2023-05-10
タイヤの値上げはいつ起きる?原因や値上げ率について徹底解説!
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タイヤが値上げされると聞いて心配になっていませんか?本記事では、タイヤが値上げされる時期や値上げでどれくらい価格が高くなるのかを解説します。タイヤを安く購入する方法も併せてお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
「タイヤの値上げはいつ起きるの?」「値上げされると価格はどれくらい高くなるの?」と疑問に思っていませんか?タイヤは車関連の消耗品の中でも比較的価格が高いものの1つなので、交換の際は金銭的な負担を感じている人も少なくないでしょう。値上げとなるとさらに負担が大きくなるため心配になりますよね。
そこで本記事では、タイヤの値上げが起きる時期や値上げ率について詳しく解説します。また、併せてタイヤを安く買う方法もお伝えしますので、タイヤの値上げに不安に感じている方はぜひ参考にしてくださいね。
タイヤの値上げはいつ起きる?
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タイヤの値上げが行われる主なタイミングは、タイヤの生産・販売にかかるさまざまな費用が高騰したり、円安になったりしたときです。近年の例では、次のような影響でタイヤの販売価格が値上げされてきました。
●タイヤ原材料の価格の高騰
●生産コストや物流コストの上昇
●円安
近年の例でも特に多いのは、タイヤ原材料の価格が高騰したことによるタイヤの値上げです。タイヤはさまざまな原材料で構成されていますが、中でもゴム(天然ゴム、合成ゴム)は最も大きな構成割合を占めています。
製品によって異なるものの、重量比では約半分がゴムであるため、ゴムの価格が高騰するとタイヤの値上げに繋がってしまうのです。
また、生産コストや物流費が背景となってタイヤの値上げが起こることもあります。タイヤを製造・販売するためには、エネルギー費や人件費、設備費をはじめ、さまざまな費用が必要です。
特に、電力やガソリンといったエネルギー価格の高騰の影響は非常に大きく、タイヤ業界に限らずエネルギー価格の高騰により商品やサービスの販売価格の値上げを余儀なくされる企業は少なくありません。
さらに、為替相場の変動もタイヤの価格に影響します。例えば、1ドル=100円のときに比べ、1ドル=120円のときは海外から購入するものの値段が1.2倍になるということです。メイドインジャパンの国産タイヤであっても、輸入に頼っている原材料の価格や、生産にかかるエネルギー価格は円安の影響を受けます。そのため、円安もタイヤの値上げが起きる1つの原因となっているのです。
タイヤは値上げでどれくらい高くなる?
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タイヤの値上げ率に決まったルールはないので、どのくらい価格が高くなるのかは状況によってさまざまです。しかし、近年タイヤが値上げされた例を見ると、2~10%ずつ値上げされています。
例えば、1本25,000円のタイヤが10%値上げされたとすると、値上げ実施後の価格は27,500円です。この場合、1本では2,500円の値上げですが、車1台分で考えると10,000円も価格が上がるということになります。
ここでは、参考として近年実施されたタイヤの値上げ率を見ていきましょう。
2022~2023年のタイヤの値上げ率
2022~2023年にかけて、タイヤメーカー各社は2回もの値上げを行いました。まずは、2022年1月から7月に実施された1回目の値上げについて見ていきましょう。
タイヤの値上げ率(2022年)
|
値上げ率 |
時期 |
ブリヂストン |
7~10% |
2022年4月1日 |
住友ゴム |
約10% |
2022年3月1日(冬用タイヤ以外) 2022年4月1日(冬用タイヤ) |
横浜ゴム |
最大9% |
2022年4月1日(冬用タイヤ以外) 2022年7月1日(冬用タイヤ) |
トーヨータイヤ |
最大10% |
2022年1月1日 |
参考:ブリヂストン / 住友ゴム / 横浜ゴム / トーヨータイヤ
2022年1月から7月にかけての値上げは、タイヤ原材料の価格が高騰していることを理由に行われました。国内タイヤメーカーでは、最大10%の値上げ率となっています。
続いて、2022~2023年における2回目のタイヤの値上げ率をご覧ください。
タイヤの値上げ率(2022~2023年)
|
値上げ率 |
時期 |
ブリヂストン |
3~8% |
2022年9月1日 |
住友ゴム |
2~8% |
2022年9月1日 |
横浜ゴム |
最大8% |
2022年10月1日 |
