2021-10-25
10万キロ超えたら車検費用が高くなる理由と費用内訳を徹底解説
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走行距離が10万キロを超えると、車検料金が高くなると聞いたことはありませんか?この記事では走行距離が10万キロを越えの車検費用が高額になる理由と内訳、車検料金を抑えるコツを紹介しています。
車を持っている方なら「走行距離が10万キロを越えると、車検料金が高くなってしまう」と聞いたことがあるのではないのでしょうか?
走行距離が10万キロを超えた場合、買い換え時期の1つの目安とされていますが、10万キロを超えてもまだまだ愛車に乗り続けたいという方もいると思います。
ただ、そこでネックになるのが車検の料金。
10万キロを超えてしまうと、通常より車検料金が高くついてしまうことが一般的です。
こちらの記事では「乗り換え」か「継続」か迷う方のために、「なぜ10万キロを越えると車検料金が高くなってしまうのか?」「車検料金を抑えるためのコツ」を解説していきます!
まずは車検料金の内訳をおさらい
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なぜ10万キロを越えると車検料金が高くなってしまうのか?をお話しする前に、車検費用の内訳について簡単に触れておきます。
車検料金とは、下記の内容を全て含んだものを指します。
【車検料金内訳】
自賠責保険料、重量税、検査手数料(印紙代)
点検設備費用、付帯サービス代、その他
1.車検の法定費用について
法定費用とは、自賠責保険料、重量税、印紙代を合わせた費用のことです。
この金額については、どこの業者に依頼しても同じ金額になります。また、走行距離が要因で大きく変動してしまうことはありませんが、経過年数に応じて料金が高くなることがあります。
というのも、下記の表を見ていただいた通り、重量税は初登録された日から13年経過すると、金額が上がってしまうからです。(※エコカー減税適用の場合は対象外です。)
2.車検基本料、その他諸費用
車検基本料とは車検を通すために必要な点検と整備を行うための費用です。
この費用は、どこの業者に依頼するかによって金額が大きく変わるため、車検を受ける際にはよく確認しましょう。
車検基本料の内訳は業者によって名称が異なりますが、基本的には点検と整備費用に関わる料金とその他の付帯サービス料金の2つに分けられます。
【車検基本料】
- 点検・整備費用:24ヶ月定期点検技術料、整備技術料、部品代
- 付帯サービス料:下回り塗装料、検査代行手数料、引取・納車料、代車料金等
走行距離が影響してくるのはズバリこの車検基本料部分です。
なぜなら年月が経過し走行距離が長くなればなるほど、部品は劣化していきます。
走行距離10万キロ=部品が使えなくなってしまうというわけではありませんが、各部品メーカーが保証してくれる期間が10万キロまでになっていることが多いため、必然的に数多くの部品を交換しないといけない状況になってしまうのです。
なぜ10万キロを越えると車検が高くなってしまうのか?その大きな要因は部品交換費用だった!
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それでは、一体どんなの部品が10万キロを目処に交換が必要になってくるのでしょうか?
走行距離10万キロを超えた場合に、交換する可能性のある部品をご紹介します。
1 エンジンルームの交換部品と相場
まず見ていくのは車の肝となるエンジンルームの部品です。高額な部品も多いため、ここだけで何十万円もかかってしまうケースも…。
部品 |
交換費用相場 |
交換頻度の目安 |
エンジンオイル |
4000円〜 |
走行距離5万キロ、もしくは半年に1度。 |
オイルフィルター |
2000円〜 |
オイル交換時 |
バッテリー |
10000円〜 |
3〜5年ごと |
冷却水 |
5000円〜 |
車検時 |
ブレーキフルード |
4000円〜 |
車検時 |
エアクリーナーエレメント |
3000円〜 |
走行距離4万〜5万キロ |
スパークプラグ |
5000円〜 |
走行距離4万キロ |
パワステオイル |
4000円〜 |
走行距離10万キロ |
ラジエーターホース |
10000円〜 |
走行距離10万キロ |
サーモスタット |
6000円〜 |
走行距離10万キロ |
オルタネーターブラシ |
50000円〜 |
走行距離10万~15万キロ |
フューエルフィルター |
6000円〜 |
走行距離10万~15万キロ |
Vベルト |
6000円〜 |
走行距離10万~15万キロ |
タイミングベルト |
50000円〜 |
走行距離10万キロ |
プラグコード |
10000円〜 |
走行距離10万キロ |
※2020年4月現在の価格
2.駆動系に関わる交換部品
まず見ていくのは車の肝となるエンジンルームの部品です。高額な部品も多いため、ここだけで何十万円もかかってしまうケースも…。
部品 |
交換費用相場 |
交換頻度の目安 |
デフオイル |
4000円〜 |
走行距離5万キロ |
ミッションオイル |
4000円〜 |
走行距離5万キロ |
