2020-03-30
カーコーティングとは?具体的な効果・長持ちさせるコツを徹底解説!
画像出典:Adobe Stock
愛車にコーティングを施工したいとお考えですか?コーティングは車のボディを守るために最も最適な方法ですが、コーティングの種類によって効果が違ったり、メンテナスの仕方次第では耐久性が大きく変わってしまいます。この記事ではコーティングの基本からメンテナンスの仕方、コーティング施工店の探し方まで徹底的に解説します。
車を所有している方であれば、一度はガソリンスタンドやカー用品店で「コーティングはいかがですか?」と声をかけられた経験があると思います。車好きの方は知っている方も多いと思いますが、「コーティング」は基本的に日常生活ではなかなか聞き慣れない言葉ではないでしょうか。そこで今回は、「コーティング」というものはどのようなものなのか、愛車にどんな影響をもたらすのかわかりやすく解説します!
カーコーティングとは?
まず、コーティングの概要について説明します。コーティングと聞くと、何かで覆われていたり包まれている状態を想像される方がほとんどだと思いますが、まさにその通りで車のボディを皮膜で覆うことを言います。
画像出典:Adobe Stock
車の塗装は、最後の工程で「クリア」と言われる目には見えない塗料を塗装色の上に塗って仕上げを行なっています。このクリア塗料の主な役割は、ボディの光沢や艶を出したり、紫外線・汚れ・傷などから塗装色を守ることです。一番表面に位置するクリア層が痛んでくると、ボディの美しさがどんどん失われていきます。そのクリア層を守ることができるのが、コーティングなのです。コーティングしていればクリア層の上にもう一つの保護層ができるので、塗装色を守る力をより強くできます。
この説明を聞いて「ワックスではダメなのか?」という疑問を持つ方もいるかもしれませんが、元々ワックスもコーティングの種類の1つとして考えられていました。しかし、現在はワックスとコーティングは全くの別物として考えられることが多くなっています。これには成分や保護の仕方に理由があります。ワックスの主な成分は蝋(ロウ)や油などから作られていて、ボディに塗り込んだ直後は艶や光沢が出てキレイに見えますが、雨や洗車などを重ねるうちに流れ落ちてしまうため耐久性がなく、ボディを保護するという能力はあまり期待できません。
コーティングは、化学溶剤を使用しボディの表面に丈夫な皮膜を形成することによって、長期間に渡ってボディを様々な要因から愛車を守ることが可能です。使用する化学溶剤によって違いはありますが、ワックスとは比にならないくらい長期的に効果が持続します。これがコーティングとワックスの違いです。
カーコーティングのメリット・デメリット
画像出典:Adobe Stock
コーティングは愛車を保護する上で非常に大きな力を発揮してくれます。ただ、施工する上ではメリット・デメリットがあるのも事実です。実際に施工する際に「想像と違った」「やるんじゃなかった」とならないように、コーティングのメリット・デメリットを解説します。
カーコーティングのメリット
「コーティングとは」でも少し触れましたが、コーティングの最大のメリットは耐久性・保護性の圧倒的な高さ、それに加えメンテナンスのしやすさにあります。コーティングには大きく分けて2つの種類があり、フッ素やシリコンなどから作られた樹脂皮膜を形成するポリマーコーティングとガラス繊維が含まれた溶剤を使用しガラス皮膜を形成するガラスコーティングです。
実際のコーティングは、コーティング剤が塗装面と化学反応を起こし皮膜を形成するため、これから例として説明する原理とは異なりますが、イメージしやすいようにスマホ画面に貼る保護フィルムに置き換えて説明していきます。保護フィルムには大きく分けて2種類がありますが、1つは紙のように薄いペラペラとした素材でできたフィルム、もう1つはガラス製で厚みがあり頑丈に作られているフィルムがあります。薄い素材をポリマーコーティング、ガラス素材をガラスコーティングと例えることができます。どちらも画面(ボディ)が保護されていて、汚れた場合はサッと拭き取るだけでカンタンにキレイにすることができます。
しかしキズや衝撃から守るといった観点から見ると、2つには少し差が出てきます。薄い素材は落下などの衝撃で画面自体が破損する可能性が高いのに対し、ガラス製はフィルム自体が破損し画面を守ってくれます。コーティングも同様でポリマーコーティングでも十分な保護性能がありますが、ガラスコーティングの方がより丈夫で耐久性が高いのです。ポリマーコーティングは約3ヵ月前後、ガラスコーティングは約1年〜で長いものであれば5年ほど持続するものも存在します。