トーヨータイヤ |
最大10% |
2023年1月1日 |
参考:ブリヂストン / 住友ゴム / 横浜ゴム / トーヨータイヤ
2022年9月から2023年1月にかけての値上げでは、タイヤの原材料の価格が高騰していることに加え、生産・供給に関するエネルギー価格が高騰したことも原因となりました。値上げ率はメーカーによって異なりますが、2~10%です。
2022~2023年は、1年間という短期間の内に大幅な値上げが2回も実施されました。例えば、10%の値上げが2回起きると、もともとの価格からだと実質20%以上の値上げがあったということになるため、車のユーザーにとっては非常に負担が大きいと言えます。
2019年のタイヤの値上げ率
2019年には、人手不足などを背景として物流コストが上昇したことにより、タイヤの価格が値上げされました。
タイヤの値上げ率(2019年)
|
値上げ率 |
時期 |
ブリヂストン |
3% |
2019年8月1日 |
住友ゴム |
3% |
2019年8月1日 |
横浜ゴム |
3% |
2019年8月1日 |
トーヨータイヤ |
3% |
2019年8月1日 |
参考:ブリヂストン / 住友ゴム / 横浜ゴム / トーヨータイヤ
2019年の値上げ率は、国内の主要タイヤメーカー揃って3%です。また、タイヤが値上げされる際、同じメーカーでも製品によって値上げ率が異なることも多いですが、2019年の値上げでは乗用車用タイヤやトラック用タイヤ、産業車両用タイヤなどの区別なく一律の改定率でした。
2017年のタイヤの値上げ率
2017年には、2022~2023年に起きた値上げと同じく、タイヤ原材料の価格が高騰したことを背景にタイヤの値上げが行われました。
タイヤの値上げ率(2017年)
|
値上げ率 |
時期 |
ブリヂストン |
6~10% |
2017年6月1日(冬用タイヤ以外) 2017年9月1日(冬用タイヤ) |
住友ゴム |
6~10% |
2017年6月1日(冬用タイヤ以外) 2017年9月1日(冬用タイヤ) |
横浜ゴム |
6~7% |
2017年4月1日 |
トーヨータイヤ |
5.5~10% |
2017年5月1日 |
参考:ブリヂストン / 住友ゴム / 横浜ゴム / トーヨータイヤ
2017年のタイヤの値上げ率は5.5~10%でした。値上げ率で言うと、2019年の値上げよりも2022~2023年に実施された値上げに近いです。
2017年および2022~2023年の値上げは、どちらもタイヤ原材料の価格が高騰したことが背景となっていることから、物流コストの上昇を受けて実施された2019年の値上げに比べて値上げ率が高くなったと考えられます。
タイヤの値上げ前にタイヤ交換をすべき?
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タイヤの値上げが発表されると、「値上げ前にタイヤ交換をした方がお得?」と考える方も多いでしょう。前述した通り、1本25,000円のタイヤが10%値上げされると27,500円になり、車1台分では10,000円もの増額になります。そのため、タイヤの交換時期がある程度近づいているのであれば、タイヤの値上げ前に交換してしまった方がお得になるでしょう。
ただし、タイヤの交換時期がまだまだ先なのであれば、タイヤが値上げされるからといって早めにタイヤ交換を行う必要があるとは言えません。
使用状況によっても異なりますが、一般的にノーマルタイヤの寿命は走行距離にして30,000~50,000km程度とされています。つまり、1年で10,000km走行する人の場合、3~5年に1回を目安にタイヤ交換をするということです。
例えば、使用し始めて数ヵ月から1年くらいしか経過していないのであれば、まだ2~4年は同じタイヤを使える可能性が高いので、タイヤの値上げ前に無理してタイヤ交換をすると、かえって損をしてしまうでしょう。
また、タイヤは保管しているだけでも劣化していきます。適切な保管環境でなければより劣化が進んでしまうため、数年先のタイヤ交換に備えてタイヤを購入し、自宅で保管しておくこともあまりおすすめできません。
タイヤ交換時期の目安はこちらの記事で詳しく解説していますので、次のタイヤ交換時期を考慮して値上げ前にタイヤ交換すべきかどうかを検討しましょう。
関連記事:【基準は2つ】タイヤの交換時期と寿命の見極め方法を解説
タイヤの値上げ後でもタイヤを安く買う方法
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タイヤが値上げされると、金銭的な負担が増大することは避けられませんよね。そもそも、タイヤは車1台分で数万円になることが多く、タイヤ交換の時期には費用に頭を悩ませているという人も多いのではないでしょうか?
