでも直せるようなごく小さな傷などの場合はあまり価格に影響しません。
- 車検:
車検証の期限が切れている車は、車検を受けるのに費用がかかることを加味して価格が安くなることがほとんどです。また、有効な車検証の期間が残っている場合、重量税や自賠責保険が含まれているため、残存期間の長さが価格に影響します。
これらの要素を知っておくと、安い中古車を見つけられるだけでなく、「色にこだわりはないから、不人気カラーを選ぼう」「1年しか乗らないから、年式が古くても安い車にしよう」など、自分にとって価格と条件のバランスが取れた中古車を見つけることができるでしょう。
中古車市場の需要
車そのもののステータスだけでなく、中古車市場の状況も価格に大きく影響する要素です。車業界に限った話ではありませんが、供給に対して需要が低ければ価格が下がっていきます。中古車では、主に次のような時期的な要因が価格に影響するので、少しでも安く購入したいと考えている人は覚えておきましょう。
- 決算期(3月9月):
多くの会社は3月を決算期、9月を中間決算期としていることが多いですが、自動車業界も例外ではありません。決算の時期になると、販売業者は少し値引きをしてでも車を売ろうとするため、車の販売台数が多くなります。車の販売台数が多くなるということは、買い替えのために手放された車が中古車市場に多く出回るということです。中古車の供給量が増えることに加え、決算セールなどを行う業者が増えるため、決算期の中古車の販売価格は安くなる傾向にあります。
- 新生活開始後(4月5月):
毎年4月から5月は、車が売れにくい時期だとされています。これは、4月に新生活が始まるまでに車を購入しようとする人が多いことや、販売業者が販売に力を入れる決算期が過ぎた時期であることが理由です。しかし、決算期の3月は買い替えによって手放された車の下取りや買い取りが増え、中古車の供給量が増えると前述しました。4月は3月に買い取られた車が中古車販売店に並ぶため、3月に引き続き供給の多い時期であると言えます。つまり、4~5月は供給が高く需要が低いといという、中古車を購入する人にとって特に狙い目の時期です。
- 大型連休後:
お盆休みや年末年始、ゴールデンウィークといった大型連休前は、旅行などのために車を購入する人が増えます。反対に、大型連休後は需要が落ち着くため、車の価格を安く設定する販売業者が多いです。
- ボーナス前:
会社によってボーナス支給日は異なりますが、夏のボーナスは6月末から7月初旬、冬のボーナスは12月初旬から中旬にかけて支給する会社が多いです。車を購入するにあたり、ボーナスを頭金に充てる人が多いため、ボーナス支給日後は需要が高まる時期となります。反対に、ボーナス前は需要がやや落ち着いているため、車の販売価格も下がることが多いです。
同じステータスの車でも時期によって価格に差が出るため、すぐに買い替えなければならない理由がないのであれば、安くなる時期を待つことを検討しましょう。
走行距離と年式はどちらを重視するべき?
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中古車の市場について詳しくなくても、「走行距離が長いほど価格下がる」「年式が古いほど価格が下がる」という事実はご存知の人が多いでしょう。そのくらい、走行距離と年式は中古車の価格を大きく左右する項目です。
では、走行距離と年式はどちらをより重視すべきなのでしょうか?結論から言うと、中古車選びにおいて、走行距離と年式はセットで考えることが大切です。
中古車選びでは、1年あたりの走行距離10,000kmが1つの基準となります。例えば、年式が3年落ちなら走行距離30,000km、7年落ちなら70,000kmが目安です。この基準より大幅に走行距離が長い車は過走行とされ、価格は安くなりますが状態に不安があることも少なくありません。
しかし、年式に対して走行距離が極端に短すぎる場合にも注意が必要です。1年あたりの走行距離が5,000kmに満たないのであれば、長年放置されていたり、近距離走行にしか使われておらずエンジンに負担がかかっていたりすることが考えられます。
そこで、中古車を購入するなら1年あたりの走行距離が8,000~10,000kmくらいで、年式と走行距離のバランスが取れたものが狙い目です。
価格を抑えて購入したい時のコツ
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中古車を購入するにあたって、少しでも費用を抑えたいと考えている人は多いでしょう。しかし、中古車の状態は車によって大きく異なるため、新車以上に慎重な見極めが必要になります。安く買いたいからといって価格だけを見て選んでしまうと、すぐに使い物にならなくなるような車を手にしてしまうことも少なくありません。
そこで、ここでは少しでも安く中古車を購入したい場合のコツをご紹介します。単に車両価格だけを見て安い車を選ぶことは避け、納得して購入できる中古車選びの参考にしてください。
価格が下落した直後の車を選ぶ
中古車の価格には年式や走行距離をはじめ、多くの要素が影響していることを解説しました。そこで、中古車を安く購入したいのであれば、価格が安く見直される直後のタイミングを狙うのがおすすめです。
- モデルチェンジ後:
長年販売されている車種でも、数年ごとにモデルチェンジが行われ、少しずつ進化しています。モデルチェンジがあって、新型(現行型)のものが中古車市場に出回り始めると、同車種の旧モデルの需要が下がり、価格が安くなることが一般的です。
- 毎年1月:
車の年式は、その車が最初に登録された日ではなく、1月を基準に考えられます。毎年1月になると、車の年式が1年古くなり、販売価格も安く見直されます。
