スズキ パレット(2008年式、5万5千～6万km)の車検実績

お客様より「先日、水温警告灯がつき、クーラーが効かなくなった」とのご相談があり、早速車両を入庫いただき確認させて頂きました。
その後は問題なく走行出来ており、クーラーも効いているようですが、状況からオーバーヒートには間違いないと思われるので、各部をチェックしていきます。
水の回り具合、電動ファンの作動状況、サブタンクの水量など・・・この時点で、サブタンクがカラなので漏れ確定です。
車両をリフトアップし、下から確認すると・・・

漏れてますね。
個所は、クーラーコンプレッサー上部に取付されてる「ウォーターポンプ」でした。

ウォーターポンプとは、エンジンに設置されており、エンジンとラジエーターとの冷却水の行き来を行うプロペラのようなもので、故障するとオーバーヒートや異音の原因になります。
お客様に車両を実際見ていただき、お見積り提示にてお預かり。部品を発注し、翌日作業開始します。
まず、フロントバンパーを外し、ベルト、クーラーコンプレッサー取付、マニホールド遮熱板を外していきます。（外さなくてもなんとか出来ますが、工具のアクセス上外した方が早いですね）

ウォーターポンプは４本のボルトで固定されていますが、問題は、上部右の１本！マニホールドに隠れて微妙にアクセスしづらい・・・。
本来であれば、マニホールドを外してからの作業になりますが、時間的にも費用的にもかかってしまうので、外さずにいきます。

結構なトルクで締まっているので、角度が合わない場合は、特殊な形状のレンチ達で、少しづつ緩めていきます。
ノンターボ車両は比較的やり易いのですが、ターボ車はタービンが邪魔になり、又違ったアクセス方法が必要になります。

無事、外れました！！
各Oリングを交換して、逆の手順で組んでいき、最後に冷却水を入れエア抜きして完了。
マニュアル通りの作業では、時間もかかり、費用も膨れ上がる場合が多いですが、当店では経験からの作業パターンにて、いろいろなご提案と、今後のアドバイスを心がけていますので、お困りの際は是非一度お問い合わせください！！！