2023-08-25
車のペイントを自分でするやり方は?費用やメリット・デメリットも解説!
画像出典:photoAC
車のペイントをお考えですか?この記事では、車のペイントを自分でするやり方や必要なもの、業者に依頼するときの費用などを詳しく解説します。塗装が初めての方は、自己流でやると失敗してしまうこともあるので、ぜひ本記事を参考にしてください。
車にペイントがしたいとお考えですか?ボディについた傷を隠したいときや、デザインや色を変えたいときには、車にペイントをすることが有効です。しかし、「自分でするのは難しそう」「業者に頼むと費用が高くなりそう」などと考えて、ためらっている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、車のペイントについて解説します。メリット・デメリットや、自分でペイントをする方法、業者に依頼するときの費用などを詳しくお伝えしますので、ペイントをしたいとお考えの方はぜひ参考にしてくださいね。
車にペイントをするメリット・デメリット
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まずは、車にペイントをするメリット・デメリットについて解説します。メリットだけでなくデメリットも確認し、納得してからペイントするかどうか検討しましょう。
メリット
車にペイントをする主なメリットは次の通りです。
- 好きなカラー・デザインにできる
- 色褪せや傷を解消できる
1つ目のメリットは、もともとのボディカラーからお好みの色やデザインに変えることができるという点です。車に長く乗っていると好みが変わることもありますが、ペイントをすれば車を買い替えずに外観を変えることができます。
さらに、ペイントをすることで色褪せや傷を解消できるということもメリットです。車の塗装は経年劣化によって少しずつ色褪せていきますが、塗装の上からペイントをすることで新車のような美しさを取り戻すことができます。ボディに傷がついた場合でも、適切に傷の処置をした上でペイントをすることで傷を目立たなくさせることが可能です。
デメリット
車にペイントをする主なデメリットは次の通りです。
- 仕上がりは作業する人の技術力に左右される
- 売却・下取り時に査定額が下がることがある
ペイントのデメリットの1つは、ペイントの仕上がりは作業する人の技術力に左右されるという点です。ペイントは自分ですることもできますが、きれいに塗装をするには塗装に関する知識や技術、作業への慣れが必要になります。業者によっても塗装の腕に差があるので、思ったような仕上がりにならなかったということもあるでしょう。
また、ペイントをすることで売却・下取り時に査定額が下がることがあります。特に、塗装の質が低い場合はマイナス評価になることが多いです。売却時に高額査定を狙いたい場合は、ペイントをする前によく検討しましょう。
車のペイントは自分でもできる?
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車のペイントを検討されている方の中には、「自分でできるなら自分でしたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか?
前述した通り、ペイント自体は自分ですることもできますが、きれいに塗装をするのは決して簡単なことではありません。作業に慣れていないと、色ムラができてしまうなど思った通りの仕上がりにならないことも珍しくありません。
特に、部分的にペイントするのではなく、全体に塗装をするときに色ムラなく仕上げるのは非常に難しいです。ペイントの仕上がりは圧倒的にプロの方がきれいなので、仕上がりの美しさを求める方はプロに依頼しましょう。
また、傷を隠す目的でペイントを検討されている場合、傷の程度によって判断する必要があります。塗装面にだけついている傷なら自分でペイントをして目立たなくすることも可能ですが、ボディの素地にまで達しているような深い傷は業者に修理を依頼することを検討してください。
塗装は車のボディを保護する役割があり、傷を放置しているとそこから腐食が広がってしまうことがあります。深い傷は自分でペイントをして隠すのではなく、業者で適切な修理をしてもらうようにしましょう。
車のペイントに必要なもの
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ここでは、自分で車のペイントをするときに必要なものをご紹介します。ペイントにはカラー塗料だけでなく、下処理から仕上げまでさまざまなアイテムを使用するので、1つずつ確認してご用意ください。
カラー塗料
引用:楽天市場
カラー塗料には、ラッカー、ウレタン、水性の3種類があります。それぞれ特徴が異なるので、それぞれの特徴を比較して選びましょう。
カラー塗料の種類
|
メリット |
デメリット |
水性 |
・臭いがあまりない ・価格が安い ・健康問題が少ない |
・耐久性が低い ・乾燥に時間がかかる ・経年劣化しやすい
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ウレタン |
・つやが出やすい ・耐久性に優れている |
・価格が高い ・扱いが難しい ・臭いがきつい
|
ラッカー |
・比較的扱いやすい ・販売店が多く購入しやすい |