そこで、ここではタイヤを安く買う方法を3つご紹介します。
アジアンタイヤを選ぶ
安くタイヤを購入したい場合、国内メーカーのタイヤにこだわらず、価格の安いアジアンタイヤを選ぶのも良いでしょう。
アジアンタイヤとは、中国や韓国、台湾といったアジア圏の国のタイヤメーカーが生産・販売しているタイヤです。かつて、アジアンタイヤの品質はあまり評価されておらず、安かろう悪かろうというイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、近年アジアンタイヤの品質は大幅に向上しています。
実際に、2021年の世界のタイヤ市場シェアでも、7位に韓国のハンコック、8位に中国の中策ゴム、10位に台湾の正新がランクイン(参考:ブリヂストン)しており、グローバルに認められているアジアンタイヤメーカーは少なくありません。また、日本の自動車メーカーであるトヨタは、ハンコックのタイヤを新車装着タイヤとして採用しているなど、自動車メーカーが設ける基準に見合った品質のアジアンタイヤもあります。
こちらの記事では、アジアンタイヤのおすすめメーカーをご紹介していますので、アジアンタイヤの購入を検討される方はぜひ併せてご覧ください。
関連記事:アジアンタイヤのおすすめメーカー11選!特徴や価格についても解説
オールシーズンタイヤを購入する
降雪がある地域にお住まいの場合、冬になるとスタッドレスタイヤの装着が必要になりますよね。しかし、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤを使い分けると、年に2回タイヤ交換が必要になる上に、価格が高く寿命が短い傾向にあるスタッドレスタイヤを買わなければならないため費用がかさみます。
そこで、雪が少ない地域に住んでいるのであれば、コストダウンのためにオールシーズンタイヤを購入することを検討しても良いでしょう。
一般的に、ノーマルタイヤよりもオールシーズンタイヤの方が高いことが多いですが、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの2セットを購入するのに比べると安くつきます。また、年に2回のタイヤ交換が不要になることを考えると、タイヤの購入費用に加えてタイヤ交換にかかる費用も抑えることが可能です。
ただし、冬の路面におけるオールシーズンタイヤの性能は、スタッドレスタイヤと同じというわけではありません。寒さが厳しい地域に住んでいる方は、安全のためにスタッドレスタイヤを装着すべきなので、お住まいの地域の気候によってオールシーズンタイヤを使うべきか判断しましょう。
こちらの記事では、どんな人にオールシーズンタイヤがおすすめなのかを解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
関連記事:オールシーズンタイヤの価格はどれくらい?オールシーズンタイヤがおすすめな人は?
インターネットショッピングを利用する
一般的に、街のお店よりもインターネット上のお店の方がタイヤを安く販売していることが多いです。例えば、街のお店では2~3万円で販売されているブランドタイヤが、インターネットでは1万円台で購入できることも珍しくありません。
値上げによってメーカー希望小売価格が上がったとしても、インターネットでは割引率が非常に高いので、値上げ前のメーカー希望小売価格よりもさらに安い価格で販売されている可能性があります。そのため、できるだけタイヤを安く購入したいという人は、インターネットショッピングを活用しましょう。
次の記事では、タイヤをインターネットで購入するメリット・デメリットや、インターネットショッピングを利用するときに抑えておきたいポイントについて解説しています。「インターネットでタイヤを買うのは心配」「タイヤサイズの見方がわからないから、どのタイヤを買えば良いのかわからない」など不安がある方は、ぜひ一度読んでみてくださいね。
関連記事:タイヤとホイールセットが安いお店は?通販と実店舗どちらがおすすめ?
お得にタイヤを購入・交換するなら楽天Carタイヤ交換!
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この記事では、タイヤの値上げについて解説しました。タイヤの価格は、原材料価格の高騰や生産・物流コストの上昇といった影響を受けて値上げされることがあります。1回の値上げでも、車1台分では数千円以上価格が上がることも珍しくないので、金銭的な負担が増えることを心配している方も多いでしょう。
値上げ後でもタイヤを安く購入したい場合、街のお店ではなくインターネットショッピングの利用を検討してみてください。インターネットでは実店舗を構えるお店よりもタイヤが安く販売されているので、購入時の負担を大幅に抑えることができます。
中には、「タイヤ交換ができないからインターネットでタイヤを買うのは難しい」と考えている方もいるかもしれませんが、インターネットでタイヤを安く購入し、タイヤ交換はプロに依頼したいなら、「楽天Carタイヤ交換」がおすすめです。
楽天Carタイヤ交換は、楽天市場の対象店舗でのタイヤの購入と実店舗でのタイヤ交換をセットで行えるサービスで、実店舗でのタイヤの購入・交換よりもお得にタイヤの購入・交換を行うことができます。また、購入金額に応じて楽天ポイントも進呈されるので、さらにお得です。
近くの店舗の検索やタイヤ交換の予約も簡単にできる上に、購入したタイヤは、タイヤ交換を行う店舗まで直接送られるので、自宅で受け取ったり、店舗まで運搬したりといった手間もかかりません。
ぜひ一度「楽天Carタイヤ交換」をチェックして、お近くの店舗を探してみてくださいね。
楽天Carタイヤ交換
楽天Carマガジンは、楽天Carが運営するウェブマガジンです。クルマの維持費をお得にする様々なコンテンツをお届けします!
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