愛車を長く乗り続けていくために、見た目をキレイな状態でキープするのはとても大変ですよね。コーティングさえしておけば、少ない労力でそれを可能にすることができます。
カーコーティングのデメリット
コーティングのデメリットは、時間とお金がかかることです。施工店によって多少の差はありますが、間違いなくコーティングを施工する際に最もネックになる部分でしょう。これはワックスを塗るよりも遥かに作業工程が多いことが大きな原因です。コーティングはワックス同様にコーティング剤を塗るだけと思っている方がいますが、この認識は間違いです。コーティングを施工する上で一番重要なことは、ボディの下地処理を入念に行うことなのです。
画像出典:Adobe Stock
施工店やポリマーコーティング・ガラスコーティングなどの種類によっても異なりますが、基本的にはいくつもの工程を経て行われています。
■コーティングの施工工程(施工店により若干の差はあり)
- 作業1:ボディの状態(塗装の状態、キズの有無)を確認してから洗車する
- 作業2:ねんどクリーナーなどを使用し、鉄粉や洗車では取れなかった汚れを隅々まで落とす
- 作業3:再度洗車後、エアガンを使用して水気をキレイに吹き飛ばす
- 作業4:ボディ以外の部分(ガラス、プラスチックパーツ、未塗装部分)をマスキング(養生)する
- 作業5:ポリッシャー(磨き用電動工具)と研磨剤を使用して、数回に渡り研磨する
- 作業6:研磨剤を除去するための洗車する
- 作業7:水気を吹き飛ばした後、コーティング剤を塗り込む
- 作業8:全体をチェックしつつ拭きムラを確認し、余分なコーティング剤を拭きあげて乾燥させる
この作業を怠ってしまうと、コーティング剤のボディへの吸着が悪くなり仕上がりや性能の効果を大きく損なってしまいます。これだけの工程があることが分かると、時間やお金がかかってしまうのも理解できるのではないでしょうか。
これは補足ですが、新車を購入した場合は納車前に施工することをオススメします。新車の状態であればボディに傷や汚れがなく、作業工程や料金を少しだけ減らせる可能性があるからです。納車されるまで最低でも1ヵ月程度は必ず掛かるので、その期間中に施工してもらえれば、時間はあまり気にならないですよね。新車購入時にサービスでコーティングを施工してくれるところもあるので、お金をかけずにコーティングをできます。
時間とお金の問題さえクリアできれば、コーティングはメリット尽くしと考えることができるのではないでしょうか。
カーコーティングを長持ちさせるコツ・メンテナンス方法
コーティングの効果を長期間持続させるためには、メンテナンスが重要です。最低限、定期的に洗車は行わなければなりません。洗車を行う場合は基本的に水洗いでOKです。水洗いで取れない汚れがある場合は、カーシャンプーを使用し取り除きましょう。
画像出典:Adobe Stock
この際の注意点としては、スポンジやカーシャンプーはコーティング施工車専用品を使用するということです。絶対にということではありませんが、専用品でないものを使用してコーティングを傷つけてしまい、効果を損なってしまう危険性は十分にあります。その点、専用品は、コーティング施工車に特化した素材や成分で製造されているので、その心配はほとんどありません。コーティング施工店によっては専用のセルフメンテナンスキットを提供している場合もあるので、コーティング施工時にをメンテナンスについても相談してみると良いでしょう。
洗車をする上で最もNGな行為は、洗車機を使用することです。洗車機に装着されているブラシには、汚れやゴミが付着していたり、ブラシが回転する際に付近に落ちている砂利などを巻き込む危険性が非常に高く、せっかくキレイに仕上げたボディに傷をつけてしまいかねません。洗車は確実に手洗いで行うようにしましょう。
コーティング施工車に関して洗車以外の質問で多いのが、ワックスを塗ってもいいのか?というものです。正直なところ、この件に関しては一概にNGな行為とは言い切れません。コーティング施工店でもワックスを使用することを問題ないとしているところもあります。しかしワックス選びや塗り方などに注意しなければならない点もありますので、自分で行うのはできる限り避けた方が良いかもしれません。コーティングを施工していれば基本的にワックスは必要ありませんが、どうしても使用したいという方は、実際に施工してもらったお店に問い合わせてみるのが良いでしょう。
メンテナンスを自分で行うのが不安な方やメンテナンスに充てる時間がない方などは、コーティング施工店に全てお任せするのがオススメです。自分で行う場合よりもお金がかかってしまいますが、メンテナンスとしては一番安心で効果的なことは間違いないですので、メンテナンスもプロに依頼することをオススメします。
カーコーティングはプロにお願いすべき?
