2021-07-21
【徹底比較】タントとスペーシアはどう違う?内装・性能を徹底比較!
画像出典:Adobe Stock
2003年に登場し、スーパーハイト軽ワゴン人気の先陣を切ったダイハツ タントと、2013年にパレットの後継車種として登場したスペーシア。現在4世代目となるタントと2世代目となるスペーシア、それぞれどんな特徴を持っているのでしょうか?
1.タント・スペーシアそれぞれの特徴は??
タントの最大の強みは?
画像引用:DAIHATSU|Media Websaite
通算4代目となる現行型タントの最大の強みは、やはりセンターピラーレスで1490ミリという大開口幅を誇るミラクルオープンドアの存在でしょう。
助手席側のBピラー(柱)をドア側に埋め込むことで、衝突安全性を確保しながらドアを開ければ大きな開口部が生まれるというもので、年輩の方や小さな子どもが乗り降りしやすいだけでなく、長尺物の積載やベビーカーからチャイルドシートへの乗せ変えなどもしやすいというメリットも存在します。
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スペーシアの最大の強みは?
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2代目となったスペーシアは、先代に設定されていた「S-エネチャージ」を発展させたハイブリッド(マイルドハイブリッド)が全車に搭載されているのが一番の特徴と言えます。
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その結果、カタログ燃費はスーパーハイト軽ワゴンの中では唯一の大台30.0km/L(JC08モード燃費・HYBRID Gグレード)を叩き出しているのです。
また、派生車種としてSUVテイストを盛り込んだ「スペーシア ギア」が設定されているのもライバルの中では唯一の特徴。そのため、アウトドアレジャーを楽しむユーザーからも人気が集まっています。
2.タント・スペーシアの乗り心地を徹底比較!
タントの乗り心地は?
4代目となったタントは新規プラットフォームであるDNGAを採用し、基本性能を大幅に向上。このプラットフォームは10年先を見据えて開発されたものであり、かなり高い完成度を誇っています。またサスペンションも形式こそ先代と共通ながら、軽量化と高剛性化を図り、全体的な走る、曲がる、止まるがレベルアップしている点も見逃せません。
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ボディ剛性がアップしたことで運転時の安定性も向上しているほか、サスペンションの味付け自体も安定感と乗り心地を重視したセッティングとなっているため、背の高いクルマが初めての人でも安心して運転できることでしょう。
スペーシアの乗り心地は?
一方のスペーシアも、2代目になったタイミングで新型プラットフォームであるHEARTECT(ハーテクト)を採用。軽量で強度の高い高張力鋼板と超高張力鋼板を適所に採用しつつ、先代よりも使用率を高めることにより、強く軽いボディを実現しました。
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サスペンション形式もフロントストラット、リアトーションビームの形状は踏襲しながらも、新プラットフォームに合わせたチューニングを実施し、より快適な乗り心地を達成しています。特にリアサスペンションはサスペンションストロークを拡大したほか、ウレタン製のバンプストップラバーを採用することで、突き上げ感の少ない乗り心地となりました。
3.タント・スペーシアの走行性能を徹底比較!
タントの走りは?
タントに搭載されるエンジンは、先代型と同じく「KF」型エンジンとなりますが、燃焼室の形状をペントルーフ型から自動車用4バルブガソリンエンジンとしては世界初となる半球型へと変更。マルチスパークやより無駄なく燃料を噴霧できる方式(スワール噴霧)を採用するなどの改良により、燃焼効率を向上させました。
特にターボモデルでは先代よりも最大トルクが8N・m向上されており、加速性能がおよそ15%アップ。よりターボ車らしい余裕のある走りを楽しむことができます。
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そこに組み合わされるミッションは全車CVTです。ターボモデルのCVTはスプリットギアを組み込み、ベルト+ギア駆動を可能にした「D-CVT」を採用し、伝達効率の向上と変速比幅を拡大。高効率かつダイレクトな走り味を楽しむことができるようになりました。
スペーシアの走りは?
対するスペーシアに搭載されるエンジンは、先代型から引き続き「R06A」型となりますが、全グレードにマイルドハイブリッドシステムを搭載。減速時にISG(モーター機能付発電機)で発電し、走行中はISGがエンジンアシストをして負荷を低減し、パワーの上乗せと燃費の向上を実現しています。
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また、先代のS-エネチャージとは異なり、モーターのみで最大約10秒間のクリープ走行も可能となっており、より燃費性能の向上に貢献しています。
スペーシアカスタムのターボモデルに搭載されるエンジンは、小型かつ低回転向きのタービンを搭載し、重量の重いスーパーハイト軽ワゴンに適した特性となっており、前述のマイルドハイブリッドシステムと組み合わせることで数値以上の走りの良さを実現しました。
4.タント・スペーシアのシートや収納を徹底比較!
タントのユーティリティは?
