2021-06-25
車検にかかる法定費用の内訳とは?諸費用などの計算方法も解説
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「車検の法定費用って、何にどれぐらいかかるんだろう」と思っていませんか?そこで今回は、車検にかかる法定費用の内訳や、車検の合計額における計算方法について解説します。カード払いする方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「車検にかかる法定費用って、具体的にどのぐらいかかるんだろう...」「できることなら費用を抑えたいけど、価格に違いってあるのかな...」と思っていませんか?また、車検にかかる費用の合計が知りたい人もいるかもしれませんね。そこで今回は、車検の法定費用の内訳・価格の違いについて解説します。
車検の初期費用を抑えるコツについても最後に解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
車検にかかる法定費用とは?
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車検の法定費用について解説する前に、車検費用の大枠について解説します。車検費用は、大きく分けて以下の2つがあります。
関連記事:車検費用が高いのはなぜ?安くなるのはどれ?車検費用の基本のハナシ
車検はさまざまな場所で受けられますが、どこで受けても一律に費用がかかるのが「法定費用」です。車種(軽自動車・普通自動車など)や重量などによって、固定でかかる費用が決まっています。「車検基本料金」「その他諸費用」は、車検を受ける場所によって金額が変わります。
ただ、法定費用と一口に言ってもいくつか種類があります。そこで次に、具体的な内訳を解説しますね。
車検にかかる法定費用の内訳
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法定費用は、以下3つの内訳があります。
1つずつ、詳しく解説しますね。
1.自賠責保険
1つ目は、自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)です。自賠責保険は、車の所有者が必ず加入しなければならない保険のことです。加入後に交付される「自賠責保険証明書」は、運転時に携帯する義務が課されています。自賠責保険に加入せず車を運転してしまうと「無保険車運行」になり、以下のように刑事処罰の対象になってしまうので注意しましょう。
無保険車運行とは、自動車損害賠償責任保険(いわゆる自賠責保険)または自動車損害賠償責任共済(いわゆる自賠責共済)に加入せずに自動車(自動二輪車を含む)を運行に供することで、自動車損害賠償保障法違反の犯罪として刑事処罰の対象となります。
なお、自賠責保険に加入はしているものの証明書を携帯していなかった場合には、自賠責保険証明書不携帯として、30万円以下の罰金が科せられます。
参考:無車検車運行・無保険車運行 - 交通事故
自賠責保険にかかる費用は、以下のとおりです。
|
12ヵ月 |
13ヵ月 |
24ヵ月 |
25ヵ月 |
36ヵ月 |
37ヵ月 |
普通自動車 |
15,520 |
16,380 |
25,830 |
26,680 |
35,950 |
36,780 |
軽自動車 |
15,130 |
15,960 |
25,070 |
25,880 |
34,820 |
35,610 |
2.自動車重量税
2つ目は、「自動車重量税」です。自動車重量税は以下の条件によって金額が変わります。
具体的に言うと、以下のように金額に違いがあります。
【普通自動車の場合】
車両重量 |
2年自家用 (継続検査等時) |
◆エコカー減税適用 |
◆エコカー減税適用なし |
免税 |
50%減 |
エコカー |
右以外 |
13年経過 |
18年経過 |
0.5t以下 |
0円 |
2,500円 |
5,000円 |
8,200円 |
11,400円 |
12,600円 |
~1t |
0円 |
5,000円 |
10,000円 |
16,400円 |
22,800円 |
25,200円 |
~1.5t |
0円 |
7,500円 |
15,000円 |
24,600円 |
34,200円 |
37,800円 |
~2t |
0円 |
10,000円 |
20,000円 |
32,800円 |
45,600円 |
50,400円 |
~2.5t |
0円 |
12,500円 |
25,000円 |
41,000円 |
57,000円 |
63,000円 |
~3t |
0円 |
15,000円 |
30,000円 |
49,200円 |
68,400円 |
75,600円 |
車両重量 |
2年自家用 (継続検査等時) |
◆エコカー減税適用 |
◆エコカー減税適用なし |
免税 |
50%減 |
エコカー |
右以外 |
13年経過 |
18年経過 |
2年自家用 |
0円 |
2,500円 |
5,000円 |
6,600円 |
8,200円 |
8,800円 |
2年事業用 |
0円 |
2,500円 |
5,000円 |
5,200円 |
5,400円 |
5,600円 |
※2019年11月現在の価格
関連記事:車検費用が高いのはなぜ?安くなるのはどれ?車検費用の基本のハナシ
普通自動車、軽自動車共にエコカー減税適用なしの場合は、年数によって金額が変わります。また、普通自動車の場合は重量によっても金額が変わるので、年数 + 重量で金額を計算します。車を購入するときは、上記を参考にして購入することがおすすめです。
3.印紙代
3つ目は、「印紙代」です。車検場所や車種によって、費用が変わります。
依頼場所 |
車種 |
費用 |
指定工場 |
軽自動車 |
1,100円 |
その他の車種 |
1,200円 |
認証工場 |
軽自動車 |
1,400円 |
3ナンバー |
1,800円 |
4・5・6・7ナンバー |
1,700円 |
※2019年11月現在の価格
大きな差はありませんが、費用のシミュレーションをするときは金額を間違えないように気をつけましょう。
車検にかかる法定費用の価格の違いは?