画像出典:Adobe Stock
結論から言いますと、コーティングは絶対的にプロにお任せした方が良いでしょう。「デメリット」の部分でも説明しましたが、コーティングは非常に時間と費用がかかります。説明上少し簡単にまとめていますが、実際に行うとなると店舗の状況や施工するボディの状態、コーティングの種類によって数時間から丸1日程度はかかります。個人で休日丸1日を費やして作業を行なったとしても、工程を調べながら作業を進めていくと1日で仕上げることはほぼ不可能で、プロの倍以上の時間がかかると考えた方が良いでしょう。
また、費用面から考えるとお店で施工する場合ポリマーコーティングは約1万円前後〜、ガラスコーティング になると約3万円〜となります。これを個人で施工する場合、ポリッシャー(電動磨き工具)を準備する時点で2万円〜3万円ほどの費用がかかってしまい、そのほかにも磨き剤(コンパウンド)、マスキングテープ(養生テープ)、コーティング剤などたくさんの準備物があります。結果的にはポリマーコーティングはもちろん、ガラスコーティング を施工できるほどの費用がかかってしまうでしょう。
さらにコーティングを施工する場合は、屋内での作業が必須になります。自宅に倉庫や車庫などがあれば問題ないとは思いますが、基本的には屋外での作業はNGです。ボディを研磨しキレイな状態にする際には、空気中のホコリなどが付着しそれをポリッシャーで巻き込んでしまい、逆にボディを傷つけてしまう恐れがあるからです。また、コーティング材をボディに塗布する際にも同じように、ホコリが付着した状態で乾燥させ、一緒に硬化して残ってしまう可能性もあります。
あくまでもこれはプロの施工と同等のクオリティを求めた場合の話になるので、カー用品店など販売されている市販のコーティング剤を使用したり施工工程を省略して行なった場合は、時間も費用も抑えることが可能になります。しかしその場合の仕上がりはプロの施工に到底及ばず、性能や効果も全く次元が違います。その辺りをトータルで考えるとコーティングを行う際は確実にプロにお願いした方が満足できると言えます!
近くのカーコーティング専門店を探す方法
ここまでコーティングについて解説をしてきましたが、近場でコーティングができる場所を探すことが大変...と思っている方も多いのではないでしょうか。そんな方にオススメなのが、楽天の洗車・コーティング予約サービスです。郵便番号を入力するだけで、簡単に近くのコーティングができるお店を探すことができます。
■洗車・コーティング予約サービスを使うメリット
- スマホで近くのお店を簡単に調べて予約できる
- 口コミや料金を見てお店を比較しながら探せる
- 予約してからサービスを受けることで待ち時間が減る
- 楽天スーパーポイントを貯めることができる
コーティングは費用や時間がかかってしまいますが、愛車をキレイな状態に保つための強力な武器となります。コーティング後はメンテナンスも楽になるので、近場でコーティングできる場所を探して行ってみてはいかがでしょうか。
楽天Carの洗車・コーティング予約サービスはこちら
参考サイト
カーコーティングとは? | キーパーコーティング | 商品・メニュー | 「キレイを、長く!」のカーコーティング (参照日:2019-6-7)
http://www.keepercoating.jp/lineup/coating/car/
【車コーティングを徹底比較】コーティングの種類・業者選びや値段相場・洗車方法など徹底解説|車検や修理の情報満載グーピット(GooPit) (参照日:2019-6-7)
https://www.goo-net.com/pit/magazine/30273.html
ガラスコーティングの本当のメリットと長持ちさせるコツを紹介 (参照日:2019-6-7)
https://navikuru-car.com/glass-coating-17022
楽天Carマガジンは、楽天Carが運営するウェブマガジンです。クルマの維持費をお得にする様々なコンテンツをお届けします!
この記事をシェアする!
あなたにおすすめの記事