2023-05-03
車の傷の種類を徹底解説|傷がつきやすいシチュエーションや修理方法などについて解説
画像出典:photoAC
「車についた傷に合った修理がしたい」
一見同じように見える車の傷ですが、実はそれぞれ種類があり、対応すべき修理方法も異なってきます。傷の種類ごとに見た修理方法や、準備するべき道具について詳しく見ていきましょう。
走行時に気をつけること
前方の車から小石が飛んできてつく飛び石傷は、走行時につきやすい傷です。飛び石は、前方を走るタイヤから放射線を描いて飛んできます。そのため、ある程度の車間距離を保っておけば、飛んできた石が車にぶつかることなく落下するため、被害を受けることはほとんどありません。
適切な車間距離は、「走行スピード=車間距離」と言われています。時速100㎞で走行している場合、およそ100mの車間距離を保つのが適切です。車間距離が短いと、事故防止や飛び石の被害を受けるばかりでなく、ブレーキの回数が増えることによるブレーキパットの消耗・燃費の悪化・ガソリンの無駄な消費などに繋がります。適切な車間距離は、飛び石の被害を最小限に抑える以外にもメリットが大きいので、ぜひ意識してとってみましょう。
駐車・停車時に気をつけること
縁石やガードレールと車が接触してつく擦り傷や、障害物に車をぶつけてつくへこみ傷は、車を停めるときにつきやすい傷の1つです。
車を駐車・停車する際は、必ず周囲の障害物や植物と十分な距離を取り、確認しながらゆっくり車を進めてください。バックで駐車する際は、ルームミラーやドアミラーで後方の距離を確認したうえで、運転席の窓を開けて目視確認するダブルチェックがおすすめです。
傷の種類別の修理手順
画像:photoAC
ボディについた傷を自分で修理したいと考える人も多いのではないでしょうか。やみくもに準備して修理するのではなく、傷に合った修理方法を選択し、準備することが大切です。傷の種類ごとに見た修理方法を見ていきましょう。
傷の種類 |
傷の種類 |
ひっかき傷 |
コンパウンドを使って磨く |
擦り傷 |
傷を削り、タッチアップペンで再塗装する |
へこみ傷 |
パテでへこみを埋める |
へこみ傷 |
吸盤式の工具でへこみを引っ張り出す |
それぞれの修理に必要な道具と修理手順について、詳しく解説していきます。
ひっかき傷の修理手順
ひっかき傷がついた場合、塗装の表面のみが削れていることが多いため、コンパウンドを使って磨くのが一般的です。コンパウンドとは、微細な研磨剤を含んだクリーム状の液体を指します。粒子の大きさが異なるコンパウンドを使って磨くことで、傷の周囲を研磨してならし、傷が目立たなくなるようにする役割を担っています。
画像:補修ナビ|コンパウンドについて
修理を依頼できる業者
ひっかき傷の修理に必要な道具と、修理手順を見ていきましょう。
【必要な道具】
- 使い捨てウエス
- コンパウンド用のスポンジ
- コンパウンド(粗目・細目・極細・仕上げ用)
- マスキングテープ
- コーティング剤
【修理手順】
- 洗車して汚れやホコリを落とす
- マスキングテープでゴム部品を保護する
- コンパウンドで磨く
- 仕上げ用コンパウンドで磨く
- ツヤ出し用コンパウンドで磨く
- コーティング剤で保護する
コンパウンドを使った修理は、傷の修理方法のなかでも比較的簡単な手法です。作業工程が少ないうえに、短時間で傷を消せるため、初心者でも挑戦しやすい修理方法と言えます。
擦り傷の修理手順
次に擦り傷の修理手順について解説します。擦り傷はボディの塗装まで剥がれてしまっていることが多いため、再塗装の作業を含んだ修理手順を解説していきます。
【必要な道具】
- コンパウンドセット(粗目・細目・極細・仕上げ用)
- マスキングテープ
- タッチアップペン
- 使い捨てウエス
- 耐水ペーパー
- シリコンオフ
- サフェイサー(下地塗料)
- ボディカラー
- クリア
- ボカシ剤
【修理手順】
- 傷部分のホコリや汚れを落とす
- 傷の周囲をマスキングテープで保護する
- 傷の部分をタッチアップペンでなぞり、塗装する
- 半日~1日乾燥させる
- 塗料と周囲の段差がなくなるよう耐水ペーパーで研磨
- 傷周辺をコンパウンドで研磨する(粗目→細目→極細)
- シリコンオフでボディについた油分を取り除く
- サフェイサーを吹き付け塗装の下地を作る
- コンパウンドで塗装の下地を作る
- シリコンオフで油分を取り除く
- ボディカラーで塗装
- ボカシ剤をかけ塗装をなじませる
- クリアをかけ塗装を保護する
- 仕上げ用コンパウンドで磨き、ツヤを出す
- 1週間ほど乾燥させる
擦り傷の修理は、塗装が加わることで乾燥時間が必要になるため、修理期間は7日~10日ほどです。乾燥中は塗料にホコリがつくのを防ぐために、走行は避けるのが得策です。なるべく代車を用意するか、車を使用しないスケジュールを組みましょう。
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