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これまで、法定費用の内訳やかかる費用について解説してきました。ただ、「それぞれの金額はわかったけど、計算が複雑で具体的なイメージが湧かない...」と思っている人もいるのではないでしょうか。そこで次に、以下条件に分けて合計金額を解説します。
普通自動車の場合
普通自動車の場合にかかる法定費用は、以下のとおりです。
条件 |
法定費用 |
車種 |
重量 |
年数 |
依頼場所 |
エコカー減税適用有無(50%減) |
自賠責保険 |
自動車重量税 |
印紙代 |
合計 |
普通自動車 |
1.0t |
5年 |
指定工場 |
有 |
25,830円 |
5,000円 |
1,200円 |
32,030円 |
1.0t |
5年 |
指定工場 |
無 |
25,830円 |
16,400円 |
1,200円 |
43,430円 |
2.0t |
13年 |
指定工場 |
無 |
25,830円 |
45,600円 |
1,200円 |
72,630円 |
同じ重量でも、エコカー減税適用有無によって「自動車重量税」の金額の差が大きいですね。また、重量・年数が変わると、さらに金額の差が大きくなっています。先ほど紹介した普通自動車の金額をもとに、自動車重量税の増加額をまとめてみました。
【自動車重量税の増加額】
車両重量 |
費用増加額 |
13年経過後 |
18年経過後 |
0.5t以下 |
3,200円 |
1,200円 |
~1t |
6,400円 |
2,400円 |
~1.5t |
9,600円 |
3,600円 |
~2t |
12,800円 |
4,800円 |
~2.5t |
16,000円 |
6,000円 |
~3t |
19,200円 |
7,200円 |
※2019年11月現在の価格
重量が重たいほど、年数によって増加額が高いですね。2tからは13年経過後の増加額が1万円を超えています。自分の車がいつどのぐらい増えるか計算しておくと、シミュレーションしやすいのでおすすめです。
軽自動車の場合
軽自動車の場合にかかる法定費用は、以下のとおりです。
条件 |
法定費用 |
車種 |
重量 |
年数 |
依頼場所 |
エコカー減税適用有無(50%減) |
自賠責保険 |
自動車重量税 |
印紙代 |
合計 |
軽自動車 |
- |
5年 |
指定工場 |
有 |
25,070円 |
2,500円 |
1,100円 |
28,670円 |
- |
5年 |
指定工場 |
無 |
25,070円 |
6,600円 |
1,100円 |
32,770円 |
- |
13年 |
指定工場 |
無 |
25,070円 |
8,200円 |
1,100円 |
34,370円 |
軽自動車の場合は、普通自動車と比べて費用が圧倒的に安いです。また、以下のように年数による金額の差も少ないです。
【自動車重量税の増加額】
13年経過後 |
18年経過後 |
1,600円 |
600円 |
重量によって差がないので、計算しやすいですね。
車検には合計でどのぐらい費用がかかる?計算方法は?
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ここまで、法定費用の内訳やかかる費用について解説してきました。ただ、「法定費用にかかる費用はわかったけど、車検には合計でいくら費用がかかるんだろう...」と思っている人もいるのではないでしょうか。車検には、法定費用だけではなく、以下費用が追加でかかります。
また、法定費用は車種・車両重量・年数・エコカー減税適用の有無によって金額が固定でしたが、車検基本料金は「車検を受ける場所」によって金額が変わります。車検は、以下の4つの場所で受けることができます。
- ディーラー
- 車検専門店
- ガソリンスタンド
- 整備工場
それぞれの車検相場を、軽自動車で比較したのが以下の表です。
車検場所 |
車検基本料金 |
ディーラー |
38,340円 |
車検専門店 |
22,000円 |
ガソリンスタンド |
13,600円 |
整備工場 |
33,400円 |
コスパだけで見ると、ガソリンスタンドまたは車検専門店が安いですね。ただ、かかる費用以外にも、車検が終わるまでの時間や対応などに差があります。また、普通自動車の場合はサイズによっても金額が変わるので、持っている車に合わせて金額を調べるのがおすすめです。車検を受ける場所ごとの費用の違い・メリットデメリットについては、以下で詳しくまとめています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
また、車検相場を調べるのが大変そう...と思った方は、車検店舗を検索できる「楽天Car車検」がおすすめです。軽自動車、小型自動車、中型自動車、大型自動車に分けて検索し、料金比較ができます。気になる店舗が見つかれば、簡単に見積もりの申込みができるので、一度使ってみると良いかもしれませんね。
車検の法定費用を分割払いする方法はある?
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ここまで読んで、「車検費用はわかったけど、合計すると結構な金額になるな...初期費用を抑える方法はないかな...」と思った方もいるのではないでしょうか。結論から言うと、法定費用以外であれば車検ローンでの支払い(分割払い)ができます。具体的に言うと、以下4つの支払い方法があります。
- 車検をお願いする店舗自体でのローン
- 自動車ローン(マイカーローン)
- 金融機関によるローンやカードローン
- クレジットカードでの支払い
※対応していない店舗もあるので、先に確認しておくことがおすすめです
それぞれの詳細や、お得に車検ローンを利用する方法については、以下で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事:車検ローンとは?車検代はローン払いできる?-楽天Car車検
車検費用を安くしたいなら価格を比較してお店を選ぼう!
今回は、以下について解説しました。
- 車検にかかる法定費用は「自賠責保険」「自動車重量税」「印紙代」の3つ
- 自動車重量税は車種・車両重量・年数・エコカー減税適用の有無によって金額が変わる
- 車検費用を抑えたいなら「車検基本料金」+「その他諸費用」が安い場所で受ける
- 初期費用を抑えたいなら「車検ローン」がおすすめ
ただ、「自分の車の料金を計算するのが大変...」と思った方もいるのではないでしょうか。そんなときは、「楽天Car車検」がおすすめです。楽天Car車検の概要は、以下のとおりです。
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- 「土日祝」や「車種(軽自動車・小型自動車など)」を指定して検索できる
- 「法定費用」+「車検基本料金」+「その他諸経費」の合計金額で比較できる
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参考サイト
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