・耐久性が低い ・臭いがきつい
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また、一般的なペンキのような液状の塗料の他に、もともとスプレー缶に入っていてそのまま吹き付けられる便利なカラー塗料も販売されています。指でボタンを押しながら吹き付けるだけで使えるので、初心者でも手軽に作業をすることが可能です。
クリア剤
引用:楽天市場
クリア剤は、名前の通り透明な塗装剤で、ペイントの仕上げに使用するアイテムです。クリア剤を最後に塗ることで美しいつやと光沢感が生まれます。また、カラーペイントのコーティングとしての役割も持ち、塗装後の色褪せや劣化の防止に効果的です。
クリア剤
引用:楽天市場
ボカシ剤は、塗装した部分と塗装していない部分の境界を自然になじませるための塗装剤です。また、使用するカラー塗料の種類や塗り方によっては、スプレーダストといってザラザラした仕上がりになってしまうことがありますが、ボカシ剤はこのスプレーダストの解消にも効果があります。
プラサフ
引用:楽天市場
プラサフとは、塗装の下塗りに使う「プライマー」と、中塗りに使う「サーフェイサー」という2つを融合させた塗装剤です。本来、下塗り→中塗りの順に塗装するところを、プラサフを使用すると1工程で済ませることができるので、DIYで塗装を行うときによく使用されます。
脱脂剤
引用:楽天市場
脱脂剤は車の表面についている油分を取り除くためのものです。ボディに油分がついていると塗料を弾いてしまうため、きれいに塗装することができません。塗装前の下地処理に脱脂はとても重要なので、必ず用意しておきましょう。
コンパウンド
引用:楽天市場
コンパウンドは液状またはペースト状の研磨剤のことです。塗装後、塗装面を磨いてつやを出すために使用します。
研磨剤の粒子は幅広い細かさのものがあり、粗めのコンパウンドから細かいコンパウンドの順に使用するので、2〜3種類のコンパウンドがセットになっているものがおすすめです。また、コンパウンドはスポンジにつけて使用するため、スポンジと一緒に用意しましょう。
耐水サンドペーパー
耐水サンドペーパーは、水に濡らして使用する紙やすりのことです。塗装前に下準備としてボディを研磨するために使用します。コンパウンド同様に、使う場面によって粗さの異なるものを使用するため、複数枚用意する必要があります。
養生用テープ・シート
引用:楽天市場
塗装しない部分に塗装剤がつかないように、テープやシートを使って塗装する部分以外を養生します。その際、カーペイント専用に作られているシートやテープだと大きくて扱いやすいので便利です。もちろん、自宅にあるビニールなどで代用しても構いません。
車のペイントを自分でするやり方
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ここでは、車のペイントをDIYで行う方法をご紹介します。手順から注意点まで順に解説しますので、自分でやってみようとお考えの方はぜひ参考にしてください。
カスタム目的ではなく、ボディについてしまった傷を隠したい場合、傷に対する処置が必要です。下記の記事では傷消しの方法について詳しく解説していますので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。
関連記事:【初心者向け】車の傷消しの選び方や手順を解説!深い傷の補修方法も解説
手順
自分で車のペイントをするときの流れは次の通りです。
- 粗めの耐水サンドペーパーでボディ表面を研磨する
- 水洗いして汚れを十分に落とす
- 脱脂剤でボディ全体の油分を拭き取る
- ペイントしない部分を養生する
- プラサフを塗布する
- 耐水サンドペーパーで塗装面のスプレーダストを除去する
- カラー塗料で塗装する
- ボカシ剤で色ムラを修正する
- クリア剤を全体に塗布する
- 全体が十分に乾いたらコンパウンドで表面を磨く
車のペイントは、まず下準備としてボディの研磨と水洗い、脱脂を行います。その後、プラサフ→カラー塗料→ボカシ剤→クリア剤の順に塗装し、仕上げとしてコンパウンドで磨き上げて完成です。
塗料の塗り方
先ほど、大まかなペイントの流れを解説しましたが、ここでは塗料の塗り方についてより詳しく見ていきましょう。塗料の塗り方は主に次の3通りがあります。
缶スプレーはもともとスプレー缶に入った塗料を使用して塗装します。初心者でも扱いやすく、均一に塗りやすいのでペイントが初めての方にもおすすめです。
スプレーガンは、圧縮空気を利用して塗料を噴出させる道具で、プロの塗装業者にも広く使われています。広い範囲に塗料を均一に塗ることができますが、道具の準備や扱いなどにコツが必要です。
また、液状の塗料を刷毛やローラーで塗る方法もあります。刷毛やローラーそのものは初心者でも扱いやすいですが、色ムラができやすかったり、表面がでこぼこになりやすかったりするのがデメリットです。
この3つの塗り方については、下記の記事でもメリット・デメリットを詳しく解説していますので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。
関連記事:車の塗装をDIYする前に知っておくべき3つのこと|缶スプレーでの塗装方法や手順も解説
注意点