例えば、11~12月頃に中古車購入を考えていたのであれば、1~2ヵ月購入時期を遅くするだけでも、お得な買い物ができる可能性が高いです。これらのタイミングを覚えておき、少し待てば価格が安くなりそうなのであれば、少し待って購入することも検討しましょう。
安くなる時期に購入する
先ほどご紹介した通り、需要と供給のバランスによって中古車の価格が下がりやすい時期というものが存在します。そのため、「絶対にこの時期に車を買う必要がある」といった場合を除き、中古車価格が安くなる時期を狙うことを考えると良いでしょう。
同じ車種や同じ年式といった条件が同じ車でも、時期によって価格が変わるので、本来予定していた購入時期を少し早めたり遅くしたりするだけでも大きな節約になります。
不人気カラーや車種を狙う
走行距離や年式は中古車の価格に大きく影響していますが、購入した中古車を長期的に乗ろうと考えているのであれば、あまりに古い車や走行距離の長すぎる車は心配です。また、安くても必要な装備がない車では、使用中に不便を感じることがあるでしょう。やはり、いくら安く車を購入したいからといって、安全性や快適性に目をつむるべきではありません。
そこで、あまり見た目にこだわりがないのであれば、不人気な車種やカラーを狙うことで、安くても状態の良い車に出会える可能性が高まります。例えば、白や黒といった定番カラーに比べ、原色などのカラフルな車は人気が低いことが一般的です。比較的高スペックな車でも、このような不人気カラーなら安く買えることがあります。
走行距離10万キロを超えた中古車はやめるべき?
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一昔前まで、車の寿命は走行距離100,000km程度だと言われていました。近年は自動車業界全体の技術向上によって車の耐久性が上がり、車の寿命が伸びたとされていますが、走行距離100,000kmを超えた車はトラブルが起きやすくなることは頭に入れておかなければなりません。
何と言っても、走行距離100,000km以上の中古車は価格が大幅に下がるため、何よりも安さを重視したいのであれば、購入を検討しても良いでしょう。走行距離が長いからといってボロボロの車ばかりではなく、きちんとメンテナンスがされていて傷や汚れが少なく比較的状態の良い車も出回っています。特に、「1年後に海外赴任が決まっていて、1年だけ乗れれば良い」「転勤で半年だけ地方に行くので、その間だけマイカーが必要になる」など、ごく短期間だけ車を所有したいケースでは、寿命が近づいていても安い車の方が丁度いいかもしれません。
ただし、当然ながら走行距離が長い車ほどトラブルが増えるため、修理や部品交換などの金銭的負担が出てくる可能性は想定しておくべきです。いくら車両価格が安くても、その後のメンテナンスに費用がかかることで、結局は高くついてしまうこともあります。
安さ重視で走行距離100,000km以上の車の購入を検討する場合、車の状態をしっかりと確認した上で検討するようにしましょう。
避けるべき中古車は?
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いくら安さを重視したくても、格安中古車の中には極めてリスクの高い車も存在します。基本的に、次の条件に当てはまる中古車は、購入を避けるべきです。
前述の通り、修復歴のある車とは、車の骨格を交換したり修理したりしたことのある車を指します。修復歴ありの中古車は販売価格が非常に安いという特徴がありますが、さまざまな不具合が出てくる可能性も高いです。
また近年は、豪雨などの影響で浸水被害にあう車も増えています。車には多くの電装品が使われており、水没したことのある車は故障のリスクが非常に高いです。さらに、金属の部分がサビているなどして、長期的な使用に耐えられない状態にあることも考えられます。
そのため、いくら格安であっても、修復歴のある車や水没車の購入は避けることが賢明です。
ただし、修復歴には告知義務があるものの、水没歴の告知義務はないため、水没したことを公表しない中古車販売業者も少なくありません。気になる点については購入前に納得いくまで質問し、有耶無耶な対応をする中古車販売業者からの購入は控えましょう。
中古車を購入するなら楽天Carがおすすめ!
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この記事では、中古車を購入するときに考えるべき走行距離について解説しました。走行距離は中古車の価格に大きく影響しています。走行距離が長い車ほど安くなりますが、他にも中古車の販売価格が安くなる要素はいくつもあるので、走行距離だけに囚われずさまざまな条件を加味して検討しましょう。
しかし、「いくつもの中古車を検索して比較するのは面倒くさい…」「そもそも中古車の購入には不安がある」などと考えている人は多いのではないでしょうか?
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参考サイト
中古車の値段はどうやって決まっているの?中古車の値段の決め方9つを紹介(参照日:2021-11-27)
https://magazine.kurumaerabi.com/articles/58
中古車が安い時期はいつ? 値段の決まり方やおさえておくべきポイントとは?(参照日:2021-11-27)
https://car-mo.jp/mag/category/tips/usedcar/discount_season/
走行距離が少ない中古車は本当にお買い得?リスクやチェックポイントを解説(参照日:2021-11-27)
https://car-mo.jp/mag/category/tips/usedcar/lowmile/
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