ATフルード |
6000円〜 |
走行距離6万キロ |
クラッチ |
50000円〜 |
走行距離7万〜10万キロ |
※2020年4月現在の価格
3.足回りの交換部品
足回りというのは、タイヤなどその周辺部分のことを指します。こちらも駆動系と同じく走行距離に比例して劣化していく上に、10万キロを目安に交換が必要になってくる部品がたくさんあります。
部品 |
交換費用相場 |
交換頻度の目安 |
タイヤ |
40000円〜 |
溝の深さが2mm以下 |
タイヤローテーション |
3000円〜 |
走行距離5,000キロ |
ブレーキパット |
9000円〜 |
走行距離3万〜4万キロ |
ドライブシャフトダストブーツ |
30000円〜 |
走行距離7万~10万キロ |
ブレーキホース |
20000円〜 |
走行距離10万kmごと |
ブレーキキャリパー |
20000円〜 |
走行距離10万kmごと |
スプリング |
40000円〜 |
走行距離10万kmごと |
ダンパー |
25000円〜 |
走行距離10万kmごと |
タイロットエンド |
20000円〜 |
走行距離10万~15万kmごと |
※2020年4月現在の価格
4.エクステリア関連の交換部品
エクステリアとは車の外観のこと。ヘッドランプやバンパー、窓ガラスなど外から見える部品全ての総称です。こちらに関しては、走行距離はあまり関係ないのですが、年数が経過にともない劣化しやすい部品なので、合わせて交換の必要が出てくることも十分にあります。
部品 |
交換費用相場 |
交換頻度の目安 |
ヘッドランプ |
1500円〜 |
光量の減少 |
クリーンフィルター |
2000円〜 |
1年、または走行距離1万2,000km |
ワイパーブレードゴム |
2000円〜 |
3年、または拭き残しが目立つようになったら |
発煙筒 |
500円〜 |
3年ごと |
※2020年4月現在の価格
以上が、走行距離10万キロを超えて車検をすることになったら、交換が必要になる可能性のある部品の一覧でした。この表はあくまでも目安程度なので、交換の必要がない部品もあれば、逆に記載がないものでも故障していれば交換の対象になることもなりますのでご注意ください。
実際にいくらかかるかについては、整備士さんに見ていただいて見積もりをとってもらうのが一番確実です。
走行距離が10万キロ超えの車は車検費用を抑えるためには?
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走行距離が10万キロを超えてしまった場合、普通の車検料金よりも高くなってしまうことが多いです。
ただ、「今まで大事に乗ってきた愛車!だから10万キロを超えても乗りつづけたい!」「新車を購入するよりも車検料金の方が比較的安く済むなら乗り続けたい!」という方もいると思います。
そんな方のために次の項では車検料金が安く上がるコツをご紹介します。
1 車検費用を抑えるためには普段のメンテナンスをこまめに!
車検費用を抑えるためには、加入している保証を賢く使うという方法があります。
例えば、自動車を新車で購入した場合、「メーカー保証」をつけることができます。
保証される内容は各社メーカーによって異なりますが、一般保証なら「新車登録から3年間、もしくは走行距離6万キロまで」特別保証なら「新車登録から5年間、もしくは走行距離10万キロまで」で決められている場合が多いです。
保証の適用期間中であれば、部品を無償で取り換えてもらえるケースもあるので、保証内容をよく見直してみましょう。
そのほかにも、中古車保証や車検保証など様々な保証制度があるので、保証がきく期間中にこまめにメンテナンスをして、消耗した部品がなるべく少ない状態にしておくことが、車検費用を安くするためには重要です。
この機会にご自身の車の保証内容について見直してみましょう!
2 しっかりと見積もりを比較すること
業者によって見積もり費用がかなり違うため、事前の確認は必須です!
そのためには複数社に見積もりを出してもらうのも手です。
「車検料金が高そうだし、新車にしようかな」迷っている方も、見積もりを出したら、予想よりもずっと安くすんだ!なんてこともよくあります。
そのため、必ず見積もりを出してもらいましょう。
業者ごとの車検費用の相場については、以下の記事でご紹介しています。車検を予約する前にこちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
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参考サイト
国土交通省(参照日:2020-4-14)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/kensatoroku/sikumi/houteihiyou.pdf
楽天保険一括見積もり(参照日:2020-4-14)
https://insurance.rakuten.co.jp/inlife/real/repair-cost-20160308/
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