自分でペイントをする際はいくつかの注意点に気を付けましょう。ここでは、作業場所の選び方から作業後に気を付けたいポイントまで解説しますので、作業前にご確認ください。
h4安全に作業できる場所・日を選ぶ
自分で車の作業をするには、安全に作業できる場所と日を選ぶ必要があります。
塗料は種類によっては臭いが強く、周囲に飛び散る可能性があることを踏まえ、近隣住民への迷惑にならない場所を確保してください。自宅に駐車場がある方は自宅駐車場を使用することができますが、集合住宅の駐車場や公共の貸駐車場は周囲の迷惑になるので使用を控えましょう。
仕上がりの面を考えると、埃や砂が舞いやすい場所もおすすめできません。例えば、砂地などでは塗装が乾く前に砂が付着してしまう可能性があります。
砂地などでなくても、風が強い日にも埃や砂がついてしまう可能性が高まるので、できるだけ風の穏やかな日を選ぶようにしましょう。
また、塗装中や塗装後は水に濡れないよう気をつけなければなりません。屋外で作業するのであれば天気予報も確認し、雨の可能性がある日を避けるようにしてください。
洗車・下地処理は丁寧に
塗装を美しく仕上げるためには、洗車や研磨、脱脂といった下準備が非常に重要です。日頃どれだけ大切に車を使用していても、表面には汚れや傷、油分がついてしまっているので、そのまま塗装をしてもきれいに仕上がりません。
表面をきれいな状態に整えてからペイントをすることで、塗料がしっかりとボディに密着し、仕上がりが美しくなったり、耐久性がアップしたりします。下地処理の工程を丁寧にするかどうかでペイントの完成度が変わるので、手間を惜しまずにしっかりと行うようにしましょう。
塗料は薄く塗り重ねる
塗料を一度に厚塗りすると、どうしても色ムラができやすくなってしまいます。仕上がりに大きく差ができるので、塗料を薄く塗って乾かし、乾燥したらまた薄く塗って乾かすということを繰り返して塗装しましょう。
缶スプレーを使用する場合、あまり近くから吹き付けず、15~30cmほど離して薄く塗っていくようにするときれいに塗ることができます。
しっかり乾燥させる
ペイント作業完了後は塗装した部分をしっかり乾燥させる必要があります。乾燥する前に接触してしまったり、雨などで濡れてしまったりすると塗装がダメージを受けてしまう可能性があるので、車の扱いには十分気を付けなければなりません。
表面は数時間で乾燥しますが、塗装の内側まで完全に乾くのには2週間ほどかかります。ペイント後2週間は、雨の日の運転をできる限り控えたり、ボディに触れないようにしたりと注意してください。
車のペイントを業者に依頼するときの費用
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業者に全塗装を依頼する費用は、軽自動車やコンパクトカーなどの小さな車で15~25万円、普通自動車なら20~40万円程度です。
部分塗装をする場合は、塗装するパーツによって次のように異なります。
部分塗装の費用の目安
ドア |
30,000~60,000円 |
ボンネット |
40,000~60,000円 |
ルーフ |
35,000~70,000円 |
バンパー |
20,000~40,000円 |
フェンダー |
30,000~60,000円 |
また、傷の修理を伴う場合は傷の程度によっても異なります。例えば、クリア層にだけついているようなごく軽い傷であれば、3,000~20,000円程度で修理することができますが、素地にまで達しているような深い傷であれば、10万円近くかかってしまうことも珍しくありません。
また、実際の料金は業者によって異なるので、費用を安く抑えたいと考えている方は複数の業者で見積もりを取ることをおすすめします。
車の修理を予約するなら楽天Carキズ修理!
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この記事では、車のペイントについて解説しました。査定額が下がってしまう可能性があるといったデメリットもありますが、経年劣化による色褪せを解消できるなどのメリットも多いので、ペイントを検討されている方はぜひこの記事を参考にしてくださいね。
カスタム目的でペイントをしたい場合、仕上がりを気にしないのであれば自分で作業をしても良いでしょう。しかし、ボディに付いてしまった傷を隠したいのであれば、適切に処置をしてから塗装をする必要があります。特に、傷が深い場合は業者に修理をしてもらった方がいいので、一度お近くの業者に相談してみてください。
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参考サイト
カーペイントとは?基礎知識から種類や方法・自分でDIYするコツを解説!(参照日:2023-04-27)
https://media.thisisgallery.com/20225103
DIYでカーペイントしてみよう!刷毛とローラーで車の塗り方(参照日:2023-04-27)
https://brush-carpaint.com/?mode=f1
車用塗料(ペンキ)おすすめ5選|塗料の種類と後悔しない選び方(参照日:2023-04-27)
https://mobi-ful.jp/column/automotive-paint/#index_id0
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