タントのシートはベーシックなL系グレードがフロントセパレートシートで、それ以外のグレードはフロントベンチシートとなります。ベンチシートといっても座面は平坦ではなく、身体をサポートしてくれる形状となっているため、どちらを選んでも不満がでることはなさそうです。
ただ、ベンチシート仕様のグレードでは運転席ロングスライドシート(540ミリ)が備わるため、使い勝手に拘るのであればベンチシート仕様を選びたいところ。
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リアシートは左右分割リクライニングや左右分割ワンモーション格納といった機能は全グレードで備わりますが、L系グレードでは左右分割ロングスライド(240ミリ)ができない点に注意が必要です。
また、非カスタム系のグレードではシート表皮に撥水加工がなされるので、小さな子どもがいる家庭などでは便利に感じるシーンもありそうですね。
収納は運転席目の前にインパネアッパーボックスがあり、助手席側には大型インパネトレイとグローブボックスが備わります。インパネ両端には固定式のカップホルダーが設定されるほか、ドア側にもボトルホルダーとポケットがあり、後席のサイドにはクォータートレイとボトルホルダーも備わっています。
画像引用:DAIHATSU|Media Websaite
また、一部グレードではシートバックポケットや格納式シートバックテーブルがオプションで設定されているので、気になる人は装着されているかどうか確認しておきましょう。
スペーシアのユーティリティは?
スペーシアは飛び道具的なシートアレンジなどは存在しませんが、先代に比べてスライドドアの開口部が高さ、幅ともに20ミリ広くなっており、乗り降りのしやすさが向上している点がポイント。
また室内高も高くなり居住性が向上しただけでなく、新型プラットフォームの採用によって前後乗員間距離が拡大され、後席の足元空間が広がってよりリラックスした空間になったと言えるでしょう。
画像引用:SUZUKI|Media Websaite
運転席はチルトステアリングやシートリフターの調整幅が先代よりも向上し、ドライビングポジションの適正化を実現。小柄な人から大柄な人まで、さまざまな体型のドライバーがより適正な体勢で運転をすることができるようになり、疲労軽減や安全運転にもより貢献することでしょう。
リアシートは、独立シートスライドとワンタッチダブルフォールディング機能が備わりますが、これは室内側からでも荷室側からでも操作できるようになっている点も使い勝手の面でプラスと言えそうです。
収納に関しては、タントと異なり大型の集中メーターが運転席前に備わるため、運転席前の収納は備わらないものの、助手席側にはインパネアッパーボックスに加えて引き出し式のボックス(ボックスティッシュがピッタリ入るサイズ)や、インパネセンターポケットが用意されます。
画像引用:SUZUKI|Media Websaite
各ドアにもドリンクホルダーが備わるほか、助手席下にはスズキ伝統のアンダーボックスも用意され、一部グレードではリアクォーターにポケットとアクセサリーソケットが設定され、スマホなどを充電しながら収納することもできるようになっています。
また、トランクスペースにはユーティリティナットが4か所用意されており、別売りのフックなどを装着することで、トランクスペースをより自分好みに活用することができる点も特徴のひとつです。
5.タント・スペーシアの価格を徹底比較!
タントとスペーシアの価格については、中古車は状態によって価格が変動するため、執筆時点で販売中の新車価格で比較してみましょう。
タントは1,243,000円~2,002,000円という価格帯で、スペーシアは1,298,000円~1,959,100円という価格帯となっています。
価格帯だけを見るとほぼ同等に思えますが、タントはミラクルオープンドアという唯一無二の装備がある一方、スペーシアは全車ハイブリッド車という点に違いがあります。そのため、どちらに重点を置くかがどちらの車種を選ぶかのポイントになるのではないでしょうか。
なお、両車とも最も安い仕様には先進安全装備が非装着となっているため、今から購入を検討するのであれば、最低限先進安全装備を備えたグレードにすることをオススメします。
ここまで、タントとスペーシアにおける乗り心地・走行性能・内装・価格などを比較してきましたが、両車種に関してより詳しく知りたい方は、ぜひ楽天Carをチェックしてみてください。
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6.タントやスペーシアを買うなら新車?中古車?
新車を選んだときの最大のメリットはグレードやボディカラー、オプションに至るまですべてを自分好みにできるというところでしょう。
もちろんそれもクルマを購入するときの楽しみのひとつであることは間違いありませんが、人気のタントやスペーシアであれば、中古車市場での流通台数が多く、中古車でも自分好みの1台を見つけることができる可能性は非常に高いと言えます。
また、現物が存在する中古車であれば納期も短くて済むため、すぐに乗り出せるという点も見逃せません。
当然、新車よりも安い価格で手にすることができますから、当初のグレードよりも1つ上のものを狙うこともできるので、中古車を検討するメリットは大きいのではないでしょうか。
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参考サイト
SUZUKI公式HP(参照日:2021年6月15日)
https://www.suzuki.co.jp/car/spacia/
DAIHATSU公式HP (参照日:2021年6月15日)
https://www.daihatsu.co.jp/lineup/tanto/
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